貝ヶ平山・都祁水分神社(一級水系源流完全制覇の旅15/109・大和川水系源流)


- GPS
- 04:26
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 915m
- 下り
- 761m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:針インターバス停より奈良交通バスで榛原駅北口へ。榛原駅から近鉄大阪線 |
写真
感想
今回は一級水系源流完全制覇の旅第13夜・15水系目となる大和川水系の源流へ登り納め山行に行ってきました。
大和川は、その源を笠置山地(標高475m)に発し、奈良県大和郡山市において佐保川を合わせ、川西町・河合町境において飛鳥川、曽我川を、斑鳩町において竜田川を合わせて亀の瀬狭窄部で奈良盆地から抜け、さらに河内平野に入ってから大阪府柏原市において石川を合わせ、さらに西流して浅香山の狭窄部を通過し大阪湾に注ぐ幹川流路延長68km、流域面積1,070km2の一級河川です。
今回の山行はしばらく前から温めていたのですが、何より最初に時間がかかったのが、「大和川水系源流の山は一体どこなのか」という点。媒体によっては標高821.7mの貝ヶ平山とも言われますが、大和川水系河川整備基本方針では標高475mとなっており、鳥見山や香酔山よりも低い地点です。そこで地道に地図で大和川を下流から遡っていくと本川と言われる流れは初瀬川と名前が変わり、桜井市の向こうで奈良市の旧都祁村エリアに入ったあと追えなくなりました。よくよくその辺りをGoogleマップで確認すると「都祁水分神社」なる神社が見つかります。「みくまり」とは「水分 = 水配り」と言う意味をもち、水分神社とは流水を分かち配ることを司る神「天之水分神(あめのみくまりのかみ)」を祀っている神社のことで、奈良県や大阪府などにあります。水系間の分水嶺にあってもおかしくない神社で、標高が470〜480mということからここにも狙いを定めたわけでした。
今回のルートは近鉄榛原駅から奈良交通バス吐山南口バス停付近までは『奈良県の山』にも紹介されているルートですが、鳥見山から貝ヶ平山の区間ではかなり笹藪が育っており、一部では自分の胸の高さまであったため足下が見づらい時もありました。貝ヶ平山直前ではロープが張られた痩せ尾根の急登があり、下りにとる時は要注意です。また、残雪は少なくなっていたものの、貝ヶ平山から香酔山へ向かう区間は溶け残りの雪が凍結しており、チェーンスパイクがあった方が安心して通過できます。同じ区間では分岐が分かりづらいところもしばしばありました。
都祁水分神社では、鳥居横の説明に「大和川と木津川の分配を司る神として古くより崇敬されてきました」とあって、予想が見事的中。宮司さんがいらっしゃらなかったので御朱印は授かれませんでしたが、この旅の中で参拝できたのは何よりでした。
地元奈良での登り納めは、予想よりもかなり歩きごたえのあるルートで、2年連続のテーマ登山となり満足のいくものに。来年も可能な限り色々歩きたいです。
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