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Yamareco

記録ID: 8445028
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

石転び沢大雪渓から飯豊山(想い焦がれて十余年)

2025年07月19日(土) 〜 2025年07月20日(日)
情報量の目安: S
都道府県 山形県 福島県 新潟県
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
23:49
距離
45.4km
登り
3,500m
下り
3,505m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:02
休憩
0:58
合計
11:00
距離 20.9km 登り 2,398m 下り 820m
5:13
5:14
12
7:27
7:29
221
11:10
11:47
26
12:13
12:17
21
12:38
12:48
77
14:05
50
14:55
41
15:36
22
15:58
宿泊地
2日目
山行
10:46
休憩
2:00
合計
12:46
距離 24.4km 登り 1,101m 下り 2,685m
2:29
5
宿泊地
2:34
12
2:46
12
2:58
14
3:12
16
3:28
3:35
14
3:49
3:51
10
4:01
13
4:14
14
4:28
5
4:33
5:07
11
5:18
5:19
21
5:40
34
6:14
75
7:29
7:32
22
7:54
20
8:14
8:34
37
9:11
9:19
49
10:08
10:09
4
10:13
10:35
13
10:48
10:51
7
10:58
11:04
42
11:46
107
13:33
13:46
89
天候 快晴ときどきガス
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
飯豊山荘の駐車場に
5時前なら路駐せずに済む感じ?
コース状況/
危険箇所等
・石転び沢:雪渓に乗るのは意外にスムーズ、登山道が小さな沢をまたいだら雪渓が出現これはすぐに割れるが再度登山道を進むと真横の雪渓に移れた。
北股沢からの土石流の跡はあるものの落石には見舞われず。
登れば登るほど傾斜は強く、ほん石転び沢出合を越すと草付き以外にザックを下ろして休めるところはない。落ちると果てしなく落ちていきそう。
・梅花皮小屋〜御西小屋:烏帽子岳南の鞍部から先は時々雪渓が道に被っている。落ちるとただではすまないのでチェンスパくらいはあったほうがよいだろう
・御西小屋〜本山:特に問題なし
・梅花皮小屋〜北股岳:道は雪渓から外れているがガレ場 まあ、普通に通行できる
・北股岳〜門内小屋〜扇の地紙:素晴らしき稜線歩き
・梶川尾根:もはや拷問

・全体にアブ、ブヨの類は全然いなかった。トンボがめっちゃ多かったので食べてくれていたのかもしれない。
・水場は
梅花皮小屋→◎ すぐそこでジャバジャバ出ている
御西小屋→△ 雪渓から出てはいるが雪渓の登降が必要らしい めんどくさいので雪渓を溶かした
門内小屋→○ 少し降りると雪渓の水が得られるらしい
いちおう各小屋でCCレモンとかコーラ、ビールあたりは売っていた
その他周辺情報 飯豊温泉:シャワーが1個しかなく大人数で押しかけると大変そう
早朝の飯豊山荘に到着、時間の割に車多いな。
久々のテント泊縦走、20kgの荷物を背負って出発!
2025年07月19日 04:54撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 4:54
早朝の飯豊山荘に到着、時間の割に車多いな。
久々のテント泊縦走、20kgの荷物を背負って出発!
小国町遭対協?の啓発活動なのか、アミノバイタルとか飴ちゃんの小袋をいただいてしまった。早朝からご苦労さまです
2025年07月19日 04:59撮影 by  802SO, Sony
7/19 4:59
小国町遭対協?の啓発活動なのか、アミノバイタルとか飴ちゃんの小袋をいただいてしまった。早朝からご苦労さまです
林道をゆく
2025年07月19日 05:04撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:04
林道をゆく
温身平に到着……!
この景色を夢に見続けて、ついに目の前に……!
2025年07月19日 05:13撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:13
温身平に到着……!
この景色を夢に見続けて、ついに目の前に……!
2025年07月19日 05:17撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:17
登山開始
2025年07月19日 05:25撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:25
登山開始
自然林の中を行く
2025年07月19日 05:36撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:36
自然林の中を行く
川沿いの崩壊斜面がここか!
2025年07月19日 05:48撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:48
川沿いの崩壊斜面がここか!
