山行記録: 白神岳 西尾根

記録ID: 50047

全員に公開

積雪期ピークハント／縦走

十和田湖・八甲田

白神岳　西尾根

1999年02月10日(水) ～ 1999年02月13日(土)

青森県

naritagajo その他2人

GPS: 74:12
距離: 12.1km
登り: 1,012m
下り: 1,017m

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コースタイム

◎2/10･青森20:00→日野林道中間P23:20→幕営
◎2/11･テント場8:10→登山口8:43-8:50→冬山コースロ9:30-9:45→スキーデボ9:50-10:05→(昼)ll:30-12:00→鰹山13:55-14:12→H900m15:00→幕営
◎2/12･テント場10:45→白神岳避難小屋12:10-13:25→テント場14:23
◎2/13･テント場8:22→樫山8:52→スキーデポ地10:00→登山口10:40-10:45駐車場10:55→青森15:00

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感想

naritagajo

2/10
鯵ヶ沢へ入ると道端の雪は少ない。海岸沿いは雪は少ないとは知っているが、こんなに少なく、青森の大雪とは大ちがいだ。日野林道も杉林の枝打ち作業の為中間まで除雪されていた。直線の林道で、前方に白神岳が望まれる所だ。テントを張り仮眠。風も無く静かで、良く眠れた。
2/11
杉打ち作業車が来て"グダメイテ"いるので、テントから出てごアイサツしてくる。2-3日かけて除雪したばかりとのこと。有り難うございます。車を置かせて下さいとお願いする。以前、遭難騒ぎもあったし、気をつけてとのこと。地元の人のおかげで入山出来るのだ。仲良くしておきたいもの。昼食を済ませ、スキーで林道を進み、登山口へ、一汗かいた。戸さんは風邪気味のようだ。風もなく雲の晴れ間に白い太陽も望まれた。
冬コース入口で一休み、小尾根をスキーで少し進み、急斜面の手前でクリの木にスキーをデポする。ここからワカンに履き替え、こみ入ったブッシュ状の雑木林(伐採し、スギを植林したのだが殆ど育っていない)の中を右に左に一歩一歩登行する。標高にして150mほどの急斜面を過ぎると斜度も緩くなり、下方に海岸線も見え出す。途中早めに昼食を済ませ、蟶山には14:00前に到着。明日のことを考え、あと一時間進もうと、標高900m程の地点にテントを張る。天気は晴れ、無風という好条件。
でも、地元の人にこの後雪が降るよと言われたことを思い出す。静かな一夜を過ごすが、夜半からの北東の猛吹雪に、白神の特殊な気象を体験する。
2/12
あまりの吹雪に躊躇しているうちに、弘大安寿会の7人パーティに先を越される。トイレに起きた戸さんがフラッグがあるのに気付く。昨日は無かったのに。かすかにトレースの跡も。しかもスキーでだ。我々もやおらサブザックで出発。ワカンでもさほど埋まることもない。ワカン初めての戸さんも軽快に歩く。最後の急斜面もワカンでOKだった。
小屋で昼食をとる。白神岳は雲の中だったが、途中の尾根筋は見てとれた。安寿会パーティは雪洞を掘るとのこと。又明日、向白神岳へ行くとのこと。植が玄関岳迄でも行こうと提案するも、又雲が出てきたので中止し、明日天気良ければ再挑戦することにしてテントヘ下る。また雪が降りだす。
2/13
昨夜から又吹雪となり、前夜に増して強い北東風にテントも雪に埋もれ、戸さんが降雪してくれる。吹雪のため再挑戦を中止して下山とする。吹雪も止んで穏やかになった頃テントを撤収し終わると又雪が降る。蟶山からの下りは右に寄り過ぎないように左側の自然林との境を見ながら下り、急斜面を下ってスキーデポ地にうまく出た。スキーに履き替え登山ロヘ。ここからはシールを外し滑降。途中、秋田の5人パーティに会う。Pに着くとすっかり晴れ、太陽がまぶしい。白神岳も遠望出来た。もう少し頑張れば･…の感もするが白神の気象に不慣れなこと、リーダーの力不足もあり無念であった。次回は今回を反省し、向白神岳へ足を運びたいものだ。
①スキーでの登行。②二日目で白神岳へ。③三日目で向白神岳往復。④四日目で下山又、予備日も確保したうえでの計画としたらと思う。後はメンバーの強い意志だ。