南八ヶ岳縦走(夕焼けと開山祭と日の出と)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 2,164m
- 下り
- 2,758m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 9:15
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 7:25
2日目 キレット小屋までは順調に来たが、権現岳まででかなりバテてしまい、予定の青年小屋にたどり着けず。
3日目 編笠山からの下降は足に負担がくる。観音平からの舗装路も長かった。
天候 | 6/6 美濃戸口 曇り ほんの少し降雨、赤岳鉱泉 曇りのち晴れ、夜星空 6/7 曇り、11時頃富士山が見えたが、基本曇り、視界は充分にあり 6/8 晴れ、日の出あり、すじ状の雲でも晴れ間が続く。途中、蓼科山に笠雲が幾度かかかる。昼前八ヶ岳全体が雲に覆われる。14:00頃には麓でも半袖では肌寒くなる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯一部に残雪が残るものの問題なし。 赤岳からキレットへの下降路ガレ場は足場が悪く、また石を落とす危険あり。 観音平付近ツキノワグマ出没の情報あり。 |
その他周辺情報 | こぶちざわ道の駅(スパティオ小淵沢)延命の湯 820円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ 1
Tシャツ 2
ソフトシェル 1 ホグロフス
タイツ 1
ズボン 1 マムート
靴下 2 スマートW、TNF
グローブ 3 TNF、ニット、MHG
防寒着 1 パタゴニア
雨具 1 マムート
ゲイター 1 ICI(無雪期用)
日よけ帽子
着替え
靴 1 スカルパ(ブレンダ)
予備靴ひも
サンダル 1 アディダス
ザック 1 TNF(45ℓ)
ザックカバー 1 ザック付属
サブザック
昼ご飯 2 おにぎり、パスタ、パン
行動食 ジェル、チョコ
非常食 カロリーメイト、パック食
調理用食材
調味料
飲料 3 0,7ℓボトル、1ℓ2ℓプラティパス
ハイドレーション
ガスカートリッジ 1 プリムス250T
コンロ 1 プリムス
コッヘル 1 プリムス
食器 1 シリコンカップ
調理器具
ライター 2
地図(地形図) 2 昭文社、地形図
コンパス 1 時計、iPhone
笛 2 緊急袋内、ザック付き
計画書 1 ヤマレコ印刷
ヘッドランプ 1
予備電池 2 単4×6
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット 1
針金
常備薬 4種 エンペラシン、ボルタレン、ヴァファリン、サルタノール
日焼け止め
ロールペーパー 1
保険証 1
携帯 1
時計 1
サングラス 1
タオル 2
ツェルト 1
ストック 1組
ナイフ 1
カメラ 2 EOS、PS
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット 1
|
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備考 | キャップ |
感想
タイトル通り、八ヶ岳が真っ赤に染まる見事な夕焼けと念願の赤岳開山祭への参加、権現岳での素晴らしい日の出と、八ヶ岳の素晴らしさを実感した山行となりました。
そして、権現小屋泊が大正解でした。
6月6日(土)
体のキレが悪いのを感じながら登り、赤岳鉱泉でお風呂に浸かると疲労がピークに達し、しばらく昼寝。明日以降歩き切れるかと不安になるも、夕飯のステーキと最高の夕焼けを目にして、一気に気力が戻ってきました。
夕焼けは始め、中腹が金色に輝いているのに稜線は黒々として、とても幻想的な光景です。間もなく山全体が真っ赤に染まります。そして一気に暗くなります。この間、ほんの数分。記憶に鮮明に強く残る八ヶ岳ショーでした。
19時からは三浦雄一郎さんのエベレスト登頂に同行したドクターの大城和恵さんが高山病と低体温症についての講演してくださりました。面白いエピソードを交えての話は引き込まれます。
講演会の後のジャンケン大会では、なんと今回の目玉商品のザックを当ててしまいました。さて、どうやって持って帰ろうか少し悩みましたが、なんとか持参のザックに収めることができて一安心です。
6月7日(日)
残念ながら曇り空ですが、開山祭まで時間があることから地蔵尾根ではなく、硫黄岳、横岳を経由して赤岳に向かいます。赤岩の頭の手前では大城さんと出会いました。朝早くに出て、赤岳を登ってから稜線を歩いてこられたとのこと。スゴイ!
硫黄岳山荘の前では、大きなマムートのぬいぐるみをザックにくくりつけている人を発見。昨日展望荘のジャンケン大会で当たったと話していました。心の中で『仲間仲間!』と思いつつ、ぬいぐるみの方が大変で、ザックでよかったと安堵。
人の多い横岳は小休止で通過し、地蔵の頭ではお地蔵さんに山行できることに感謝して手を合わせます。展望荘でやや早い昼食のあと、赤岳に上がると、すでにものすごい人。それでもよい場所で開山祭に参加できて、今回の山行の目的の一つを達成しました。
数百人の参加者が一斉に下山を開始するので大渋滞します。その流れから離れてキレット方向に進むと、急に静かになります。その先のガレ場の下降は足元が不安定で体力を消耗します。さらに権現岳へのアップダウンでバテて、予定していた青年小屋泊は諦めて、権現小屋に宿をとります。
この日の宿泊者は自分を含めて2名だけ(前日の土曜日も2名だったそう)です。夕飯カレーでお腹と心をたっぷり満たしたあとは、同宿の方と豆炭のコタツに入りながら、ランプの灯りの下、色々な話をして盛り上がります。この宿には基本的に電気がありません。でも豆炭のコタツは温かく、疲労が溶けてくようです。ランプの灯りは優しく照らし、まったりとした時間が流れます。下の青年小屋には30名ほどの宿泊者がいるとのことでさぞや賑やかなのでしょう。それとは対照的な権現小屋の夜は静かに更けていきます。
夜、外に出ると、雲は減り、星が輝いてます。明日の日の出を期待して早々に就寝につきます。
6月8日(月)
朝、窓の外には南アルプスが見えますが、すぐに霧で隠れてしまいます。それでも小屋裏の高台に上がると、八ヶ岳の主稜はもちろんのこと、遠くの山々が360度全て見渡せます。東の空からは太陽が昇ってくるのが見えました。右手に見て行くと、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスの槍穂高、遠く白馬?の山々まで見渡せます。その手前に赤岳と阿弥陀岳が誇らしげに屹立しています。八ヶ岳の主稜から少し離れた権現岳だから見られる壮観な眺めを独占できたのは、最高に贅沢な時間でした。
その後、八ヶ岳全山縦走を目指している(!)同宿の方を見送り、小屋番の方とコタツで談笑してから出発です。
岩稜帯、樹林帯を抜けて青年小屋へ。意外と急登な編笠山に登ると雲が多くなってきました。ひとしきり写真を撮ってから下降を始めます。
道は急勾配で石がゴロゴロあり、慎重に下る必要があり、気が休まりません。さらに終盤『ツキノワグマが出没しています。注意してください』の看板にビビります。観音平からは車道を下ります。途中、たくさんの虫や鳥の声が響いています。
延命の湯で汗を流し、無事下山の乾杯とお昼ご飯を食べてから、また小淵沢駅に向けて出発。さっきまでとは打って変わって空はどんよりし、肌寒いくらいに気温が下がってきました。八ヶ岳はすっかり雲の中です。
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