奥胎内からの北股岳 帰りの足ノ松尾根急下降が辛すぎて泣きそう(新潟県新発田市、胎内市、関川村 山形県小国町)


- GPS
- 10:05
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,446m
- 下り
- 2,312m
コースタイム
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 11:18
天候 | 晴れ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
駐車場は奥胎内ヒュッテの手前に50台ほど(無料)。入りきらない場合は路肩の広くなったところに路駐。トイレ靴洗い場閉鎖中(8月中旬以降、奥胎内ヒュッテの営業期間に使えるようになるかも)。代わりに簡易トイレあり。携帯の電波はまったく入りません。きちんとしたトイレのある場所での車中泊は、近隣の道の駅がよいかと思います。 公共交通機関で奥胎内ヒュッテへのアクセスはできません。中条駅からのタクシー利用となります。おそらく一万円以上はかかるのではないかと……。 奥胎内ヒュッテ〜足ノ松尾根登山口の乗り合いバスはこちら 胎内市役所 https://www.city.tainai.niigata.jp/sangyo/kanko/r6noriaijidousya.html 概要(令和7年度) 飯豊連峰の胎内口にあたる「足ノ松尾根登山口」に至る道中、奥胎内ヒュッテより先は一般車両通行止めとなりますので、奥胎内ヒュッテ脇の駐車場をご利用ください。奥胎内ヒュッテから足ノ松尾根登山口までは徒歩40〜50分程度です。 なお、期間中は以下のとおり乗合自動車を運行します。 乗合自動車の運行について ルート:足ノ松尾根登山口↔奥胎内ヒュッテ 運行期間:令和7年6月21日(土曜日)から9月28日(日曜日)のうち、土・日・祝日のみ ※ただし、8月23日(土曜日)と8月24日(日曜日)は運行しません。 奥胎内ヒュッテ発 5:30 5:50 6:10 足ノ松尾根登山口発 14:50 15:10 15:30 (所要時間は約10分) (利用料金は無料ですが、奥胎内の自然環境保全のための協力金をお願いしております) |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図 飯豊山』によりますと、奥胎内ヒュッテ〜大石山〜北股岳のコースタイムは上り11時間、下り9時間10分です。縦走の大荷物背負った登山者を意識して作られているのかかなり甘め(長め)。日帰り装備ならある程度短縮できるはずです。 奥胎内ヒュッテから足ノ松尾根登山口へは林道歩きが約3km。半分は広々とした舗装道路、もう半分はダートです。奥胎内ダムが完成し工事車両はめったに走りませんが、それでもまれに車が通っているので通行注意です。 飯豊連峰の主稜線に上がるコースとしては、おそらく川入(御沢野営場)から三国岳へ上がる道の次くらいに歩きやすいルートです(私の独断と偏見)。なお、決して「楽」というわけではありません。だいぶ大変です。朳差岳へ登るときに利用される「梶川尾根」「丸森尾根」「権内尾根」などよりまだいくらかマシという程度で、随所に飯豊らしいえげつない急登もあります。心してかかる必要があります。帰りの足ノ松尾根の下降は余力を残しておかないと相当にきついです。この日に関しては上りよりもつらかったです。 足ノ松尾根の登山道は全区間明瞭。危険箇所もほとんどありません。標高700m付近と850m付近に細尾根の岩場、標高1400m付近に登山道が崩れてザレたトラバースになっているところがありますが、ロープも設置されていますし気をつけて通行すれば問題になるほどではないと思います。 