達磨ヶ峰〜段ヶ峰〜山上庭園〜杉山☆新緑の播但の名山へ


- GPS
- 03:21
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,059m
- 下り
- 1,059m
コースタイム
- 山行
- 3:13
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 3:21
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された登山道 杉山〜山上庭園は踏み跡が薄いが尾根は明瞭であり迷う心配は少ない |
写真
感想
段ヶ峰の登山口は生野の駅から近く、姫路を13時25分の特急はまかぜ号に乗ると駅に14時09分に到着する。夕方の18時16分の特急までには山頂を往復して戻って来ることが出来るだろうと踏む。
姫路駅の駅前は再開発で雰囲気が大きく様変わりしている。特急はまかぜ号の出発までの待ち時間の間に駅前のグラン・フェスタの地下に立ち寄る。目当ては明石焼きの名店たこピーだ。ここは昔から営業を続けてくれているのが有難い。昔はかなり安かった憶えがあるが、最近も値上がりして\480になったらしい。それでも大阪のたこ焼きの相場に比べると安い方なのだろう。
特急はまかぜ号は全車指定席らしい。生野までの乗車券が\890であるのに対して特急券が\1340というのは高く感じられる。姫路の周辺の山々では新緑がかなり進んでいるようだ。特急は市川に沿って北上してゆく。寺前を過ぎると山が急に迫り、市川沿いの山あいを進むようになる。
生野の駅はレトロな趣のある駅舎だが、コインロッカーがない。駅の中にある観光案内所が空いている時間であれば預かって下さるというが、残念ながら営業は16時半までとのこと。仕方がないので荷物は山中にデポすることにする。
駅前のローソンで飲料とどら焼きを手に入れると、登山口までタクシーで入る。登山口には平日だというのに数台の車が停められている。流石に人気の山のようだ。登山口にはトイレがあり、その近くでは水が湧き出している。
登山道に入ると早速にも新緑の自然林に入る。尾根を進むと間も無く松の疎林となり、周囲に好展望が広がる。
達磨ヶ峰を過ぎると広い尾根上には随所で草原が広がり、見晴らしの良い道が続く。尾根の先にはなだらかなフトウガ峰と段ヶ峰が目に入る。一人の単独行の男性とすれ違う。
小さな鞍部から上り返すと第二峰というところらしい。展望の尾根から新緑の樹林帯へと入る。登山道の周辺ではミツバツツジが満開だ。1組のカップルとすれ違う。
フトウガ峰への登りは杉の植林の中へと入ってゆく。驚いたことに先をゆく単独行の方がおられる。女性であった。
杉林を抜けるとフトウガ峰の山頂一帯はアセビが疎らに生えると草原帯となり、好展望が広がる。大きな岩があるところに四等三角点がある。点名は倉谷というらしい。フトウガ峰の山頂はわずかに先だ。山頂からは北西に氷ノ山の大きなピークが見える。その山肌にはまだ雪が残っているようだ。l
段ヶ峰にかけて鞍部には自然林の樹林帯となっている。このあたりではまだ新緑は芽吹いたばかりのようだ。樹林を抜けると再びアセビが点在する草原を辿って段ヶ峰の山頂に向かう。左手には広々とした倉谷川の源流域の新緑を眺めながら好展望の尾根道を進む。
段ヶ峰の山頂では360度の好展望が広がる。山頂で一休みしているうちに5分と経たないうちに先程の単独行の女性が山頂に到着される。このまま引き返すと登山口に予約しているタクシーが来るまで時間を持て余しそうなので、西側に広々とした草原の山頂が見えている杉山とその北にある山上庭園まで足を伸ばすことにした。
鞍部を過ぎて自然林の樹林を抜けるとアセビが点在する好展望のピークに出る。アセビの丘と呼ばれるところらしい。尾根を北上するとと再び樹林の中へと入る。山上庭園と呼ばれるところは草原状の場所を期待していたが、樹林の中に苔むした岩が集簇しているだけの地味な場所であった。
再び尾根を南下して杉山のピークに向かう。この杉山の山頂はその名前からすると杉が多そうであるが、山頂は爽快な草原が広がっており、こちらの方こと山上庭園の雰囲気に相応しいようにも思う。段ヶ峰の山頂は西側から見ると植林が目立つ。
時間は16時半、登山口にタクシーを予約した時間は18時だが、その時間に遅れると姫路行きの特急に乗り遅れる可能性があるので大変なことになる。とはいえ登山口から段ヶ峰まで1時間半で登っているので、ここから1時間半はかからないだろうと踏んでいるのが。
夕方の黄日差しのせいでフトウガ峰から眺める尾根や周囲の山々は薄っすらと黄金色を帯びている。ツツジが多く咲く尾根に差し掛かると、光が弱いせいだろうか、ツツジの色が濃く感じられる。
達磨ヶ峰への尾根から振り返ると夕陽にフトウガ峰と段ヶ峰のシルエットが浮かび上がる。達磨ヶ峰からの下りは完全に山の影に入っていた。尾根から駐車場にかけての下りは斜面をトラバースしながら西向きに進むことになる。自然林の中は黄金色を帯びた新緑の透過光で満たされていた。
駐車場には17時45分に辿り着くが、折しもタクシーが到着したところだった。駐車場には車が一台のみ残っていたが、運転席では先程、山頂ですれ違った単独行の女性が汗を拭いておられた。
タクシーの運転手によると秋も綺麗だそうだ。
再び駅前のローソンでタクシーを降りるとビールとコロッケを手に入れる。臙脂色の瓦屋根を有する瀟洒な生野駅は観光案内所も切符売り場も閉まっており、他に女性の乗客が列車を待っているのみであった。まもなく特急が到着する。
ヤマレコでも今回登った段ヶ峰の良さを讃える感想が目に付くが、実際に爽快な山であった。紅葉や雪山の季節も良さそうだ。回は完全なスピード・ハイクだったが生野の街の観光を含めて時間に余裕のあるときに再訪してみたいものだ。
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