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Yamareco

記録ID: 8066882
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

大岳山南西斜面のタフなバリルートを歩く( 登り 大沢右岸尾根 降り 山ノ神沢左岸尾根

2025年04月27日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:25
距離
10.5km
登り
907m
下り
916m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:23
休憩
0:02
合計
5:25
距離 10.5km 登り 907m 下り 916m
7:20
57
スタート地点
8:17
95
10:15
10:16
126
12:23
7
12:35
3
天候 快晴、絶好の登山日和でした。
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
今回のコースはバリバリのバリルートです。
山と高原地図、新版奥多摩詳細図にも
全く記載されていません。

ヤマレコのみんなの足跡も
登りの大沢右岸尾根は見つかりません。
降りの山ノ上沢左岸尾根はかろうじて
踏み跡が見えます。

松浦本の新バリエーションハイキングには
大岳山南西斜面の7つの支尾根として
詳述されていますので、これを参考にしました。

①大沢右岸尾根  松浦本では難易度☆☆☆
おそらく7つの支尾根のなかでは最難関です。
歩行距離2.5km、標高差850mを
標準2時間で登ります。
厄介なのは取り付き口からの薮こぎです。
道間違いがあったかもしれませんが、
約20分続く背丈以上の強靭な薮です。
踏まれていないのでビシビシ跳ね返ります。

稜線に合流までほぼ直登の激坂です。
道型がなく、それらしいところを登ります。
3つの岩陵帯は危険はなく、慎重にいけば
問題ありません。

登りであれば道迷いはないでしょう。
分岐は少なく、エスケープはありません。
展望は樹々の間からになります。


②山ノ神沢左岸尾根  難易度☆☆
歩行距離1.2km、標高差550m、
標準1時間40分で登ります。
降り時間は同等かそれ以上と思われます。

登りは体力任せになんとかなりますが、
下りはかなりの負荷がかかります。
道型、踏み跡が極めてうすいこと、
落ち葉、枯れ枝、浮き石、根っこなどが
滑りやすくしています。
特に急な箇所では後ろ向きや、両手も使い、
さらにお尻をつきながらバランスをとって
降りていきます。
加速度がつくと止まらなくなりそうです。
立ち枯れしている木も多くあります。

岩陵帯が1箇所ありますが、右を巻いて
通過していきます。
こんなところを降りるのか?というような
箇所も複数あります。
道型や踏み跡がないので不安になります。

小さな分岐が複数あり、
とても間違い易いので、GPSで進む方向の
確認は必須です。
樹林帯を歩くので展望は少ないです。


③馬頭刈尾根
安全安心の一般登山道です。
今日は大岳山南西斜面の
支尾根を二つ登降します。
バリエーションルートになります。

武蔵五日市駅からバスで
神戸岩入口でおり、100mくらい
車道を歩くとこの石段があります。
写真でも判る通り、いきなりの
背丈以上の頑丈な薮と格闘します。
2025年04月27日 07:23撮影 by  iPhone 16, Apple
2
4/27 7:23
今日は大岳山南西斜面の
支尾根を二つ登降します。
バリエーションルートになります。

武蔵五日市駅からバスで
神戸岩入口でおり、100mくらい
車道を歩くとこの石段があります。
写真でも判る通り、いきなりの
背丈以上の頑丈な薮と格闘します。
薮の中で周りが見えず、
とにかく上へ上へと
道なき道を強引に
尾根まで這い上がりました。
朝つゆで服はびっしょり、
帽子は無くしてしまい、
すり傷だらけになりました。
2025年04月27日 07:45撮影 by  iPhone 16, Apple
2
4/27 7:45
薮の中で周りが見えず、
とにかく上へ上へと
道なき道を強引に
尾根まで這い上がりました。
朝つゆで服はびっしょり、
帽子は無くしてしまい、
すり傷だらけになりました。
これから登る大沢右岸尾根の
末端になります。
2025年04月27日 07:45撮影 by  iPhone 16, Apple
2
4/27 7:45
これから登る大沢右岸尾根の
末端になります。
完全なバリエーションルートです。
道標なし、道型なし、踏み跡なし
2025年04月27日 07:54撮影 by  iPhone 16, Apple
1
4/27 7:54
完全なバリエーションルートです。
道標なし、道型なし、踏み跡なし
傾斜もえげつない角度です。
2025年04月27日 07:54撮影 by  iPhone 16, Apple
3
4/27 7:54
傾斜もえげつない角度です。
ようやく654mピークに着きました。
特に展望はありません。
2025年04月27日 08:19撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 8:19
ようやく654mピークに着きました。
特に展望はありません。
まだまだ激坂が続きます。
なんとなく踏み跡らしきものが
でてきます。
2025年04月27日 08:29撮影 by  iPhone 16, Apple
3
4/27 8:29
まだまだ激坂が続きます。
なんとなく踏み跡らしきものが
でてきます。
このくらいの傾斜です。
50度くらいあります。
四駆で登ります。
2025年04月27日 08:29撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 8:29
このくらいの傾斜です。
50度くらいあります。
四駆で登ります。
このくらいだと
二本足だけでは
立てなくなります。
鎖もロープも木段もありません。
2025年04月27日 08:41撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 8:41
このくらいだと
二本足だけでは
立てなくなります。
鎖もロープも木段もありません。
最初の岩陵帯が出てきました。
直登は難しく、左を巻きます。
2025年04月27日 08:41撮影 by  iPhone 16, Apple
1
4/27 8:41
最初の岩陵帯が出てきました。
直登は難しく、左を巻きます。
続いて出てくる岩場は
中央を乗り越えます。
ホールドが多く、
危険はありません。
2025年04月27日 08:47撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 8:47
続いて出てくる岩場は
中央を乗り越えます。
ホールドが多く、
危険はありません。
最後の岩場を越えたところです。
すぐにまた急登になります。
2025年04月27日 08:53撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 8:53
最後の岩場を越えたところです。
すぐにまた急登になります。
その後も激坂が続き、
特に最後の登坂では道もなくなり、
落ち葉で滑るなかを倒木を跨いで
よじ登りました。
ここで馬頭刈尾根と合流しました。
2025年04月27日 09:35撮影 by  iPhone 16, Apple
1
4/27 9:35
その後も激坂が続き、
特に最後の登坂では道もなくなり、
落ち葉で滑るなかを倒木を跨いで
よじ登りました。
ここで馬頭刈尾根と合流しました。
ご褒美の富士山が
はっきりと見えました。
手前は浅間嶺、その奥が笹尾根です。
2025年04月27日 09:35撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 9:35
ご褒美の富士山が
はっきりと見えました。
手前は浅間嶺、その奥が笹尾根です。
合流地点にはベンチがありました。
2025年04月27日 09:35撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 9:35
合流地点にはベンチがありました。
この標識が合流地点の目印です。
2025年04月27日 09:35撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 9:35
この標識が合流地点の目印です。
写真の奥から登ってきました。
これで大沢右岸尾根は終了です。
2025年04月27日 09:35撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 9:35
写真の奥から登ってきました。
これで大沢右岸尾根は終了です。
あとは下山の下降点まで
一般登山道を歩きます。
今日は大岳山は登らず
巻いています。
2025年04月27日 10:03撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 10:03
あとは下山の下降点まで
一般登山道を歩きます。
今日は大岳山は登らず
巻いています。
この頭上注意の案内のところから
下山していきます。
ここから山ノ神沢左岸尾根です。
ここも完全なバリエーションです。
2025年04月27日 10:21撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 10:21
この頭上注意の案内のところから
下山していきます。
ここから山ノ神沢左岸尾根です。
ここも完全なバリエーションです。
この青テープが目印です。
2025年04月27日 10:22撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 10:22
この青テープが目印です。
踏み跡ないので適当に
斜面を降りていきます。
2025年04月27日 10:27撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 10:27
踏み跡ないので適当に
斜面を降りていきます。
最初から急降下しています。
2025年04月27日 10:27撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 10:27
最初から急降下しています。
御前山が見えました。
2025年04月27日 10:28撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 10:28
御前山が見えました。
岩陵帯は右を巻いて降りています。
高度感がバッチリあります。
2025年04月27日 11:09撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 11:09
岩陵帯は右を巻いて降りています。
高度感がバッチリあります。
激坂がまだまだ続きます。
岩場も多くとても歩きにくいです。
2025年04月27日 11:14撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 11:14
激坂がまだまだ続きます。
岩場も多くとても歩きにくいです。
ものすごい急坂です。
普通に立つのが難しいです。
幸い木が多いので、
もたれながら降りていきます。
2025年04月27日 11:23撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 11:23
ものすごい急坂です。
普通に立つのが難しいです。
幸い木が多いので、
もたれながら降りていきます。
落ち葉、枯れ枝、浮き石、
なんでもありです。
重力だけで降りていきます。
2025年04月27日 11:23撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 11:23
落ち葉、枯れ枝、浮き石、
なんでもありです。
重力だけで降りていきます。
山ノ神沢左岸尾根は
正直下りでは避けた方が良いです。
滑って危ないので、
服装は地肌を出さないこと。
2025年04月27日 11:47撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 11:47
山ノ神沢左岸尾根は
正直下りでは避けた方が良いです。
滑って危ないので、
服装は地肌を出さないこと。
最後の激下りと格闘します。
尾根を直進すると崖になって
林道に降りられません。
630m地点で右に
迂回して降ります。
2025年04月27日 11:54撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 11:54
最後の激下りと格闘します。
尾根を直進すると崖になって
林道に降りられません。
630m地点で右に
迂回して降ります。
ようやく鋸山林道に出ました。
奥に赤井沢橋が見えます。
2025年04月27日 12:08撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 12:08
ようやく鋸山林道に出ました。
奥に赤井沢橋が見えます。
ここから降りてきました。
林道までは擁壁があるので、
低くなっているところまで
横移動してここで着地しました。
2025年04月27日 12:08撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 12:08
ここから降りてきました。
林道までは擁壁があるので、
低くなっているところまで
横移動してここで着地しました。
林道ゲートを通過します。
2025年04月27日 12:21撮影 by  iPhone 16, Apple
4/27 12:21
林道ゲートを通過します。
神戸岩を通過してバス停まで
あと20分くらいです。
最後は走ってなんとか
バスに間に合いました。

