河倉峠から真の谷、奥ノ平、土倉岳西尾根


- GPS
- 07:37
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 976m
- 下り
- 973m
コースタイム
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:37
天候 | 快晴、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
河倉峠〜真の谷までのトラバース道:自然に戻りつつあるマイナールート。もうバリエーションレベルですね。 土倉岳西尾根〜小又谷:尾根最下部急斜面です。要注意。こちらもバリエーションルートになりますか。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
携帯
タオル
ストック
カメラ
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感想
山の色付きも真っ盛りになってきたので、かねてから訪れたかった河倉峠から真の谷へ続くトラバース道を歩いてきました。
いつもより1時間早く起き出して、小又谷の駐車地へ着きましたが、すでに5〜6台の先行車がありました。さすがに好天が約束された休日ですね。今日は御池岳も人が多いことでしょう。そんなこともあり、足取りも軽くノタノ坂まで30分ぐらい、河倉峠まででも1時間30分で着きました。鈍足の私にとって最速です。
河倉峠から下る道は始めはよくわかりませんが、峠から見下ろして緩やかそうな斜面の尾根を下り、横長の台地状になる頃に左へ進むと、古道の薄い踏み跡が出てきます。人の行き来が途絶えて久しい古道は、獣たちが通ることでかろうじてその存在が保たれてきたようです。結構わかりやすい踏み跡でしたので、土倉谷に出会うまではすんなり来れました。ここは少し平らになっていて窯跡が2つあります。ここから先は土倉谷左股と右股を通過していきますが、窯跡から谷を見ても深くえぐれており、ポイントが見つけにくいです。窯跡の上手の谷の縁に軌跡がうっすらありました。ホッとして視線を移した途端、大きな雄鹿が斜面を駆け上がっていきました。ちょうど踏み跡を辿ったようでしたので、進むべき方向がよくわかりました。踏み跡は薄いですが、斜面の傾斜と木々の並び方で道が続いている方向が浮かび上がってきます。土倉谷を超えてから2回ほど小さな谷を通過しますが、通過ポイントは限られており、獣たちもそこを目指して歩いているようですので、自然に導かれてゆくようです。
やがて亀尾の乗越へそれほど苦労もなく到着しました。ここからは東のボタンブチの大崩れを通過する足場の悪い斜面が続きます。確かに亀尾の乗越から斜面が急になり、始めは踏み跡もありましたが、すぐに怪しくなってきて、小さな谷を通過するポイントの見極めに時間を要するようになりました。谷を渡りすぐの所に窯跡があります。ここから、石灰岩の石ゴロが筋状に崩れていて、厄介な所に差し掛かったことを示しています。苔むしている石は動きませんが、苔の生えていない石は浮石でうっかり乗ると簡単に崩れることが多いです。踏み跡もすっかりなくなり、なかなか方向を定めることが難しくなってきました。それでも窯跡が出てくると、それを繋ぐように歩くことで大きく外すような感じはなさそうです。東のボタンブチの大崩れと思われる所に差し掛かると、土と石の混じった崩れやすい状態で、更に雨裂のように中心が大きくえぐれています。慎重に雨裂に降りようとしましたが、すぐに崩れ一緒に2mほどズリズリと落ちました。幸い石が当たることもありませんでしたが、このルートで一番厄介なところでした。
ここを過ぎると段々山肌が左に向かっていきます。そろそろ真の谷へ合流するポイントが近そうです。あまり早く谷に降りると険しそうですので、できるだけ右岸を辿り、谷が浅くなる時点で降りる方が良さそうです。よく皆さんのレコにある一本杉のあたりまで右岸をトラバースするといいのではないかと思います。ここまで来ると猛烈にお腹が空いてきました。適当なところで昼飯にし、奥ノ平へ直登するコースを確認します。300mの高低差がありますのでしんどい登りですが、斜めに切っていけばなんとか登れそうです。ただ、奥ノ平に這い上がったときにはかなりヘロヘロになりました。台地に上がれば天国ですが、次の目的は土倉岳西尾根です。御池岳山頂には用はありませんので、すぐに下降点へ向いました。
土倉岳から西尾根に進むと10月に来た時青かった葉はなくなり、鮮やかな色付きですごく綺麗でした。足元は落ち葉がつもり始め、確実に季節が進んでいるんだなあと感じながら、のんびりとゆったりと紅葉を楽しみました。丁字尾根の山毛欅権現のようにまとまった山毛欅が生えているのではないですが、西尾根には緩やかに広がる気持ちの良い広場があり、丁字尾根の山毛欅権現に負けない癒やしの場所が広がっていました。その広場を眺めながらコーヒーを啜り、これからの急降下に備えました。西尾根の最下部はかなり急傾斜ですので注意しながら下ります。一度滑れば小又谷まで落っこちます。。。歩きやすいトラバースを検討してもいいかもしれません。
なかなか遠くの山の紅葉を見に行けませんが、今日辿ったルートは記憶に残るルートになると思っています。瞼の裏に残る山の一瞬の煌きを思い起こします。小又谷林道をゆっくり歩き、そんな感動とともに帰ってきました。今日も本当に良い一日でした。
今日のルートはhigasaさんのレコを大変参考にさせてもらいました。ありがとうございました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1431389.html
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