大峯山 山上ヶ岳(暴風雪のため撤退)

- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 702m
- 下り
- 691m
コースタイム
八尾++天王寺/大阪阿倍野橋++下市口==10:30洞川温泉--ごろごろ茶屋(アイゼン装着)--母公堂11:30--清浄大橋12:00--一ノ世茶屋跡--一本松茶屋12:50--お助け水13:45--洞辻茶屋14:25--14:50陀羅助茶屋(ビバーク)
2月8日(土)
陀羅助茶屋8:30--洞辻茶屋9:00--9:15飢え坂上部(ワカン装着)9:25--洞辻茶屋--お助け水--一本松茶屋12:00--一ノ世茶屋跡--清浄大橋12:40--ごろごろ茶屋--14:30洞川温泉15:30==下市口駅++
| 天候 | 2月7日(金):くもり 2月8日(土):暴風雪、 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
2月8日(土):洞川温泉から臨時バス特急霧氷バスで下市口駅下車 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
・洞川温泉バス停を降りて温泉街を通りごろごろ茶屋までは除雪されています。 ・ごろごろ茶屋から先は母公堂と登山口しかないため除雪はされていません。 ・ごろごろ茶屋でアイゼン(エキスパートオブジャパン クロモリ10P卍)を装着しましたが、清浄大橋から一ノ世茶屋跡まではアイゼンなしで歩ける積雪量。 ・一本松茶屋でアイゼンを外しましたが、パウダースノーのためアイゼンなしでは滑って前に進めない状態。しかたなく一本松茶屋に戻り再びアイゼンを装着。 ・一本松茶屋から標高を上げるにつれて少しずつ積雪が増えていきます。 ・お助け水は完全に雪に埋没。 ・洞辻茶屋は雪の吹き込みが少なく風も防げるため休憩にはもってこい。 ・洞辻茶屋から陀羅助茶屋への道は急斜面のトラバースとなります。この巻き道を危険と判断し、尾根伝いに登ろうと試みますが樹林に阻まれて巻き道に下りようとしたときに5メートル滑落しました。パウダースノーのため一度滑落すると止まることが困難です。 ・陀羅助茶屋は南東からの雪の吹き込みのため出口が塞がれかけていました。 ・ビバークした陀羅助茶屋には幕営できるスペースあり。 ・テント(本体のみ=フライなし)を張りますが、夜からの吹雪で茶屋のトイレに行く通路から雪が吹き込み、朝にはテントが雪まみれになりました。 ・夜からの吹雪のせいで陀羅助茶屋まで歩いてきたトレースが完全に消滅。 |
写真
装備
| 個人装備 |
ビーニー モンベル ボルカノキャップシャミース
ネックゲーター モンベル ボルカノキャップシャミース
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ドライレイヤー上 ファイントラック フラッドラッシュアクティブスキンロングスリーブ
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ベースレイヤー上 ファイントラック メリノスピンサーモクルーネック
ベースレイヤー下 モンベル スーパーメリノウールM.W.タイツ
ミッドレイヤー ファイントラック ドラウトクロージャケット
ミッドシェル ファイントラック ニュウモラップフーディ
アウターシェルJK モンベル レインダンサージャケット
アウターシェルパンツ モンベル レインダンサーパンツ
パンツ ファイントラック ストームゴージュアルパインパンツ
インナーソックス モンベル メリノウールウォーキング5トゥーズソックス
アウターソックス モンベル メリノウールトレッキングニッカソックス
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インナーブローブ(1st) ブラックダイヤモンド ミッドウェイト
アウターグローブ(1st) ブラックダイヤモンド トレント
インシュレーションJK バーグハウス イグナイト2ジャケット
トレッキングブーツ モンベル ゴアテックストレールウォーカーMid
スパッツ モンベル アルパインスパッツ
トゥウォーマー モンベル サイクルトゥーウォーマー
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-
ビーニー(2nd) モンベル ジオライン3Dメッシュヘッドバンド、モンベル シャミースイヤーウォーマー
ネックゲーター(2nd) モンベル シャミースネックゲーター
インナーグローブ(2nd) ファイントラック フラッドラッシュEXPグローブ
アウターグローブ(2nd) ファイントラック エバーブレススノーグローブ
グローブ(3rd) ファイントラック フラッドラッシュサーモグローブ
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ベースレイヤー上(2nd) モンベル ジオラインEXP.ラウンドネックシャツ
ベースレイヤー下(2nd) モンベル ジオラインM.W.タイツ
パンツ(2nd) ファイントラック カミノパンツ
インナーソックス(2nd) モンベル メリノウールウォーキング5トゥーズソックス
アウターソックス(2nd) モンベル メリノウールトレッキングソックス
タオル ファイントラック ナノタオル、モンベル 手ぬぐいタオル
