大台ケ原(日出ヶ岳〜堂倉滝)※憧れの大杉谷も少しだけ♪
三重県
奈良県
camii
hidezone
- GPS
- 10:20
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,355m
- 下り
- 1,366m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/shisetsu/carinfo.html |
| コース状況／ 危険箇所等 |
ビジターセンターから日出ヶ岳を含めた東大台地区は整備されたハイキングコースで、遊歩道や木道などの歩き易い道がほとんどです。 大杉谷〜堂倉滝は一部に踏み跡が不明瞭だったり、かなりの急坂もありますが、目印のリボンや案内標識が豊富で、鎖やロープが設置されているので、通常の登山装備であれば問題なく歩けると思います。 ビジターセンター駐車場の物産店でお土産や登山バッチの購入、食堂や自販機もありました。 トイレはビジターセンター駐車場に2ヶ所と、粟谷小屋にありました。(共に協力費100円) |
写真
拍手今日はいい天気になりそうです。
私たちにとって10座目の百名山です。
ずっとここに居たくなりました。
感想
今回は関西の百名山でまだ登ってない大台ケ原に行って来ました。
大台ケ原は吉野熊野国立公園のひとつで、主峰の日出ヶ岳(大台ヶ
原山)は標高1,695mで三重県の最高峰になります。
登山口のある大台ケ原ビジターセンター駐車場に早朝に到着して、
午前6時過ぎに東大台登山口を出発。
登山口からは整備された遊歩道のような平坦な道を歩いて、僅か40
分ほどで山頂の日出ヶ岳に到着しました。
登山口から頂上まで40分っていうのは、今までの最短記録かな？
それもその筈で、登山口のある大台ケ原ビジターセンターの標高は
1,570mなので、頂上までの高低差は125mしかありません。
山頂にある展望台から、台高山脈や大峰の山々の展望を楽しんだ後
は、案内標識に従って日本三大渓谷でもある大杉谷へと足を伸ばし
てみます。
大杉谷は2004年の豪雨被害により、登山道が長く閉鎖されていまし
たが、先月の25日に10年ぶりに全面開通しました。
もちろん全コース歩くことはできませんが、行ける所まで行って、
引き返す予定です。
山頂直下からは、整備された丸太階段を下って行きますが、尾根道
に入っていくと、徐々にしっかりとした山道になり、踏み跡が薄く
地形が複雑な箇所もありましたが、随所にピンクリボンや距離表示
のある案内板も豊富なので、道迷いの心配はなさそうです。
途中にシャクナゲ平やシャクナゲ坂という場所があり、その名の通
り道には沢山のシャクナゲがありましたが、まだ蕾が多く、見頃に
は少し早いようでしたが、高度を下げて行くと花が開いている木が
増えていきました。
山頂から2時間近く下って行くと、広い林道に合流して、すぐに粟
谷小屋の看板があり、脇道を入っていくとすぐに粟谷小屋に着きま
した。
大杉谷には桃の木山の家と、ここ粟谷小屋の2軒の山小屋があり、
日出ヶ岳から宮川第3発電所にある登山口とを結ぶ、約14kmの登
山道を途中の山小屋で一泊して歩くのが一般的だそうです。
粟谷小屋では水洗トイレを協力費100円で利用して、可愛い木彫り
のお土産を購入しました。
人当たりの良さそうなご主人には、大杉谷の簡単なアドバイスもし
て貰えて、感じのいい山小屋でした。
粟谷小屋から林道を少し歩くと、堂倉坂の標板があり、大杉谷への
入山心得の注意書きの看板と入口ゲートがありました。
このゲートから、いよいよ大杉谷へと入っていくんですね。
ゲートから先は、休む間もない程の激下りが続きます。
ロープや鎖で整備されているので、危険性はそれ程でもないですが、
また帰り道で同じ場所を登ると思うと、下れば下るほど、気が滅入
ってきます。
2人で口数も少なく、1時間ほど急坂を下っていくと、水の落ちる
音が聴こえ始めて、パッと視界が開いたと思うと、白い吊り橋と、
