大山(弘法山〜ヤビツ)


- GPS
- 08:20
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 1,757m
- 下り
- 1,700m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 9:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:秦野 ※酔狂でヤビツから徒歩で降りました。バスに乗りましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されたハイキングコース、または参道、または林道です。 |
その他周辺情報 | あまりにも暑くて秦野クリーンセンターの富士見の湯に避難しました。 ヤビツからバスで降りるなら名古木の一個下の落合入口バス停(こっちのほうが名古木交差点に近い)下車です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
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感想
神奈川県にある名峰大山(おおやま またの名を阿夫利山:標高1,252m 日本三百名山)に登頂いたしました。ちょっとひさしぶりすぎていったいどれくらいぶりに来たかまったく思い出せない。
【俺と大山(長文です)】
以前にもどこかで書いたことがあるような気がするのですが、実ははるか少年時代から大山という山が若干というかかなり苦手です。
もちろん、東京南部と神奈川東部の住民から見て最も威容を目にする山であり、高尾山と並んで週末観光に選ばれる場所であり、関東平野のどこからも見えて江戸より昔より大山詣でが風土として語られる場所であります。
自分自身も社会の授業で大山講について触れられるような246沿いで生まれ育ち、幼少の頃おじいちゃんに連れて行ってもらった思い出などたくさんある特別な山であります。
丹沢の前衛として独立峰のように聳える姿は明媚であり、山頂からは遮るもののない東京横浜と相模湾の展望が広がり、歴史ある阿夫利神社と江戸の文化を色濃く残し、ケーブルカーで登ることができるスペシャルな地元の山であります。そういう意味では、富士山とか筑波山と同じカテゴリの山であるとも言えます。
んでですね、その上であえて言うんですけど、東京神奈川のひとが「これから山歩きをはじめてみたい!」「週末ハイキングに行きたい」とか思ったときに、わりと選ばれがちなのに最初の一回で山が嫌いになってしまうありがちな理由として、
「初手:大山」
ってのがあると思ってるんですよ。昔っから。
いやほんと、初回の一発で山につらい思い出を刻んでしまう危険要素がありすぎなんですよ、大山。デンジャラスな山なんですよ、主にメンタル面で。
※おことわり:大山を愛し大山の素晴らしさを語りたい人がたくさんおられる方がいることを承知の上で書いております、ご容赦ください
行楽シーズン、ぎゅうぎゅうのバスに乗って登山口にたどり着けばどこもかしこも人の群れ。せっかく阿夫利神社に来たから大山に登っちゃうぞー!とはりきってみれば、どこまでも続く階段とゴロ石の急登。暗い杉林の中踏みに踏まれた参道は洗堀で抉れ、変わらない景色の中を次から次へとやってくる登山者と抜きつ抜かれつ登る。座り込むお年寄り、広がって歩く若者、急坂を前に「ジグザクに歩くと楽だよ!」というアドバイスを信じ蛇行する人々。迫りくるトレッキングポールの足払いをかわすとグズるお子様となだめるパパママが道をふさぎ、そこへ向かって「ヤッホー」と叫ぶまた別の元気なキッズ、その横には30人はいようかという団体、そして下を向いたままぶつかって喧々囂々の地獄絵図が……
というのはオーバーだとしても、そもそも大山ってキツイんですよ、普通に。
登山口からの標高差は950m、「大丈夫パパケーブルカーでズルしちゃうぞ〜」って言ったってケーブル駅からだって600mあります。遮るもののない開けた山なので暑いです。だいたい「行楽シーズン」と言われるような時期に行くには大山はもう暑すぎるのです。ヒルだっています。夏は灼熱地獄になり、冬雪が降れば溶けた土道がドロドロのグチャグチャになります。
その結果一般的なファミリーにどういうことが起こるかと言うとですね、
「ママと娘ちゃんはつかれたから下で待ってた」
「息子だけ元気でピンピンして登っていった」
「パパはヒイヒイ言いながら登り筋肉痛で3日間動けなかった」
みたいな事象が発生するわけですよ。これが良い思い出なのか悲劇として刻まれるのかはその人次第……
というわけなので、初手大山は鬼門だと思うわけなのですよ。
都下駅近の観光地という意味で高尾山とよく比較されるのですが、そういう意味では高尾山は良いんですよ、感覚的に高尾山は浅草や谷根千を散歩してカフェ巡りするのと心構え的にそう違いは無いです(※山ナメだめ絶対)。奥高尾は都会の山としては屈指の快適トレイルだと思っていますし、私自身コンディションを整えにしばしば訪れます。
逆にはじめから「山」に行きたいという人はお隣と言ってもよい塔ノ岳に行くでしょう。表尾根はもちろん大倉尾根だって、さんざんバカバカと言われつつもなんだかんだと街を出て山を歩く自然の喜びに満ちた尾根であり、だからこそハイカーに愛されているのが良くわかる場所です。私はレコを上げた期間だけでも、大山1回登る間に塔には12回登っています。
と言うわけで、山好きな人が大山に行くときは表参道を避けつつ豊富なルートをあれこれ工夫したりするわけなんですけど、東の煤ケ谷や七沢に向かうと厚木、愛甲郡の工業地帯などあまりに相模な風景(失礼)を観つつテンションが下……上がったところで地味な杉林を淡々と登るシブ……たのしいルートが豊富です。。北尾根や三峰山は結構危険だったりもします。秦野側から南尾根を辿るとこんな場所の山を歴史上誰も放っておくはずもなく電力、電波塔、林道のオンパレードです。テクノロジーを感じつつ駆け抜けたいランナーに最適だと思います。。