洗面用具 ハブラシ
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ザック ノースフェイス(サミットシリーズ) プロフィット65S
ザックカバー モンベル ジャストフィットパックカバー
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テルモス800ml サーモス 山専ボトル
ナルゲン1000ml モンベルクリアボトル1.0L、クリアボトルサーモカバー
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ストーブ EPI STRA2000kcal
ガスカートリッジ パワープラス460
パワーチャージャー EPI フリーライトチャージャー2
カートリッジトレー EPI カートリッジトレー
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コッヘル小 スノーピーク ソロセット焚
炊事用グローブ モンベル ノーメックスグローブ
ブキ 箸、モチヅキ チタンスプーン
ゴミバッグ モンベル ガベッジバッグ
ゴミ袋
ロールペーパー
キャンドルランタン ハイマウント フォレストヒルキャンドルランタン
ヘッドランプ ナショナル リチウムLEDヘッドランプ
予備電池 リチウムCR123A
時計 ハイギア トレイルポイント
コンパス
地形図
地図
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計画書
筆記用具
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健康保険証
身分証
サイフ
携帯電話
カメラ
予備電池
新聞紙
ファーストエイドキット 絆創膏、消毒薬、メンタム、滅菌ガーゼ、包帯、テープ、爪切り、毛抜き、ピンセット
ソーイングセット 針、糸、ハサミ、安全ピン
ピンチパック 細引き、ヒートシート、ステンレスミラー、ポケトーチライター、防水マッチ、ロウソク3、ナイフ(ビクトリノックス ソルジャー)、プラ自在6、インスタントカイロ(貼らない12時間、靴用大、靴用つま先)
持鈴 モンベルキーカラビナベルナスカン5M
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食糧
行動食
非常食
予備食
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安全環カラビナ
ソウンスリング120cm
ロープスリング 6mm×60cm
テント 旧エアライズ本体、ポール
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ペグ 8
テントマット
ロールマット リッジレストS
シュラフ モンベル U.L.スパイラルダウンハガー#2
シュラフカバー イスカ ゴアテックスシュラフカバー
テントシューズ モンベル エクセロフトフットウォーマー
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トレッキングポール モンベル アルパインポール
アイゼン エキスパートオブジャパン クロモリ10P卍
スノーショベル ブラックダイヤモンド ディプロイ3
サングラス Zoff フィッシンググラス
雪袋
ピッケル カンプ アルピナ
タワシ
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|---|
感想
2月7日(金)
金土日と3日間、会社の有給休暇を使い厳冬の大峯山に挑みます。1月4日に八経ヶ岳から撤退してから早くも2度目の大峯。土日は臨時便の霧氷バスが走るため、山上・稲村登山を止めて吉野に抜ける計画を立てましたが、結局ピストンになりました。
下市口から洞川温泉行きのバスに乗ります。乗客は私と男性1人。途中から2人乗ってきましたが、全員が下市役場前で下車してしまいました。洞川温泉までは乗客は私1人。貸切状態です。
洞川温泉に着きバス待合室で身支度を整え歩き始めます。温泉街は閑散としていました。途中にある交番に山行計画書を提出しました。朝ごはんを予定していたごろごろ亭は休業していました。雪はごろごろ茶屋まで除雪されていて、ごろごろ茶屋(ごろごろ水採水場)から清浄大橋にかけては工事車両が通ったタイヤ痕のみです。五代松鍾乳洞行きのモノレール駅でアイゼンを装着しました。アイゼンは昨年夏に購入したエキスパートオブジャパン クロモリ10P卍です。
清浄大橋を渡り女人結界をくぐるとアイゼンを外しても登れるほどの積雪の少なさ。昨年、天狗に遭遇した箇所では風もないのにパキパキと枝が折れる音がします。やはり護法天狗が棲みついているようです。一本松茶屋でアイゼンを外しましたが、アイゼンなしだと滑って進めないので、一本松茶屋に戻りアイゼンをもう一度装着しました。標高を上げるにつれて積雪量は増えていきます。お助け水は完全に埋没していました。二少年遭難碑までは巻き道となるため斜面上部からの落石・落雪に注意が必要です。登山道に沿ってトレースがついていたので迷うことはありませんが、洞辻茶屋から先はトレースが消えかかっていました。
