西中国山地 縦走トレ



- GPS
- 17:35
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 2,204m
- 下り
- 2,204m
コースタイム
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 9:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
当初、計画を考えた時の目的は初心者向けで長距離縦走とツェルト泊を経験してもらう予定だったが、参加の申込みがあったのは自立した登山者ばかりだったのと、夜から明朝まで激しい雨予報だったのでツェルト泊からテント泊へ変更。また初日の行程が獅子ヶ谷での幕営になりそうだったので強い雨が降るとテントが浸水する可能性が高く、当初の予定の十方山をキャンセルし、雨が降っても浸水がない恐羅漢の山頂を初日の目的地とした。
聖湖Pを出発、昔は普通車でも走れた十文字峠までの中ノ甲林道は落石や倒木、地割れなどでジムニーでも厳しそうなほど荒れていた。十文字峠を越え笹小屋で休憩後、Hを先頭に林道を逸れ、名も無き山の薄い藪山に入っていく。過去に比べ踏み跡は明瞭だが時折、深い藪で迷いやすい場所もある。田代へ向けての下りも降り口はわかりにくい。昔は炭焼きを生業として集落があったんだろうな〜と感じる田代を抜け、いよいよ西中国山地一の急登だと思う砥石郷山へ取り付く。ワイワイ話しながら歩いていると取付を間違えてしまい、少し時間をロス、砥石郷山までは登山口から直線距離で1.2キロ、標高差520mを登らなくてはいけない。若いHとYHは先に進み、YT、OYで砥石郷の肩を目指す。ほぼ無休憩80分で山頂に到着、砥石郷の肩で待っていたHは30分ぐらい待っていたらしい。無休憩で登りきったYTさんは流石だ。合流後、牛小屋を経由し翌日まで営業のスキー場の隅っこを下り、二軒小屋から林道を歩き獅子ヶ谷を目指す。当初は二軒小屋から藤本新道を登り十方山を目指す予定だったが致し方ない。林道は残雪も多く歩きにくかった。獅子ヶ谷で休憩後、今日の核心になる旧羅漢へ登り始める。登山口から残雪をツボ足で進む。前半の急登を辛抱して登ると意外に長い緩い登りが山頂まで続く。1番標高の高い場所に行くも今回も山頂の大岩を発見できなかった。後は恐羅漢まで進むだけだが疲れた身体には結構しんどい。初日の目的地、恐羅漢に到着後急いでテントを設営、山頂は50センチほど残雪があり雨が降るので抜けるだろうなーと思いながら拾った竹ペグで固定。風もあり寒いのですぐにテントに入り担ぎ上げたお酒で宴会開始。歩荷も兼ねて15ℓぐらい水もあるので水作りの必要もない。暫くするとフライを叩く雨の音と共に南側から風が強くなる。YTさんがトイレに行った好きに急いで準備したサプライズ誕生日会も大成功。皆、かなり酔ってきた処でお開き、朝方まで雨は続く予定なので起床時間は決めず風雨に揺れるテントで眠りに着いた。
予定では6時頃の出発予定だったが雨が続くので6時過ぎぐらいに寝袋から出て、それぞれ朝食。雨が弱まってきた8時30分にテントから出て撤収し雨具を着込んで出発となった。昨日よりグッと冷えていて風もあり寒くてテンションも下がり、台所原から中ノ甲林道で帰ってしまおうかという話もしながら台所原の分岐へ到着、少し身体も暖まり全員、やる気も出てきたので、全員一致で予定通り進む。中ノ川山までの急登がすぐに始まりピンクテープもたくさんあったのだが、突如テープが無くなり強烈な藪漕ぎが始まる。突然、ルートが無くなる訳がないと思いながらテープや踏み跡を探すが見つからない。このまま藪漕ぎが続いたらどうしよう?と考えながら藪漕ぎが続く。1126の標高点を過ぎたあたりで漸く藪漕ぎが終わり、また少し残雪が出てきてホッとする。残雪を進んで行くと雪に覆われた天杉山の山頂に到着する。野田の百本松までは夏道も出てきて順調に進む。ここからは広島支部が登山道整備をしたルート、クマザサは少なく快適なルートになっている。昨日より水が減った分、荷物も軽くなり疲れはあるものの順調に進んでいく。朝の出発が遅くなった為、奥匹見聖岳分岐にて聖岳方面に行き十文字峠へ行くか、予定通り高岳を目指すか考えたが予定通り高岳へよく整備された登山道をYTさんを先頭に全員揃って進む。そして遂に最後の急登を登り青い空の下に立つ高岳の山頂看板が見えてきた。一番、好きな景色である。4人揃って最後のピークを踏み、皆で固い握手。下りは走るように下り湖畔道路を歩き無事に例会山行を終えた。総距離33キロ、累積標高+2,204m、西中国山地でも素晴らしいトレーニングができる。一年に一度は十方山を含めた、このルートを歩くのは体力チェックにもなるし大きなブナの木を見ながら歩くのは西中国山地の素晴らしさを感じる事ができるオススメの素晴らしいルートだなぁと改めて思いました。
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