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Yamareco

記録ID: 8428628
全員に公開
沢登り
日高山脈

パンケアイアン沢

2025年07月18日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:40
距離
10.8km
登り
1,102m
下り
1,112m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:23
休憩
0:09
合計
8:32
距離 10.8km 登り 1,102m 下り 1,112m
12:10
12:19
232
稜線
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
パンケハヤニ林道を終点まで
草刈りがされていないが問題なく通行できる
コース状況/
危険箇所等
パンケアイアン沢!!
パンケハヤニ林道は草刈りこそされていないが道の状態は良く311の少し先まで入れる。崩れた林道を少し進みその先の枝沢から沢に降りる。標高305二股から陰鬱な雰囲気のゴルジュが断続するが水量が少なく難しいものはない。しばらく河原が続き何もなく終わるかと思っていると470標高点から滝が出始める。650m付近の崩壊地マークには雪渓が残り、突き当りには大きな滝がある。雪渓を越えてしまうと引き返すのが難しくなる。この滝は直登せざるを得ないが一部シビアなのでロープが欲しい。さらにその先には直登不能な滝が待ち構えている。下からは右岸からも高巻けそうに見えるが、実際は急峻な岸壁とリッジに阻まれて沢に戻れない可能性がある。左岸のリッジ状を木登りで高巻くが、こちらもそれなりに悪い。高巻きの途中から滝が屈曲した先にツルツルの2段目3段目が続くのが見える。P1258.5方向へ向かう沢は左岸から滝となって落ちてくるが、この沢形は早々に藪に消えるので真っすぐコル方面へ向かう。この沢も時期に水が涸れ沢形は判然としなくなるが、藪は薄い草つきで鹿道が発達しているので難なくコルへ上がれる。