いつの間にか川との比高が大きくなっている
落ちると不味いが
2025年07月19日 05:49撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:49
いつの間にか川との比高が大きくなっている
落ちると不味いが
まあ、普通に通れる
2025年07月19日 05:50撮影 by  802SO, Sony
7/19 5:50
まあ、普通に通れる
読めない……
2025年07月19日 06:09撮影 by  802SO, Sony
7/19 6:09
読めない……
雪解け水を集めて水量が多い
2025年07月19日 06:12撮影 by  802SO, Sony
7/19 6:12
雪解け水を集めて水量が多い
急降下!
地味なアップダウンも多い
2025年07月19日 06:31撮影 by  802SO, Sony
7/19 6:31
急降下!
地味なアップダウンも多い
小さな沢をまたいだらついに雪渓が近づく
2025年07月19日 06:34撮影 by  802SO, Sony
7/19 6:34
小さな沢をまたいだらついに雪渓が近づく
ついに雪渓に乗る、アイゼン装着
2025年07月19日 06:40撮影 by  802SO, Sony
7/19 6:40
ついに雪渓に乗る、アイゼン装着
と思ったらすぐ先で割れていた
アイゼンを脱いで道に戻る
2025年07月19日 06:46撮影 by  802SO, Sony
7/19 6:46
と思ったらすぐ先で割れていた
アイゼンを脱いで道に戻る
しばらく道を進んでここ、道のすぐ横から雪渓に乗れる
今度こそ間違いない
2025年07月19日 07:10撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:10
しばらく道を進んでここ、道のすぐ横から雪渓に乗れる
今度こそ間違いない
ついに来た!!!
念願の石転び沢雪渓!!
2025年07月19日 07:10撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 7:10
ついに来た!!!
念願の石転び沢雪渓!!
ちなみにまだ登山道も通行可能(おじさんが写っている)
2025年07月19日 07:14撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:14
ちなみにまだ登山道も通行可能(おじさんが写っている)
空も非常に青い!
自分の他に先ほどのおじさん含めソロ2名がいたが、二人とも「良い天気ですね〜」と笑顔だった。
2025年07月19日 07:14撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:14
空も非常に青い!
自分の他に先ほどのおじさん含めソロ2名がいたが、二人とも「良い天気ですね〜」と笑顔だった。
門内沢出合
2025年07月19日 07:25撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:25
門内沢出合
稜線に門内小屋が見える
2025年07月19日 07:26撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:26
稜線に門内小屋が見える
石転び沢の上にも梅花皮小屋が見える
2025年07月19日 07:28撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:28
石転び沢の上にも梅花皮小屋が見える
さて、行きますか……
2025年07月19日 07:28撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:28
さて、行きますか……
この軽自動車並の石も落ちてきてるわけで
こわいなぁ
2025年07月19日 07:40撮影 by  802SO, Sony
7/19 7:40
この軽自動車並の石も落ちてきてるわけで
こわいなぁ
天気が良すぎる!!幸せ!!
2025年07月19日 07:40撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 7:40
天気が良すぎる!!幸せ!!
振り返っても幸せ
ちなみに、石転び沢雪渓上はずっと風がゴウゴウ吹いていて全然暑くなかった。超快適。(むしろ6月とかだと寒いだろうな)
2025年07月19日 08:08撮影 by  802SO, Sony
7/19 8:08
振り返っても幸せ
ちなみに、石転び沢雪渓上はずっと風がゴウゴウ吹いていて全然暑くなかった。超快適。(むしろ6月とかだと寒いだろうな)
登って1200mほん石転び沢出合、このへんから傾斜が増す。一休憩して備える
(この後草付きまで休憩しないってヤマケイの地図に書いてあるし……)
2025年07月19日 08:42撮影 by  802SO, Sony
7/19 8:42
登って1200mほん石転び沢出合、このへんから傾斜が増す。一休憩して備える
(この後草付きまで休憩しないってヤマケイの地図に書いてあるし……)
あれが落ちてきたら敵わんなぁ
2025年07月19日 09:03撮影 by  802SO, Sony
7/19 9:03
あれが落ちてきたら敵わんなぁ
北股沢からの土石流が近づく
緊張の時間(しかし歩みは亀)
2025年07月19日 09:03撮影 by  802SO, Sony
7/19 9:03
北股沢からの土石流が近づく
緊張の時間(しかし歩みは亀)
クラックもあるしコワイ
2025年07月19日 09:17撮影 by  802SO, Sony
7/19 9:17
クラックもあるしコワイ
この石とか落とすと下の人が危ないのでそういう点でも気を遣う
2025年07月19日 09:30撮影 by  802SO, Sony
7/19 9:30
この石とか落とすと下の人が危ないのでそういう点でも気を遣う
土石流は越えたが、傾斜がだいぶ急に……
2025年07月19日 09:30撮影 by  802SO, Sony
7/19 9:30
土石流は越えたが、傾斜がだいぶ急に……
狭まるノドのところが黒滝
ノドであれば当然落石も集中するわけで
2025年07月19日 09:30撮影 by  802SO, Sony
7/19 9:30
狭まるノドのところが黒滝
ノドであれば当然落石も集中するわけで
あの草付きまで頑張る!
