なめたらあかん 乗鞍岳


- GPS
- 04:11
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 402m
- 下り
- 406m
コースタイム
天候 | 晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
肩の小屋より上は滑りやすいので特に下山時注意 |
その他周辺情報 | 乗鞍高原観光センターそばに「湯けむり館」あり。 白濁した硫黄泉です。 |
写真
感想
代休を利用して家族でハイキングに行ってきました。行き先は、下界のあまりの猛暑から逃げ出すために、とにかく標高の高い乗鞍岳をチョイス。高所の酸素の薄さが懸念材料ですが、畳平から標高差300mなら、何とかなるだろうと思ったのですが…ゆるハイカーの我が家には、予想以上に手ごわかったです。
早朝出の寝不足気味の状態で、バスで畳平まで一気に標高を上げます。乗鞍高原からの道では、樹間に垣間見られる乗鞍岳の姿が徐々に大きくなってきて、肩の小屋口の手前で森林限界を突破すると、一気に乗鞍の雄大な姿が一望できるようになります。思わず息を呑むところです。
畳平からは、まずは高山植物を愛でながら、県境広場回りで肩の小屋へ。ここまでは緩やかな散歩道です。コマクサがこれだけ咲いているのは始めて見ました。岩と緑と不消ヶ池のコバルトブルーが、何とも言えない美しいコントラストを醸し出しています。日本というより、スイスにでもいるような景色だと妻が言っていましたが、同感です。いかにも高所らしい景色ですが、活火山なだけあって、木曽駒ケ岳よりは荒々しさが前面に出ているように感じます。
肩の小屋からは、ガレガレの手ごわい登山道が始まります。10分ほど登ったところで、妻が頭痛を訴えてリタイア。寝不足と、高度順化の時間をとらなかったのがよくなかったようです。標高差300mといっても、ここは酸素の薄い高所。あなどってはいけないのですね。ハイカーで混みあった登山道では、他にも座り込んでいる人が多数います。集団登山の中学生(?)もいるので、狭い登山道はあちこちですれ違い渋滞を起こしています。
蚕玉岳を前にして、今度は息子が大幅にペースダウンし、あげくもうダメと言い出しました。あそこが山頂だから、せめて蚕玉岳までは行こうとなだめながら進みます。何とか蚕玉岳まできたところで、もうほんのちょっとだからやっぱり頑張ってみるとのことで、5歩進むごとに休憩を取りながら、何とか剣ヶ峰まで到着。息子も途中から頭痛に襲われていたようですが、よく頑張りました。コースタイムを大幅にオーバーしましたが、息子には大きな達成感が残ったようです。私も登りではなかなか息が整わず、思った以上に結構きつかったです。
剣ヶ峰山頂は狭いですが、さすがに「高いところにいる感」を強く感じる場所です。雲でヤリホや御嶽などの遠望はききませんが、山深い3000m峰の頂に立てた感動は格別ですね。ここまできたらもっとゆっくりしたいところですが、妻を下に待たせてますし、雷鳴が聞こえてきたので、休む間もなく急いで下ります。下りは嘘のように足が軽いですが、ガレ&ザレの登山道では、ちょっと見ていただけでもあちこちで転倒者が続出していましたし、十分注意して下らないといけません。下りのほうが事故が起こりやすいとも言いますし。
肩の小屋で待っていた妻と合流し、帰りはお花畑を回って畳平まで戻りました。畳平に戻った途端に雨がぽつぽつと降り出し、見る見るうちに雷雨に。危ないところでした。バスで乗鞍高原まで下り、バス停近くの湯けむり館で汗を流して、本日の山行は終了です。湯けむり館は、白濁した硫黄泉で、いかにも温泉に入っている感を満喫できます。時間が許すならば、近くの白骨温泉にも足を運んでみると、秘湯的なテイストもあわせて楽しめそうですね。
乗鞍岳は、評判どおりの、美しく、素晴らしいところでした。手軽に3000m峰に立てるというキャッチフレーズの通りの場所でしたが、そこは高山、体調管理と高度順化には十分気を配らないといけないことを、痛感した1日でした。どんな山でも、なめてはいけません!
はじめまして。
3年前、ウチの長女も悪天の乗鞍で高山病になり大変だったことを思い出しましたので、
コメントさせていただきました。
やっぱりバスなどで一気に高度をあげるのがダメみたいです
なので、我が家は文明の利器で高度稼いで楽ができません・・
tomokikiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、交通機関で一気に高度を稼ぐのはリスクがありますよね。私自身も、今回は大丈夫でしたが、仙丈でかなり痛い目にあったことがあります。特に子供の高山病は、症状が十分把握しきれないところもあって心配ですよね。
我が家は、便利なのでついつい文明の利器でワープしてしまうのですが、お互い高山病には気をつけて、あせらずのんびり、充実した山行を楽しみたいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する