記録ID: 47942
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無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾
雨飾山(60座目の百名山)
2009年10月04日(日) [日帰り]


- GPS
- 05:29
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 901m
- 下り
- 909m
コースタイム
雨飾高原キャンプ場9:05⇒11:02笹平11:04⇒11:26雨飾山頂12:31⇒(稜線でトラブルに遭遇。救助ヘリ要請の立会いをする。)⇒15:41雨飾高原キャンプ場
天候 | 前日とはうって変わってピーカン! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨飾高原キャンプ場には、駐車スペースあり。 おそらく50台位駐車できるが、AM7時には満車。 トイレ、売店などあり。 登山道には、トイレ、水場なし。 キャンプ場で済ませておくことをお薦めします。 登山道は、ところどころ、転ぶと心が完全の折れそうになるぬかるみがあります。 荒菅沢から山頂は、ガレ場が多く注意が必要です。 |
写真
撮影機器:
感想
百名山60座目となった雨飾山。
秋の山もまた素晴らしいな〜と恵まれた天気に感謝しながら
山登り出来ている事に幸せを感じていた登りだった。
だがしかし、下山し始めてすぐに山の厳しい環境を突きつけられる。
5、6人ほどのパーティの一人男性が倒れ蘇生を行っていた。
一瞬にして私は青ざめる。
倒れた男性が救助されたのは1時間30分後。
頂上付近なので救助はもちろんヘリ。
すぐに来てくれるのかと思いきや、こんなにも時間が経ってから。
男性は心肺停止状態。
皆は必死に代わる代わる人工呼吸を行う。
きちんとした人工呼吸の仕方を知らない私は、情けなく恥ずかしかった。
山登りは100座を越えているのに、無知な事が多く、なんて甘かったのか…
私達は携帯で警察との連絡や、
ヘリに判るように銀のシートを空にかざし反射させる。
ヘリが頭上に来、強い風に煽られた時、事の重大さに思わず涙をこぼす。
突発的に起こった病は何処においてもありうる話だけど、
場所が悪かったのかと考えてしまう。
初めて遭遇したのでショックだった。
色々な思いで言葉にならない。
教訓に山へ行く為に今一度改め直そうと思った。
結果的に今まで登った山の中で心に強く残ってしまった山になった。
秋の雨飾山は清清しく気持ちの良い山であった。のも確かだった。
文:bell
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belltakuさん
そういえば、私も数年前に登っています。
確か人の少ない10月平日。
意外に厳しい場所もあったので、その人気と
のギャップで少し驚きました。
青空が凄くいいですね。
我々家族ハイキングはガスガスでした。
Y-chan
平日は、人が少ないなんてうらやましいです。
休みはダメですね、人が多くて
すれ違いの待ち時間が多く、団体が前から来ると
5分近く待つときもあるじゃないですか。
せっかちな関西人には、待ち時間が拷問のようです
Y-chanが登ったときの天気はどうだったのですか?
17枚目は焼山と火打ですね。
私も昨夏同じ景色を見ていました。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=30901&pid=2977b6aa77bd64548420ae0d54cb7ba6
それにしても、凄いピーカンですね。
宮内庁の方の事故は今日のニュースでもやっていますね。
MATSU様
おうおう、そうでしたか
焼山だったんですね。
いや、百名山にふさわしい心をひきつける雄姿だったので
てっきり妙高かと思っていました。
近々、妙高、火打の縦走を計画中です。
宮内庁の方ですが、まさか目の前に倒れている人が
こんなに偉い方とは思わなかったです。
下山後に、同じ宮内庁の方に出会い
お礼と訃報を聞きました。
belltakuさん、おはようございます。
60座目ゲット、おめでとうございます。
なんか50から60まで、あっという間だった気がします。
あと40座、がんばろー! おーっ!
おおっ!♪ スゴい。
ピーカンの雨飾、すごくきれいですね。
雨飾山は、いつも白馬に行った時に横目で「チラッチラッ!」と見ていましたが、こんなにきれいだったとは知りませんでした。
belltakuさんの「ドカ〜ン!」って言いたくなる気持ち、わかります。
belltakuさ〜ん、ダメじゃないですかぁ〜。 王子さまに「山神様の球」かじらせちゃ
きっと王子さま、お腹ペコペコだったのかな?