2025年07月19日 09:42撮影 by  802SO, Sony
7/19 9:42
あの草付きまで頑張る!
雪山と同じで見えてるのに全然近づかないのがね
2025年07月19日 10:08撮影 by  802SO, Sony
7/19 10:08
雪山と同じで見えてるのに全然近づかないのがね
小屋の人?がこのポールを刺しに来ていた
ありがとうございます
2025年07月19日 10:08撮影 by  802SO, Sony
7/19 10:08
小屋の人?がこのポールを刺しに来ていた
ありがとうございます
草付きは束の間の安寧
2025年07月19日 10:08撮影 by  802SO, Sony
7/19 10:08
草付きは束の間の安寧
他の2人は草付きに上がらず雪渓を登る
(1人は途中から草付きに上がってきていた)
2025年07月19日 10:27撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 10:27
他の2人は草付きに上がらず雪渓を登る
(1人は途中から草付きに上がってきていた)
草付きからこの「45°のトラバース」を越えると……
2025年07月19日 10:48撮影 by  802SO, Sony
7/19 10:48
草付きからこの「45°のトラバース」を越えると……
少し夏道を上り、梅花皮小屋直下
2025年07月19日 11:01撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:01
少し夏道を上り、梅花皮小屋直下
小さな広場みたいになっていて、キンキンの雪解け水が流れていた
2025年07月19日 11:01撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:01
小さな広場みたいになっていて、キンキンの雪解け水が流れていた
ちべてぇ〜〜!!
2025年07月19日 11:03撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:03
ちべてぇ〜〜!!
あと一歩!
2025年07月19日 11:14撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:14
あと一歩!
石転び沢の最後の一雪
2025年07月19日 11:16撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:16
石転び沢の最後の一雪
着いた!!
ついに石転び沢、踏破!!
2025年07月19日 11:18撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:18
着いた!!
ついに石転び沢、踏破!!
御西小屋への道中と、御西小屋で使う水を補給しておく
2025年07月19日 11:39撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 11:39
御西小屋への道中と、御西小屋で使う水を補給しておく
さっきの雪解け水ほどじゃないけどちべてぇ〜〜!!
頭、顔も洗えるようになっている。最高の水場。
2025年07月19日 11:45撮影 by  802SO, Sony
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7/19 11:45
さっきの雪解け水ほどじゃないけどちべてぇ〜〜!!
頭、顔も洗えるようになっている。最高の水場。
さて、出発しますか。
2025年07月19日 11:20撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:20
さて、出発しますか。
うっ、補給した水分+2.0kgが堪える……
2025年07月19日 11:50撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:50
うっ、補給した水分+2.0kgが堪える……
花が盛りとはいわないが結構咲いている
ニッコウキスゲは目立つね
2025年07月19日 11:52撮影 by  802SO, Sony
7/19 11:52
花が盛りとはいわないが結構咲いている
ニッコウキスゲは目立つね
一登りして梅花皮岳
2025年07月19日 12:16撮影 by  802SO, Sony
7/19 12:16
一登りして梅花皮岳
池塘
トンボがめっちゃ多くてコバエとかアブがいないのが非常に快適。
2025年07月19日 12:28撮影 by  802SO, Sony
7/19 12:28
池塘
トンボがめっちゃ多くてコバエとかアブがいないのが非常に快適。
あれが烏帽子岳か
もう!そんな尖った形しなくていいから!
2025年07月19日 12:32撮影 by  802SO, Sony
7/19 12:32
あれが烏帽子岳か
もう!そんな尖った形しなくていいから!
烏帽子岳に登って御西小屋へつながる稜線を一望!
2025年07月19日 12:40撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 12:40
烏帽子岳に登って御西小屋へつながる稜線を一望!
