記録ID: 6530898
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積雪期ピークハント/縦走
甲信越
冠着山 (姨捨山) 山頂手前で撤退
2024年03月09日(土) [日帰り]


- GPS
- 06:57
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,007m
コースタイム
天候 | 降雪したり晴れたり。 日本海側で冬型傾向が顕著だったが、予測以上に千曲市から上小地区にもその気象条件が及んでしまった。 想定よりも降雪時間が長かったし、それ以前の問題として積雪が想像よりもずっと深くなっていた。 天気読みにしても、事前リサーチとしても、今回の登山計画は失敗している面があった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登頂まで残り数百メートルの地点で撤退判断をした。 そんな地形と、積雪コンディションだった。 状況説明は、写真コーナーの各コメント欄にて。 |
その他周辺情報 | 登山口となる上山田温泉にセブンイレブンあり。 日帰り温泉施設は、上山田にたぶん三ヶ所ある。戸倉温泉にも多数。 |
写真
30分後。第一展望台への急登。
どうしてこうなった!?というぐらい雪が深くなる。新雪が吹き溜まったポイントでは、脛がはまってしまう深さ。当然どこがトレイル上かも視認できないから、それを踏み外しては足が沈む。
どうしてこうなった!?というぐらい雪が深くなる。新雪が吹き溜まったポイントでは、脛がはまってしまう深さ。当然どこがトレイル上かも視認できないから、それを踏み外しては足が沈む。
おそるべし、千曲市の里山。という状態になってきた。フワフワ湿雪だ。足がなるべく沈まないルート採りを善処するけど、ほとんど無駄。ペースが牛歩になり、スノーシューが欲しくなる。
さらに悪いことに吹雪いてきた。
さらに悪いことに吹雪いてきた。
それにしても、坂がキツい。ソロであることもツラい。
これが、ラッセル状態と呼ぶには大袈裟な程度の積雪にすぎないことは知っている。それでも常時くるぶし上、酷いと脛から膝下までは沈む。
加えて、痩せぎみな尾根地形が増えてきた。
これが、ラッセル状態と呼ぶには大袈裟な程度の積雪にすぎないことは知っている。それでも常時くるぶし上、酷いと脛から膝下までは沈む。
加えて、痩せぎみな尾根地形が増えてきた。
倒木は少ないのだけど、雪でしなっている樹々がトレイルを塞ぐことがある。折れていないから枝が元気。それをガサガサかきわける。
頭部に跳ね上げていたサングラスが、どこかにいってしまった。
頭部に跳ね上げていたサングラスが、どこかにいってしまった。
ここで、当てにしていた迂回ルートによる山頂アタックを試みる。しかし、トレイルの発見がどうしてもできない。雪が吹き溜まり、道型が埋もれているのか。もともと雪の重さにしなった樹々で不明瞭なのか。
先が見通せる状態ではない。かといって新雪のトラバースラインに闇雲に下降して行くのはリスキーだった。
先が見通せる状態ではない。かといって新雪のトラバースラインに闇雲に下降して行くのはリスキーだった。
第四展望台までは多数あった目印が、急に皆無になっている。
ピッケル片手に右往左往する。あいかわらず足は雪にズブズブはまる。雪に埋もれた鎖やロープを掘り出したりして、ようやくそこが正規ルートだと確証する。
なるほど、これら人工物を見れば道順は明瞭で、もう目印は要らないという考えか。埋もれていてはそれも難しい。
ピッケル片手に右往左往する。あいかわらず足は雪にズブズブはまる。雪に埋もれた鎖やロープを掘り出したりして、ようやくそこが正規ルートだと確証する。
なるほど、これら人工物を見れば道順は明瞭で、もう目印は要らないという考えか。埋もれていてはそれも難しい。
岩場であり、痩せ尾根であり、急登。そんな地形だ。
ロープが隠れているのか元々ないのか判らない斜面を、足を蹴り込みながら慎重に上がる。滑落したら、だいぶ下まで連れていかれかねない高低差もあった。雪質は脆め。
ここを無理して登り上げたところで、さらに先に待つものはなにか。悪魔が待っている予感がする。今日のこんなタイミングでは、千曲市の里山は魔の山になっている気がした。
山頂まで数百メートル。だが詰んでいた。
撤退判断。
ロープが隠れているのか元々ないのか判らない斜面を、足を蹴り込みながら慎重に上がる。滑落したら、だいぶ下まで連れていかれかねない高低差もあった。雪質は脆め。
ここを無理して登り上げたところで、さらに先に待つものはなにか。悪魔が待っている予感がする。今日のこんなタイミングでは、千曲市の里山は魔の山になっている気がした。
山頂まで数百メートル。だが詰んでいた。
撤退判断。
撤退中。
下山とはいっても、登り返しにノロノロする。往路のトレースもさほど役には立たない。
もともとの計画では、南側の林道を下山では辿るのが無難だった。登頂できないのでは、その手も使えなかった。
下山とはいっても、登り返しにノロノロする。往路のトレースもさほど役には立たない。
もともとの計画では、南側の林道を下山では辿るのが無難だった。登頂できないのでは、その手も使えなかった。
いっきに雪が薄くなると、こんどはお団子祭に難儀する。湿った雪と土と落葉が、分厚く靴底に張り付く。足を挫きそうなので、手で剥がすと写真のように。
そしてすぐにまたお団子が育っていく。
そしてすぐにまたお団子が育っていく。
撮影機器:
感想
信州百名山の80座目!をめざすつもりだったけれど、撤退となってしまった。
その次第は、写真コーナーで語った通り。
完全にリサーチ不足とイメージ不足だった。
ここ最近と前夜だけで、想像以上の積雪量になっていた。
急峻なルートでは、雪によって大きな影響がでてしまい、里山でも急に難易度が上がってしまうという話か。
できるだけのことはやった。
この山は雪が消えたら再訪したいと思う。
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