逆走のハセツネ! 武蔵五日市〜日の出山〜御岳山〜大岳山〜奥多摩 27Kラン

- GPS
 - 05:00
 - 距離
 - 22.9km
 - 登り
 - 1,803m
 - 下り
 - 1,667m
 
コースタイム
(ここまで徒歩 約23分)
09:19 金比羅尾根登山口→09:34 金比羅神社→10:57 日出山山頂
(ここまでラン 約1時間38分)
10:57 日出山山頂→11:19 御岳神社(約22分)→11:19 御岳神社
(ここまでラン 約22分)
11:19 御岳神社→11:45 芥場(あくば)峠→12:06 大岳神社→12:19 大岳山
(ここまでラン 約1時間/途中会社の同僚隊と遭い10分程度徒歩)
12:19 大岳山-昼食休憩(約21分)
12:40 大岳山→13:15 鋸山→14:06 愛宕神社
(ここまでラン 約1時間26分/岩場ではほとんど徒歩ペース)
14:06 愛宕神社→14:08 愛宕神社の名物大階段→14:19 奥多摩もえぎの湯
(ここまでラン 約13分)
トレランタイム/前半3時間+後半1時間39分=約4時間39分
| 天候 | 晴れときどき曇り | 
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 | 
| アクセス | |
| コース状況/ 危険箇所等  | 
					全コース、特に問題となる箇所はなかったようです。 大岳山から鋸山付近の岩場はややスリップに注意が必要。 ◇金比羅尾根〜日の出山 ・比較的アップダウンの少ないなだらかな道。良く整備されていて走りやすい。 ・金比羅神社付近で道が複数あり、やや迷うかも。 ・マウンテンバイク多し。意外と音もなく近づいてくるので注意が必要。 お互い譲り合いの精神で行けば問題なし。 ◇日の出山〜御岳山〜大岳山 ・ハイカー多し。ランナーは、つねにハイカー優先を心がけたい。 ・休日なら、大岳山への鎖場では多生の渋滞も発生する。 ・大岳山頂で昼食を計画する人多し。12時過ぎはかなり混雑。 ◇大岳山〜鋸山〜愛宕神社 ・結構な岩場の下りなので、慎重なステップが求められる。 ・最後の愛宕神社の大階段は慣れない初心者だと少し足がすくむ場所。 ◇奥多摩温泉もえぎの湯 ・http://www.okutamas.co.jp/moegi/index_mo.html  | 
			
