県境尾根から氷ノ山目指すも三ノ丸で断念


- GPS
- 11:17
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 771m
- 下り
- 762m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
吹雪いたりホワイトアウトしない限り危険箇所と言うほどの所は無い。 ただ結構長いので、雪が深かったりトレースが無かったり湿雪でラッセルが大変な時など、どこで諦めるのかは慎重に見極めたい。 |
写真
次の瞬間まさか親が出てこないかと身構えてしまった。
以前は雪の時用にこれの一回り小さいのを使っていてそれなりに満足してたが、やはりあと一回り大きければより安定するしお尻も痛くないしスノーシュー履いたままでも座れるのにと思ってたら、なんとその一つ大きい版も売られてるのを発見。
勿論大きくなるし重さも倍近くなるが、雪が深い時って休憩するのもなにげに難しいので、とにもかくにも試してみようと購入。
なかなかよかったが、今回は時間に追われすぎて使ったのはこの一回だけだった。
何も無い。
広い上に樹林帯で先が見通しにくい所も沢山あって、尾根芯外さずと言っても簡単ではなく、その上ここ2日ほど荒天で降り続いてパウダーだとばかり思い込んでた雪質が気温が高く思いの外湿雪で靴とスノーシューの間に溜まって団子になったり、平均膝下ながらもずっとラッセルだとこの重さが堪えて1人では大変すぎた。
以前一つ東の坂ノ谷道を通った時もこのような標識を幾つか見かけたが、もしかすると昔はスキーのツアーコースか何かだったのかも。
このあたりから時間がかかりすぎてるのでもう氷ノ山山頂は無理だからどこで引き返そうか考え出す。
せめて三ノ丸までは行きたいものだが。
猫なわけはなかろうし、小型犬でも連れてこられた方がいるのかと思ったがどうも犬の足跡には見えず、そもそもこの季節に小型犬を連れてくるなどちょっと考えにくい。
もしかするとテンとかイタチとかが入り込んだんだろうか。
そう思って見回してみると天井に穴が開いてた。
この場所、時間で気温は−4度くらい。
登ってくる間も考えてた下る道は3通り。
まず以前のように坂ノ谷道から下りて林道をヤマメ茶屋というコースだが、これは後半の林道が長く、途中狭いところがあって法面からの雪崩や道崩も怖いので却下。
次にこの日登ってきたコースをそのままピストンだが、1073まではともかくそこから東に派生する尾根からも結構長いので途中でヘッ電下山になるのは避けがたく、それで最後があの急斜面なのは危ないかも。
三つ目が1073から先を歩いたことがないがおそらく30分ほどで西を並走している林道が近づいて下りれる場所があるようで、特に積雪期はそこを通る人も多いようなのでなんとか明るさのあるうちにそこまでたどり着いて林道に下りれないか。
最後の案だけが暗くなってから自分が歩いたことない道を通るので博打かもしれないが、危険という面ではおそらく一番安全かなとも思うので、とにかく出来る限り飛ばして3の案で行くことに。
先をうさぎの足跡が先導してくれる。
これは池?
