【ベトナム】Hữu Lũng(フーロン)、Vịnh Lan Hạ(ランハ湾)、Cát Bà(カットバ島)

天候 | 概ね晴れ・曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
船 飛行機
|
写真
感想
※ 2月4日追記 動画完成しました ※
人生初の海外旅行に行きました。
そこは最高の冒険と癒しが溶け合った、刺激的だけどチルい毎日があって、思い出している今も「あぁ...あの場所へ帰りたい」と遠くを見つめてしまう。
せっかくなので記録を残したいと思います。
◆計画
10月過ぎ、Sさんから年末年始くらいの連休で、予定が合えばクライミング遠征しませんか?と声をかけていただいた。自分もちょうどどこか遠くに行きたいと思っていたので快諾、めちゃくちゃありがたい!
四国・九州・沖縄・ラオス・タイ・台湾、うーん、どこがいいかな〜と候補地を調べた。すると、ちょうどRock&Snow104;号のベトナム「フー・ロン(Huu Lung)」の記事が目に留まった。
そこは開拓からそれほど年月の経っていない、山手にある石灰岩のエリア。「遠征するなら石灰岩!」と密かに狙っていた私は、なんとなく気になった。初めての海外旅行で情報の乏しい田舎に行くのはハードル高いかなぁ...と心配したものの、Sさんも関心があったらしく、11月末にベトナムに行くことを決定。更に調べると、カットバ島のハロン湾に点在する島に「The Face」というスーパーフォトジェニックなルートもあるらしく、行くなら全部だ全部!とモリモリのプランを立てました。
計画にはChat GPTを大活用。ワケのわからんことをたまに聞いたりしながら旅行の解像度を上げていき、さらに、Sさんが現地の方に直接連絡をとってくれたおかげで、詳しいところまで事前に把握することができた。大感謝!!
◆出国〜フーロン到着
年末はクライミングをサボり、友達と大阪やら東京やらに飲みに行き、増量に増量を重ね体重80kgくらいに仕上がった。そんな状態でも出国の日は容赦なく来てしまう。
1月4日、新潟をマイカーで出発しSさん宅へ到着。車を残置させてもらう。
1月5日、朝5時30分にタクシーで横浜駅、そこからリムジンバスで成田空港到着。日本最後にインバウンドに浮かれた2,500円のカツカレーを食べて、ベトナムへ出国。
約6時間のフライトの後、14時30分(現地時間)ノイバイ国際空港到着。到着するとクラクションがうるせえ... これが海外か。
空港で両替を済ませて、まずフォーを食べる。海外での食事にビビっていたが、めちゃウマくて安心。毎日フォーを食えば生きていけるぞ。
次にGrabでタクシーを呼んで移動を試みるも、空港前がもはや戦場。Grabタクシーと白タクが入り乱れて、呼んだタクシーが全然見つからない。そのうえ、白タクのおっちゃんが「俺がGrabだ」という顔で近づいてきて、俺らの予約したタクシーをスマホ触って勝手にキャンセルしてきたりする。カオスすぎる。
Grabを何度か呼んだけど、結局乗れないため、同じ価格で乗せてくれるという白タクに前払いで乗車。しかし、なぜか途中で車をチェンジ。多分だけど、英語使える人が斡旋して、英語使えない白タクに委託したっぽい。既に支払い済ということで、「ノーマニー、オーケイ」っていって乗せ換えられた。
真っ暗になったころにフーロン到着。乗換後のタクシー運転手が「追加の支払いしろ」とゴネてきて、全然ノーマニーオーケイではないが、無視して下車。少し歩いて我らが宿「Mao's Homestay」に到着した。だが、ここでも事前の連絡がうまくいってなかったらしく、夕飯もベッドもないとか言われる。待つからお願いって言ったら全部やってくれて、マジ感謝。
20kVND(約120円)のビールで無事の到着を祝って乾杯、この日は就寝。
◆フーロンクライミング
1/6、 宿に泊まっているサイモン(イギリス人クライマー、陽気で面白い)から初日にオススメと教えてもらった「Head Wall」に行ってみる。
宿でバイクを借りて、田舎道を爆走。久しぶりのバイクがクソ怖いけど面白すぎる。
宿から15分ほど離れたところにある別のホームステイに駐車、25kVNDを払って駐車、そこから150mほど離れた竹のゲートから入って岩場に向かう。
遠くから見ても大きい岩壁だが、到着すると想像よりスケールがある。岩壁がでかくてアプローチ距離感がよくわからなかった。近くで見るとコルネも思ったより発達しており、見るからに面白そう。
「Head Wall」はかなりピン間が近くて、1〜1.5m間隔でピンが打たれてるルートが多く、安心感がすごい。しかもケミカル(おそらくチタン)だ。確かに初日に岩場慣れするのにかなり良い感じだ!
