ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 656614
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

南八ヶ岳縦走(夕焼けと開山祭と日の出と)

2015年06月06日(土) 〜 2015年06月08日(月)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
56:00
距離
29.5km
登り
2,164m
下り
2,758m

コースタイム

1日目
山行
2:05
休憩
0:10
合計
2:15
11:20
40
12:00
12:10
85
13:35
2日目
山行
6:05
休憩
3:10
合計
9:15
6:20
70
7:30
7:35
15
7:50
8:10
10
8:20
8:25
40
9:05
9:15
0
10:10
10:25
5
10:30
11:05
25
11:30
13:05
50
13:55
14:00
95
15:35
権現小屋
3日目
山行
5:05
休憩
2:20
合計
7:25
6:40
55
権現小屋
7:35
7:40
20
8:00
8:20
50
9:10
9:15
25
9:40
30
10:10
10:20
100
12:00
13:40
25
14:05
小淵沢駅
1日目 いつもより多く汗をかき、赤岳鉱泉のお風呂に入った後、ドッと疲労。体力がなくなっていることを実感し、翌日の行程を心配する。
2日目 キレット小屋までは順調に来たが、権現岳まででかなりバテてしまい、予定の青年小屋にたどり着けず。
3日目 編笠山からの下降は足に負担がくる。観音平からの舗装路も長かった。
天候 6/6 美濃戸口 曇り ほんの少し降雨、赤岳鉱泉 曇りのち晴れ、夜星空
6/7 曇り、11時頃富士山が見えたが、基本曇り、視界は充分にあり
6/8 晴れ、日の出あり、すじ状の雲でも晴れ間が続く。途中、蓼科山に笠雲が幾度かかかる。昼前八ヶ岳全体が雲に覆われる。14:00頃には麓でも半袖では肌寒くなる。
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
茅野駅-(バス)-美濃戸口(アプピコ交通)  930円(片道、往復割引有)
コース状況/
危険箇所等
樹林帯一部に残雪が残るものの問題なし。
赤岳からキレットへの下降路ガレ場は足場が悪く、また石を落とす危険あり。
観音平付近ツキノワグマ出没の情報あり。
その他周辺情報 こぶちざわ道の駅(スパティオ小淵沢)延命の湯 820円
ヤマツツジ?
この時期は新緑が鮮やかです。
1
この時期は新緑が鮮やかです。
赤岳鉱泉名物のステーキ。スープにサラダ、それにフルーツ。どれも美味しくいただきました。
3
赤岳鉱泉名物のステーキ。スープにサラダ、それにフルーツ。どれも美味しくいただきました。
赤岳鉱泉南側、美濃戸中山の山腹のパッチーワークのような樹林。
赤岳鉱泉南側、美濃戸中山の山腹のパッチーワークのような樹林。
まるで虹のように様々な色合いを見せる八ヶ岳。
3
まるで虹のように様々な色合いを見せる八ヶ岳。
真っ赤に燃えてます。このあと急激に暗くなる。その間数分。
4
真っ赤に燃えてます。このあと急激に暗くなる。その間数分。
大同心山頂に人がいます。行ってみたい。
大同心山頂に人がいます。行ってみたい。
時より青空も覗きますが、だいたい曇り模様の1日です。
時より青空も覗きますが、だいたい曇り模様の1日です。
写真を撮っている方に名前を伺ったのですが、忘れてしまった、、、
写真を撮っている方に名前を伺ったのですが、忘れてしまった、、、
開山祭の神事を執り行う禰宜さん。よい場所で見ることができました。
3
開山祭の神事を執り行う禰宜さん。よい場所で見ることができました。
こちらが今年第61回八ヶ岳開山祭のバッジです。5年続けていただくことができました。
こちらが今年第61回八ヶ岳開山祭のバッジです。5年続けていただくことができました。
キレット側から赤岳方面。まだまだ下山の人で大渋滞。
キレット側から赤岳方面。まだまだ下山の人で大渋滞。
権現岳手前。この辺りでバテバテ。左手ピークの下に61段の大階段があります。
権現岳手前。この辺りでバテバテ。左手ピークの下に61段の大階段があります。
大階段。ゼイゼイ喘ぎながら登ります。40段目で小休止。
1
大階段。ゼイゼイ喘ぎながら登ります。40段目で小休止。
築40年ほどになる3代目の権現小屋。古くて小さくて暗いけれど、とてもリラックスできます。
築40年ほどになる3代目の権現小屋。古くて小さくて暗いけれど、とてもリラックスできます。
とにかく美味しかった!お代わりをしてお腹がパンパンになりながらも、しっかり食べきりました。
3
とにかく美味しかった!お代わりをしてお腹がパンパンになりながらも、しっかり食べきりました。
権現小屋のランプ。夜はこの灯りの下、のんびり過ごすことができます。
2
権現小屋のランプ。夜はこの灯りの下、のんびり過ごすことができます。
全行程中、最高の天気を見せた3日目の日の出。
権現小屋では1、2分登るだけでこの眺めが待ってます。
八ヶ岳の中で、八ヶ岳連峰を見ながら日の出を拝める場所はそんなにありません。
1
全行程中、最高の天気を見せた3日目の日の出。
権現小屋では1、2分登るだけでこの眺めが待ってます。
八ヶ岳の中で、八ヶ岳連峰を見ながら日の出を拝める場所はそんなにありません。
朝焼けの中、山容を見せはじめた権現岳。その左横には富士山。
1
朝焼けの中、山容を見せはじめた権現岳。その左横には富士山。
権現小屋横の登山道からの眺め。
赤岳と阿弥陀岳が競うように聳えています。
手前のピークは権現岳北側の旭岳。
1
権現小屋横の登山道からの眺め。
赤岳と阿弥陀岳が競うように聳えています。
手前のピークは権現岳北側の旭岳。
お世話になった権現小屋ともお別れ。また来ます。
お世話になった権現小屋ともお別れ。また来ます。
日本最高所の居酒屋(?)、青年小屋。前日ここにはたどり着けませんでした。
日本最高所の居酒屋(?)、青年小屋。前日ここにはたどり着けませんでした。
編笠山からのパノラマ
中央左寄りから富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスが望めます。
編笠山からのパノラマ
中央左寄りから富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスが望めます。
振り返ると八ヶ岳が蓼科山までよく見えます。
振り返ると八ヶ岳が蓼科山までよく見えます。
祝下山の一杯!
祝下山のご飯!
ジャンケン大会でゲットしたザック。
使いやすそうです。
3
ジャンケン大会でゲットしたザック。
使いやすそうです。