大石山からの縦走路はよく踏まれ危険な箇所はありません。多少アップダウンがあるのでペース配分に注意。頼母木小屋、門内小屋、梅花皮小屋があるので宿泊して北股岳をめざすのが普通かもしれません。 水場は奥胎内ヒュッテからの林道歩きの途中に1か所、あとはヒドノ峰から脇道に入って10分ほど下ったところ、そして頼母木小屋、門内小屋の4箇所(梅花皮小屋まで足を伸ばすようなら5箇所)。頼母木小屋は「飯豊のオアシス」と呼ばれるように常においしい水がじゃんじゃん出ています。ここで補給することを前提に計画を立てるとよいでしょう。門内小屋の水場は雪があるうちは融雪水、雪が消えたら清水が使えるそうですが、晴れが続くと枯れることもめずらしくないようなので事前に情報収集必須。枯れる心配のない頼母木小屋か梅花皮小屋で十分に確保しておくほうが無難かもしれません。 |
その他周辺情報 | 奥胎内ヒュッテ http://okutainai.com/ 2025年の奥胎内ヒュッテは、8月中旬頃に営業開始予定です。 ヒュッテという名前ながら、中身は完全にリゾートホテルです。レストランでの食事、宿泊、日帰り入浴(温泉ではない)ができます。またガイドさんによる周辺の散策や野鳥観察などのイベントも随時おこなわれています。「飯豊連峰登山者限定宿泊プラン」というものもありますので、登山の前泊後泊にもおすすめ。 下山後の温泉は ロイヤル胎内パークホテル https://royal-tainai.jp/spa/ 日帰り温泉11:00〜14:30(最終受付13:30) 一 般/大人900円 小学生400円 胎内市民/大人600円 小学生300円 毎週月曜日は清掃日の為、休業となります ※祝日の場合は翌日 ※ハイシーズンは変更あり 新樽ヶ橋温泉 クアハウスたいない https://niigata-kankou.or.jp/spot/11587 ●営業時間 ・平日:11:00〜21:00 ・土休祝:10:00〜21:00 【日帰り入浴料金】 ●大人:520円 ●小学生:310円 ●定休日:第3水曜日(8月無休) |
写真
この地神山はかつては「シシノマナコノ峰」という名前で呼ばれていましたが、測量の際に隣のピーク「扇の地紙」と間違えたあげく、漢字も「地神」と間違えて当ててしまったのだそうです(新潟日報社『新潟百名山』より)
てかステラリッジ多すぎぃ(モンベルのテント)。特に黄色のフライシート。飯豊は登山者の数が知れてるからまだいいですけど、これ涸沢や雷鳥沢のような巨大テント場だと同じテント多すぎて間違い多発するんじゃなかろか?
とか言いつつもオレもステラリッジ欲しい(テント持ってない)
二王子岳にも山腹にはまだ雪が残っています。昨年の今ごろはもうきれいさっぱり消えていましたが、それだけ今年は雪が多かったのでしょう
奥胎内ヒュッテまで歩くつもりでしたが、15時30分の登山バスにお世話になることにして間に合うようにがんばって下りますが辛い。もう泣きそう。一昨年丸森尾根の下降で苦しくて泣きそうになって以来
これから足ノ松尾根を下降するときは体力残しとかないと。朳差岳ピストンくらいなら体力残ってますが、さすがに北股岳は厳しかった
感想
往路の「扇の地紙〜門内岳」の間がどういうわけかログに記録されず空白になっています。よって歩行距離は実際に歩いた距離よりも1kmほど短いです。
昨年9月1日に挑戦した足ノ松尾根からの北股岳。年に1回くらいは北飯豊のダイナミックな風景を眺めておきたいので、今年は7月にアタックしてきました。前回同じルートを歩いた際は足ノ松尾根でスズメバチに右足を刺されたんですよねえ。