こっちは大日岳方面
2025年07月19日 12:40撮影 by  802SO, Sony
7/19 12:40
こっちは大日岳方面
トンボくん、数が多すぎて普通に手とかに止まってくるし余裕で捕まえられる
2025年07月19日 12:41撮影 by  802SO, Sony
7/19 12:41
トンボくん、数が多すぎて普通に手とかに止まってくるし余裕で捕まえられる
チョウノスケソウ?
2025年07月19日 13:00撮影 by  802SO, Sony
7/19 13:00
チョウノスケソウ?
烏帽子岳を下って鞍部の先にある池
2025年07月19日 13:17撮影 by  802SO, Sony
7/19 13:17
烏帽子岳を下って鞍部の先にある池
さて、ここからの問題点は時々雪渓が登山道上にはみ出てくること。最初は12本爪アイゼンをいちいち出していたが、面倒くさいので上を小さく巻いたりつぼ足で突破……しようと思ったところでチェンスパを持ってきてたのを思い出した。(場所によっては落ちたらヤバいかもなのでチェンスパは必要です!!)
2025年07月19日 13:49撮影 by  802SO, Sony
7/19 13:49
さて、ここからの問題点は時々雪渓が登山道上にはみ出てくること。最初は12本爪アイゼンをいちいち出していたが、面倒くさいので上を小さく巻いたりつぼ足で突破……しようと思ったところでチェンスパを持ってきてたのを思い出した。(場所によっては落ちたらヤバいかもなのでチェンスパは必要です!!)
御手洗の池
2025年07月19日 14:05撮影 by  802SO, Sony
7/19 14:05
御手洗の池
さて、この区間はなだらかな稜線をスキップしながら進むもんだと思っていたのだが、微妙なアップダウンが多すぎて疲労困憊
2025年07月19日 14:56撮影 by  802SO, Sony
7/19 14:56
さて、この区間はなだらかな稜線をスキップしながら進むもんだと思っていたのだが、微妙なアップダウンが多すぎて疲労困憊
おまけにガスも出てきた
2025年07月19日 14:56撮影 by  802SO, Sony
7/19 14:56
おまけにガスも出てきた
なんかナイフリッジみたいになってら
2025年07月19日 15:20撮影 by  802SO, Sony
7/19 15:20
なんかナイフリッジみたいになってら
御西小屋手前で飯豊本山が再び姿を現す!
2025年07月19日 15:33撮影 by  802SO, Sony
7/19 15:33
御西小屋手前で飯豊本山が再び姿を現す!
これを登り切れば……!
2025年07月19日 15:34撮影 by  802SO, Sony
7/19 15:34
これを登り切れば……!
はぁはぁ、今日はここまでにしといてやる。御西小屋着。
2025年07月19日 16:03撮影 by  802SO, Sony
7/19 16:03
はぁはぁ、今日はここまでにしといてやる。御西小屋着。
テント2000円は高いと思うが、CCレモンが世界一美味かったので許した。
明日がしんどいので本山だけ踏みに行くつもりでいたが、CCレモンが美味すぎてそんな気は消え失せた。
2025年07月19日 16:13撮影 by  802SO, Sony
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7/19 16:13
テント2000円は高いと思うが、CCレモンが世界一美味かったので許した。
明日がしんどいので本山だけ踏みに行くつもりでいたが、CCレモンが美味すぎてそんな気は消え失せた。
今回の「間違いなく余計な荷物」
雪渓で冷やしてキンキンだぜ!
2025年07月19日 17:36撮影 by  802SO, Sony
7/19 17:36
今回の「間違いなく余計な荷物」
雪渓で冷やしてキンキンだぜ!
極太ソーセージとビール、あれこれ当直中とかより豪華な飯だな……
2025年07月19日 18:02撮影 by  802SO, Sony
7/19 18:02
極太ソーセージとビール、あれこれ当直中とかより豪華な飯だな……
my sweet home
2025年07月19日 18:26撮影 by  802SO, Sony
7/19 18:26
my sweet home
テント村みたいになっていた。全部で13張だったかな?
隣の人とか、一緒に石転び沢を登ってきた人とかと談笑。テント泊の醍醐味ですな。
2025年07月19日 18:33撮影 by  802SO, Sony
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7/19 18:33
テント村みたいになっていた。全部で13張だったかな?