予定を変更し山上ヶ岳山頂へは行かず陀羅助茶屋でビバークすることにしました。(15:00) 持ってきたテントを茶屋内に張り、飲み水に使うきれいな雪を集めます。茶屋の入り口と出口に鹿除けの雪ブロックを積み上げて飯を作りました。夕飯は五目ご飯(α米)と温かいそばと焼き鳥缶です。辺りが暗くなる18:00には眠りにつきました。22:30頃にあまりの寒さに目が覚めると少し開けておいたテントの入り口から雪が吹き込んでいました。用を足しに出ると外は暴風雪暴風でした。天候が荒れると獣たちが行動しないので少しばかり安心して、テント内に積もった雪を排出し温かいものを飲んで再び眠りにつきました。
翌朝起きてビックリしました。昨日歩いていた足跡(トレース)がすべて消滅していました。しかも外は暴風雪。朝食後、身支度を整え出発します。ドライレイヤー・ベースレイヤーの上にミッドシェル・アウターシェルのダブルシェルです。洞辻茶屋から吉野方面へ進路を取りますが、同じような景色が続きテープも少ないため飢え坂まで至ることなく撤退を決めます。撤退時にはワカンを装着して急登しましたが、東側からの猛吹雪で顔を叩かれ、アウターシェルに霧氷ができるくらいでした。洞辻茶屋で昼食のおそばをいただき、ワカンを外して下山します。メイングローブのブラックダイヤモンド トレント(アウター)+ミッドウェイト(インナー)が濡れたので、2ndグローブのファイントラック エバーブレススノーグローブに換装しました。お助け水を少し過ぎたあたりで2名の登山者と出会いました。今回の山行で初めて人に会いました。下山後、洞川温泉街を歩きましたが、閉まっている店がほとんどで閑散としていました。洞川温泉センターで入浴し霧氷バス(天気が悪いため観光バスに乗客11名くらい)で帰路につきました。
今回の主装備
■テント・・・アライテント エアライズ2(1995年製)本体とポールのみ
茶屋内もしくは東屋・宿坊の軒先での幕営を想定していたのでフライシートは持たず、
久しぶりに古いテントそ引っ張り出しました。カビが生えてなつかしの異臭がするものの
屋根のある場所での幕営は快適でした。
■水筒・・・モンベル クリアボトル1.0L+クリアボトルサーモカバー(新装備)
モンベルの水筒は縦長なのでザックのトップポケットに収まり使いやすい。
■ミッドレイヤー・・・ファイントラック ドラウトクロージャケット
購入してから出番がまったくないので次回からは装備から外します。
■2ndグローブ・・・ファイントラック フラッドラッシュEXPグローブ
手に装着した瞬間が冷たいので懐で温めておく必要があります。
■ソーイングセット・・・20年間使わなかったのでモンベルのソーイングセット(握りこぶし大)から
無印良品のソーイングセットに換装し、軽量コンパクト化。
■使い捨てカイロ・・・靴用カイロを使い検証。
試料は靴中敷きつま先用と中敷きロングの2種。
厳冬期ではどちらも5時間程度しかもたないので一晩に2セット必要。
前半につま先用、後半にロングタイプがいいようです。
■ヘッドランプ・・・ナショナル リチウムLEDヘッドランプ
低温に強いリチウム電池使用。
ただしカメラ用リチウム電池を使うため6時間しか点灯しない。
そろそろ最新型に買い換える必要があります。
■ビーニー・・・モンベル ボルカノキャップシャミース(新装備)
今まではモンベル ボルカノキャップクリマプラス200を使っていたが、
暑いときはイヤーウォーマー状にしにくいためシャミースタイプを購入。
ドローコードがゴムのため上部の開放がしやすく、暑いときは耳当て状にもしやすい。
■アイゼン・・・エキスパートオブジャパン クロモリ10P卍
前回の八経ヶ岳で四角ネジが脱落したので四角ネジにスプリングワッシャーをつけて
外れにくくしました。今回は四角ネジの脱落はありませんでした。
■靴ずれ・・・前回の八経ヶ岳同様に雪から靴を抜くときにかかとがこすれて靴擦れになりました。
靴がへたっているのか、靴下がへたっているのか検証する必要があります。
■ガスバーナー・・・ヘッドはEPIのSTRA(2000kcal)、カートリッジはパワープラス460g。
BPSA-2(3600kcal)ストーブが直前にネジバカになったため、火力の低い
STRAに換装。風さえなければ2000kcalでも問題はありません。
カートリッジは1泊なら雪を溶かす作業があっても230gで足りるようです。
高火力で軽量なものを購入する必要あり。REVO-3700がほしいです。
■シュラフカバー・・・イスカ ゴアテックスシュラフカバー(1994年製)
青紫色。幅74cmと窮屈なので上半身はジッパーを開放状態で使用しています。
イカす色のワイドタイプのシュラフカバーが登場したら買い替えを検討。
■御座候(行動食)・・・初日用の行動食として3つ持っていきました。
さすがに皮は固くなりますが、アンコのボリュームは最強。
行動食に採用決定。
ほかにミニアンパン12個とアンコづくしの行動食だったため、
下山後はウンコモリモリ。
■カートリッジトレー・・・EPI カートリッジトレー(新装備)
カートリッジの下に敷く断熱板ですが、耐熱温度が150℃なので
鍋敷きとして使用。



翌日、山上ヶ岳に入りましたが、ち●ポのオブジェ、巨大化していました。
おそらく、雪が降り積もったと思われます。
ちょうど、道に迷いやすい場所にあったので、ケルンとしての機能を果たしていました。
ち●ポオブジェ、私もどんどん広めて行きます。
積雪期の大峰山に、この悪しき風習を広めていきたいです。
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