パンケアイアン沢左股(下降)
P1145から東の沢へ下ると、すぐに滑落必至の急峻な沢形となり、その後も大きな滝がいくつか現れ50m+のロープがないと下降は困難だ。下部も断続的にいやらしい滝が出てきて時間がかかる。稜線上は鹿道が発達しているのでP1052付近まで足を延ばしてその辺りから沢へ降りるのが無難ではないだろうか。または、車が2台以上あるなら豊似川右股方面へ下るのが最も早いだろう。
パンケハヤニ林道は途中から草がぼうぼうに生えてくるが雨烈などはなく割と難なく終点近くまで行ける。P311を越えたくらいで封鎖線があり車を停める。駐車スペースは広くはないが3台くらいは停められそう。封鎖線から先は雪崩でもあったのか木が横倒しになっている。終点のルンゼから入渓する。川は荒涼とした河原で生気がない。
2025年07月18日 07:39撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 7:39
パンケハヤニ林道は途中から草がぼうぼうに生えてくるが雨烈などはなく割と難なく終点近くまで行ける。P311を越えたくらいで封鎖線があり車を停める。駐車スペースは広くはないが3台くらいは停められそう。封鎖線から先は雪崩でもあったのか木が横倒しになっている。終点のルンゼから入渓する。川は荒涼とした河原で生気がない。
すぐに305m二股。両方とも函状地形で薄暗い雰囲気。右股に進むとすぐに倒木ダム下の釜だが早々に泳ぎたくないので右岸をがんばってへつる。多分泳いだ方が速い。
2025年07月18日 07:52撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 7:52
すぐに305m二股。両方とも函状地形で薄暗い雰囲気。右股に進むとすぐに倒木ダム下の釜だが早々に泳ぎたくないので右岸をがんばってへつる。多分泳いだ方が速い。
その後も薄暗い雰囲気のゴルジュが断続するが水深は浅く特に問題なく膝上程度の浸水で通過していける。徐々に河原が増えていく。
2025年07月18日 07:57撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 7:57
その後も薄暗い雰囲気のゴルジュが断続するが水深は浅く特に問題なく膝上程度の浸水で通過していける。徐々に河原が増えていく。
370mを過ぎると単調な河原が続きもうなんもなしかなと思っていると470m二股で屈曲したところから滝が出現。初めの滝の上部は右岸を巻き気味に登る。
2025年07月18日 09:16撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 9:16
370mを過ぎると単調な河原が続きもうなんもなしかなと思っていると470m二股で屈曲したところから滝が出現。初めの滝の上部は右岸を巻き気味に登る。
快適に登れる小滝が続いている。
2025年07月18日 09:25撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 9:25
快適に登れる小滝が続いている。
560m屈曲点に出てくる滝は登れそうにも見えるが中間部の傾斜が微妙。一応右岸にとりついてみるがやはりちょっと行けそうもないので降りて左岸から高巻く。上から見ても登れそうな気はするが、やはり中間部が嫌らしそう。無名沢本流の滝を直登した俺ならたぶんハナホジで登ったろう。
2025年07月18日 09:30撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 9:30
560m屈曲点に出てくる滝は登れそうにも見えるが中間部の傾斜が微妙。一応右岸にとりついてみるがやはりちょっと行けそうもないので降りて左岸から高巻く。上から見ても登れそうな気はするが、やはり中間部が嫌らしそう。無名沢本流の滝を直登した俺ならたぶんハナホジで登ったろう。
更にいくつか滝を直登していくと、崩壊地マークに雪渓出現。けっこう長いので上に乗って先へ進む。
2025年07月18日 09:53撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 9:53
更にいくつか滝を直登していくと、崩壊地マークに雪渓出現。けっこう長いので上に乗って先へ進む。
雪渓の末端は滝になっている。降りられないので少し戻って脇から降りるが垂直の壁になっていて状態が悪いと一度降りると引き返すのが難しくなりそう。側壁の傾斜がきつくトラバースしていくのも厳しそうなのでいったん雪渓の下に降りて滝の下に出るが末端は薄く今にも落ちてきそうでくぐるのが少し怖い。
2025年07月18日 09:57撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 9:57
雪渓の末端は滝になっている。降りられないので少し戻って脇から降りるが垂直の壁になっていて状態が悪いと一度降りると引き返すのが難しくなりそう。側壁の傾斜がきつくトラバースしていくのも厳しそうなのでいったん雪渓の下に降りて滝の下に出るが末端は薄く今にも落ちてきそうでくぐるのが少し怖い。
一段目は特に問題なく登りテラスに出る。その先ははじめ左岸を攻め落ち口を抜けようとしたがなんだか思い切りがつかない。いったん下がり周囲を見渡すが垂直の函の中なので巻くことはできない。今一度よく観察し体力を回復させてから右岸にとりつき少し草つきに逃げ気味に登り切る。いったん登り始めれば体が勝手に動くが体力と精神力が追い付かない。
2025年07月18日 10:05撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 10:05
一段目は特に問題なく登りテラスに出る。その先ははじめ左岸を攻め落ち口を抜けようとしたがなんだか思い切りがつかない。いったん下がり周囲を見渡すが垂直の函の中なので巻くことはできない。今一度よく観察し体力を回復させてから右岸にとりつき少し草つきに逃げ気味に登り切る。いったん登り始めれば体が勝手に動くが体力と精神力が追い付かない。
この辺の滝は快適に直登していく。
2025年07月18日 10:24撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 10:24
この辺の滝は快適に直登していく。