隣の人とか、一緒に石転び沢を登ってきた人とかと談笑。テント泊の醍醐味ですな。
そして気づけば近づくサンセット
2025年07月19日 18:54撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 18:54
そして気づけば近づくサンセット
ああ、何回見ても良いなぁ……
2025年07月19日 19:04撮影 by  802SO, Sony
7/19 19:04
ああ、何回見ても良いなぁ……
夕焼け前の空はキャンパス
2025年07月19日 19:02撮影 by  802SO, Sony
7/19 19:02
夕焼け前の空はキャンパス
キャンパス2
2025年07月19日 19:07撮影 by  802SO, Sony
7/19 19:07
キャンパス2
大日岳
2025年07月19日 19:10撮影 by  802SO, Sony
7/19 19:10
大日岳
黄昏の人々
2025年07月19日 19:07撮影 by  802SO, Sony
7/19 19:07
黄昏の人々
新潟方面の夜景
2025年07月19日 19:58撮影 by  802SO, Sony
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7/19 19:58
新潟方面の夜景
こっちは米沢方面かしら

ほな、オヤスミ……
2025年07月19日 19:58撮影 by  802SO, Sony
1
7/19 19:58
こっちは米沢方面かしら

ほな、オヤスミ……
つぎのひ、2時半から行動開始。
2025年07月20日 02:33撮影 by  802SO, Sony
7/20 2:33
つぎのひ、2時半から行動開始。
こんな稜線でもカエルくん暮らせるんだ
2025年07月20日 02:34撮影 by  802SO, Sony
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7/20 2:34
こんな稜線でもカエルくん暮らせるんだ
約1時間のナイトハイクを経てついに登頂
新潟にいる間に絶対踏みたいと思っていた、飯豊本山。感慨深いなぁ……
2025年07月20日 03:30撮影 by  802SO, Sony
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7/20 3:30
約1時間のナイトハイクを経てついに登頂
新潟にいる間に絶対踏みたいと思っていた、飯豊本山。感慨深いなぁ……
夜明けには惜しくも少しだけ早かった
2025年07月20日 03:31撮影 by  802SO, Sony
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7/20 3:31
夜明けには惜しくも少しだけ早かった
さてこの飯豊山頂、新潟か山形のどっちかに見えて福島県がここだけ細長く県境を伸ばしてきて横取りしているのである。新潟県民として遺憾の意と領有を主張しておく。
(なおこのチームはこの日もあっさり負けている。ダメそうですね……)
2025年07月20日 03:33撮影 by  802SO, Sony
7/20 3:33
さてこの飯豊山頂、新潟か山形のどっちかに見えて福島県がここだけ細長く県境を伸ばしてきて横取りしているのである。新潟県民として遺憾の意と領有を主張しておく。
(なおこのチームはこの日もあっさり負けている。ダメそうですね……)
飯豊本山を後にして白み始めた空を振り返る
2025年07月20日 03:49撮影 by  802SO, Sony
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7/20 3:49
飯豊本山を後にして白み始めた空を振り返る
なお、ズボンと靴は朝露でぐしょぐしょになってしまった。
ズボンはそのうち乾いたが、靴が乾かずこの後困った……
2025年07月20日 04:17撮影 by  802SO, Sony
7/20 4:17
なお、ズボンと靴は朝露でぐしょぐしょになってしまった。
ズボンはそのうち乾いたが、靴が乾かずこの後困った……
御西小屋に戻って撤収準備を終えるとガスガスになった
2025年07月20日 05:07撮影 by  802SO, Sony
7/20 5:07
御西小屋に戻って撤収準備を終えるとガスガスになった
なんかカメラ不調みたいになっている
んまー、涼しくて良いかな?
2025年07月20日 05:38撮影 by  802SO, Sony
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なんかカメラ不調みたいになっている
んまー、涼しくて良いかな?
