貝月山 一周回ると【周貝】


- GPS
- 06:04
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 934m
- 下り
- 941m
コースタイム
天候 | 雪、雪、雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日は雪が降り続き風が強い予報でしたので、比較的手軽な貝月山に行ってきました。
私としてはアプローチが便利な旧坂内ゲレンデ側から行く予定でしたが、もし除雪されてなければ諦めて揖斐高原スキー場から入るつもりでした。幸いいつもの地点まで
「過去に除雪され」ていましたので進むことができました。
しかし明らかに誰もここまで行く必要のないルート、果たして下山時に大量の降雪があったらどうしようか不安でしたが、その場合は道路をスキーで往復してトレースを作るか、スタッドレスにチェーンを装着するかで何とか・・・と考えてました。
さて駐車地は除雪作業の邪魔にならないように車の置き場所に悩みました。雪の捨て場を見つけ、そのルートから外れた路肩に駐車させてもらいました。結局除雪車は来なかったので関係なかったのですが・・・。
いつもより高めの雪の壁を登り越え、林道歩きが始まります。さてこの時期にこのルートを歩いたことがないので、林道がどういう状況になっているか心配でしたが、思ったほどの積雪量ではなかったので割と普通に歩けました。しかしスキーならスキーアイゼン、そうあのクトー静香とピックストックかピッケル、歩きの方ならアイゼンとピッケルをお忘れなく。
意外とすんなり日越峠に到着し、風が強まるのを予測してここで防寒対策を最強にしておきます。今日はそれでもあまり汗をかきませんでした。
しんしんと降る雪の中、凍った斜面の上に10cmほどの新雪が積もった稜線を登ります。雪庇のあるところは30cmくらいの深さになっているところもありますが、最初の登りは急なのでクトーにかなり頑張ってもらいました。時々枝を掴んでの登りもあります。夏道はトラバース道になるのですが、冬は稜線直登がいいでしょう。
山頂までは近いようでそれなりに距離がありますが、スキーを履いたまま案外すんなり登頂できました。もちろん誰もいませんねこんな天候の日に。
まだ時間が早いので、このままピストンで下山するとお昼前に戻れてしまうので物足りないだろうということで、ここから小貝月を経由して揖斐高原スキー場に滑り込み、そこから歩いて坂内ゲレンデに戻ることにしました。
山頂は風が強いのでシールをつけたまま歩き始めます。ある程度歩いたところで、このままスキーで滑ってもいいのですが手間をかけてシールを剥がして滑ります。雪は軽く新雪なのでとても気持ちいいのですが、稜線に対して横殴りの風が吹く環境なので、稜線は大量の凹凸があります。凸部の直後に極端に凹んでいる場合があるので、凸部が来たらそのまま飛ぶようにするのが安全です。
シールなしの滑りはあっという間、またシールをつけて小貝月までの登り返しです。
無雪期は小貝月には寄りませんが、今回は真っ白な雪で覆われているのでピークにも立っておきました。ここでシールをまた剥がして滑りモードにスイッチを切り替えます。
ここの稜線は雪庇がよく発達していますが、比較的もろく、近づくとボロっと崩壊することがあります。薮を避けたいけど雪庇と一緒に落ちると戻るのに往生するので仕方なく薮を選ぶ場面も出てきます。
今回、貝月山で初めて周回というのをやってみて気づいたのですが、貝月山からスキー場に戻るのに支尾根が結構多く、まめにルート確認しないと恐怖の登り返しの試練になります。注意していたのですが一箇所やってしまいました。
稜線は案外アップダウンが多いので、何度かカニ歩きが必要になります。滑り用の大腿筋は休まりますが体力を要求されます。
そうこうしているうちに貝月第二ゲレンデのトップにきました。薮もほぼ埋まっており、ノートレースの15cmくらいの新雪バーンを好き放題に滑ることができます。気温も低く雪質は及第点です。
さて降りてからリフトに乗っても良かったのですが、リフト1回券を買うのが面倒だったのでそのまま歩くことにしました。歩くと案外長かったです。何せ普通はもう下山しているはずなので・・・そして坂内ゲレンデとの連絡場所に到着し、立入禁止の看板を気にしながら、他のスキーヤーやボーダーが誤解して付いてこないように、あえて無駄に登り、そして藪の中を通るということをしてから進みました。
坂内ゲレンデは滑ってもよかったのですが、林道と同じような斜度だったので、確実路線ということでゲレンデを横切って林道に戻ることにしました。
もっとも戻っても朝のトレースは影も形もなく、でも雪が軽いのでアルバイトも必要なくそのまま滑って駐車地まで戻ることができました。
降雪と強風という悪いコンディションだったので、他の方を連れてきても安全を保証する自信がありませんでしたから、こんな日は単独行になります。
山スキーで単独をされる場合は、GPS、ピックストック、無線機、ヘルメット、エアバッグつきザックといった自衛の装備が必要になります。単独でゾンデ棒を持っていっても仕方ありませんし、ビーコンは雪崩に埋没した死体を早く見つけることができる可能性を高めるだけでしかありません。
特に山スキーでGPSなしでの入山はほぼ自殺行為に近いのではないでしょうか。著名なところで入山者がうようよいれば別ですが。
明日の日曜日は予定がいくつかあって山には入れないので、今日のガッツリ山行となりました。今夜は爆睡できそうです。
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