滞在期間中は気温は概ね23℃前後、寒い日だと18℃くらいになるが快適。虫も覚悟していたが、ほとんど気になることはなかった。虫除けスプレーだけあれば十分で、蚊取りはなくてもいいかな。
※ルート詳細等は感想下部にまとめて※
宿に戻ってからは、ビールを飲みまくって、飯ができたらクライマー全員集合して食事。今日はどこのエリア行っただの、どのルートが良かっただの、国や言葉が違うみんなで同じベトナム料理を突っつきながらあーだこーだ言うのがなんとも言えない心地よさ。本当に幸せな毎日だった。
1/7は、前夜に合流したMさんと、宿で知り合ったドイツ人のニルス(Nils)と一緒に「Drone Wall」へ。
「Head Wall」よりもスケールのある壁で、コルネも発達しており、壁の質が最高。個人的にはフーロンの岩壁でベスト。この旅で新品80mロープを使用したけど、上まで行くルートはロープがギリギリ。充実度が半端ない。これが海外スケールか......
1/8は向かいの「Dragon Wall」へ。こちらは「Drone Wall」並みのスケールだが、コルネの少ないスッキリ系の壁。前日と違ってこちらも面白い!
ヘルメットを推奨されていて、実際一部ホールドかけたりしたが、登った感じそこまで不安定な感じはしなかった。
1/9はまず宿近くのエリア「La Conche」。日本の岩場でもありそうなスケールだが、発達したコルネが目を見張るエリア。初日にフーロン慣れするなら、ここもアリだなと思った。オススメされたフォトジェニックな1本を登ってすぐ移動。
最後は「Infinity Cave」へ移動し、強傾斜を堪能。「★★★ Allegory 7a」は2便目で完登を狙ってガチトライしたが力及ばず。出し切ってフーロン終了!!
元々は3日間の予定だったフーロンは、延泊するくらいに素晴らしい岩場で、良い宿・人・街がそれを引き立たせてくれる、最高のクライミング環境だった。
惜しむらくは8時の朝食と9時にお弁当完成という時間的制約。今度来るときは朝夕2食 or 夕1食にして、もっと朝から行動しても良い。(でも料理は最高)
1/10朝、出会いと別れを繰り返したクライマーハウスは今度は我々が離れる番になり、タクシーに乗り込んでカットバ島へ向かった。
◆カットバ島、ランハ湾
1/10の9時タクシー乗車、11時30分にハノイに到着。首都だけあってめちゃくちゃ交通量が多い!バイクが多すぎてほんと道路横断するたびに轢かれそうになる。
Mさん激推しの世界一のバインミーとクラフトビールを堪能して、バスに乗り換えカットバ島へ。
この日強風のためフェリー欠航。カットバ近くの街「ハイフォン」までバス→スピードボート→バスを乗り継いでカットバ島に到着。宿周辺はものすごい江ノ島感。なんか見たことある感じだぞ...
フーロン滞在中にとった宿は1泊約2,000円で個室、しかも屋上にバーまであってリゾート感!これはこれでメッチャ楽しい!!