すぐに直登不能な滝が出てくる。どうせなんも出てこないだろうとなめてかかってきたがなんかやばいのが続く。しかしもはや引き返す段階ではない。ぱっと見は右岸からも巻けそうに見えるが奥の方に立った壁が見えてリッジに立った後沢に戻るのが難しそうだ。とりつきが少し悪いが左岸にとりつきリッジ状を木登りしていく。
2025年07月18日 10:34撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 10:34
すぐに直登不能な滝が出てくる。どうせなんも出てこないだろうとなめてかかってきたがなんかやばいのが続く。しかしもはや引き返す段階ではない。ぱっと見は右岸からも巻けそうに見えるが奥の方に立った壁が見えてリッジに立った後沢に戻るのが難しそうだ。とりつきが少し悪いが左岸にとりつきリッジ状を木登りしていく。
急壁のわずかな植生のリッジを木登りしていくと沢が左に曲がった先にさらにツルツルの滝が続いているのが見えた。さらに枝渡りで落ちくち上部へトラバースし沢へ戻る。
2025年07月18日 10:43撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 10:43
急壁のわずかな植生のリッジを木登りしていくと沢が左に曲がった先にさらにツルツルの滝が続いているのが見えた。さらに枝渡りで落ちくち上部へトラバースし沢へ戻る。
核心はここで終わり。短いがもうこの沢を戻る選択肢はない。
2025年07月18日 10:54撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 10:54
核心はここで終わり。短いがもうこの沢を戻る選択肢はない。
Co850でP1259.1(坂隘安)ピークへ向かう沢は滝となって落ちてくるが、この沢は早々に藪漕ぎとなると思われるので真っすぐコルへ向かう。
2025年07月18日 11:19撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 11:19
Co850でP1259.1(坂隘安)ピークへ向かう沢は滝となって落ちてくるが、この沢は早々に藪漕ぎとなると思われるので真っすぐコルへ向かう。
正面の沢もすぐに水が枯れ草藪に覆われるが鹿道が発達しており藪漕ぎらしい藪漕ぎはなく難なく稜線へ出る。稜線上はひざ丈の笹薮。思った以上に時間がかかったので坂隘安へは向かわずすぐに稜線を東へ向かう。稜線上は鹿道があって苦労はない。
2025年07月18日 12:10撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 12:10
正面の沢もすぐに水が枯れ草藪に覆われるが鹿道が発達しており藪漕ぎらしい藪漕ぎはなく難なく稜線へ出る。稜線上はひざ丈の笹薮。思った以上に時間がかかったので坂隘安へは向かわずすぐに稜線を東へ向かう。稜線上は鹿道があって苦労はない。
P1145から東の沢に下るがこの選択がまずかった。すぐに急なルンゼとなって半ば滑落しながら下っていく。
2025年07月18日 13:17撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 13:17
P1145から東の沢に下るがこの選択がまずかった。すぐに急なルンゼとなって半ば滑落しながら下っていく。
Co750で覗き込んでも下が見えない場所に出る。持ってきたロープでは到底下れそうにない。これは参った。仕方ないので左岸から巻きにかかって植生を下っていくがこちらも結局壁に出てしまう。
2025年07月18日 13:36撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 13:36
Co750で覗き込んでも下が見えない場所に出る。持ってきたロープでは到底下れそうにない。これは参った。仕方ないので左岸から巻きにかかって植生を下っていくがこちらも結局壁に出てしまう。
仕方なく10m+15mの2ピッチでラッペルしてルンゼに降りるがこちらもぎりぎりというかちょっと足りてなかった(汗)。そして降りたルンゼも不安定。
2025年07月18日 14:23撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 14:23
仕方なく10m+15mの2ピッチでラッペルしてルンゼに降りるがこちらもぎりぎりというかちょっと足りてなかった(汗)。そして降りたルンゼも不安定。
その後も面倒な滝が断続し高巻きで疲弊していく。
2025年07月18日 15:21撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 15:21
その後も面倒な滝が断続し高巻きで疲弊していく。
ついにはここでカメラが死亡。その後Co400付近からはいったん伏流するが305m本流出合手前で長いゴルジュとなる。ウォータースライダーとか飛び込みの滝とかが出てくるがもうやってられんのでキャンセルしてなんとか巻いて行く。本流に合流してようやくほっとして林道に攀じあがり下山。いやあ無事でよかった。。。
2025年07月18日 15:23撮影 by  RICOH WG-4 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/18 15:23
ついにはここでカメラが死亡。その後Co400付近からはいったん伏流するが305m本流出合手前で長いゴルジュとなる。ウォータースライダーとか飛び込みの滝とかが出てくるがもうやってられんのでキャンセルしてなんとか巻いて行く。本流に合流してようやくほっとして林道に攀じあがり下山。いやあ無事でよかった。。。

感想

パンケアイアン沢、なんか強うそうな名前だけどどうせなんもないだろうと思っていたら、思ってたのより数段手ごわくて死ぬかと思った。さらに下りのチョイスをしくじってマジで遭難するかと思った。急がば回れ。

パンケアイアン沢本流はそれなりに準備していけばまあ良いけど、下りは別のルートを考えた方がいいです。

カメラが途中で死んでしまったので写真がないです。誰か私にカメラを買ってください。

→カメラのストレージが復活したので写真をアップしました。
しかし、TG-7を購入したのでWG-4とは今回でお別れ。長年ありがとう

全ての写真はこちら https://www.whochan.com/maps/track.html?2025-07-18

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