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Yamareco

記録ID: 6919448
全員に公開
ハイキング
近畿

山の辺の道 から 龍王山

2024年06月13日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:01
距離
15.0km
登り
653m
下り
644m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:46
休憩
1:16
合計
7:02
距離 15.0km 登り 653m 下り 644m
8:16
95
スタート地点
10:12
10:13
74
11:27
11:38
8
11:46
11:52
6
11:58
12:56
9
13:05
49
13:54
19
15:18
ゴール地点
天候 晴れ 時々曇り
過去天気図(気象庁) 2024年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
今回は山の辺の道を歩くために杣之内駐車場を使いましたが、龍王山登山だけなら柳本駐車場のほうが登山口最寄りで便利だと思います。いずれも市営の無料駐車場です。
コース状況/
危険箇所等
龍王山の登山道はよく整備されたハイキングコースでした。
道標も要所に設置されていました。

ただ登りで使った「崇神ルート」は、石ゴロゴロの道が長く続くので、初心者の方だとちょっとキツいかもしれません。(いつもヤマレコを見ているような方であれば全然問題ないと思いますが)
その他周辺情報 龍王山麓は史跡や名所旧跡がてんこ盛りで、登山+αで訪れる場所には事欠かないと思います。
私は今回、山の辺の道をプラスしてみました。