1/11、前日に手配したカットバクライミングの迎えに乗って、ランハ湾の港「ベンベオ」へ移動、船でまず「Tiger Beach」へ向かった。(本当はThe Faceを先に行きたかったが、潮の干満でこの順番でしか行けないといわれた。事前に行程の確認推奨)
少し進んだだけでも海にはいくつも岩の島があって、景色が面白い。海で岩が侵食され、水面付近が細くなっている島が多く、形状も不思議な感じ。
ランハ湾はディープウォーターソロの人気エリアで、沢山のルートがあるらしく、もっと暑い時期に来たら気持ちよくできるだろう。(ニルスは2週間前くらいにやってたらしいが…)
約30分ほどゆっくり船で進んだところで目的のエリア「Tiger Beach」へ到着。
両脇に登れる岩壁がある入り江形状のこの島は、そこはかとなく『紅の豚』を思い出させる。波音の中、こんな遠い地の無人島に、我々だけでクライミングをするという謎環境にワクワクが止まらない。
テンションのままに前日のハノイで買い物したゴキゲンなシャツを着て、笠を被り、クライミングをする。まさに最高である。
ところが、クライミングに満足して船に戻ると、なんと船で昼食が出るではないか!船内調理のめちゃくちゃ豪華な料理が出てきてヤバイ。心の中で船長をサンジと呼んでいた。最高の向こう側に到達。
お腹いっぱいになった後、なぜかサンジの船を降ろされた我々は、別のおっちゃんの小船に乗り換え、メインディッシュの「The Face」に向かう。
おっちゃんは海上のマルチの岩場など、他のクライミングエリアには明るい様子だったが、The Faceは知らないらしく、船には地図などの機材もない。もちろん海の上はスマホの電波もなく、SさんのGPSを頼りに、我々調査隊はランハ湾の奥地へと向かった......
小舟は黙々と進んでいき、島々を見送ること約2時間、遂に写真で見たことあるヤツが見えてきた!島に降りてみると物凄い見栄え。遥々来たこの島に、たった数本しかラインが引かれておらず、登るのも我々だけ。なんていう贅沢なクライミングなんだ...
岩質は「Tiger Beach」とも違う石灰岩。軽石のような質感。適度にランナウトしているし、ホールドが剥がれた跡があちこちにあり、どれも弾けそうで怖いなと思った。しかし、プロテクションはケミカルで、意外とホールドは安定していて、そこまで脆くはなかった。
苦手系だがなんとかトップアウトすることができた。怖いと思いながらも、あまりのロケーションでのクライミングに笑いがこみあげてくる。独り占めしている絶景に何とも言えない気持ちになる。
Sさんが旅中、我々をドローンで撮影してくれてたのだが、ここはみんなを撮ろう!と、私がドローンをお借りしSさん自身を撮影した。
何となくの操作理解で見切り発車して撮影開始。撮影自体は雰囲気でなんとかいけた?が、バッテリーが途中で切れかけて自動的帰還モードになり、AIの設定で沖の方に飛んでいったときは「10万円が…海に……」って頭が真っ白になった。Sさんが壁の上から指示してくれて事なきを得たが、本当に助かった…
撤収の時間になり、船で2時間揺られ、17時30分に港に到着。海風で冷えた身体をシャワーで暖めた後、カットバの街で海鮮を食べまくり、市場で謎の豆乳をおじさんから飲ませてもらい、夜は更けていった。
1/12、午後には街を離れなければならないこの日は、宿の朝食をすっぽかして6時30分から朝活。バイクに乗って「Buddha Cave」へ。フーロンで出会った日本人大学生から教えてもらったオススメエリアである。街中から近くて、バイクを停めてからのアプローチも短い。入口が面白くて、大通りから1本奥に入った路地にある民家の門を開けて侵入、その奥にあるニワトリ小屋を突っ切って坂を上がるとケイブに到着。「コッコッコッコッ」って言われながら歩くのはウケる。コンパクトなエリアで、半日遊ぶにはちょうどよかった。
時間の許す限りクライミングをし、ラスト1本に「3D Tufas 101」を登る。旅中に覚えたが、「tufa」はコルネのこと。大きなコルネをワシワシと登っていき、上からケイブの輪郭に切り抜かれた街を見下ろすと、「この旅も終わりなんだなぁ」と思って少し泣けた。
◆ハノイ〜帰国
11時に戻って、ホテルの近くで昼食。この日は快晴で、半袖でちょうどいい感じの天気。テラス席で強い日差しとビールを浴びて、最後のカットバを全身で楽しんだ。
午後にはラグジュアリーなバンに乗り込みハノイに移動。乗り換えなしで車ごとフェリーに乗って行けたのでとても快適だった。
16時30分にハノイに到着。宿にチェックインして、旅を締めくくるべく、夜の街へ。店員のテンションが異様に高いレストランで爆食いし、ナイトマーケットに沸き立つ街を歩き回って、お土産を買って最終日を締めくくりました。
1/13、5時30分、ホテルからタクシーでノイバイ空港へ向かい、6時に空港着。8時20分発の飛行機で15時30分(現地時間)に現実に帰ってきてしまいました(帰りは偏西風に乗るから正味4時間、早い)。普段は下道原理主義の私も、流石にフルで高速に乗って新潟に帰宅。
久しぶり見た雪は、白かったです。
◆おわりに
同行してくれたSさん、Mさんには感謝が尽きない。特にSさんはプランニングやら予約やら撮影やら全部やってくれて、本当にありがとうございました。今回の旅がこれだけスムーズに行ったのはSさんのおかげです!!!