キラキラとした堂倉滝が目の前に現れました。
落差は20mほどの滝ですが、水量が多いのか、轟音と共に流れ落ち
る広大な滝つぼにはエメラルトグリーンの水が溢れて、ずっと樹林
帯の急坂を下ってきた私たちは、余りのギャップのある光景に暫く
言葉もなく立ちすくんでいました。
大杉谷渓谷には全部で7つの滝と、11の吊り橋があり、日出ヶ岳方
面からは堂倉滝が最初の滝と吊り橋になります。
この時に時間はまだ10時、駐車場から約4時間です。
帰りは先刻の激下りを考慮すると、5時間以上はかかりそうだし、
大台ケ原で東大台地区の散策もしてみたいので、ここで引き返すこ
とにしました。
本当ならここから先の渓谷歩きが、大杉谷の最大の見所なんだと思
いますが、それは次回のお楽しみにしておきます。
それに今日は、他の滝をもう見なくてもいいと思えるほど魅力的な
堂倉滝だったし、結局ここには30分ほど休憩していました。
休憩のあとは来た道を戻るだけです。
日出ヶ岳まで約900mの登り返しですが、考えれば行きが下りで、
帰りは登るというのは初めてです。
登山は最初に飲み水や食料を一杯にしてスタートをすることを考え
れば、もしかしたら荷物が軽くなった帰り道に登るのは理に適って
るのかも知れないなと思いつつ、2人でここは通ったねとか、ここ
で誰々とすれ違ったねだとか語らいながら、進んで行きました。
やがて粟谷小屋に通じる林道を越えて、少し荒れた雰囲気もある苔
むした場所に、休憩によさそうな平坦な所があったので、ここでお
昼にしました。
空き缶が落ちていたりしたので、きっと他の誰かがここで飲み食い
をしたのかも知れませんが、ゴミを放置したらダメですよね。
昼食後は、元気も回復して再び日出ヶ岳を目指します。
シャクナゲ坂からシャクナゲ平と、朝も見たシャクナゲを楽しみな
がら、行き違う人たちとは登山道の状況や所要時間、シャクナゲの
開花の程度の質問などに答えつつ、楽しい会話で意外と早く日出ヶ
岳の姿が見えてきました。
山頂に続く最後の丸太階段を登って、14時20分に日出ヶ岳頂上の展
望台に戻って来ました。
朝は無人の展望台でしたが、この時は20人ほどの人で賑わっていま
した。
かなり軽装の家族連れの方も居られたので、やっぱり駐車場からの
散策はハイキングコースなんですね。
私たちも展望台から、植生保護の為の木道を歩いて、東大台地区の
散策に出発です。
山頂から一度下って、正木峠に登り返し、立ち枯れの樹木が多い正
木ヶ原を進みます。
途中で木々に囲まれた道も通って、また広大なササ原が現れると、
そこが牛石ヶ原。
神武天皇の銅像を横目に更に進むと分岐があり、すれ違う人が多く
なってきます。
少し狭くなってきた道には岩が多くなり、やがて大台ケ原の名所、
大蛇�瑤謀�着しました。
大蛇�瑤蝋發�1600mにある断崖ですが、目の前には大峰山脈が広
がる大パノラマのビューポイントです。
鎖で囲われているものの、落ちれば1000mの滑落は免れない、正
に崖っぷちです！
私たちも恐る恐る先端に立ってみましたが、高度感が凄いです。
中には産まれたばかりの子馬のようになってる方も…
大蛇�瑤鮓紊砲靴銅�回路を進むと、シオカラ谷の吊り橋に下り、更
に登り返してビジターセンターの駐車場に到着しました。
時間は16時40分、物産店で登山バッチを買いたかったのですが、何
とか間に合いました。
10時間以上もたっぷりと楽しめた大台ケ原。
日本有数の多雨地帯とされる場所ですが、今日はずっと快晴でラッ
キーでした。
今日は行けなかった大杉谷の最深部には、必ず晴れた日にまた歩き
たいです。
もしかしたら来週行っちゃうかも？
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
大台ヶ原山の最新記録
巴岳の最新記録
本ゴヤ嶺の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する