【黒斑山・蛇骨岳・仙人岳】朝イチの雪かき&稜線上のラッセルでクッタクタの巻💦


- GPS
- 07:05
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 628m
- 下り
- 628m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:57
天候 | 天候:晴れ 風:登山口〜中腹付近まではほぼ無風 黒斑山山頂〜外輪山稜線上でも微風程度の登山日和 気温:朝8時の駐車場付近で−8℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス ・上信越道/小諸ICより、一般道(チェリーパークライン他)を利用し 黒斑山登山口のある”高峰高原ビジターセンター”の駐車場へ (7:55着) <小諸ICから高峰高原ビジターセンターまで> ・距離:約18km ・所要時間:渋滞無しの直行で約28分(Googleマップのナビによる) ■駐車場について ・駐車場は上記の通り、高峰高原ビジターセンターの駐車場を利用 *VC裏側に大駐車場、表側の奥に小駐車場有り(今回は小駐車場を利用) ・駐車料金:どちらも無料 ・トイレ、水道、売店などはビジターセンター内にあり *営業時間など、高峰高原ビジターセンターの詳細情報はこちら↓ https://asama2000.com/green/facility.html 【要注意】<降雪後の駐車場の利用(状態)について> ・今回は朝8時の到着時で前日からの降雪により、VC裏手の大駐車場は 全面雪で入れない状態でした。 ・この駐車場はVCの開館時間(9時)に合わせてブルによる除雪が 行われていましたので、その前に着いても停められない状態でした。 (VC駐車場以外に道路沿いにも5台程度の駐車スペースがありましたが こちらは既に満車でした) *VC表側の奥にある小駐車場は一部地表も出ており、駐車できる程度の 積雪量だったので今回はこちらへ停めようとしましたが、駐車場入口 付近の吹き溜まり(距離10〜20mほど、積雪30cm前後)のところで スタックしてしまい、ここから車の下や周りなどを除雪して抜け出す までに約1時間半ほどかかってしまいました。 (詳細については写真3〜8に掲載) ■コンビニ ・小諸ICを出てすぐのところに大手コンビニがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート状況、積雪状況など】 2024/03/22 現在 1)登山口〜トーミの頭〜黒斑山山頂 ・人気のルートでさらに出発が大幅に遅れたこともあり、降雪後の平日 にもかかわらず明瞭なトレースがありました。 ・前日の降雪で出だしから真っ白のモフモフ雪でしたが、雪質が良く 切れた箇所なども殆どなかったのでツボ足で山頂まで歩けました。 ・槍ヶ鞘から一旦下り、トーミの頭へ登り返す区間はそれなりの急傾斜 となるので、特に下りでは滑り止めを使った方が安定して歩けます。 2)黒斑山〜蛇骨岳 ・この日は黒斑山山頂から蛇骨岳の中間付近まで1組の先行者がおり、 1組分(2人分)の踏み跡がありました。途中でこの先行者に追いつき ラッセルを交代しながら蛇骨岳まで進みました。 ・雪質は多少の湿り気を帯びたパウダーで、踏み抜きは平均で膝前後、 深いところで股下の状況でした(一部、ツリーホールにハマり腰まで 踏み抜く場面が2回ほどあり、このうち1回は同行していた先行者の 手を借りて脱出しました) ・踏み跡なしのラッセルだったため、ルートはスマホのGPSで確認し、 目の前の状況と照らし合わせてルーファイしながら進みました。 *蛇骨岳まで先行者はアイゼン、私はツボ足でのラッセルでした。 3)蛇骨岳〜仙人岳の少し先まで ・蛇骨岳から先もノートレースの状態でした。先行のお二人はここで 引き返したため、ここからは私だけとなり、さらに雪が深そうだった のでスノーシューを履いて一人ラッセルで進みました。 ・雪質は黒斑山〜蛇骨岳間とほぼ同じような状態でしたが、稜線上の デコボコ地形で吹き溜まりなどが多く、踏み抜きはこれまでよりも 深い箇所が多い印象。ツボ足のままではとても進めない状況でした。 やはりスノーシューを使ってのラッセルで正解だったと思います。 ・逆に樹林帯から抜け出し視界が開けた分、ルーファイは容易でした。 但し、岩場で大きめの段差や両側が多少切れ気味になる箇所もあった ので谷側へ滑落しないよう注意しながらルート取りをしました。 ・一番の難所は蛇骨岳の山頂を出てすぐのところにある7〜8mほどの壁 の下降でした。ここはスノーシューで雪を切り崩しバックステップで 一歩ずつ足場を作りながらクライムダウンで慎重に下りました。 ここがこの日の中で一番緊張した場面でした。(写真44) ・ちなみにこの日は全線に渡り氷結箇所はなく、下山時までアイゼンは 未使用のままでした。 *その他、写真の方にもルート状況の詳細を記載していますので ご確認ください。 |
その他周辺情報 | <下山後の入浴はこちらの施設を利用しました> ■菱野温泉 ”常盤館” https://www.tokiwakan.com/ ・チェリーパークラインの途中から1kmほど西へ入ったところにある 3つ星ホテル *ここの浴場は以下の2つがあります(どちらも日帰り入浴可) 1)名物の”登山電車”で行く雲上の展望露天風呂 ”雲の助” (3/22現在、通常料金1,500円のところ、一部改修工事中で1,000円) 2)本館1階にあるもうひとつの浴場 ”館内大浴場” *この日はこちらを利用しました(600円:貴重品ロッカー無料) ・名物の展望露天風呂があるためか、こちらの大浴場は貸切状態だった ・浴槽は内湯1槽のみだが、パッと見で20人ほど入れる広さがあり、 さらに貸切だったことでゆっくり浸かることができた。 ・アメニティーはリンスインシャンプーとボディーソープ、洗面台には ドライヤー、綿棒、櫛、ローション、リキッド等有り。 ・ホテルなのでシャワーは制限無しのタイプで使い勝手が良い。 *混雑なし、利用料も600円でアメニティーもそこそこ揃っている。 正直なところ個人的にはこちらで大正解だったと思う。 |
写真
ここまでの道は除雪されて問題なく走行できましたが、この後の駐車場でドハマりすることに…
あそこまでたかだか10〜20mほど。勢いで行けると思ったのが甘かった…
まずは運転席側から。この時は車の周りだけを雪かきすれば簡単に抜け出せると思っていたのですが、実はそれが甘かった!!
ここからスノスコの代わりにスノーシューとストックで車両下に詰まった雪を約1時間かけて取り除くことに(ここからが本当の地獄だった💦)
8時に到着した時は大雪で全く入れない状態だったのに…もーなんでなの〜〜〜(>_<)
今日は”三方ヶ峰”や”高峯山”も含めてあちら側を周回したかったんだけど、
恐らくあの辺はラッセル祭りだったんじゃないかと思う
それでも時々間違えてツリーホールにハマり、腰上の踏み抜きが2回あり
そのうち1回は同行者の手を借りて抜け出しました。ありがとうございました
さすがにこの先の稜線は雪が深そうだったので、スノーシューを装着
先ほどのお二人はここで引き返すとのことで、お礼を言ってお別れしました
ここはスノーシューで雪を切り崩し、バックステップで一歩ずつ足場を作りながらクライムダウンで慎重に下る
ここの下降がこの日の中で一番緊張した場面だった(帰りに撮影)
これだって事前にステップが切ってあれば難なく通過できる。やっぱり一番手はキツイし緊張する
でも、踏み抜きはこれまでよりも深くツボ足のままではとても進めない状態
やはりスノーシューを履いてのラッセルで正解だった
こちらは25インチのスノーシューでもそこそこ沈んでヒーヒー言ってるし…
ホント、何だかなぁ…。やっぱりアニマルトレースは雪山で最強の証だ
中央の手前に爺三峰、そしてセンターの奥のトンガリ帽子は剱でしょう
いゃ〜まさかの剱さまが見えるとは、何とも嬉しいサプライズ!