雪渓の登降エリアに突入
といっても、チェンスパ必須なのは2個だけかなと思った。チェンスパ付けてれば通れないのは無い。
2025年07月20日 05:58撮影 by  802SO, Sony
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雪渓の登降エリアに突入
といっても、チェンスパ必須なのは2個だけかなと思った。チェンスパ付けてれば通れないのは無い。
こいつだけは迂回しようがない
2025年07月20日 06:30撮影 by  802SO, Sony
7/20 6:30
こいつだけは迂回しようがない
木漏れ日ならぬ雲漏れ日
2025年07月20日 06:32撮影 by  802SO, Sony
7/20 6:32
木漏れ日ならぬ雲漏れ日
烏帽子岳の登り返し。
急ぐな、急ぐな、ゆっくりで……
2025年07月20日 06:53撮影 by  802SO, Sony
7/20 6:53
烏帽子岳の登り返し。
急ぐな、急ぐな、ゆっくりで……
し、シンドイ……
2025年07月20日 07:29撮影 by  802SO, Sony
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し、シンドイ……
おや青空が。
2025年07月20日 07:59撮影 by  802SO, Sony
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おや青空が。
帰ってきたよ〜梅花皮小屋
2025年07月20日 08:07撮影 by  802SO, Sony
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帰ってきたよ〜梅花皮小屋
水を汲んで休憩している間に北股岳のガスもすっかりとれた。
2025年07月20日 08:29撮影 by  802SO, Sony
7/20 8:29
水を汲んで休憩している間に北股岳のガスもすっかりとれた。
……えー、水を補給して+3.5kgです……
2025年07月20日 08:44撮影 by  802SO, Sony
7/20 8:44
……えー、水を補給して+3.5kgです……
石転び沢を見下ろす
登ってる人がいたような
2025年07月20日 08:49撮影 by  802SO, Sony
7/20 8:49
石転び沢を見下ろす
登ってる人がいたような
北股岳直下はガレ場
通る分には問題なし。石転び沢に落石を落とさないようにね!
2025年07月20日 09:00撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:00
北股岳直下はガレ場
通る分には問題なし。石転び沢に落石を落とさないようにね!
本日一番の急登をクリア!
2025年07月20日 09:10撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:10
本日一番の急登をクリア!
行く手に門内、奥に二王子
ということはこの尾根が二王子門内クラシックルートってやつだな!
2025年07月20日 09:24撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:24
行く手に門内、奥に二王子
ということはこの尾根が二王子門内クラシックルートってやつだな!
遠く門内小屋を望む
2025年07月20日 09:26撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:26
遠く門内小屋を望む
夏だナ……
2025年07月20日 09:33撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:33
夏だナ……
このクラシックルートとやら、藪で今じゃ有雪期にしか辿れないみたいですが、雪があってもだいぶマゾそうですな……
2025年07月20日 09:42撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:42
このクラシックルートとやら、藪で今じゃ有雪期にしか辿れないみたいですが、雪があってもだいぶマゾそうですな……
ニッコウキスゲ
2025年07月20日 09:43撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:43
ニッコウキスゲ
コオニユリ?
2025年07月20日 09:44撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:44
コオニユリ?
マツムシソウ亜種?
2025年07月20日 09:51撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:51
マツムシソウ亜種?
近づく門内小屋
2025年07月20日 09:59撮影 by  802SO, Sony
7/20 9:59
近づく門内小屋
門内岳登頂!
2025年07月20日 10:09撮影 by  802SO, Sony
7/20 10:09
門内岳登頂!
頼母木川も雪渓で埋まっている
今年、雪国の沢登りは……無理だな!
2025年07月20日 10:09撮影 by  802SO, Sony
7/20 10:09
頼母木川も雪渓で埋まっている
今年、雪国の沢登りは……無理だな!
門内小屋。大休止
2025年07月20日 10:11撮影 by  802SO, Sony
7/20 10:11
門内小屋。大休止
小屋番の方と談笑。「随分立派に焼けたね〜」と小屋番の人に言われた。
そして下山は丸森尾根と梶川尾根で後者をお勧めされた。
2025年07月20日 10:27撮影 by  802SO, Sony
7/20 10:27
小屋番の方と談笑。「随分立派に焼けたね〜」と小屋番の人に言われた。
そして下山は丸森尾根と梶川尾根で後者をお勧めされた。
遠くに6月に登った朳差が見える
2025年07月20日 10:29撮影 by  802SO, Sony
7/20 10:29
遠くに6月に登った朳差が見える
さて梶川尾根の分岐までもうひとのぼり
2025年07月20日 10:34撮影 by  802SO, Sony
7/20 10:34
さて梶川尾根の分岐までもうひとのぼり
振り返る
縦走感のある光景
2025年07月20日 10:46撮影 by  802SO, Sony
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振り返る
縦走感のある光景
朳差岳まで行く人は恐ろしいな
2025年07月20日 10:57撮影 by  802SO, Sony
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朳差岳まで行く人は恐ろしいな
では、飯豊主稜線にサヨナラバイバイ!
2025年07月20日 10:58撮影 by  802SO, Sony
7/20 10:58
では、飯豊主稜線にサヨナラバイバイ!
