岳山〜鳥越峰〜見張山☆リトル比良を周回

- GPS
- 04:07
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 659m
- 下り
- 651m
コースタイム
| 過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
6月は毎週出張が続いていたので週末を久しぶりに京都の自宅で迎える。滋賀の北部の天気を確認すると、前日までは午後に雨が降る予報であったが、いつしか曇りの予報となる。雨の気配が消えたこともあり、久しぶりに比良の山に出かけることにする。家内が朝にゆっくり洗濯をしてからの出発となるので、出発はかなり遅くなる。家内がまだ訪れたことのないリトル比良に向かうことにする。
近江高島に到着すると晴れ空が広がっている。駅前の駐車場は満車だったので、第二市営駐車場に車を停める。駅に戻ってくると駅前の駐車場には「空」に変わっていた。タイミングが悪かったようだ。
まずは車道を歩いて音羽の登山口に向かう。アスファルトから立ち上る輻射熱が半端ない暑さだ。音羽の大炊神社の前を通って登山道に入る。川沿いでは真新しい堰堤が建設されているようだった。
羊歯の繁茂する登山道には石仏や古い石標が現れる。岳神社への参詣道だったのだろう。道路よりはマシではあるが、日差しを遮る樹木が少ないせいで暑い。ところどころにヤマツツジの朱色の花が目立つ。
右手に大きな花崗岩の裸地が広がる白坂を現れるとようやく樹林の中へと入る。ようやく周囲の気温が下がり、一息つくことが出来る。しかし風が少なく、依然として蒸し暑い。瓦が散乱したところを通り過ぎるが、かつての岳神社のあったところなのだろう。
標高500mを過ぎて、岳山からの尾根に乗ると急に風が出て、涼しさを感じるようになる。岳山の手前の展望地からは左手に鳥越峰から見張山に至る長い尾根を見上げる。岳山は一段と標高が低いので、鳥越峰の山容が大きく感じられる。
岳山の山頂には石灯籠と岩屋があるのだが、石灯籠の上部は地面に落ちていた。岩屋の中には観音様の立派な石仏がある。比良は石仏が多いところだが、この観音様の石仏は入部谷越の馬頭観音と並んでとりわけ立派なものだと思う。
岳山の山頂を進んだところにある岩の上からは北側に大きく展望が広がり、鴨川沿いに青々とした水田が広がっている。
以前、鳥越峰から岳山への尾根を歩いたのは南比良の権現山からシロヤシオが満開の表比良縦走路を経て長い縦走をした時であった。いい加減に疲れが溜まってきたせいなのだろう、鳥越峰から岳山にかけての小さなアップダウンが辛く感じられたのだったが、この日はそれほどのアップダウンにも感じられない。
鳥越峰にかけての登り返しに入ると小紫陽花を多く見かけるが、花はいずれも終わっている。登りの途中の小ピークに鸚鵡(おうむ)岩があり、岩の下は断崖になっているが岩の上は平坦でそれなりの広さがあるので安心してたつことが出来る。武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰へと続く裏比良の稜線、北には三重獄を中心とする野坂山地の山々を俯瞰する。リトル比良は展望地が少なく、この日は比良の山並みを眺めることが出来るの唯一の展望地だ。
当初は岩阿沙利山を越えてヤケ山まで縦走することを考えていたが、家内が鳥越峰でもういいというので、見張山を経て近江高島に下山することにする。山頂の周囲にはササユリの葉を多く見かけるが、花は全くない。すでに花期は終わってしまったようだ。
尾根上にはわずかに自然林の高木の樹林も現れるが、地味な林相のなだらかな尾根が続く。見張山は尾根の右手を歩くうちに山頂を通過してしまったことに気がつき、山頂に戻る。その山名とは裏腹に山頂の周囲はすっかり樹林に囲まれており見晴らしは効かない。
山頂から少し進むと送電線鉄塔があり、ようやく南に釈迦岳と蓬莱山、東には琵琶湖の展望が広がる、この送電線鉄塔を過ぎると後は一気に近江高島に向かっての下りとなる。下りに入ると再び空気が暑く感じられる。
最後は谷沿いを下る。堰堤の傍らでは山紫陽花が綺麗な花を咲かせていた。この日は出会う花が少なかったせいか紫陽花の花でも嬉しく感じられる。樹林を抜けて日吉神社に出ると駐車場まではわずかな距離であるのが有難い。この暑さでは10分ほどの車道歩きでも耐え難いだろう。低山を歩くことはしばらくは難しい季節になった。
京都の自宅に戻ると既に梅雨明けとの報道が目に入り目を疑う。6月に梅雨が明けるのは観測史上初めてとのことであるが、今年が例外的な現象であれば良いのだが。
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山猫
yamaizu










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