雪ありそうと気楽に行ったら大変すぎた金糞岳


- GPS
- 13:29
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,330m
- 下り
- 1,330m
コースタイム
- 山行
- 12:33
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 13:29
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
結局キャンプ場に入る手前の橋のたもとに駐めてしまったが、帰ってきたら林道途中から轍があり、もしかしたら邪魔だったかもしれないが、ではどこに駐めればよかったのかと考えると正直分からない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
迷う所はあまり無いと思うが、細尾根に雪庇、今回は雪の少ない冬で大きいものは無かったが、それでも結構な距離続くので出来るだけ植生の側ギリギリを通った。 一カ所だけある岩は積雪期にどこを通るのが正解なのかまったく知らず、トレース無しでは上からはどこから下りるのかまったく分からず北側の急な雪面をなんとか下りるしかなかった。 今回は雪の状態が良かったからスノーシューからチェーンアイゼンに履き替えてなんとか下りれたが、同じところを上れるかどうか分からない。 通るなら経験者と来ないと危険な所かも。 |
写真
橋渡ってキャンプ場の中にも入ってみたけどあちこち鎖渡して戸締まりしてあったので結局外側の橋のたもとに。
帰ってきたら林道にも途中まで車が入った真新しい轍があったけど、ここに駐めてよかったかどうかは不明。
前日にはどうもお二人ほどここを下られたらしいことははっきり分かるが、その前にどのくらいの人が上ったかはよく分からなかった。
なんでこんな所通ってるんやろと思うくらい枝が行く手を塞いでる。
やはりこのあたりは植林も少なくそもそも手入れがされていない所のようで、雪が積もると丁度枝が通るのに邪魔な高さになるよう。
ただでさえスノーシューはそういうのに弱いのに、この日は最後までそこら中で枝漕ぎに苦しめられた。
前日通ったのは下りがお二人で上ったのは何人か分からないと思ってたのはおそらく2〜3人の方がここまでピストンした足跡だったのか。
それにしてもその前の日は寒波でだいぶ降ったはずで、そのせいかこの先トレース痕さえまったく分からない新雪状態。
ここは初めてだけどこの分だとなんとか周回出来るかなと思い込んでトレース使わせてもらってたのでショック。
この先進むとおそらく金糞岳越えた林道あたりまで下りない限りエスケープも無いし、初めてなので肝心な白倉岳から金糞岳にかけての様子もまったく知らないので不安はあったが、時間はまだ早いので進むことに決定。
今回はずっと尾根線歩きだったので、時々斜面歩きになる所以外はほとんどこれと、少ないが時々テープが道案内してくれた。
ただ、降雪から1日経ってるせいもあって少し締まってるので安定感はある。
周りはでっかいうさぎの足跡。
岩場があるって見た記憶があるが、ここの事か。
しかしこの積雪でトレースも無くては下がどうなってるのかまったく分からず、どこから下りるのか、そもそも通れるのか、もしかしてトレースが無いのは誰もが降雪後のここを敬遠しての事なのか等々不安になる。
まあスノーシューにストックのままで下りるのは無理そうなので先まで行ってチェーンアイゼンに履き替えたが、やはりしっかりしたアイゼン持ってくるべきだったか、ちょっと舐めすぎたかと後悔もよぎった。
これは下りてきた所からふり返って見上げた1枚だが、一番高い所の岩が夏のルートだろうか。
しかしこれはトレースがあっても積雪期にあそこを下ろうとは思わんけど。
結局この写真では岩のすぐ右、木が連なった所を下りてきたわけだが、雪の状態が良く、太腿真ん中あたりまで安定して踏み込めたのであまり不安無く下りれたが、丁度鞍部あたりにたどり着いたこの場でついに足の付け根まではまってひっくり返ってしまってザックまで下ろしてなんとか這い上がって1枚撮った。
ここからはまたスノーシューに履き替え。
ここまで来れば絶対踏み跡あるだろうと信じて来たのになんとここにもトレース痕さえ無し。
