仙ノ倉山 _ホワイトアウト、雪庇踏み抜き、スキー流す_


- GPS
- 11:28
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,358m
コースタイム
天候 | 早朝は晴れ、以降ガス、強風、ホワイトアウト |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
平標 - 仙ノ倉間の稜線とその周辺、北、北西斜面は氷結とエビの尻尾で覆われています。元々積雪量が増えない場所なので、ツボ足だと結構踏み抜きます。 また、稜線の南、南東側は雪庇が発達しています。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ビンディング
スキー板
シール
アイゼン
|
---|
感想
仙ノ倉山からシッケイの頭を経由して、大根下し沢を滑走し、日白山の尾根に登り返して二居へ降りるという計画で出かけたのですが、予想以上の天候悪化に撤退のタイミングを誤り、あわや遭難という目に遭ってしまいました。
ヤマテンではB予報で、風も11〜12mほどとそれほど悪い予報ではなかったので、視界さえあれば行けると踏んだのですが、いざ行ってみたら仙ノ倉山のピーク到着以降はほぼホワイトアウト状態。
標高が下がればガスの下へ抜けるだろうと滑りだしたところで、ルートミス。
三ノ字の頭を回り込んで、シッケイの頭へ続く尾根を辿るつもりだったのに、尾根を見落として東ゼンの源頭方向へ滑り込んでいました。しばらく進んだところで間違いに気付き、方向転換してシッケイの頭へ辿り着いたは良いが、既に大幅にタイムオーバー。
視界も悪くなる一方なので、ここで撤退を決意。仙ノ倉山に登り返し始めたところ、だだっ広いシッケイの頭でホワイトアウト状態のため、進む方向が定まらず、シッケイ沢側に寄り過ぎて雪庇を踏み抜き転倒。元々緩斜面の地形なので、転んだ程度で止まったのですが、来た道に戻ろうとするも再び踏み抜き、今度は4〜5m転落。雪庇の壁を這いあがるのにスキーでは無理なので、板を外して戻ろうとしたところで、片方流してしまいました。シールが貼ってあるからと.. 甘かったです.. しっかり確保しておくべきでした。
もしか、シッケイ沢でオレンジ色のBRIZZERD, ZERO Gを見つけられたら、お手数ですが、邪魔にならないところへ除けておいてください。
ここから先はつらいツボ足での歩行。幸いアイゼンは持っていたので、氷結した斜面の登りはなんとかなったのですが、けっこう踏み抜きがあり体力を奪われました。
稜線に出てからも、相変わらずの強風とホワイトアウトで、広い緩斜面が続く稜線上を進むのは、どの方向が正解か分からず、何度かルートミスを繰り返して、また雪庇を踏み抜くかもしれないとメンタル的にキツかったです。
ジャンクションまで戻って、樹林帯が見えたときは本当にほっとしました。
大きな怪我もなく、自力下山できたとはいえ、ほぼほぼ遭難したと言える状況でした。もっと慎重な判断をしなければと、反省しきりです。
まずはご無事で何よりです。
三ノ字の頭〜シッケイの頭間は東側に雪庇が発達していてホワイトアウトの状況下で三ノ字沢(→恐怖の東ゼンへ通じる)、イイ沢と過ぎてダイコンオロシ沢にエントリーするにはかなりのルーファイスキルを要します。
3/4(土)当日はおそらく北西面は凍結していた可能性が高く、より安全度の高い北東面のシッケイ沢を下降した方が良かったように思います。雪庇を2度も踏み抜いても大したことなく済んで本当に良かったです。
自分もオジカ沢ノ頭手前で稜線南面のヒドンホールに落ちてWウィペットとスコップを使用して30〜40分かかってどうにか脱出できましたが、もしホールの途中に体が引っかかってしまってソロで脱出不能になればもう死を待つより他ありません。その後の雪庇の稜線歩きが慎重になったのは言うまでもありません。また、2019年2月の金山岩では60m滑落時にスキーを1本流されて紛失してもめげずに片スキーで滑走して帰還した記憶もあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1726932.html
悔しかったためその1週間後に紛失物捜索という名目で即リベンジして検証してきました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1733608.html
また、Gonzaemonさんと同じようなルートでは2019年4月にWさんとのコラボで平標山から平標沢を滑走し日白山に登り返して二居に下りました。その際も平標沢の沢床から二居俣ノ頭-日白山間の尾根に登り返すのに2人でバテバテになった記憶があります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1780250.html
山スキーでは往々にして予想外の展開でいきなりトラブルが発生してパニックになることがたびたび起こります。その際どうにかして切り抜けなければなりません。経験値だけは他人よりある方かと思いますが、山ではいつ何が起こるか誰にもわかりません。初心に返って基本に忠実に山に向かいたいと改めて思った次第です。
hareharawaiより
また貴重な体験談、とても参考になります。
冬山ではホワイトアウトの状況で行動せざるを得ないことが儘あると思いますが、今回とてもショックだったのは、落ちるまで雪庇の端を歩いていることに気が付かなかったことです。
自分の足元なのに本当に見えませんでした。しかも2回も!!
今までの経験では、どんなにガスっていてもうっすらと怪しい影に気が付いて、回避できていました。今回は全く気が付かないこともあるのだと,改めて怖さを思い知りました。
幸い、シッケイの頭は緩傾斜地形なので、大きく滑落することもなく止まりましたが、急峻な所でやってしまったらと思うと本当にゾッとします。
ホワイトアウトは暗闇の中と同じですね。明るいから見えているつもりになりますが、ナメて掛かれません。今後は、視界が落ちてきたら早めに撤退するようにしようと思います。
Gonzaemon
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する