次回以降海外旅行に行くときには見習って自分ももっといろいろできるようになりたいと思いました。
また、今回の旅の収穫は「ドローン」という画期的な存在。Sさんがドローンを持ってきてくれたおかげでめちゃくちゃ旅のクオリティが上がったし、ドローン自分も買おうと思います!!
あと、去年の四国クライミングに引き続き、今年もクライミングトリップを動画にまとめたので、よかったらご視聴ください。
40分もあるので、暇なときか倍速でどうぞ!
ベトナムには、行けなかったけどまだまだやばそうなのが眠っていた。また機会があったら来たいぜ!!
※全部よかった。星は裏切らない。
https://www.thecrag.com/en/climbing/vietnam/area/2279523057
1/6 【Head Wall】フィー25kVND(ホームステイで支払い)
★★ You've got to be pulling my Dong! 5a ○(mOS)
体感5.7〜9くらい?快適な1本。
★★★ War and Peace Sport 6c ○(mOS)
体感11a〜b、人気ルートで核心が磨かれてて怖かった。勧められたが面白い。
★★★ Free the Spirit 6b ✕
体感10d。グレードにしては辛く感じた。最後の縦コルネ処理が核心。足がなくてビビった。川又のギザギザハートくらい。ピン間も普通くらいだったような?
1/7【Drone Wall】フィー20kVND(人が徴収)
★★★ Requiem For A Tree 6b ○(mOS)
体感10aくらい。人生史上最高の6b。このグレード帯でこんなに長くて気持ちのいいルートは初めて。ぜひ登ってほしい。
★★★ Marx Attacks 7a ✕
体感12a。核心の足が悪くてムーブ起こせなかった。難しい。
★★★ Bad Day For Tarzan 6c ○(FL)
体感10d〜11a。終了点手前が核心。下部は快適、中間部はやや細かく、上部のストレニな核心をこなす1本。
1/8【Dragon Wall】フィー20kVND(人が徴収)
★★★ Once upon a time in the East 6b ○(mOS)
体感10c〜dくらい?有笠山の「やもめの日々」ちっく。
★★★ Escalade Verbale 7a ✕
体感11cくらい。「ホテル二子」ちっくな1本。穴のすぐ下が核心で、ラインが分からなかった。ホールドが沢山あるので色々な行き方がありそう。穴より上は、手が分かればほぼガバ。
★★ Thought for Mr Robot 6c ○(mOS)
体感10d〜11aくらい。ちょっと強度のある出だしからテラスを超え、スラブへ突入。最後にまたちょっと強度があって微妙にストレニ。越沢みたいなスラブが怖かった...
1/9【La Conche】フィー20kVND(人が徴収)
★★★ La Méduse 6b ○(FL)
体感10cくらい。リーチがないと11aくらいに感じるかも?フォトジェニックとオススメされたが、面白いルートだった。コルネの形状がユニーク!ノーハンドレストで写真を撮ろう!