(一気に入れると中でアイスボールになって溶けないので要注意)
それと添加物として、花粉&黄砂&PM2.5入りですよ。でもこれがまた意外と美味なんだよネ〜!?(^^)
今日はあのセンターのピークまで踏んできた
このコンディションの中でやれるだけのことはやった
最後まで行けなかったけれど、十分満足な一日だったと思う
感想
今回の山旅はここも以前から気になっていたお山のひとつで”篭ノ塔山”とその周辺の山を繋いだ周回山行へ。
当初はこの計画でしたが、あのスタック処理で時間と体力を消耗してしまい、CT8時間強の篭ノ塔山方面は諦めてショートコースの黒斑山へ急遽変更としました。
スタックの詳細については写真とキャプションの方にも記しましたが、雪の薄かった駐車場まで距離にして10〜20m、積雪30cmほどの吹き溜まり。「たかだかあそこまでだから何とか行けるだろう…」と思って突っ込んだのが大きな間違いで、この安易な判断ミスが山行中だったら取り返しのつかない事態になっていたかもしれません。
また、雪かき作業中に隣の大駐車場が除雪され始めたお陰で、こちらの駐車場に来る車がなかったために、他人に迷惑をかけることは避けられたのですが、これがもし幹線道路の途中だったら大変なことになっていたと思います。これらも含めて今回の失態は大いに反省すべきことだと思っています。
1時間半近くかけて何とかスタックから抜け出した頃には既に疲労困憊でしたが、大人気で距離も短め、トレースも期待できる黒斑山は未踏だったこともあり、諦めずに気を取り直して登ることにしました。
それでいざ山頂に着くと抜けるような青空の下、目の前にドーンとガトーショコラの浅間山が。これを見ているとテンションも上がり、疲れも忘れて外輪山の次のピークへ行きたくなります。既に稜線上にいるのでこの先は地形的にも大きな登り返しもないし、一応、薄いながらも踏み跡があったし…。
それでいざ蛇骨岳を目指して進んで行くと、先行していたお二人がトレースを切ってくれていたのですが、後追いなので当然追いつきます。追いついた以上は当然交代します。そこからはトレースなしのラッセルで先頭を行くことに。
内心は「朝から下で1時間半も雪かきやって、さらに上でもラッセルかよ〜…」と思いつつも、3月後半としては貴重なモフモフの新雪と戯れて(格闘して)いる自分が、何だかんだで楽しめている。そんなことが実感できました。
快晴無風でキラキラの新雪の中を進む楽しさ。体力的には大変ですがその反面、やっぱりこれは非日常的でとても楽しいことです。まさに雪山行の醍醐味だと思います。
そして先行していたお二人とラッセル&ルーファイを交代しながら蛇骨岳に無事到達。
埋まっていた山頂標を掘り出し、お互いに記念撮影をしてここまでの苦労も含めて登頂の喜びを分かち合いました。
個人的には朝の一件も影響して正直なところ疲労困憊でしたが、このコンディションの中を協力してこの頂まで来れたこと。その達成感に包まれて心地よいひと時を過ごせました。
また、休憩の際は山のお話しなどもさせていただき本当に楽しかったです。先行してトレースを切っていただいたことも含めてありがとうございました。
今回も色々とありましたが、この3月後半に朝から丸一日、モフモフの新雪と戯れる(格闘する?笑)ことができて、やっぱり雪山は楽しいし「自分は真っ白な雪山が好きなんだ」と改めて感じた次第です。(それでもメチャクチャ疲れましたけどネ…)(^^)
そんなことで次回も雪山へ。今季は大好きな雪中テント泊が未だにできていないので、桜が満開になってもまだまだ雪を追い求めて行こうと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する