いやいや、まだ60なので「おめでとう」は
早すぎますよ
いや、本当に想像以上の晴天で大満足でした。
きっと、2人でカレーを食べてしまったので
グレたのかもしれませんね、王子
私は早く大雪渓に遭遇したい。
白馬に行ったkoboriさんがうらやましいです。
だったら登れ!って言われそう
belltakuさん、こんにちは。
雨飾山でのトラブルって、もしかして宮内庁式部官長のことでしょうか? ニュースにも出てました。
関連ニュース
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091005k0000m040048000c.html?inb=yt
今年になって、とにかく山に関わる事故が多くなった気がしますね。
私も他人事とは思わずに、気を引き締めて楽しみながら山行していきたいです。
w-koboriさん、そうです。この事件です。
目の前で心肺停止の人が横たわっていて
そこにいた人たちで賢明の救助をしたのですが
力が及ばなくて非常に残念です。
もしものときのために人命救助の訓練を定期的に
したほうがいいのでしょうけど、正直なかなか
実行にうつせないものですよね。
トラブルに遭遇とはお疲れサマでした。。
下山時に3/11の表示のトコで滑って泥んこになったのが悔しいです
私の場合は、もっと上に方のガレ場で何度も
転びました。
まあ、アザを作るくらいのほうが山の人間の
勲章と思い気にしないようにしてますよ
belltakuさん
宮内庁の方のことは、ようやく新聞で読みました。
私も目の前で同じことが起こっても
うろたえるだけでしょうね。
ところで、私は数年前に登ったと思っていた雨飾山。
よく調べてみますと2007年11月9日。
人気のある山ですから、人の少なくなる時期を
選んで登ったと思います。
天候は、まずまず。
思い出しますと、紅葉は標高の低いところに
あったような、、
白馬には、雪がありましたが、私は、意外に
薄着で写っておりました。
暖かかったと思われます。
記憶とは、なんとあいまいでしょうか、、、。
数年前だなんて、、、。
Y-chan
雨飾山早速行かれたんですね!本当にいいお天気
ただ、不慮の事故に遭遇されたことは何て言葉をかけていいのか…。
まさかあの時居合わせていたとはただただ驚くばかりです。
怪我にせよ病にせよ、平地ではなんとかなることもならないのが山なのでしょうね。
自分の体調管理もそうですし、山と向き合う以上常に慎重に下山の最後の一歩まで注意しなければいけないと改めて自覚させられました。
saichanへ
そうなんですよね。
平地なら10分もあれば救急車が来ると思うんです。
救助ヘリが来るのに1時間以上は間違いなく経過してました。
なかなか来ないヘリにイライラしましたが・・・
でも救助してくれたレスキュー隊も人命救助をサボってる
わけでなく1分1秒でも早く来るのに必死だったと考えると
ヘリが来るのが遅いことをレスキュー隊にぶつけることも出来ず
持って行き場の無い思いがありました。
Y-chan、人間の記憶なんてそんなもの
なんでしょうね。
私なんて昨日の晩御飯すら思い出すのに
一苦労ですよ
雨飾も荒菅沢の辺りは、凄い雪深くなると
聞きました。さすがは新潟と長野の県境です。
雪化粧した白馬も綺麗なんでしょうね
実は私もその日雨飾山にいました。
その時、私と夫は笹平の手前の岩場を、ヘトヘトになって登っていました。
救助のヘリコプターが私の頭上でホバリングしながら、拡声器でこちらに呼びかけてきました。
私はヘリコプターは誰かを救助にきたのに、私たちのことを遭難者だと思ったのか…と慌てました。
それで、私は疲れていたけれど、わざと元気そうに登って見せました。
そのうちに下山して来た人が、上で倒れた人がいると教えてくれたので、私も倒れそうなので無理は出来ないと思いました。
笹平から頂上まで40分と書いてありましたが、私の足では80分以上もかかると思われます。
下山のことも考えると、余力を全部使って登ったとしても、登山口に帰り着くのは真っ暗になるでしょう。
秋の日はつるべ落とし…。
もう少し頑張ればとも思ったのですが、もはやこれまで…。
私は自分の実力を知っているので、夫と一緒にシッポを巻いて撤退して来ました。
ライトをつけて5時半には着きましたが、もうちょっと頑張っていたら危なかった〜。
宿題を残してきたので、来年登ることを楽しみに…と諦めました。
貴方の山行記録を読んでちょっと救われた気分です。 ありがとうございます。
setiseti01さんへ
どうもはじめまして。
あの近くにいたのですね。
救助時に笹平に人がいた記憶がありますが
あそこにいた方なのでしょうか?
>シッポを巻いて撤退して来ました。
そんなことないと思います。
目指すピークが、すぐそこにあっても
場合によっては、諦めて撤退するのは
私は「勇気ある撤退」だと思います。
確か、元F1レーサーの片山右京さんが
エベレスト登頂にチャレンジしたときに
「ピークまであと数百メートルで引き返した。」
という話を聞いた時にも「勇気ある撤退」と
思いました。
「山は、逃げない!
いつまでもそこに堂々とそびえている!」
と考えると無理しなくても次回レベンジを
するのが正解だと思います。
はじめましてbelltakuさん
最近は本当に多いですね、山の事故。
いつ自分がそのような場面に遭遇するか分かりません。一応、『普通救命講習』は終了したので、いつかは役にたつかも。
先月13日、たまたま私の兄がそんな場面に遭遇しました。
【穂高岳】で『ジャンダルムのヘリ墜落事故』の影になってしまいましたが、もう一件事故があり、奥穂〜前穂の吊尾根で、父(滑落死)と息子(凍死)が亡くなった事件で、息子さんが横たわっているのを見たそうです。
体験した人の話を聞いて、百名山の登頂を目標にひたすら歩いていたけれど、最近はいろいろと考えるようになりました。
あっ、【雨飾山】の景色、ブルーですっごいウラヤマシイです!!
私のときはたまに晴れ間くらい(涙)
その事故は、初めて聞きましたが
滑落した父を見ながら自分も凍死する子供の
ことを想像しただけでもいたたまれないです。
私も百名山制覇にがんばっていますが
くれぐれも無理な計画を立てないように
最近では、心がけるようにしています。
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