稲倉岳

天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
2025年1月26日㊐
稲倉岳BCログ
「行きはよいよい帰りは怖い?」
山の師匠の梅田さんに誘っていただき
鳥海山の一角にある稲倉岳に登ったのは
6年前の2019年3月10日㊐
荒天で途中撤退するも
突然訪れた絶景を堪能して
大満足の帰り道
スキー技術の未熟さ故に
地獄のような下山を経験し
どことなく苦手意識のあった稲倉岳
自分なりに多くの経験を重ね
それなりに高めてきた技術が
稲倉岳に通用するかどうか
確かめに行ってきた
2025年1月26日㊐
少し遅めの5:00起床
行かない理由を探すのはいつものこと
稲倉を怖がっているのも事実
天気も微妙だが
現地の予報データでは回復傾向
まずは行けるところまでと準備を始める
6:00出発
鉛色の日本海を右手に望み
国道7号線を南下する
湯の台食堂の少し先の
小さな集落の奥にある登山口に着くと
ちょい年上くらいの方が準備中
狭い駐車スペースをシェアして
先行者の30分遅れ8:30から
ハイクアップ
夜から先ほどまで降っていたであろう
パウダースノーが心地よい
過去に最もひどい目に遭った
急登というか崖のような
七曲がりをハイクアップ
いくつかの溶岩段差を乗り越え
稲倉のシルエットが徐々に見えてきた
空は相変わらず低い雲で覆われ
時折ハラハラと雪が舞う
1,000m越えると森林限界となり
視界が大きく開けた
薄くなった雲の奥に輝く
太陽の存在に勇気をもらう
1,200mあたりで
前回山頂回避を決断した地点に到達
ここからは個人的未踏ルート
前方にそびえる稲倉の背骨を
なかなか近づかないいらだちを抑えつつ
ゆっくりと進み続ける
1,300mから先は平らな場所はなく
山頂に至る道はゆっくりと立ち上がる
稲倉の良いところは
最後の最後まで鳥海山の景色が望めないこと
つまり山頂に立った者だけが
その景色に出会え、その身の糧にできるのだ
冬の山は12:00リミットと梅田さんより教わっているが
この日はなんとしても山頂へとの思いが消えず
かなり遅い13:45に山頂到達
あれほど濃かったガスは晴れ
視界いっぱいに鳥海山東面と千蛇谷が広がる
厳冬の山体崩壊地も見事だが
個人的には鉾立に繋がる
かつて登山道があった蟻の門渡りを
間近で見ることができて感無量
冷たい風と日没タイムリミットへの心配から
20分ほど滞在してスキー滑走の準備
装備をしっかりチェックし
滑走を開始する
高度を300m落とすまでは
ガリガリのアイスバーン、
吹きだまりとシュカブラなど
気の抜けないスキーランは前回と一緒
そこから先は雪の質が大きく変わり
ふかふかのパウダースノーが嬉しい
目標地点からはずれないように
GPSでルーファイしながら
時には木々を縫うように滑走し、
時には木々を避けて尾根の斜面を攻める
数年前の自分にはまったくできないことが
いまは何の苦労もなく行える
足の疲れもほぼ感じない
あれほど恐怖だった七曲がりも
思い通りに板をコントロールでき
ショートカットでクリア
駐車場まで雪が十分あり
高度差1,000m1時間40分で下山完了
稲倉岳、楽しいじゃないか
いまの自分の技術レベルとコンディションなら
稲倉に来る理由は十分にあるだろう
夕陽に照らされた鳥海山に再訪を誓い
自宅への帰路についた
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