紅葉も終わった七面山から神仙平へ反時計回りで周回


- GPS
- 10:40
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,515m
- 下り
- 1,515m
コースタイム
- 山行
- 9:51
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:23
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
逆に篠原の集落から先はこの季節もうだいぶ車も通って落石は片付けられているが、穴が補修される様子は無く、逆に少しずつ広がり深くなってきてる気がするので落石無くても徐行必須。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
舟ノ川の洗い越しからの七面谷林道はもう補修も無く道も崩れる一方で、崩落箇所も年1〜2箇所くらい増えていってるのでは。 そういうところはもうロープも何も無く、ただ崩れたガレの中に細く踏み跡が出来てるだけで、傾斜など場所によっては危険なところもあるので要注意。 また、舟ノ峠あたりから神仙平に下る急斜面は、土の上に見えて苔むしてるものも、また草に隠れた部分も石だらけで、これらの多くが踏むと動くため、特に下りでは慎重に足を下ろさないと捻挫の危険があって思ったほど簡単には下れない。 |
写真
洗い越しに備えてサンダル持参だが、水量にかかわらずスタート時に靴の中濡らしたくないのでとりあえず最初はサンダル履きで。
ところがどこを探しても山名版も何も無し。
よく見るとさらに奥に行くテープがあるのでそれを辿っていく。
この時点では神仙平にどこから下りるか、楊枝ノ森の手前で下りるかもしれなかったので、そうなるとここがこの日の最高到達点かもしれないのでとりあえず上っておくことに。
崩落地にワイヤーが渡してあるけど崩落以前のものなのか後のものなのか。
この周回で一般的な神仙平から上って楊枝ノ森側から下りてくるとテープに導かれて上手く回避することが出来、迷うことなく通過出来た記憶があるが、今回は途中からテープ見失ってまっただ中に入り込んでしまい、右往左往してる間に時間が過ぎていく。
ただ、以前神仙平から舟ノ峠に直登した時、あまりに最低鞍部狙って直登するとすごい大変だった記憶があるので、舟ノ峠までに下りようと思っててなんか踏み跡っぽい気もするこのあたりから。
この手前でこの日ただ一人出合った方とすれ違った。
こちらももう時間無かったので挨拶だけで話さなかったけど、泊まり装備のようだったしこの時間にあのあたり歩いてるとなると楊枝ヶ宿泊まりだったのか。
そこら中苔むした石が並んでる所以外、草地に見える所もその下に石が沢山埋まっており、困ったことにこれらの石の多くが動く。
急傾斜で足止めるにはやはり石に足置きたいが、不用意に体重掛けて動かれたらもうだいぶ疲れた足では捻挫しかねない。
結局上りと大差ないくらい時間かかったんではと思うが完全に想定外だった。
この写真はもうだいぶ下ってきて傾斜も緩んだあたりで撮れたもの。
テープもほとんど無いので微かな踏み跡を辿るが見失いがち。
カラハッソウ谷のゴーロの中を上ったこともあるが、それは時間かかりすぎるのでさすがにこの日は森の中でさくっと下りたかった。
このあたり一帯谷側が崩落してて直接上り下りはちょっと厳しい。
以前は少し戻ったところから無理に下りたが、すると堰堤二つ超えなければならず、下はザレとガレで大変で、最後は細いシカ道を辿ってなんとか越したことがある。
何年か前より確実にこういう箇所増えてると思った。
もう手入れもされてない廃林道で雨の度に地盤も緩んでるわけだから、これからも加速度的に崩落が増えるはず。
その分かかる歩行時間は年々長くなるだろうから、地図やアプリで出てくる時間はどんどん当てにならなくなっていくはず。
ほんとに危ないところもあるので、地図やアプリに載ってる時間の何割増しかで考えて余裕を持って通るのがいいと思う。
ここまで思った以上に時間かかって途中食べてる余裕も無かったが、さすがにもう腹減って飛ばすのは勿論、万が一最後ヘッ電下山になった時にまだロープの崩落地や最後は洗い越しもあるのに力入らないのでは危ないと思ってここで急いで飯。
最初に決めたとおりもう靴のまま渡ったが、サンダルより登山靴の方が滑って焦った。