良くも悪くも人と町の文化と近すぎる山なんですよね、それが深い歴史の所以でもあり、わりとハードなのにジーパンサンダルで突撃してしまう人で溢れる独特すぎる客層の所以でもあり。
ここまで書いといて何なんですが、だがその賑わいが良い、だからこそ素晴らしい、翻ってこれらはすべて大山という山の魅力の裏返しでもあり、結果として大山が愛すべき名所であることの証左でもあるのでしょうね。
最近あまり行きませんが、ニコニコで溌溂と駆け上っていくお子とヒイヒイ言いながら良い顔で付いていくパパママなど眺めつつ初心にかえりたいなあと思ったときはまた大山に登りたいなと思います。
みたいなことをぐだぐだ考えて書いていたら、レコ上げるのに4日も経ってしまいました。
コメント
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初手:大山
からの山嫌い、よくわかります😆
初めて登るにはキツイお山ですよね💦
神奈川出身なので、小学五年生の遠足が大山でした…
それまで家族でハイキングに行っていた私はなんとか平気でしたが、登りに時間がかかりすぎ、下山は男坂に変更して猛ダッシュさせられました🤣
山嫌いになった子は絶対いるはずです😅
なにより下見から帰ってきた先生が『キツかった…😵』と🤣
本番含め2回も登頂お疲れさまです😅とあの時の先生に伝えたいです❣️
そんなわけで、わたにも何となく足が向かない大山😵
登山初めての人には、もっとやさしい山や、キツくても途中で絶景や楽しい休憩タイムを味わえる山を選んで欲しいですね☺️
木曽駒ヶ岳に幼稚園児の集団が遠足に来ていたのも驚いたことがあります😵
『怖いよー』って泣いていた子が忘れられません😭
私怨溢れる長文に共感ありがとうございます……TT
小学生の登る大山、きついですよねー!!
私は遠足では大山に行っていませんが(石割山に行きました)、神奈川民の嗜み?矜持?を感じます。
男坂の石段ダッシュなんてキケン行為まっしぐらですよ、今ならちょっとした事案になっちゃいそうですよ!
大山が郷土の名山であることには何の疑いも無いのですが、ルンルンハイキングの対象なのか?って言われると微妙なことになりますよね。。
しかし、木曽駒に登る幼稚園児、すごいものがありますね!乗越浄土のつづら折れを登る幼稚園児の列を想像するととてもかわいいですが、なかなかアルパインな光景ですよね。長野のほうではよくあることなのでしょうか。
いいですね~🤗
小学生的には富士山と山中湖が見える方がわかりやすく感動しそうです❣️
大山のシブすぎる魅力は子どもにはなかなか…(笑)
木曽駒は驚きですよ😵
乗越浄土で足の長さより高そうな段差を降りてきてました😱
確かに可愛かった♡ですけど
高山病は?!とか思うことはいろいろ😆
都内から松本に移住した山友さんから
長野の人は中学生登山がトラウマになって、登山嫌いな人が多いと聞いた後だったので、
木曽駒のシーンでも妙に納得でした😅
中学生登山は成長真っ盛りの子、多分それっきりになる登山のために
ゴアテックスの雨具と登山靴を買ってあげる親御さんのことを考えると…
胸が痛みます(←ほんとに痛いのは懐💰)
長くなりすみません😅
やっぱり普段から山に近いと、感覚的に高い山でも普通に登れてしまうものなのだろうか、といつも思います。
※ちなみに山梨にはあまり登山文化無いんですよね、地域文化って不思議だ……
学校とかだとしれっと小さな子どもも山へ行くことになるわけですけど、改めて考えると山登りってはじめるハードルは低いけどハマる敷居は(標高も)それなりに高いのかもしれませんね、好きじゃないとつらいですし、お買い物山にも高いピークがたくさん……!
好きで山の話ができるコミュニティがあるのはありがたいことです。
当方も神奈川にいた時、コロナ禍で何か運動しなきゃって時に山でも登ろうと思い、登ったのが大山
真っ先に山に登るには大山ってその時思いつきました。
私も小学校は神奈川でしたので5年の時に登らされてます😁
ヤビツ峠から大山登り女坂で降りた記憶有ります。
小学校の時に登った山だから大人でも楽勝と思いきやめっちゃキツくて、こんなに大変な山だったかと思った次第でした。
でもこれでは体力がつかないと思いその後塔ノ岳へ…
だんだんと月1位に登り初めてヤマレコ使い初めていつの間にどっぷりハマっている次第。
自分には大山がキツかったからこんな体力ではダメだってなったのが良かったのかも知れません。(多分私の考え、感覚がおかしいと思われます😁)
学校の遠足だと金時山あたりも候補に上がると思いますが、やっぱり横浜・相模・湘南にいて思い浮かぶ山は大山なのだと思います。
上につらつら書いたようなことは言うまでもなく山は何も悪くなくて(むしろ名山であることに疑いはない)、極端なオーバーユースと、ニーズとコースが合っていないケースが多発するカルチャー面の問題があるのだと思っています。ハイキング以前に山岳信仰と観光産業を一手に引き受ける場所にありますからね。。
ちょっと大袈裟な話になってしまいますが、そもそも日本には身近なトレイルを日常的に歩くハイキング文化の歴史が浅いので寺社仏閣がその役を担ってきたというのはよく見聞きします。
hellopumpkinsさんの考え、感覚がおかしいということはまったくありませんよ!むしろそれこそが正統な山行(やまぎょう)、修験道であり、大山修験と丹沢の歴史そのものではないでしょうか!?
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