ベンチかと思ったら倒れた道標だったw
2025年07月20日 10:58撮影 by  802SO, Sony
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ベンチかと思ったら倒れた道標だったw
梶川峰
こっから激下りが始まる
2025年07月20日 11:34撮影 by  802SO, Sony
7/20 11:34
梶川峰
こっから激下りが始まる
なんか20kgの荷物を背負っていると拷問のような道だったということだけ覚えている
2025年07月20日 12:04撮影 by  802SO, Sony
7/20 12:04
なんか20kgの荷物を背負っていると拷問のような道だったということだけ覚えている
こうやって休める場所も少ない、ひたすら続く急な尾根
2025年07月20日 12:17撮影 by  802SO, Sony
7/20 12:17
こうやって休める場所も少ない、ひたすら続く急な尾根
滝見場
梅花皮大滝
2025年07月20日 12:47撮影 by  802SO, Sony
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7/20 12:47
滝見場
梅花皮大滝
そして石転び沢
バイバイ
2025年07月20日 12:47撮影 by  802SO, Sony
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そして石転び沢
バイバイ
Oh fucking Yuzawamine...
この登りの途中で嘔気、生あくび、ふらつきなどがいっぺんに襲ってきてグロッキーになった。たぶん熱中症。
そういえば梶川峰以降くらいから尋常でなく汗をかいている。
2025年07月20日 13:15撮影 by  802SO, Sony
7/20 13:15
Oh fucking Yuzawamine...
この登りの途中で嘔気、生あくび、ふらつきなどがいっぺんに襲ってきてグロッキーになった。たぶん熱中症。
そういえば梶川峰以降くらいから尋常でなく汗をかいている。
誰もお前を愛さない(怒)
2025年07月20日 13:35撮影 by  802SO, Sony
7/20 13:35
誰もお前を愛さない(怒)
グズグズの靴の中で足の皮が剥がれそうになっているのも非常に苦痛。
2025年07月20日 14:31撮影 by  802SO, Sony
7/20 14:31
グズグズの靴の中で足の皮が剥がれそうになっているのも非常に苦痛。
湯沢峰から飯豊山荘までの区間で3回ほど休憩をとっている
普段なら考えられない頻度だ
もうヘロヘロだが、あとひと踏ん張り
2025年07月20日 14:53撮影 by  802SO, Sony
7/20 14:53
湯沢峰から飯豊山荘までの区間で3回ほど休憩をとっている
普段なら考えられない頻度だ
もうヘロヘロだが、あとひと踏ん張り
ついに下山!!!
結局、梅花皮小屋で補給した水分3.5kgのうち3.0kgを消費した。
2025年07月20日 15:12撮影 by  802SO, Sony
7/20 15:12
ついに下山!!!
結局、梅花皮小屋で補給した水分3.5kgのうち3.0kgを消費した。
JR米坂線、長期不通で線路が草ボーボー
なお、代行バスともすれ違った。結構デッカいバスだった
2025年07月20日 16:29撮影 by  802SO, Sony
7/20 16:29
JR米坂線、長期不通で線路が草ボーボー
なお、代行バスともすれ違った。結構デッカいバスだった
撮影機器:

感想

いよいよ夏本番。新潟にいる間に絶対に登っておきたい山が飯豊山、そして石転び沢雪渓だ。自分がこの山を知ったのは、中学生頃ヤマケイの登山地図を立ち読み(迷惑……)していたとき、裏面に「石転び沢」の詳細な解説が書いてあったのだ。時期とともに刻々と姿を変える雪渓の姿と注意事項が書いてあり、その恐ろしげな雰囲気と特別感に中学生ながら夢中になり、行ったことすらない遥か彼方の新潟の山に思いを馳せるようになった。そこから十余年の年月が流れ、まさか新潟で働くことになるとは思わなかったが、遠くに山の行き先を考えれば常に頭の片隅にあったこの山と雪渓をついに踏みに行く時が来たということなのだろう。快晴の天気予報の中、一路山形県の奥地へと向かった……