そのうえヘッ電では水の深さがイマイチ分かりにくいし、すぐ左では真っ暗な中水が落ちる音がザーザーしてるしで怖く、渡り終わった時はついに終わったとマジでホッとした。
向こうに見える赤い小さい明かりはヘッ電に反射する車のテールランプ。
帰り支度に車のドア開けたらその明かりめがけてでかい蛾が入ってしまって大変だった。
感想
なんか上手く紅葉つかまえられず、もう終わったかなと思いながらももし見れれば綺麗な神仙平から七面山の周回に久しぶりに行くことに。
しかしいつも通りでは面白くないので、今回は七面山から上って神仙平を下りてくる反時計回りで。
結果は紅葉的には惜敗、もう終わってほのかに残り香があるくらい。
まあ紅葉終わったウィークデイということもあってか、それでも湯ノ又には車3台も駐まってたのに舟ノ川の洗い越しには自分一台。
道中も舟ノ峠手前の奥駆道でお一人すれ違ったほかは誰一人会わない静かな一日を過ごしました。
今回気がついたことは2点。
まずは林道の崩壊が続いていること。
大阪側から入ると思ったより細く走りにくい235号線より高野辻を通る林道殿野線を通る人が多いと思うが、ここは以前は道が穴ぼこだらけでまったくスピード出せなかったのが、久しぶりに通ったらだいぶ補修されて飛ばせるというほどではなくてもだいぶ走りやすくなってた。
しかし、篠原の集落から先は逆に穴もより深く削られてそこに水が溜まってるので危なっかしい。
さすがにこの季節だともうだいぶ車も通って落石は片付けられてるが、スピード出して穴に突っ込んでパンクする危険を考えると状況は悪くなってきてると思う。
そして舟ノ川の洗い越しからの七面谷林道はもう廃道というべきで、何の補修もされない道は落石や雨による浸食などであちこちが崩れ、入り口近くの古くからの崩落箇所にロープがあるほかは確かどこにもロープなども無く、ただ崩落したガレに細い踏み跡が出来てるだけで傾斜からして危険な所も。
そしてこういう崩落箇所は少しずつ増えていて、状況はこれから加速度的に悪くなると思う。
となると、地図やアプリで示される所要予測時間は実は年々長くなっていると思われ、今回自分もやらかしてしまったが、最初から何割増しかの予定時間で計画を組む必要がありそう。
次に2点目はこの周回路のレポはたいてい時計回りで、反時計回りは見かけたことが無い理由。
これは勿論このコース歩く人の多くにとって神仙平が第一の目的ということもあるだろうが、もう一つにはやはり奥駆道からの急で浮き石だらけの下りや目印も何も無い神仙平、そしてカラハッソウ谷のゴーロの中を歩くかそれともテープがまばらにある谷横の森の中を歩くか、いずれにしてもルーファイ必須で思ったより手間と時間の掛かる箇所を夕方時間が押してから歩くのはやはり焦りを生むということもあるからなのでは。
実際かかる時間はどちらも大差ないと思うが、七面山あたりから登山口までは道も道標もはっきりしていてまず迷う所も無く安心して下りてこれるのはもう疲れて時間も押す中なら安心に違いない。
また、実際七曜岳側から楊枝ノ森への上り部分の倒木帯では、以前時計回りで楊枝ノ森側から下りてきた時はテープに導かれて何の迷いもなく通過出来たのに、今回は途中でテープ見失ってしばらく倒木帯ど真ん中を突っ切ろうとして右往左往時間ばかり掛かってしまったり、七面尾の途中でも一カ所時計回りで来ればテープもあるのに今回逆時計回りだとその巻き道に、左に下りるのか、それとも尾根の岩伝いに行くのか、踏み跡は両方にあるのにテープは無いという箇所もあり、そこはちょっと上ったらきつそうで左下をよく見たらロープがあって事なきを得たが、このようにこのコースのテープも全般的に時計回り前提で打たれてることが多いのではと感じた。
というわけで、逆時計回りで歩くならもう少し陽が長く時間に余裕がある季節にするべきだったなと思いながら、もう暗くなる中ヘッ電で急げるだけ急ぎ、結局最後は真っ暗な洗い越しをヘッ電で渡って車にたどり着きました。
コメント
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私も3回ほど七面山へ行ったことがあります。
でも確かに時計回りと直登でした。
ご記載の通り、洗い越し林道からカラハッソウ谷経由、神仙平へはとりあえず登って行けば
奥駆道にでますので、あとは七面山への分岐さえ間違えなければ大丈夫ですが、逆コースを
辿ると考えるとルーファイに自信があってもこのコースは私には無理かろうと・・・。
(それこそ地獄谷が待っている!)