暑くなる前に標高を少しでも上げておこうと、夜が開け始めてヘッドライトが要らなくなった4時にスタート。林道を30分あまり歩いて登山道へ。こないだ朳差岳に登ったときは6時スタートだったので暑さとの戦いでしたが、今回は早出の効果で比較的涼しく時折風も通るので調子良く進んでいきます。7時前には主稜線ジャンクションの大石山に到着。この時点で北股岳方面は雲が濃く、反対側の朳差岳は眺望スッキリ。「うーん……、えぶりさしにするかなあ!?」と悩みましたが、初志貫徹で北股岳へ。
大石山と頼母木山の鞍部は飯豊で屈指の花が多いポイント。花を眺めながら歩き、「飯豊のオアシス」とされる頼母木小屋で飲料水を補給がてら休憩。その後もスライドする登山者さんに「北股岳方面はどんな感じですか?」と尋ねながら歩いてましたが、みなさんおおむね「これから良くなりそうだよ」とおっしゃっていたのでちょっと安心しながら進んでいきます。そうすると地神山、扇の地紙あたりで北股岳の山頂が見えた!!雲が流れて見えたり見えなかったりですが確実に状況は良くなっているようです。
そのまま胎内山、門内岳、ギルダ原と進みます。私はこの付近の風景が大好きなのです。そのうち泊まりで来たいねえ。そうこうしているうちにようやく北股岳に到着です。5時間45分も要しました。飯豊本山より遠いなあ。飯豊本山と大日岳の中間くらいのボリュームがあります。山頂では縦走の大荷物を背負った登山者さんがひっきりなしに訪れていました。さすが3連休の中日。百名山でもない北股岳でこんなに人が多いとは。
私が北股岳を訪れると高確率でガスガスになるジンクスがあるのですが、おかげさまで晴れてくれました。そして標高2000mを超えているだけあって、山頂はほぼ無風でも体感温度は涼しかったです(日差しは強い)。こんなに条件の良い北股岳山頂は初めてでした。2時起きで寝不足気味だったのでレジャーシート敷いてしばし昼寝。そして1時間あまり滞在の末、下山に入ります。もう疲れてあんまり動きたくないし、ここを帰るのか。長くてしんどいな〜。
とはいっても帰らなきゃならないので意を決して来た道を戻る戻る戻る。北飯豊の稜線を歩ける幸せを噛みしめながら歩きました。頼母木小屋で休憩し水を補給して、大石山から足ノ松尾根の急下降へ。この時点で体力をほぼ使い切っていたので、これが辛かった。特に英三ノ峰からの下半分。疲労で足は前に出ないし、手はしびれてくるし、傾斜が急すぎて本当にしんどい。登山バスのお世話になることにして最終便に間に合うようにがんばるも、まったくペース上がらず泣きそうになりながら下りました。登山で苦しすぎて泣きそうになるなんて一昨年丸森尾根の下降以来でしたよ(苦笑)。
時間ギリギリで足ノ松尾根を下りきって、バスが待っていてくれたときの安堵感といったら(笑)足ノ松尾根は急なので下りも体力が必要ですねえ。私はこの夏、足ノ松尾根から入り主稜線を縦走し大日岳に立ち寄って本山小屋泊のピストンを考えていたのですが、こりゃ無理だ。たぶん足ノ松尾根を下れる体力が無いです。無難に御沢野営場から行くことにします。
登山バスは楽だし涼しいしありがたや〜ありがたや〜。「奥胎内の環境保全協力金」も奮発しちゃいました。その後は前回の朳差岳の帰りと同じく中条のイオンスタイルで飲料とアイスを大人買いし(パピコがうまかった)、着替えを持ってこなかったので温泉には寄らずに帰りました。
今年も北飯豊の風景と稜線歩きを堪能できて大満足。しかしながら下りの足ノ松尾根で疲れ果てたのが課題として残りました。昨年まではサクサク下れてたのに、足の運び方を忘れてしまったかのようです。下りも緩ければ惰性でいけますが、足ノ松くらい急傾斜だと体力が必要だなあ。ちょっと足運びを再考してみますよ。
次回は泊まりで飯豊本山&大日岳、日帰りで以東岳、もしくは日帰りで鹿島槍ヶ岳&爺ヶ岳のどれかにしようと考えています。
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