日本一早い紅葉を求めて、大雪山黒岳、北鎮岳へ縦走

- GPS
- 09:06
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 937m
- 下り
- 1,170m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:05
| 過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
娘のオープンキャンパスついでに、秋の北海道山行。私は日本一早い紅葉が見られるという、大雪山系黒岳登山、娘はその黒岳にて、紅葉の中のエゾシマリスを撮影することがそれぞれの目的。
駐車場混雑を考えて、宿を4時半にはチェックアウト。こういう時、早起きは本当に苦ではない長女は頼もしい。1時間半ほどかけて層雲峡ロープウェイに到着。東川町から層雲峡までの道は、半年で3回も運転し、すっかり慣れた。この日は最高の天気で、早朝ドライブも楽しかった。駐車場は満車だったが、路肩に案内されてそこに停めて準備を整える。
6時半頃のロープウェイに乗ることが出来て一安心。紅葉の大雪山、どんなに混むかとドキドキしていたけれど、やはり夏のアルプスなどの混み具合に比べたら全然問題なかった。
この日娘はInstagramを見ながら「あれ、フォロワーさんたちが何人か今日登ってる!会えるかも!」と嬉しそう。いつのまにか北海道の写真家さんたちと繋がりをどんどん作っていて驚く。
黒岳山頂までは一時間半くらいで登頂。この日は、これ以上ないくらいの良い天気と、素晴らしい紅葉だった。山頂を過ぎて少し歩いたところにシマリスが活発に活動している場所があり、そこまで歩く。着いてみるとそこにはたくさんの写真家さんがカメラを構えていた。娘がキョロキョロしていると「野乃子ちゃんだよね?」と話しかけられる。学生が超望遠レンズを持っているので目立つようで、「登山してる時から、もしかしてそうなのかなーと思ってた!」などと言われ、初対面にも関わらず、一気に周りの方と打ち解けていた。
私は、娘がたくさんの大人たちと楽しそうに会話しながらリスを狙っているのを見ながらすっかり安心して、「お母さんはちょっと先まで登山に行ってくるね」と告げて、先に向かう。
夏に登った時は天気が悪く、その先の避難小屋である黒岳石室までしか行けなかった。だが、今回はその先の北鎮岳(北海道第二の高峰)まで歩いて見たかった。
周囲の紅葉は素晴らしく、写真を撮りながら歩く。石室を過ぎてからの縦走路は人も少なく、北鎮岳までの道は静かな山歩きを楽しめた。
途中でふと、自分は今、北海道の真ん中の山の中を1人で歩いているんだなあと、なんだかしみじみした気持ちになる。登山を本格的に始めた三年前は、自分が北海道の山に登るなんて考えもしなかった。ましてや、1人で歩くなんて。娘のおかげで北海道がぐっと身近になり、去年の秋にぼんやり思っていた「大雪山の山々に来年は登ってみたい」という願いが一年後に叶えられた。しかも一夏に3回も。登山を始めてから、仲間のおかげでたくさんの土地に行くことが出来たけれど、北海道については、全て自分で計画して実行出来ていることが何だか嬉しかった。
そんなことを考えながら歩いていると北鎮岳の頂上に着いた。眼前には大雪山の山々がずらーっと並んでいる、その美しい景色にしばし言葉を忘れて見惚れていた。黒岳から北鎮岳までの道は本当に気持ちの良い縦走路で、1人で歩いてみて本当に良かった。
名残惜しく思いながらも下山をはじめ、北鎮岳山頂から1時間ほどで黒岳石室まで戻ってきた。そのまま娘がいる写真スポットまで戻ると、娘は周りの人たちと談笑しながら、まだシマリスを撮影していた。私もその場で観察すると、可愛らしいシマリスが、登山道を横切ったり、ハイマツの間を走り回ったりしている。しかも、冬眠に向けての貯食期とのことで、ほっぺがパンパンになっているのだ。
その姿は本当に愛らしくて思わず私もカメラを向ける。300mmのレンズでは限界があったけれど、なんとかシマリスを自分のカメラに収めることが出来て感動した。野生動物撮影に夢中になる娘の気持ちにとっても共感出来た瞬間だった。
nagatani1975












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