それと、王子製紙の林道は荒廃が進みとんでもないことになっている様子。
過去は洗い越しを過ぎて過去からある崩壊地でも恐怖を感じましたが、そのあとは何か所かの
それほど問題のない崩壊地と渡渉を乗り越えることで済みましたが、最近の豪雨で凄まじく
林道崩壊が進んでいるのですね。
七面山は私にとって季節の良い時期に「結構厳しい工程を経て、アケボノ平のユートピアに
たどり着く・・・」そしてテン泊をして、凄まじく切れ落ちる東峰や対面の釈迦が岳を眺めながら
鹿がピ〜と無く声をまったり楽しむ・・・
という山でしたが、画像を拝見して洗い越しの崩壊も含め、もう篠原集落からでは登れなくなる
ことが近いように感じました。
とても詳細な画像とともに、楽しいレコを有難うございました。
これからもお気をつけて。
明星ケ岳から見える大ネコ!
自分はつい安楽な楊枝ヶ宿小屋に泊まって勇壮な東峰南壁を眺める方で、アケボノ平でテン泊はまだやったことがありませんが、あの辺でテント張るなら斜面ばかりの神仙平よりアケボノ平の方が気持ちよさそうな気がします。
自分も時計回りはやったことがあって、今回はいつもと違うことをと思って結構気楽にレポを見た記憶も無い反時計回りで行ってしまいましたが、これは思った以上に大変だと思ったのはやはり下りです。
まず七面山からの下り、大グラに下る切れ込んだ谷が右下に落ち込む道は上りならそんなこと感じた記憶も無いのに下りだと怖さを感じましたし、奥駆け道から神仙平に下りる地点も、もう陽が傾いていく中、どこから下りようかとずっと左下を気にしながら歩いていてもなかなかここだという場所が見つけられずに焦りが募りました。
やはり難しい斜面は上りでこそいろいろ見えてくるものがありますが、下りは難しいです。
そしてそうそう、あの廃林道は王子製紙の林道でした。
崩壊箇所、増えてますし、通る人も少ないせいかどこもまだ細く踏み跡が付いているだけの所ばかりです。
今でも傾斜的に一番崩れてるのはやはり洗い越から入ったばかりの古いロープが張られているところかと思いますが、ロープというのはあるだけで安心感がまったく違いますし、最近崩れたところはまだガレガレで歩く側から崩れそうに見え、傾斜はロープがあるところより緩くても怖さや実際の危険度は上に感じました。
まあ自分はいつも独りでウィークデイに歩いてますので、何かあったらと思うとやはり腰が引けてしまいましたが、もしも多人数で行けば全然気が楽でそこまで怖さも感じないのかもしれませんが。
いずれにしても自分ももうあのコースを陽の短い季節に、ましてやテン泊装備担いで歩きたいかと聞かれたら考えてしまいます。
王子製紙にしてもあの林道をなんとかするならそれ以前に林道篠原線の改修を行政に働きかけねばならず、もうそこまでの意味は見いだせずにいるでしょうから、確かに篠原から入るのはこれからますます大変になるばかりでしょうね。
ここに限らず大峰は谷の斜面が急なところが多く、毎年台風の度に被害が出てしばらく通れないなどという場所が必ず出てくるような山ですが、だからこそ人里離れた感も味わえるのが好きな人にとっては魅力でしょうから、hsptt895さんにもこれからも気を付けて楽しまれますよう。
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