昔、平らに落ち葉が積もった場所に足踏み込んだら深い水たまりで靴に水入れたことがあって、それ以来こういう平らで下がなんなのか分からないところはトラウマでなかなか踏み込めない。
おまけにうさぎの足跡もそこには踏み込んでいない。
地図もGPSもそこが林道だと示しているがしばらく考えてもやはり踏み込めず、やむなくうさぎの足跡追って左にトラバースしていく。
林道に間違いなし、ここまで来ればもう大丈夫。
っと思ったここからが長かった。
2時間くらいも林道歩いたのか。
坂ノ谷道から下りてくる林道に比べれば広く安全安心な道でこちらを選んだのは正解だったが、こんなにぐねぐねと長い道のりとは思わなかった。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
|
---|
感想
前に来たときは残雪期で、雪も締まって人もたくさん入り、そんな苦労した覚えもなく登って氷ノ山山頂を踏み、帰りは坂ノ谷道からギリギリ暗くなる前に下山した記憶があり、今年はスノーシューもより小さく軽いものに新調したことだし、まだ雪が締まる前のラッセル必要な時に入ってみたいと思ってたらちょうどクリスマス寒波で日本海側降雪予報が二日ほど続いた後に天気回復するようだったのでそれに合わせて行ってみた。
ところが、前回の轍のような多人数のしっかりトレースが無いどころか、結果的にここ数日誰も入っていなかったようでどこにも踏み跡痕さえ無し。
雪の深さは思ったほどではなく時に膝上まで埋まるけど平均膝下で、1073まではこれくらいなら前回通り氷ノ山山頂までギリギリ行けるかと思ってた。
しかし、気温がマイナス1度程度で妙に暖かく、樹氷も発達してないし雪も微妙に湿った感じで重く、前回26インチで大きく重く取り回しにくかったので22インチにしたスノーシューが沈み込むので、それをいちいち引き抜いたり雪の中をそのまま前に進めたりしているのが重くて足に堪えてきて、延々続く緩い上りに途中からはもう5歩進んで一息つき、10歩進んで一息入れるといった情けない状態。
これはもうとても氷ノ山山頂までは行けないとはっきり分かり、それでもせっかく来たんだから区切りよく三ノ丸まではと、おそらく樹林帯出て笹原まで行けば雪も浅くなるし表面もクラストして歩きやすいかもしれないと自分に言い聞かせながら頑張る。
しかしやっと出てきた稜線尾根の笹原帯はクラストしておらず、普通通る稜線へ最短のトイレ兼展望台に向かわず出来るだけ三ノ丸避難小屋方向にショートカットしようとすると時々ハマりながらの浅いラッセル。
正直疲れて、意地になって三ノ丸まで来たけど帰りが相当不安な状況。
坂ノ谷道から下るのはトレース無ければあの広い尾根を下るのは迷いそうだし、林道に下りてからも狭く崩れそうな所があるのでヘッ電下山になったら危険なので却下。
来た道を完全トレースするのは1073から東の派生尾根の最後の急な下りがやはりヘッ電になるので考え物。
結局、最後の部分は通ったこと無いけど1073までトレース下ってそこからもう少し県境尾根下っておそらく積雪期最も使われているであろう林道に下りるルートで帰ることに。
これも初めての部分がヘッ電になるが、それでも危険箇所は無いと判断。
こんな事考えながら避難小屋でしっかり食べ、肝は暗くなる前にどこまで行けるかなので気合い入れ直して下山開始。
飛ばしに飛ばしたがもう足も疲れ切っていて1073と林道接続箇所の間でヘッ電装着。
ところが林道に下りる場所が想像と違ってなんか森の中に広い空間。
平らな広場が雪をかぶってヘッ電の弱い光の中でまるで池のよう。
ここはいったい何なんだろう。
写真に書いたが昔のトラウマがあって最後の一歩がよう下りれない。
それにうさぎの足跡も下りずにへつるように続いてる。
今回ここだけが怖かった。
結局自分もうさぎを追ってへつって行き、ヘッ電の灯の中に林道の出入り口と標識らしきものが見えてきてやっと恐々林道に着地。
この広場はおそらく資材置き場か何かと思うし、うさぎが下りなかったのは広い所で上空から鷹などに狙われないよう、そもそも広い所には出ない習性があるのかもしれない。
まあなんとか林道に下りれてこれで帰れると一安心だったが、そこからが思った以上に長かった。
三日月と星がとても綺麗だったのが慰めだったが、最後は夜になって急に冷えてきたためか、まだ10〜20センチは積雪があるのが表面だけクラストしてきて、まだ深みもあるからと履いたままのスノーシューと雪用バスケットのストックが引っこ抜く度に引っかかって本当に疲れ切って車にたどり着いた。
長い1日だった。
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