特急新宿さざなみ号で行くスイセン咲く伊予ヶ岳・富山(とみさん)


- GPS
- 04:40
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 767m
- 下り
- 825m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿07:50(特急新宿さざなみ1号) 岩井09:51 岩井駅🚌10:05(南房総市営路線バス富山線・トミー号)¥200 天神郷🚌(伊予ヶ岳登山口)10:25 復路: 岩井15:50(JR内房線) 君津16:29/16:35(JR内房線・総武線快速) 錦糸町17:55/17:56(JR総武線) 御茶ノ水18:06/18:11(JR中央線) 新宿18:20 |
写真
感想
寒い時期になると伊豆や房総の低山を歩きたくなる。
えきねっとの3ヶ月以内だったら何度でも変更可能な予約枠が余っていたので、伊豆や房総方面へ特急で行こうかと探していたら、新宿から南房総へ行ける冬の臨時列車である特急「新宿さざなみ」号を発見。
過去、南房総へは、京葉道経由で車で、東京湾アクアライン経由で高速バスで、そして久里浜から東京湾フェリーで行ったことがあるが、渋滞もなく新宿から乗り換えなしで南房総へ行けるのは楽だ。
友人を誘って冬の南房総へのゆったりハイクに出発。
新宿駅7番ホームから出発する「新宿さざなみ」号は最近よく使われるE257系ではなく、255系だった。
写真を撮っている人が多かったので調べてみると1993年デビューの255系は今年3月のダイヤ改正で引退とのこと。
確かに窓枠のところなどは隙間ができてしまったのか細かく補修されたりしている。
引退直前に乗ることができて良かった。
新宿駅から岩井駅までは2時間。
新宿駅ではガラガラだった車両に錦糸町駅や船橋駅など大きな駅で乗り込んでくる人が多い。
今日未明に訃報の入った祖父が60代半ばから30年余り過ごした船橋。
最期はやはり船橋で過ごしたかったのかなとふと思う。
五井駅を過ぎると海岸線が近づき、木更津駅が近づくと東京湾アクアライン越しに富士山を見ることができた。
青空にすっくと白く立つ東京湾観音や、三浦半島越しの富士山などその後も見どころは多い。
ハイキング姿の乗客も多く、浜金谷駅で降りた人たちは鋸山へ行くのだろう。
岩井駅でもハイキング姿の人が多く、駅前のバス停で南房総市民バスへ乗ると乗客はほとんど登山者だった。
この市民バス、市民は利用しているのだろうか。
伊予ヶ岳登山口は「天神郷」バス停。
平群天神社(へぐりてんじんじゃ)の立派な鳥居をくぐっていく。
この平群(へぐり)という地名、奈良県にもあるがなにか関係があるのだろうか。
伊予ヶ岳という名前は、神社境内にあった看板によると安房に移住した阿波斎部(あわいんべ)氏の故郷である伊予の大岳(=石鎚山)からとのこと。
房総半島の安房と四国の阿波のつながりが分かる面白い話だ。
冬場の照葉樹林の中を登っていく。
初めて富山(とみさん)に登った大学生だった2001年の冬は、友人が「潜在自然植生」である照葉樹林にはまっていて、それを見に来たのだった。
その時は岩婦温泉に宿泊したので伊予ヶ岳にも登りたかったのだが、笠森観音などにも行く予定があり友人に却下された覚えがある。
そう考えると23年ぶりに念願叶っての伊予ヶ岳なのである。
照葉樹林を抜けると人が溜まっていてそこから岩場が始まる。
小さなお子様もいて、こんな岩場まだ早くないのかなとちょっと心配だ。
この岩場は泥岩になるのか岩を構成する粒子が細かく、意外とつるつるしている。
この岩場、死亡事故も発生しているようだが一方通行になっていないので上り下りで錯綜していてその分時間もかかるし、ちょっと危ない気がする。
「房総のマッターホルン」はちょっと言い過ぎな気もするが、「安房の妙義山」という呼称は充分納得できる岩山だった。
山頂に至ると隣の富山(とみさん)や鋸岳の向こうに東京湾越しのビル群が見えるが、丹沢や伊豆半島方面は雲が多く富士山も隠れてしまっていた。
上り下りで錯綜している岩場を下るのは嫌なので迂回路で戻る。
ただこちらの迂回路も岩場ではないが滑りやすいかなりの急傾斜だった。
東屋のある所まで戻り、隣の富山(とみさん)を見ながら少しゆっくりする。
陽射しも暖かく気持ちがいい。
一度山を下りて富山(とみさん)方面へは車道歩き。
道端にはスイセンがもう満開だ。
大きな木に沢山実が付いていて、最近どこかで見たことがあったなと思ったがその時は名前が出て来なかったが、たしか羽子板の羽に使うムクロジの実だったはずだ。
富山(とみさん)は記憶のとおり公園的な山で車道歩きで北峰山頂まで到着。
やはり富士山は見えなかったが見晴らしは良い。
武蔵小杉のマンション群の向こうに見えるのは赤城山方面だろう。
そしてその東側には日光連山(男体山〜女峰山)が見える。
これは冬場になると奥多摩付近から何回もその形を見ているので間違いない。
南峰は観音堂がある場所だ。
この観音堂の他に東屋があったはずだが、そこへ行く道が見つからず。
東屋は7年前の時点でかなり老朽化していた↓ので今はそこまで行けなくなっているのかもしれない。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1042265.html
7年前と同じように福満寺に下り、そこから岩井駅へ向かう。
岩井駅近くに「南総里見八犬伝」の八房と伏姫の像がある。
歴史に疎いから知らないという友人に、史実ではなく江戸時代の小説であり今でいえばスーパー戦隊ものでドラゴンボールみたいに玉を集める話と説明したがピンとこないようだった。
岩井駅には50分ほど早く着いてしまったので、時間つぶしに岩井海岸まで行ってみる。
自分の場合は夏は山へ行っているので、海には冬場に来ることが多い。
今日は暖かいからか蜃気楼が発生していて島が浮いて見えた。
天城山と伊豆大島が並んでいて、雲の間から天使の梯子。
冬場の南房総は本当に気持ちがいい。
帰りは時間的に差がないので鈍行で帰ったが、君津駅までの内房線は2両しかないので大混雑で座れず。
それが君津駅で総武線快速直通に乗換えるといきなり11両になるのだから、今度は悠々と座れる。
ちょっと両数の差がひどすぎるのではないかと思ったが、スイセンの時季以外の君津駅以南の内房線の乗車人員はかなり少ないのかもしれない。
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