写真
感想
					毎度のことですが、文章長いです。良かったらおつきあいください。
来る北丹沢山岳耐久レースに向けたトレーニング走。そう、ハセツネ、ではなく、キタタンの! 丹沢はなんとなく「ヒル」が出そうなので、安心な?奥多摩を選ぶことにしたのだ(秋のハセツネ本大会へ向けた初試走、でもありますが)。なのでたぶんキタタンはぶっつけ本番になるでしょう。
コースはハセツネ本大会のゴールである五日市中学校から金比羅山に分け入り、尾根づたいに麻生山、日の出山、御岳山を経て大岳山に至る。つまりハセツネコースの逆走である。大岳山までは約15~6K、大岳山から鋸山を経て奥多摩へは約10~12K。トータル約27Kのトレランであった。
「金比羅尾根はマウンテンバイカーの好コース!」
武蔵五日市駅からほど近い五日市中学校校庭。今日は部活の練習が行われているだけの、のどかな土曜日の朝だ。でもこの秋には、この広いグラウンドが、トレイルランナーで埋め尽くされるのだな…。そんな光景に思いを馳せながら、小さな町並みに沿って、まずは最初のピーク、金比羅山へと向かって、ゆっくりと走り始めた。
登山口からはまず金比羅神社をめざす。ほどなく到着できるが神社手前で道がいくつかに分かれていて、どこを行くのか迷った。結局ハセツネコースとは違うかもしれないが、初めてだし、見物がてら境内を経由して進む。
僕は関西人なので、「こんぴら」と聞くと「四国」?と思ってしまうが、ネットでざっくり調べたら、
金比羅とはガンジス川に棲むワニを神格化した「クンピーラ神」から来ていて、この神様をまつる「こんぴら」神社は全国でも約2000箇所もあるとか。なるほどー、勉強になりました。
さて、日の出山までのルートはそれほどきついアップダウンもなく、良く整備されているので走りやすい。走り慣れた人なら登りもぜんぜん歩くことなく進めるだろう。でも自分は大事を取って、登りはほとんど歩くようなスピードを心がけた。春のハセツネ30Kでは、前半突っ込みすぎて後半足が使い物にならず自爆、、、という苦い経験があるからだ。それと今回の試走ではストックを使っての走りを検証するという目的もあった。なので全行程をほんとにゆるーい感じで、しかもストック補助をしながら、がんばりすぎない走りをめざした。
このコースはまた、その良く整備された道からMTBコースとしても人気のようだ。途中数組のバイカーとすれ違った。
風を切って緑の中を駆け下りる。トレランもそうだけど、MTBならもっと爽快なのかもなぁと思うと、
自分もやってみたくなる。でも、その、やっぱり、銭が、銭がなぁ〜。しばらくは、自分の足で、走るしかないか。
「まだまだ珍しがられるトレイルランナー」
日の出山は、標高1000mにも満たない、高い山ではないけれど、御岳山から近く、見晴らしも良い山なので、人気がある。この日も山頂は本格的な梅雨シーズン突入前の、貴重な晴れの休日とあって、たくさんの人で賑わっていた。
そんな中に突如半袖半パン黒サングラス赤サンバイザーの汗だくの男(ほんとはおじさんだが)が現れたら、ちょっと驚かれたりする。驚かれないまでも、好奇の目で見られたりする。
「あれ、この人走ってきたの?」「えー、すごーい。」「このくそ暑い中よーやるわ!」と関西人がいたかどうかは分からないが、そんな風に思われている節が、なくはない。
その一方で、「おぬし、なかなかやるではないか。」「ほー、ここまで走ってくるとはたいしたもんじゃ」と(なんで時代劇風?)感心してくれる方も、なくはない風である。
走っていると、「お、ファイト!」と声を掛けられたりもする。うれしい瞬間ですよね。
最近はトレランもずいぶん認知されてきたので、市民権を得つつあるが、とはいえまだまだ少数派。いろんな意味で関心を持たれるのは当然。自分としては、一人でも多くの人に「ういやつじゃ〜」と思ってもらえるようにマナーを守って礼儀正しく、を実践するのみですね。
さてさて、日の出山から御岳山へはそれほどかかりません。御岳神社前にはいつもの手水場があり、癒されます。冷たい水で顔を洗うと、生き返ります。自分はここの水をおいしくいただいたりもするのだが、飲んで良いのか悪いのか、毎回迷う。ちなみにお腹を壊したことはないが。
たくさんの観光客の脇をすり抜けて、大岳山へ前進する。御岳から大岳へ行く途中には岩石園(ロックガーデン)と呼ばれる渓流沿いの散歩コースがあり、おすすめ。御岳まではロープウェイでも来られるので、少し足を伸ばしてここまでハイキングする人も多い。僕も初めてきたときは、東京にこんなにも気持ちよい場所があったなんて、と感動したっけ。それから幾度となく足を運び、いまではその鮮度はずいぶん色褪せてしまった。けれど、緑と水が解け合うような景色は、やはり何度来ても清新な気分に浸れるものだ。
なんて言いながら、今回のハセツネコースではその渓流沿いは迂回する。迂回して渓流コースと合流した地点からグッと勾配を上げて登り切ると芥場峠にたどり着く。ここから先では所々で岩場が出現。大岳へ向かうハイカーも多いので、途中渋滞箇所にも遭遇するのは仕方がない。数カ所の岩場、鎖場をパスし、いったん開けた分岐点に出たら、そこは大岳神社前である。大岳神社まで来れば大岳山へはあと少し。山頂手前はガッツリ登りが続く登山な場所なので、完全に登山なペースで登っていった。でもここは歴としたハセツネコース。こんなところもトップ選手は走るわけです。凄すぎる。
「いつ来ても盛況な大岳山頂」
12:19大岳山山頂。五日市の登山口からジャスト3時間。時間はそれなりに要したけれど、ここまでは比較的起伏の緩やかなトレイルだ。以前、奥多摩から大岳を経て御岳、日の出、ツルツル温泉をめざした際はとても走れたものではない、という印象を持ったが、今回は「走った」感が確かにあった。これもここ数ヶ月のトレーニングのおかげなのか。それともコースの勾配が緩やかだったせいか。
ひとつ、これはやはりそうなのかも、と思い当たるのは、前半の負荷の掛かり方が穏やかだったこと。コース的にも、エネルギー的にも、負担を少なくすることを心がけたので、そのことが吉と出たようだ。至極当たり前だけど、このことは大変重要だな、と思った。
鋸山まで来ると、いよいよゴールは近い。ハセツネコースは御前山方面からここで合流するので、これから先はハセツネとは無関係のコース、ということになる。御前山、そして月夜見山へのルートはいまだ踏み込んだことがない。秋の本大会までには一度試走しておきたいのだが、アクセスしにくい箇所なので、さて、どうするのが良いのか。今後の課題だな。
「ゴツゴツした岩場を抜けるとお待ちかねの温泉タイム」
鋸山周辺は、その名の由来でもある、凸凹した尾根道が続く。岩場もあるので、下りでとばせる場所ではない。しかし、このラインをいつもは上っている自分なので、今回初めて逆に下りていくと、ずいぶんラクな気がした。トレランで行くなら、このルートは登りより下りが良いと思う。
奥多摩の町が見えてきたら、最後のポイント、愛宕神社は近い。愛宕神社を経由して、あの奥多摩名物?の大階段を下りきれば、ゴール。時刻は14:10過ぎだった。
その足で、ソッコーもえぎの湯をめざし、汗を流してさっぱりすっきり。例によって例のごとく、風呂上がりのビールは、今生のものとは思えぬうまさであった。生きてて良かった! 万歳! 完!
					


							













					
					
		
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