登川 米子沢日影沢


- GPS
- 10:12
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,278m
- 下り
- 1,287m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
上越へ沢登りに。
9月ぐらいにサワグルイと今年沢どこか行きたいねーと話してて、10月三連休に行くことに。nkzwさん、ポムチムさんも一緒に入れて、米子沢から奥利根の沢継続を狙うことに。結果的に行けなかったので、詳しくは省くが、とても自分では考えないようなライン取りで素晴らしい計画。これは今度ぜひやり切りたい。
そして、前夜話し合いつつ初日と3日目の天気が心配だが、とりあえず現地行ってみて判断しましょうとのことで、南魚沼に向かう。南魚沼に向かう車中でサワグルイが腰逝って行けなくなったとの連絡が来る。早朝桜坂駐車場でnkzwさん、ポムチムさんと合流。
nkzwさんは3年前くらいの白石沢スラブで、ポムチムさんは4年前くらいの丹沢駐車場で会ってことはあるものの、山行は初めて。だがしかしお互いに沢の記録を見合っているので、旧知の仲のように話が合う。楽しい。こんなことは初めてだ。
遡行の方はというと、大増水の米子沢、雨雪みぞれの極悪天候、強風でもうこりゃダメだということになり、逃げ帰って来た。先週のビバーグも辛かったが今回はさらに寒すぎて、天候悪すぎて、かなりしんどい山行になった。撤退したのは正しい判断だったと思う。
こんな中でも、2人はつらい山行こそ楽しいんだよって言っててメンタル強いなぁと思った。
そして、自分も感化されたのか意外と楽しかった。
団体装備諸々おまかせしてしまったので、荷物も重かったと思うし、大変だったと思います。
ありがとうございましたー。
来年はデカいのやりましょう!!
なにより沢の話が楽しかったなぁ。
個人的に面白かった雑談シリーズ
・オツルミズと白石沢スラブは消費コンテンツ化されている
・沢屋大逮捕時代
・ダンジョン系ゴルジュ
・最近のヤバい沢屋は誰だ
・ポムチムのブログは参考にしたと書いてくれない、サワグルイは書いてくれる
山越えをして、奥利根にいくつもりだったけれど、尋常じゃない寒さにどうにもならなかった。本当に寒かった。
今年はいくつかのパックラフト山行や、美しい沢に行けていた。けれど、悔いが残っていた。
ひとつは、長期山行ができなかったこと。
もうひとつは、どの山もそれなりに順調に進み、予定調和になっていたこと。
山では不測の事態に巻き込まれたときが一番盛り上がると思っている。計画通りに行かなくなったところからの修正。
今回、結果的には雨の中増水した米子沢を巻き気味に登り、藪を漕いで、ハイライトも通過せず、ただ逃げ帰ってきただけだが、今年いちばんキツくて、よかった。しんどい山はやっぱりいいなと久々に思った。欲を言えば、長期山行の途中にこういう事態に陥って(下山できて)いると、より心に残るだろう。
顔合わせ山行で、雨の中こんな事に巻き込まれた方はたまったものではないが、付き合っていただきありがとうございました。
今シーズンいろんな沢へ行くことができたが、心の底には三ツ石沢への欲動が常に渦を巻いていた。
シーズン最後の3連休 天気はまぁ良くはないが三ツ石沢への渇望は強く 多少の風雨に晒されるリスクなど無視できると判断していた。
yutaさんは前日の雨からも危惧していたのだろう。
中澤さんをピックして巻機へ向かう
湯沢方面に強烈な雨柱が立っていたが、なんのなんのと気に留めもしなかった
yutaさんと桜坂で合流、いつぞやの丹沢で一度お会いして今回ようやく一緒に沢に行けることに。
しかしどうだろう、見上げる巻機はどんよりと薄暗く、山肌を撫で上る雲はこの先の顛末を示唆するようなダークネスを感じる…
山を舐めたことないが、経験的にも今回は大丈夫だろう、行けるだろうと、少なく見積もっても代替案のブサの裏沢へは行けるだろうとそう考えていた。
甘かった。
増水した米子沢を前にしても踵を返すことなく進んでしまった。
山越えに選択した枝沢では巨大な落石が掠める
「これ以上は進むな」
と、山からの警告のように感じる
なんとか国境稜線へ抜けた僕らを待ち受けていたのは凍てつく暴風雨 こんな寒さは経験したことがなく、体の芯まで冷え切っているのがわかる。
しかしこんな状況でも、一歩踏み出せばそこは奥利根なのだ。
踏み出したい、飛び込みたい欲望に駆られる
三ツ石はもう無理だとわかっていた そんなのはもう関係なく、ただ一歩奥利根へ、踏み込みたかった。
この時この場所で、今年一番考えた。
最初は「いくべ」と進むことを提言したが
一度冷静に、今の状況を整理
・米子沢ですら多少難儀するほどの水量
・メンバー全員が低体温予備軍
・午後からさらに荒れる天気予報
「帰ろう」と言った自分がその時は情けなく感じたが、その後井戸尾根下山時に暴風雪に晒された時、この判断は100%正解だったと思った。
今回の山行はただ増水した米子沢を少し登って藪を漕いで戻ってきただけだけれど、今年の山で一番色々な事を思考した
ただの撤退劇に過ぎないけれど、
思考、思索、状況、メンバーの機微 全てが生々しく思える素晴らしいヤマであった。
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