装備

個人装備
長袖シャツ
1
Tシャツ
2
ソフトシェル
1
ホグロフス
タイツ
1
ズボン
1
マムート
靴下
2
スマートW、TNF
グローブ
3
TNF、ニット、MHG
防寒着
1
パタゴニア
雨具
1
マムート
ゲイター
1
ICI(無雪期用)
日よけ帽子
着替え
1
スカルパ(ブレンダ)
予備靴ひも
サンダル
1
アディダス
ザック
1
TNF(45ℓ)
ザックカバー
1
ザック付属
サブザック
昼ご飯
2
おにぎり、パスタ、パン
行動食
ジェル、チョコ
非常食
カロリーメイト、パック食
調理用食材
調味料
飲料
3
0,7ℓボトル、1ℓ2ℓプラティパス
ハイドレーション
ガスカートリッジ
1
プリムス250T
コンロ
1
プリムス
コッヘル
1
プリムス
食器
1
シリコンカップ
調理器具
ライター
2
地図(地形図)
2
昭文社、地形図
コンパス
1
時計、iPhone
2
緊急袋内、ザック付き
計画書
1
ヤマレコ印刷
ヘッドランプ
1
予備電池
2
単4×6
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
1
針金
常備薬
4種
エンペラシン、ボルタレン、ヴァファリン、サルタノール
日焼け止め
ロールペーパー
1
保険証
1
携帯
1
時計
1
サングラス
1
タオル
2
ツェルト
1
ストック
1組
ナイフ
1
カメラ
2
EOS、PS
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
1
備考 キャップ

感想

タイトル通り、八ヶ岳が真っ赤に染まる見事な夕焼けと念願の赤岳開山祭への参加、権現岳での素晴らしい日の出と、八ヶ岳の素晴らしさを実感した山行となりました。
そして、権現小屋泊が大正解でした。