【Infinity Cave】
★★★ Allegory 7a ✕✕
体感11cくらい。最後の遠い手が核心で、気合と心が足りなかった...登れそうだっただけに悔しい。
https://www.thecrag.com/en/climbing/vietnam/ha-long-bay
1/11【Offenheimer's Creation / Tiger Beach Right】
★★ 11 Months in the Womb 6b+ ○(FL)
体感10b。核心の2手2歩だけ悪い。ふざけにふざけて登って、ファンでした。
【The Face】
★★★ License To Climb 7b ✕
グレードはめちゃくちゃ甘めで体感11b〜c。苦手な垂壁で怖かったけど、それを上回る圧倒的気持ちよさ。「クライミングっていいな」と思わせてくれる1本。登れなかったので、無資格の闇クライマーとして生きていきます。
https://www.thecrag.com/en/climbing/vietnam/cat-ba-island
1/12【The Cave / Buddha Cave】フィー10kVND(民家通行料)
★★ Breakout 6b+ ○(mOS)
体感10cくらい。終了点直前がキモい。先にガバがあるので落ち着いて突っ込めば大丈夫。屈曲するから、途中はアルヌンや連結にした方がよさそう。
★★ Don't Bite The Hand That Feeds You / Pirates 6c ○(mOS)
体感11aくらい。見た目ランナウトしてて緊張してとりついたが、「ガバ、ハング、以上。」って感じで大好きなヤツだった。リーチーかも。
★★ 3d Tufas 101 ○(mOS)
体感5.9〜10aくらい。快適そのもの。ケイブから街が見下ろせて、とても気持ちが良かった。
以下備忘録
【持ち物】
・預入用130Lバッグ ・Tシャツ*4 ・R1フリース
・クライミングパンツ(デニム) ・ダウンジャケ
・シェル上下 ・下着*4
・クライミング用ソックス*4 ・長ソックス*2
・寝巻(スウェット・フリースパンツ)
・タオル ・手ぬぐい ・洗剤*4回分
・歯ブラシ ・シャンプー類
・ジンバル ・GoPro ・ヘルメット
・クイックドローあるだけ(24本くらい)
・アルヌン*2 ・スリング(180、240)*1
・ロープスリング*2 ・アッセンダー(パーティで左右)
・クライミングシューズ2
・マイトラ ・ATC ・クリックアップ
・エコバッグ(無印) ・衣類圧縮袋 ・ジップロック
・トイレットペーパー ・虫よけスプレー
・蚊取り線香(必要に応じて)
・マッサージガン ・耳栓 ・アイマスク
・イヤホン ・飛行機用動画、漫画
・持込用パタゴニアザック
・モバイルバッテリー ・スマホストラップ
・変換アダプター ・ヘッドライト
・USBケーブル*4(AtoC、CtoC、CtoB各種)
・薬(酔い止め、正露丸、胃薬、整腸剤、ロキソニン、塗り薬、サプリメント)
・テーピング ・ハンガー
・洗濯バサミ ・洗濯紐
・ハンドクリーム
【海外旅行一般における注意点】
・飛行機はパスポート番号ないと予約できないサイトが多い。
・荷物は帰りはお土産分増えるから重さに注意。
・サイトから直接荷物券等を買うと安い。
・宿とかバスの予約はBooking.comが便利。
・日本から海外に出国する前に、一部のお金をドルに変換してからいくとよい。(縁で両替できないトラブル回避)
(3万円→4,702,800ドン、3万円→ドル→4,716,070ドン、何故かドル挟んだほうが高い…)
・空港の両替レートは、町の銀行より高いため、時間に余裕があれば銀行で両替した方が良い。
・セキュリティポーチは要らない。
・SIMは無制限を用意した方がいい。eSIMは設定が楽で便利。
・空港の駐車場は有料。
【ベトナムにおける注意点】
・ベトナムドンは、インフレで下3桁はもはや無いことになってるらしい。基本4桁目からしか数字はない。
・英語が通じない人も多い。ベトナム語に翻訳する場合、Google翻訳よりもChat GPT変換の方が自然な文書になるらしく、通じやすい。
・紙幣での清算が一般的なため、かなり両替しておく必要があった。今回の旅でちょうど6万円分使用。
・日本でドンから円に両替する場合、100円未満の紙幣は両替不可のため注意。
・トポはThe Cragが一般的。Virtical Life(アプリ)はサブスクでダウンロード使用ができるため、オフライン環境で使用できるが、情報が古く、岩場が載っていない場合がある。
ベトナムへクライミングトリップへ行ってきました。
2020小豆島、2021高知に続いてHさんとはこれで3回目のクライミングトリップです。
そして3回目にして初の海外。
Hさんは人生初海外。
高まる....!
