大朝日岳 - 日暮沢周回


- GPS
- 15:56
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,920m
- 下り
- 1,922m
コースタイム
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 8:10
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 7:39
天候 | 7/12 (Sat) - 日暮沢避難小屋 /くもりのち晴れ 20℃ (5:00) - 大朝日岳山頂避難小屋 / 晴れ 15℃ (13:00) 7/13 (Sun) - 大朝日岳山頂避難小屋 / 晴れ 10℃ (4:00) - 日暮沢避難小屋 / 晴れ 28℃ (11:00) |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料駐車場利用 朝4:30で70%程度埋まっていたが、満員でも林道に駐車可能と思われる |
コース状況/ 危険箇所等 |
日暮沢 - 竜門山 - 大朝日岳 - 特にルート上の問題はなくコース整備済み 大朝日岳 - 小朝日岳 - ハナヌキ峰 - 日暮沢 - ハナヌキ峰分岐から先の日暮沢は倒木が目立つため足上げや迂回が発生 - 完全な藪化ではないが、道まで笹が侵入している部分あり - 途中渡渉あり 全体 - 虫は多めのため、長袖長ズボンで助かった - バグネット推奨 小屋 - 竜門小屋改装のため利用不可能 - 大朝日岳避難小屋利用率90%程度 (2000円,トイレあり) 水場 - 水場はルート上に豊富 - 金玉水はこの山行時点では積雪のため利用不可能だが、雪解け水の利用が可能 (浄水器必要) - 山頂小屋から銀玉水利用の場合そこそこ下らなければ行けないため注意 |
その他周辺情報 | 温泉 : 天童最上川温泉ゆぴあ (最寄りではないが山形市方面に戻る場合はおすすめ) 350円 https://maps.app.goo.gl/gFDEFydyrxQqbPax9 そば : そば処 一庵 冷たい肉そばがおすすめ https://maps.app.goo.gl/FLqnsGqjUDDxw5oZ8 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
防寒着
雨具
着替え
ザック
昼ご飯
行動食
ガスカートリッジ
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
サングラス
タオル
ストック
カメラ
シェラフ
携帯トイレ
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備考 | - 共同装備として持ち物の分担は行うべき - 虫除けネットがあって良かった |
感想
本格的に山を始めてから初の泊まりでの山行。
いつも遠くに見える厳冬期の冠雪した姿がとてもかっこいいなーと思って憧れていた朝日連峰にせっかく山形に住んでいるんだからと、東京に住んでいたときの友人達と仙台駅で待ち合わせて自宅に前泊したのち登山へ向かった。
ギアはなんだ飯はなんだ軽量化はなんだと連日チャットで相談しながら迎えた当日は眠れなくなるかなーと思ったが、意外にもぐっすり眠れて山行がスタートできた。前回の反省から、山行計画は登る前から立てるべきという改善サイクルを回せた瞬間だった。
車の中は「山形はどうですか?」だのあーだのこーだの、あっという間に駐車場に到着。スタート地点に水場があるのは非常にありがたかった。
そんなこんなでスタートした山行は、前回の雲取山とは明らかに大違いでヒイヒイ言いながら清太岩山の稜線に上がるまでの樹林帯を登っていった。かなりの急登なのかなと思いながら登っていたが、自分よりも年上の皆がひょいひょいとあがっていくのを見ながら「もはやこんなものは登山ではデフォルトで、雲取山はただのハイキングなのか?でもみんな軽々あがって行くしな。経験すると慣れていくもんなのか?」とか色々考えていた。この答えは今後山行を続けていれば出るんじゃないだろうか。
樹林帯を抜けて稜線に上がるとあとはひたすら続く気持ちいい稜線歩き。「登山でハンバーガーを食べるとかなりヤバい」という前回の学びをうけて用意してきたマクドナルドのただのハンバーガーがめちゃくちゃ美味くてしびれた。高山植物の花がたくさん生えていて写真をたくさん撮ったが名前は全然わからない。わざわざめちゃくちゃ調べるほどの熱量で自分は花を楽しんでいる訳ではないが、とりあえず綺麗だし、なんかいい感じだなーとなっているくらいがちょうどいいのかもしれない。
無事避難小屋に到着して、一段落した後に朝日連峰を見ながら昼食を取って景色を見渡すと「来てよかったなー」と思った。
上手く文章では表せないし、撮った写真を後で見返しても実際に目で見た景色に勝るものはなく、多分これは行った人にしか感じられないものなんだろう。
二日目はご来光を見ようと日の出前からスタートし、大朝日岳のピークへ。4時くらいに日の出かと思ったら4:20あたりで、途中めちゃくちゃ風が寒くて降りてしまったが、まだ暗いうちから徐々に明るくなってくる景色を眺めながら山頂で寝っ転がっていたら「これは山岳信仰しちゃうよなー」と、昔の人が山を信仰する気持ちがなんとなくわかった気がした。
帰りは膝の痛みに耐えながらヒイヒイ言って下山。途中出会った人たちは古寺ルートが多く、日暮沢に戻る人は少なかった。
倒木だったり笹をかき分けたり、辛すぎて言葉も出なかったが林道終点近くの沢で裸足になって足を冷やしたら全てが吹き飛んで、また歩ける様になった。