6月6日(土)
体のキレが悪いのを感じながら登り、赤岳鉱泉でお風呂に浸かると疲労がピークに達し、しばらく昼寝。明日以降歩き切れるかと不安になるも、夕飯のステーキと最高の夕焼けを目にして、一気に気力が戻ってきました。

夕焼けは始め、中腹が金色に輝いているのに稜線は黒々として、とても幻想的な光景です。間もなく山全体が真っ赤に染まります。そして一気に暗くなります。この間、ほんの数分。記憶に鮮明に強く残る八ヶ岳ショーでした。

19時からは三浦雄一郎さんのエベレスト登頂に同行したドクターの大城和恵さんが高山病と低体温症についての講演してくださりました。面白いエピソードを交えての話は引き込まれます。

講演会の後のジャンケン大会では、なんと今回の目玉商品のザックを当ててしまいました。さて、どうやって持って帰ろうか少し悩みましたが、なんとか持参のザックに収めることができて一安心です。

6月7日(日)
残念ながら曇り空ですが、開山祭まで時間があることから地蔵尾根ではなく、硫黄岳、横岳を経由して赤岳に向かいます。赤岩の頭の手前では大城さんと出会いました。朝早くに出て、赤岳を登ってから稜線を歩いてこられたとのこと。スゴイ!

硫黄岳山荘の前では、大きなマムートのぬいぐるみをザックにくくりつけている人を発見。昨日展望荘のジャンケン大会で当たったと話していました。心の中で『仲間仲間!』と思いつつ、ぬいぐるみの方が大変で、ザックでよかったと安堵。

人の多い横岳は小休止で通過し、地蔵の頭ではお地蔵さんに山行できることに感謝して手を合わせます。展望荘でやや早い昼食のあと、赤岳に上がると、すでにものすごい人。それでもよい場所で開山祭に参加できて、今回の山行の目的の一つを達成しました。

数百人の参加者が一斉に下山を開始するので大渋滞します。その流れから離れてキレット方向に進むと、急に静かになります。その先のガレ場の下降は足元が不安定で体力を消耗します。さらに権現岳へのアップダウンでバテて、予定していた青年小屋泊は諦めて、権現小屋に宿をとります。

この日の宿泊者は自分を含めて2名だけ(前日の土曜日も2名だったそう)です。夕飯カレーでお腹と心をたっぷり満たしたあとは、同宿の方と豆炭のコタツに入りながら、ランプの灯りの下、色々な話をして盛り上がります。この宿には基本的に電気がありません。でも豆炭のコタツは温かく、疲労が溶けてくようです。ランプの灯りは優しく照らし、まったりとした時間が流れます。下の青年小屋には30名ほどの宿泊者がいるとのことでさぞや賑やかなのでしょう。それとは対照的な権現小屋の夜は静かに更けていきます。
夜、外に出ると、雲は減り、星が輝いてます。明日の日の出を期待して早々に就寝につきます。

6月8日(月)
朝、窓の外には南アルプスが見えますが、すぐに霧で隠れてしまいます。それでも小屋裏の高台に上がると、八ヶ岳の主稜はもちろんのこと、遠くの山々が360度全て見渡せます。東の空からは太陽が昇ってくるのが見えました。右手に見て行くと、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスの槍穂高、遠く白馬?の山々まで見渡せます。その手前に赤岳と阿弥陀岳が誇らしげに屹立しています。八ヶ岳の主稜から少し離れた権現岳だから見られる壮観な眺めを独占できたのは、最高に贅沢な時間でした。

その後、八ヶ岳全山縦走を目指している(!)同宿の方を見送り、小屋番の方とコタツで談笑してから出発です。
岩稜帯、樹林帯を抜けて青年小屋へ。意外と急登な編笠山に登ると雲が多くなってきました。ひとしきり写真を撮ってから下降を始めます。

道は急勾配で石がゴロゴロあり、慎重に下る必要があり、気が休まりません。さらに終盤『ツキノワグマが出没しています。注意してください』の看板にビビります。観音平からは車道を下ります。途中、たくさんの虫や鳥の声が響いています。

延命の湯で汗を流し、無事下山の乾杯とお昼ご飯を食べてから、また小淵沢駅に向けて出発。さっきまでとは打って変わって空はどんよりし、肌寒いくらいに気温が下がってきました。八ヶ岳はすっかり雲の中です。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:848人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら