高野山参詣道:女人道と高野三山


- GPS
- 09:58
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 990m
- 下り
- 990m
コースタイム
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 10:06
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
高野山がかつて女人禁制だった頃、女性が最も近くまで来ることができたのが、高野山をぐるりと周回する女人道。そして、そもそもが標高約800mの山上盆地である高野山(ちなみに、高野山という「山」はない)の周囲を囲む山々の中でも「高野三山」と呼ばれるのが、奥の院の背後に立つ標高約1000mの、摩尼山、楊柳山、転軸山だ。
高野山のとある宿坊にごくごく短期間勤務していた時に、今では高野山のハイキングコースとして人気のこのルートを歩いた。
ルートの地図はYAMAPにもあるが、宿坊協会のサイトからダウンロードできる地図もとてもわかりやすい。https://www.shukubo.net/contents/exeperiences/img/map02.pdf
金剛峯寺前の駐車場から、壇上伽藍を抜けて、まずは大門のすぐ外へ。左手に女人道の詳細な案内看板があり、ルート上には、古い道標とともに新しいわかりやすい道案内板が随所にあるので、それを辿っていけばまず迷うことはない。
途中、高野山内でも特に修行の厳しさで知られる円通律寺付近を通過する。一般に開放してくださっている山内の各お寺とは違い、ここはお坊さんたちの修行の場。一年に一回の特別開放時以外は、一般人は絶対立入禁止なので、遠くから門だけを拝んだ。ちなみに山内に勤務中にその貴重な特別開放の日があったのだが、私はシフトの時間が合わず見に行くことは叶わなかった。
通過の際に、道端にカバンとその中身の教科書らしき本の数々、それもキリスト教関連多し、が散らばっていた。風化や濡れ具合からしばらくそこに放置されていたようだが、山内一厳しい修行場の前になぜ?ととても意味深なものを勝手に感じてしまった。
女人道はその後、奥の院中の橋の駐車場に出る。ここから中の橋に入って巨大杉の並木を抜けて行くこともできるが、女人堂ルートは各企業の供養塔などが多い英霊殿前の道を行く。ここの供養塔には各企業が工夫を凝らした造形のおもしろいものが多くて、個人的には大好きな場所だ。UCCのコーヒーカップの様に一目でわかるものや、一体何を意図したものかまったくわからないものもある。きっとその企業の人々ならすぐにわかるものなのだろう。
御廟橋前では、ちょうど生身供の時間で、青森からの接待所が美味しそうなリンゴジュースを参拝者に配っている前を、維那さんたちが横切っていった。
そのまま奥の院を出て、いよいよ高野三山巡りルートに入る場所が予想していたよりも少し奥にあり、少し行ったり来たりしてしまったが、正しい場所に来てみればここにもはっきりとした道標があった。
摩尼山、楊柳山と通過した後、道は高野七口の一つ「黒河道」が女人道に接続する。三山最後の転軸山を終えて、中学校やグランドを抜け、道路が町役場に行く手前で、女人道は再び山道に入り、不動坂と交差し、女人堂へ。時間がなければここからまっすぐ道路を行けば金剛峯寺まで戻ることもできる。私はルート通り向かいの山・弁天岳越えの最後の山道に入り、西に続いていく山々とそのはるか向こうの海を眺め、大門へと戻った。
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