とにかくキツかったし、疲れ切ったけどまた次の計画も進めますとか話しながら帰宅。山ってこういうものなんだろうなー。
めちゃくちゃいい感じでした。
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備忘録
- 日暮沢周回は竜門から周るルートがメジャーっぽい
- 小朝日岳はきつすぎて今回パス。巻き道あり。小朝日岳に登る場合古寺鉱泉ルートが一番楽そう
- 金玉水は雪が残っているため使用できないが、雪解け水が豊富なので浄水器がある場合使用可能
- 山頂小屋からは余裕で金玉水のほうが近い
- 竜門小屋は改装のため使用不可能です
- 山頂小屋は土曜で利用率90%程度。泊まれないってことはないが、早めに来ると良い (現金2000円、トイレあり)
- 持ち物減らすために共同装備の利用は必須だと感じた
街歩き専門家、山に登る。
普段は東京の下町在住で散歩が趣味。毎日仕事終わりに5〜10kmほど歩いています。
これまでもハイキング程度の山行はあったが、今回の大朝日岳は本格的な登山2回目と言ってもいいだろう。
自分はとにかく歩くのが好きで東京の街を歩き回っているが、
それなりの標高の登山は経験はほとんどない。しかしそれはそもそもそういう仲間がいなかっただけで別に避けてたわけではない。
今回長年のゲームともだち、茂林の誘いもあって雪渓残る大朝日岳に登ることになった。
※みなさまの今後の役に立ちそうな山行メモはCL茂林の感想をご参照ください。
やはりかなり心肺に来る。自分はとにかく登りが苦手だということが改めてわかった。
メンバーは2日目の下りも辛いと言っていただが、自分は登りに比べると下りは3分の1の辛さもないように感じる。
人それぞれなんですね。
しかし、年配の登山者たちの脚力と心肺には本当に驚かされる。
おそらく大朝日岳に来ている時点でそれなりのベテランの方たちなのだろう。
自分から見ればおじいちゃん、おばあちゃんと思える方たちがめちゃくちゃ速くて力強い。
自分はこんなにもしんどいのに、こんなじいさんばあさんでもひょいひょい登るのか。
これは感動的であり、希望でもあった。
67歳でアパラチアン・トレイルをスルーハイクしたエマ・ゲイトウッドの「歳をとるにつれて速くなる」という言葉が本当に身にしみる。
本当にめちゃくちゃすごいです。
そしてやっぱりそういう人たちってどこか心に余裕があり、気さくで優しいです。
東京の電車とかにいるうざいジジイみたいな人はいません。
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▼登山について
標高が上がれば上がるほど持ち物も増え、装備の金額も格段に跳ね上がるので
そこまでして高い山に登りたいかと言うと、やっぱり今回も「どうなんだろ」という感じではあった。
山頂から見下ろす景色は確かにすごかった。
▼反省点
1つ目
今回は4人パーティだったが、メシ、水、バーナーなどの湯沸かし器具 は個々ではなく、一括で4人分を見積もったほうが良かった。
2つ目
バーナーを4つも持っていった反面足りないものもあった。
2日目の山行開始時間が早かったため、大朝日岳の山頂でご来光を待つ時間が発生してしまった。
山頂はめちゃくちゃ風が強く体感温度はかなり低く寒かったが、風を防ぐものを私は持っていなかった。
avoがその場でアルファジャケットを貸してくれたので助かった。
これはもう少しすり合わせというか、認識をしっかり共有しておくべきだった。
自分が持っていないのも悪いのではあるが、そもそも私は山頂でこのような待ちが発生するとも思っていなかったし、
そのへんの計画も4人でしっかりしておくべきだったなと。
備えあれば憂いなしではあるが、無駄な荷物は減らしたいという思いもある。
こういう寒さに関わる部分のスケジュールこそピンポイントでしっかり予定をたて、
その予定通りに動くのがいいのだろうな。
宿泊での山行は約1年ぶり。
避難小屋泊も初めての経験だった為、道具の差し引き具合が未知との遭遇であった。結果ドンピシャとまではいかないが、良き塩梅で荷物をまとめれた。
肝心の山行はというと、
まず何よりも:バグ::蜂::アリ::てんとう虫2::カタツムリ:虫虫虫のオンパレード
バグネット無しでは心が折れていたと思う。
それに加え若干の悪天候も相まって、俺的不快指数がカンスト越え、撤退の2文字脳内お花畑が開花。
普段から文句垂れ蔵である私に加え、もう1人の文句垂れ蔵の小山氏
文句を言いながらも精一杯足を進めたと思う。
垂れ蔵が文句を言い合って登るのも力になることがわかったので、これからも文句は言っていきたいし、文句垂れ蔵は2人までのほうが良いとも思った。
中々な急登坂、色んな想いを山に刻みながら、肉体的にも精神的にもハードな樹林帯を超えて、ようやくこの山からのご褒美。ふたりエッチでも前戯が大事と言っていた。
心地のよい風に吹かれながら、美しい稜線を歩けた。このために登山をしていたことをやっと思いだし、そこからは精神的に楽になっていった。
このタイミングで前日にわざわざ買いに行ったマクドナルドも美味かった。
やはりご飯はタイミングとシチュエーションで味が化けることを知る。
山小屋ではたまたま良きタイミングで入れたのもあり、広めのロフトで悠々自適に。
CL茂林氏のコーヒーも格別であった。
翌日は朝イチでの大朝日岳アタック。
日の出前の3:00から上り約20分程で到着。
そこから1時間程滞在して、寒さに耐えきれず下山開始
銀玉水で補給を済ませ、山行最後のご飯
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