中尾城址〜幻の滝〜鹿ヶ谷〜安楽寺☆大文字山へ紅葉詣

- GPS
- 02:32
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 449m
- 下り
- 442m
コースタイム
- 山行
- 1:58
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 2:33
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
明瞭な登山道あり |
写真
感想
今年は京都市内で見かける紅葉がことのほか鮮やかに思える。この時期になると大文字の北斜面の紅葉が気になるところだ。観光客で賑わう銀閣寺道から大文字山への山道に入る。まずは中尾城址に至る小さな谷に入ると途端に歩く人の姿もなく、静かな雰囲気だ。谷の左側にメタセコイアの紅葉を見上げてから、対岸の尾根に登る。
中尾城址が近づくと、その手前のイロハカエデの紅葉が見事だ。どうやら紅葉の最も美しいタイミングで訪れることが出来たのではないかと思う。上から降りてきた男性が「この中尾の城址の手前の紅葉が一番綺麗や」と言ってCANONの一眼レフを紅葉に向ける。中尾の城址に進むと、その上ではアベマキの高木から黄色の透過光が降り注いでいた。
城址の曲輪から尾根を緩やかに下って小さな鞍部を過ぎると、左手の谷をトラバースする道に入り、中尾の滝から流れる沢沿いの道に入る。中尾の滝の前の小さなイロハカエデの紅葉はすっかり散ってしまったようだったが、滝の手前の小さな丘は紅葉が見頃であった。滝からさらに上流に進む。沢沿いでは男性が湯を沸かし、カップ麺を食べる用意をしておられたが、他にはすれ違う人もなく、この日の北斜面は静寂に満ちていた。
沢の水が切れるといよいよ幻の滝だ。例年、ほぼこの時期にここを訪れており、いつもはまだ紅葉していない緑の楓が散見するが、今年はほぼ全ての楓が紅葉しているようだ。谷間に光が差し込む時間帯を狙ったつもりであったが、既に谷は尾根の影に入りかけていた。
谷を先に進み尾根に乗ると、そのまま大文字山の山頂の北側に出る。山頂からは大勢のパーティの賑やかな声が聞こえていたが、我々が山頂に近づくと、声の主達は山頂から離れていくようだった。山頂には家族連れを数組のハイカーたちが静かに眺望を楽しんでおられた。前日に引き続き、この日もほとんど雲のない蒼空が広がっている。
山頂を後に下山は鹿ヶ谷へと降る道へと入る。前方で熊鈴を鳴らしながらゆっくりと下っている男性に追いつくと「人の姿を見てホッとする」と仰る。他には歩いている人がいないので、不安だったということだろうか。左手の谷との合流地点は広々とした平坦地が広がるところであるが、ここは数年前の台風による爪痕が未だに残っている。倒木はなんとか人が通れるように処理はされてはいるものの、迷路のように倒木の間をすり抜けたり、下を潜ったりすることになる。
倒木集中地帯を過ぎるとすぐにも楼門の滝の上部に至る。ここもイロハカエデの多いところで、上を見上げると紅葉が綺麗ではあるが、滝の前のカエデの葉はまだ色づいていない。前を歩く男性が「ここは紅葉が遅くて、十二月になってもまだ紅葉が見られる」と教えて下さる。
谷沿いのひと気のない道を歩くと鹿ヶ谷山荘の前に出ると、再び彼方に京都市街の展望が見える。霊鑑寺の横を下ってその門前に至ると、秋の特別公開の期間中とあって多くの人が訪れているようだ。
この日はその少し北にある安楽寺を訪ねる。趣のある参道の両側を彩るイロハカエデの紅葉が見事であった。ここも公開されるのは限られた日程のみであるが、しばらく訪れないうちに寺の中には瀟洒なカフェで作られていたのには驚いた。安楽寺を後に哲学の道を横切り、白川通りに出ると、バスがしばらく来ないので白川通りを北上し、北白川別当町まで歩いた。短い距離ではあったが京都の紅葉を堪能することができた午後であった。
山猫
yamaizu












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