もうだいぶガスってしまってどちら向いても遠くまで見えないし、腹も減ってきたので少しでも風を避けれるよう少し下った所で飯にしたが、奥山と違って気温下がってしまってもう手袋脱ぐと手が痛かった。
何かの観察用らしいけど結構スカスカで高さもあって怖そうだがいったい誰が何を。
この辺一帯テープだらけで、例の熊避けの鐘もあった。
明るければ2〜3時間で駐車地にたどり着けると思うが、あと30分くらいでもう真っ暗。
初めての所でこれだけずっとノートレースで一人ラッセルになるとは完全に想定外でもう足も上がらないし、何よりいくらヘッ電あるとはいっても初めてのノートレースの雪の細尾根に暗くなってから入っていくというのはやはりリスクがあると判断し、ここでエスケープを決意。
しかし地図見るとここから駐車地まで林道は長い。
おそらく4時間近くか。
まあ自分の計画が甘かったのでやむなし。
逆にここまでたどり着けてよかった。
実際にはもっと暗い。
林道に下りてからも暗くなるぎりぎりまで飛ばしたが、もう少しいった所でほんとにタイムオーバーでヘッ電出したりまだ長い林道歩きに備えて飯食べたり大休憩した。
そしてもう大丈夫かと足が重いのでスノーシューからチェーンアイゼンに履き替えて歩き出したらいきなり膝下までハマってしまい、スノーシューのありがたさに改めて驚き、この日ここまで来れたのはやはりスノーシューのおかげと感謝してもう一度履き替え、結局最後まで雪をたどりながらそのまま下った。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
関西一円どこも雪の少ないこの冬。
次行く所で気になってたのが先日伊吹山に行った時真っ白だった金糞岳。
また寒波が来て丸1日くらい降ったようなので行く事に。
初めての山だけど、幾つかレポ拝見するに一カ所岩があるようだけどそこまで危ない所も無さそうで、雪が多い事でも知られて登る人も多いらしく距離はそこそこあるけどある程度トレースも期待出来そう。
天気予報も関西圏完全晴れで金糞ブルーの中登れるかも。
などと、スノーシュー使いたいばかりに完全にお気楽モードに。
ところが行ってみればなんと途中からまったく、肝心な所は全てトレース無し。
細尾根が続いて迷う要素が少ないのは夏も行った事無いのでありがたいけど、思ってもいなかった藪漕ぎならぬ枝漕ぎに苦しみ、岩場らしい所は上からなのでトレース無しではどこから下りるのかまったく分からず、結局岩の横のおそらく普段は上り下り出来そうも無い激下りを雪の状態が良かったのに助けられてなんとか下りたり、おまけに天気まで最高到達点の金糞岳に着いた時点ではガスってしまって展望無し。
とにかくスノーシューでもずっとくるぶしから膝下の適度に締まってるけど重めの雪のラッセルで、そこに枝がそこら中出てて避けるのにもがいて最後はもう足が上がらない状態。
結局連状口着く前に陽も沈んで林道に下りた所でタイムオーバーと考え、それ以上トレースの無い山道に入る事無く林道からエスケープすることに。
それでも真っ暗になる前にそこまでたどり着けて助かった。
自分の判断が甘かったの半分、冷静だったの半分、そして枝漕ぎに苦しんでここはワカンの方がよかったかなと途中何度も思いながら、結果的にはこのラッセルをここまで来れたのはやはりスノーシューだったからと、降って一日くらい経って適度に締まった雪の状態が良かったからかなと。
最後の長い林道歩きも、途中もう大丈夫かなと、スノーシュー重くてもう足上がらないからとチェーンアイゼンに履き替えたとたん膝下までズボってとても長い距離歩けたものではなく、早々にスノーシューに戻したりと、最後までスノーシューの恩恵が大きかった。
スノーシューって本来はもっと開けた雪面を踏みしめて上って行くものと思われ、バックや方向転換が苦手、特に今回のように枝漕ぎや引っかかりが多く、その度にのたうち回らなければならないような場所は時間かかるだけでなく脚力も持っていかれて最後は足上がらないくらいヘロヘロだったけど、それでもノートレースを何時間も独り歩き続けられたのはやはりこいつのおかげだったなと、こいつで歩きたくて来た甲斐があったなと、終わってみれば充実した一日でした。
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