山の辺の道は文献上確認できる日本最古の道だそうで、4世紀にはすでに存在していたのだとか。なんと古墳時代の道です。もう古すぎて、わけがわかりません(笑)。いわゆる「旧街道」や「古道」の範疇ではないような気がします。
現在は東海自然歩道になっており、休憩所やトイレが随所に設置されて散策しやすくなっています。おそらく古代の道筋は正確にはトレースできていないでしょうが、道から見える風景の輪郭は古代から変わらずそこにあるのでしょう。歩きながら周囲に目をやると、古代のコダマが聞こえてきそうな風景がそこかしこに見えてきます。
杣之内の天理市営駐車場からスタートです。
広くて便利な駐車場。しかも無料!
杣之内の天理市営駐車場からスタートです。
広くて便利な駐車場。しかも無料!
登山口までしばらくの間、古代の幹線道路「山の辺の道」を歩きます。
こちらは道沿いの納屋兼店舗? ジャガイモと万願寺とうがらしが並んでいました。
登山口までしばらくの間、古代の幹線道路「山の辺の道」を歩きます。
こちらは道沿いの納屋兼店舗? ジャガイモと万願寺とうがらしが並んでいました。
茅葺なので民家かと思ってしまいますが、神社です(夜都岐神社)。
茅葺なので民家かと思ってしまいますが、神社です(夜都岐神社)。
【虫の画像 閲覧注意】
え? コガネグモ・・・ですよね?
ちょっと感動! 何十年ぶりかで見た。最近見なくなりましたよね・・・。
【虫の画像 閲覧注意】
え? コガネグモ・・・ですよね?
ちょっと感動! 何十年ぶりかで見た。最近見なくなりましたよね・・・。
民家の前のベンチは、山の辺の道を散策する人のための休憩スペースでしょうか。
民家の前のベンチは、山の辺の道を散策する人のための休憩スペースでしょうか。
こちらのお店はまだ準備中かな。
こちらのお店はまだ準備中かな。
古代の人も眺めたであろう山側の風景。
古代の人も眺めたであろう山側の風景。
振り返れば大和国原。ぼんやり眺めていると、古代の風景が一瞬重なったような気がした。
大和は国のまほろば・・・
振り返れば大和国原。ぼんやり眺めていると、古代の風景が一瞬重なったような気がした。
大和は国のまほろば・・・
これから登る龍王山。
これから登る龍王山。
こんな休憩所が随所にあります。
こんな休憩所が随所にあります。
案内板の地図を見てぶっ飛びました。なんという古墳密度!
丘を見たら古墳と思え、という感じですね。
案内板の地図を見てぶっ飛びました。なんという古墳密度!
丘を見たら古墳と思え、という感じですね。
きれいなトイレも随所にあります。
きれいなトイレも随所にあります。
お地蔵さん♪
自然石に半肉彫りの二尊仏。好きなタイプです。
お地蔵さん♪
自然石に半肉彫りの二尊仏。好きなタイプです。
丘を見たら古墳と思え・・・。
丘を見たら古墳と思え・・・。
こういう石畳の道はいかにも古道という感じですが、山の辺の道のイメージはちょっと違うと思うんです。
こういう石畳の道はいかにも古道という感じですが、山の辺の道のイメージはちょっと違うと思うんです。
そうそう、こういう畦道だか何だかわからない道のほうがイメージに合うと思うんです。
そうそう、こういう畦道だか何だかわからない道のほうがイメージに合うと思うんです。
こんな休憩所もありました。まだ疲れてないのに休みたくなります。
ここで山に入る前の「虫除け三種の神器」を準備します。
こんな休憩所もありました。まだ疲れてないのに休みたくなります。
ここで山に入る前の「虫除け三種の神器」を準備します。
その1
どこでもベープ。
腕時計のように手首に巻いて使います。
その1
どこでもベープ。
腕時計のように手首に巻いて使います。
その2
オニヤンマくん (偽)。
こちらは奥さんの手作りですが、見た目の迫力は本物を凌駕していると思います。(ハチやアブの感想も聞いてみたいものです)
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その2
オニヤンマくん (偽)。
こちらは奥さんの手作りですが、見た目の迫力は本物を凌駕していると思います。(ハチやアブの感想も聞いてみたいものです)
その3
虫除けジェル。
手と顔に塗りたくります。耳に塗るのも忘れずに。でないと耳に虫がアタックしてきます。(ナントカ芳一みたいな話ですが、ホントです)
その3
虫除けジェル。
手と顔に塗りたくります。耳に塗るのも忘れずに。でないと耳に虫がアタックしてきます。(ナントカ芳一みたいな話ですが、ホントです)
長岳寺に到着。
ここから「長岳寺ルート」で龍王山に登れますが、今日はこちらは下山路に使います。もう少し先の「崇神ルート」を目指して、もう少し山の辺の道を歩きます。
長岳寺に到着。
ここから「長岳寺ルート」で龍王山に登れますが、今日はこちらは下山路に使います。もう少し先の「崇神ルート」を目指して、もう少し山の辺の道を歩きます。
この蕎麦屋さんの看板の向こうに、柳本の天理市営駐車場があります。登山だけならここが一番便利だと思います。ただ、あまり広くありません (十数台ぐらい?)。
この蕎麦屋さんの看板の向こうに、柳本の天理市営駐車場があります。登山だけならここが一番便利だと思います。ただ、あまり広くありません (十数台ぐらい?)。
丘を見たら古墳と思え・・・ですが、こちらは小山ぐらいあります。崇神天皇陵です。
丘を見たら古墳と思え・・・ですが、こちらは小山ぐらいあります。崇神天皇陵です。
二上山が見えます。
うつそみの人なるわれや明日よりは・・・
二上山が見えます。
うつそみの人なるわれや明日よりは・・・
こちらの休憩所からの景色が、切り取られた絵のようで素敵でした。
こちらの休憩所からの景色が、切り取られた絵のようで素敵でした。
渓流沿いの山道になってきましたが、もう「崇神ルート」に入ったのかな?
渓流沿いの山道になってきましたが、もう「崇神ルート」に入ったのかな?
このあたり、石がゴロゴロした道が続きます。
このあたり、石がゴロゴロした道が続きます。
うわ! びっくりした! 薄暗い登山道のカーブで突然現れた穴。
これ、石室が露出した古墳ですよね。龍王山古墳群。山の中腹に、確認されているだけで600基以上の古墳が密集しているのだとか。
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うわ! びっくりした! 薄暗い登山道のカーブで突然現れた穴。
これ、石室が露出した古墳ですよね。龍王山古墳群。山の中腹に、確認されているだけで600基以上の古墳が密集しているのだとか。