今日も無事下山できました。
ありがとうございます。
2025年04月27日 12:23撮影 by  iPhone 16, Apple
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4/27 12:23
神戸岩を通過してバス停まで
あと20分くらいです。
最後は走ってなんとか
バスに間に合いました。

今日も無事下山できました。
ありがとうございます。
撮影機器:

感想

今回はこれまでにないハードコースでした。
歩行距離や標高差だけ見ると少なめですが、
歩きにくさ、傾斜角度、薮こぎ、
道型、踏み跡不鮮明、岩陵帯通過、
落ち葉、枯れ枝、浮き石などなどで
数字に表せない難易度がありました。

ただし、危険というほとの箇所はなく、
GPSで何度も確認しながら進みました。

体力以上に精神力が鍛えられた山行に
なりました。
正直、先の見えない薮こぎ中は撤退も
考えましたが、なんとか突破できました。
でも2度といきたくないですが ^_^

バリルートでは誰にも会いませんでしたが、
馬頭刈尾根では休日もあって10人くらいの
人が登ってきていました。

これで大岳山南西斜面の支尾根
7ルートのうち5ルートを歩きました。
残る2ルートはアプローチが長く、
登降時間は1時間程度と短いので
当面予定していません。

個人的な感想ですが、おすすめ順は
大沢右岸尾根>スベリ沢右岸尾根>
クドレ沢右岸尾根>山ノ神沢左岸尾根>
白倉ルート になります。

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