遠征先の候補地は何ヶ所かあったが、ベトナムで大成功でした。
航空券安い、物価安い、治安それなりに良い、岩場すげえ、10日前後の短いトリップにはピッタリかなぁと感じました。おすすめです。
ただ、ベトナムにはテトという旧暦の年始を祝うイベントがあるので、その時期は不確定要素が多いので避けた方が良さそう。
今年は1/29らしいです
レストを挟んで前半がフーロン、後半がカットバと、山と海どちらの雰囲気も楽しめるクライミングトリップでした。
フーロンは北へ、カットバは南へ。
どちらも首都ハノイから2〜3時間ほどです。
特に、フーロンの岩場は良かったです。
田舎が好きなら合うはず。
現地民には英語は全く通じず、冒険感あるのも良いです。
現地でレンタルバイクに給油する時に、(バイク屋で給油)使いふるしたペットボトルにガソリンを入れてじょうごを使って入れてるのを見た時は
「来たぜ...!途上国!!」
と、胸が踊りました。
そしてみんな優しいです。
フーロンへ辿り着くにはローカルバスでの移動は時間もかかるしベトナム語に堪能でないと苦労するかと思います。
我々は日本からハノイのノイバイ空港に到着してすぐにタクシーに乗って現地へ。(交渉次第だが1100kドンくらい)
宿泊する場所は予めハノイにあるボルダリングジムのviet climbを通して予約した(伝え忘れられてたけど笑)maos homestayに滞在しました。(3食付いて450kドン)
他にもvietclimb が運営してる宿がもう一軒。
Woofstuckと言う岩場の真横にあって、こちらは5人のバンガローなので5人パーティだと貸切できて良いかも。
Maos homestayは12人の大部屋を蚊帳で囲ったベッドに分ける感じでした。
他にもエアビーとか見るといくつか宿はあるけど、Maoは安いし、ご飯美味しいし、宿泊客クライマーばかりで交流楽しいし、雰囲気が素敵だし、mạoさん一家はピースフルで親切だし、犬はかわいいしで素晴らしかったです。
GooglemapでViet climb homestayと検索すると出てきます。
岩場としては全体ではまだまだ発展途上のフーロンですが、そこかしこに登れそうな岩峰があります。
つい最近では、日本人の平山ユージさんの名を冠したyuji fire caveというエリアも公開されたばかり。
フーロン全体で言うと、グレードは8a以上はまだ少ないが、6a〜7cまでは豊富にあって、40mスケールのロングルートも多く、初中級者はかなり楽しめると思います。グレード感は日本にある御前岩とかと一緒な感じ。日本のデシマルに換算すると甘めかなぁと思いました。
ボルトの間隔は安心設計で、インドアジム並みのルートも。
クリップが多くてめんどくさくなるが、必要に応じて間引けば良いので多い分には問題ないかなぁと思った。
いろいろなエリアがあって、1箇所遠いエリアあるけど、だいたいどこもバイクで30分以内で着きます。
バイクはカブみたいなクラッチなしの半マニュアルのバイクでした。見た目125ccのオートマ。
運転出来ないと行けるエリアはかなり限られてしまうかも。歩けば良いのだけど。
私達は3人パーティだったが、1人運転出来なかったので2代借りて一台は2人乗りで行動しました。(バイクは100kドン/day)
海外田舎あるあるですが、借りる時に免許などは求められることはありませんでした。
カットバ島は前調べで見つけた時に一目惚れしたthe faceと言うルートを登りたくて船をチャーターしました。
当初の予定では現地民の漁師などを捕まえて、直接交渉して安く済ませる予定でしたが、フーロンでの滞在を1日延長して時間がなかったのでツアー会社のcat ba climbingに全部お任せしました。
お金はかかったけどものすごい快適で、やっぱ課金すると良い思いできる世はどこでもいつでも変わらんなぁとしみじみ感じました。
The faceのグレードは7b+
ベトナムのグレード感だと、自分にとってはOSできるか出来ないかのギリギリなグレード。
トライする前にOS狙いの一発だけと決めてトライしました。
結果OSはできませんでしたが、稀に見る最高のロケーションで素晴らしいクライミングができました。
去年、タイに行った時も思いましたが、仲間と行く海外旅行は本当に楽しい。
クライミングを始める前はひとり旅が多かったから、尚更感じるのかもしれない。
そして旅とフリークライミング、これは相性が抜群だと思う。
毎回言ってるような気がするが、
やっぱり旅って素晴らしい
クライミングって素晴らしい
としみじみ感じた旅でした。
以下ルート感想 記録
トポはthe crag というサイトを活用しました。⭐︎付きばっかやったので全部楽しかったです。全て三つ星おすすめ
日程が短いので2トライのみと決めてOSできそうなルート狙いで行きました。