結構な急登が出てきました。
結構な急登が出てきました。
岩登りみたいな場所も。
岩登りみたいな場所も。
階段が現れました。
階段が現れました。
ちょっとルートから外れたところにお不動さんがいらっしゃいました。周囲の雰囲気も凄味があり、なかなかスピリチュアルな空間でした。
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ちょっとルートから外れたところにお不動さんがいらっしゃいました。周囲の雰囲気も凄味があり、なかなかスピリチュアルな空間でした。
地面に白い泡が落ちています。アワフキムシかな、と思ったのですが、それなら植物の茎ですよね。結局正体がわかりませんでした。
(追記)
アワフキムシの一種で「マダラアワフキ」というのが、木の根元に泡巣を作るそうです。それですね。
地面に白い泡が落ちています。アワフキムシかな、と思ったのですが、それなら植物の茎ですよね。結局正体がわかりませんでした。
(追記)
アワフキムシの一種で「マダラアワフキ」というのが、木の根元に泡巣を作るそうです。それですね。
コンクリ階段が出現しました。ここを登りつめると・・・。
コンクリ階段が出現しました。ここを登りつめると・・・。
林道に合流。トイレもあります。
林道に合流。トイレもあります。
ここでヤマレコさんからルート外れ警告を頂きました。私は現地の道標通りに林道を進んだのですが、ヤマレコさんとしては登ってきた階段 (写真右) から鋭角的に折り返す道 (写真左) を進んでほしかったようです。
ここでヤマレコさんからルート外れ警告を頂きました。私は現地の道標通りに林道を進んだのですが、ヤマレコさんとしては登ってきた階段 (写真右) から鋭角的に折り返す道 (写真左) を進んでほしかったようです。
しばらく行くと、また凄みのある空間が・・。龍王社という場所です。
しばらく行くと、また凄みのある空間が・・。龍王社という場所です。
この階段と道標が出てくると、山頂近し。
この階段と道標が出てくると、山頂近し。
山頂はかなり広く、ベンチもあり、ちょっとした公園のような風情です。
そして、ここからの景色は・・・
山頂はかなり広く、ベンチもあり、ちょっとした公園のような風情です。
そして、ここからの景色は・・・
見える範囲に古事記・日本書紀・万葉集あたりの故地が凝縮されている贅沢さ。
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見える範囲に古事記・日本書紀・万葉集あたりの故地が凝縮されている贅沢さ。
大和三山と藤原京。
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大和三山と藤原京。
・・・二上山を弟背とわが見む (大伯皇女)
・・・二上山を弟背とわが見む (大伯皇女)
・・・たたなづく青垣山こもれる大和し麗し (日本武尊)
・・・たたなづく青垣山こもれる大和し麗し (日本武尊)
山頂で昼食をとってボーっとした後、さっきのトイレまで降りてきました。写真左の道が長岳寺ルート、今回の下山路です。
山頂で昼食をとってボーっとした後、さっきのトイレまで降りてきました。写真左の道が長岳寺ルート、今回の下山路です。
最初は延々と階段が続きます。でも段差が小さいので歩きやすいです。
最初は延々と階段が続きます。でも段差が小さいので歩きやすいです。
長岳寺ルートの方が整備状況が良いみたいですね。
長岳寺ルートの方が整備状況が良いみたいですね。
でもこのあたりは、真夏になると、草が道を覆ってしまうかも。
でもこのあたりは、真夏になると、草が道を覆ってしまうかも。
ロープが設置されている場所もありましたが、特に使わなくても降りれました。
ロープが設置されている場所もありましたが、特に使わなくても降りれました。
整備状況が良いと油断していたら、突然こんな場所が出現。(でも非常に短い区間でした)
整備状況が良いと油断していたら、突然こんな場所が出現。(でも非常に短い区間でした)
本日一番ビビッたのはこの橋かもしれません。見た目は頑丈そうなのですが、体重をかけるとものすごくたわみます。思わずのけぞりました。
本日一番ビビッたのはこの橋かもしれません。見た目は頑丈そうなのですが、体重をかけるとものすごくたわみます。思わずのけぞりました。
長岳寺まで降りてきました。ここから先は、朝来た道を戻ります。
長岳寺まで降りてきました。ここから先は、朝来た道を戻ります。
午前中は曇りがちだったのですが、午後から快晴になりました。登ってきた龍王山が嬉しそうです。
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午前中は曇りがちだったのですが、午後から快晴になりました。登ってきた龍王山が嬉しそうです。
道も嬉しそうです。
道も嬉しそうです。
いかにも初夏という風景。
この時、気温はおそらく30度超えてたでしょう。
いかにも初夏という風景。
この時、気温はおそらく30度超えてたでしょう。
来た道を戻っていると、景色も変わるので、二度おいしいです。
来た道を戻っていると、景色も変わるので、二度おいしいです。
往路では気付かなかったのですが、お寺の前にこんな石像が。
正直言っていいですか? 怖いです。夜ここを通ったら腰抜かします。
しばしホラー浴。
往路では気付かなかったのですが、お寺の前にこんな石像が。
正直言っていいですか? 怖いです。夜ここを通ったら腰抜かします。
しばしホラー浴。
駐車場まで無事戻ってきました。
楽しかったー。
今日も安全運転で帰ります。
駐車場まで無事戻ってきました。
楽しかったー。
今日も安全運転で帰ります。

装備

個人装備
Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット タオル カメラ

感想

今回歩いた奈良盆地の南東部は、昔から私にとって不思議な癒し空間でした。
何か特別な景観が広がっているわけではなく、普通の農村風景だったり里山風景だったりするのですが、歴史浴効果とでも言うのでしょうか。あまりの歴史密度(?)の濃さにホロ酔い気分になってきて、日常の些末なあれやこれやが、わりとどうでもよくなるような、一種のセラピー効果を感じます。
今日も一日中、ボーっと景色を眺めていたような気がします。
心が疲れた時に、またボーっとしに来ようかな。

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