《Head wall》
フーロン来たらまずはココなエリア
[Chasing the dragon ] 6b OS
ガバガバコルネ最高
[Gravical slab ] 6c+ OS
下部垂壁でガバポッケが楽しい。ラストムーブのカチが難しい
[Hanoi hilti ] 7a+ 2RP
最後のコルネに入るところが核心
長くて持久系
《Drone wall》
ロングルートたくさんあるし、ルーフもあるし、個人的にはいちばん良かった
[Requiem for the tree] 6b FL
Hさんも言ってるが、マイベスト6b更新。楽しい
[The last monkey] 7b 2×
スーパーおもしろい。トリッキーなルーフムーブからのフェースに出てから持久系の30m。合計40mのロングルート。最後にちょっと難しいハング。クリップもロープが重たくてツラい。パンプしてるとここで落とされる。私はここで落ちました。
ロープ一本でやるならルーフ部分のクイックドローはほぼ全て延長が必要。
《Dragon wall》
ここも壁が大きくロングルートたくさん。
80mロープ推奨
[Escalade verbale ] 7a FL
コルネたくさんでおもしろい。40m持久系。
[Busido] 7c 1×
名前からして日本人ならやりたくなるルート。これも40mロングルート。
ちょうどポーランド人のマッチョさんがトライしていて彼のクイックドローを借りる。彼はこの日、RPしていて、you become samurai!! Harakiri~
などとジョークを言い合って楽しかった。
中間部が核心で、難解なムーブ。二本指ポッケとカチからランジ。
軽トラくらいの大きさのコルネでレストしたら後半7aくらいの20mのガバ傾斜スタート。素晴らしいルート。通いてぇ
《La conche 》
スケールないがコルネがおもしろいエリア
アプローチのバイク核心
[La meduse] 6b OS
ムーブがめちゃおもしろく、登りながらワハハと笑ってしまった
《infinity Cave》
なんか厨二っぽい名前のエリアだなぁと思ってたが、現地に行って、遠くからケイブを見ると♾️の形に見えるからinfinityなんだろうと納得
[Allegory] 7a OS
強傾斜石灰岩楽しすぎる!!なルート
Hさんが最後に魂の雄叫びをあげたルート
[Bamble] 7b FL
Allegoryに明確な核心をひとつ足したようなルート。がしかし似てるようで違うのだ!おもしろい!
《Cat ba》
カットバ島は島の内部のエリアとランハ湾に広がるDWSがメインのエリアとに別れる。the faceの岩場はランハ湾にある貴重なボルトルート
[11 Months in the Womb] 6b+ OS
Tiger beachにあるルートで、みんなでベトナムのあの傘をかぶって登ったりして遊びました。楽しかった。
[The Face] 7b+ 1×
OS狙い一発勝負で撃沈。
たぶん今まで登った全てのルートの中で一番フォトジェニックなルートかも。
垂壁を30mほど登る。内容もおもしろい。
最後に3mほどランナウトするがそこがムーブ的にいちばん難しい。
ホールド分かってからやってみると3〜4級程度なんだけどなぁ。
これはOSできたはず。
核心のボルトが緩んでたのと、ランナウトと、チョーク跡いっさいなしで複合的に自分の弱さに漬け込まれました。
すごく美しい壁だけど、唯一残念なのが終了点手前のランナウトゾーンのモノポッケにキマってた残置のカム。まさに白壁の微瑕。
サビサビだったので試しに静荷重かけたらワイヤーぶち切れました。
しかしながら本当に素晴らしいルートでした。
[License to climb] 7b FL
the face のすぐ左に分かれるルート。下部5ボルトくらいが共有。こちらも楽しい。登ってる時間がちょうど夕暮れ前で、綺麗な海と太陽に染まる岩。
とにかく気持ち良かった。
The face ともにグレード感は甘め。
《Buddha cave》
小降りのケイブだけど、けっこうおもしろい。初心者でも楽しめる。
[Fistful of stalactite] 7a+ OS
中間部が垂壁バランシーかと思いきや、ラスト完全ルーフのコルネクライミングで楽しかった。
[Don't bite the hand that feeds you]
6c FL
直訳すると「与えてくれる手を噛むな」
GPT に聞いたら(恩を仇で返すな)とのことらしい。ガバだと思って進めってことかな?ガバ、ハング、以上。です!
ドローン映像
https://youtu.be/n1qLmS77FQk
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