朝5時ごろ、飯豊山荘を出発。ひさびさのテント泊縦走装備がずっしり肩に食い込む。家の時点で19kg越えだったので最後に詰め込んだ食料とか衣服を入れると20kgは越えているだろう。山荘付近で小国町の遭対協の方?に声をかけられ、石転び沢から御西小屋まで行きますと返答。数日前に行きましたが、落石に注意してくださいねとのお言葉と、アミノバイタルとか飴ちゃんの小袋を頂いてしまった。休日の朝早くからお疲れ様です(というか、実際に登ってはるんですな……)。
ブナの林を進んで温身平、飯豊の山々を遠く眺める。青空の下にそびえるこの大雪渓をついに進む時が来たのかと感慨もひとしお。しばらくは川沿いの道を進む。途中崩壊斜面があったり存外急な上り下りがあったりしたが進むに困る所はなく、小さな沢を渡るとその先で雪渓が現れる。この雪渓は一瞬で切れてしまうが、しばらく進んだ先で道のすぐ隣に雪渓が現れた。今度は奥まで間違いなくつながっている、ついに石転び沢雪渓に乗った。
しばらくは緩傾斜の雪渓をすすみ、門内沢出合。ここから梅花皮の鞍部まで一直線に続く石転び沢に正対する。最初は緩い傾斜でザックを下ろして休んだりもできるが、1200mのほん石転び沢あたりからはどんどん傾斜が増す。ここから草付きまで標高差にして400m以上、「落石があるので休んではいけない」と書かれていたエリアになる。なるほど目の前には北股沢からの土石流や散乱する石屑、明らかに巨大な石が跳ねながら流れていったであろう跡とかもあり非常にいかつい景色だ。ズルっといってもピッケルで制動しきれる自信もない。慎重に一歩ずつ亀の歩みを進める。幸い雪渓上はなんか常にゴウゴウと風が吹いていて全然暑さや渇きで困る感じでもないし落石が落ちてくる気配もなく(いやそんなん分かるんかと言われると困るが)、ひときわ狭まった黒滝の先の斜面を無心に登り草付きにたどり着いた。小屋の人?がピンクの布の着いたポールをつけにきてくださっていた。
草付きをしばらく登った後、ほんの10mくらいだが「傾斜45°のトラバース」をこなし、再度夏道を上ると(このへんアイゼン着脱が多くてめんどくさかった)ついに小屋の直下に出る。この空間は設計の雪解け水がとうとうと流れる小さな広場になっていて非常に楽園チックであった。再度少しだけ雪渓を登って11時20分、ついに梅花皮小屋に辿り着いた。石転び沢雪渓、踏破!!

さて、これで終わって帰るわけではなく本山方向へ歩みを進めないといけない。御西小屋の水場が使えるか微妙なのでその分の水を補給、+2.0kgの重荷を背負って烏帽子岳方向へ歩みを進める。ただ天気と景色は最高で苦にならない。風も吹いていて涼しめ、アブとかブヨみたいな虫もトンボが捕食してくれているのか全然いない。烏帽子岳の下りの景色なんかはもう最高であった。
しかし、地形図上P1850あたりの池で一休みしてから出発するとどうにも雲行きが怪しい。雪渓が路上にはみ出していて落っこちるとちょっと大変そうというので12本爪アイゼンを再度着用(12本爪アイゼンは明らかに過剰だったが、チェンスパくらいは持ってくるべし)。次のとか次の次のは上を小さく巻こうとしたがちょっとスリッピーな草付きだったので以降は自重、一応持ってきていたチェンスパの存在を思い出しこの後はチェンスパで歩く。でまあ、こういう雪渓の処理とか、あとはこの区間普通になだらかな稜線をスキップしながら歩ける区間だと思っていたら大間違い、稜線のちょっと下を細かいアップダウンを繰り返しながら進む区間でありなんか消耗が激しい。ヘロヘロになりながら1800mの最低鞍部から御西小屋への最後の登りにかかる。このへんからガスも出てきておりまるで心象風景のようだ。途中追い抜いていった人から見れば巨大ザックに取り付かれたゾンビのように見えたかもしれない。小屋の手前で一瞬ガスから抜けた飯豊本山に励まされながら16時、ついに本日のお宿、御西小屋に到着した。

このまま荷物だけ置いて本山を目指そうかとも思ったが、テント泊の受付(2000円は高いなぁ……)を済ましてCCレモン(600円)を購入して飲み干すともう本山まで行く気は消し飛び、テントを設営し持ってきたビール・日本酒を雪渓に冷やしに行き、カレーとソーセージを食べてだらだらする時間に入ることにした。雪渓で近々に冷えた新潟地ビール「風味爽快二シテ」は美味いことこの上なし!このクソ重い中0.5kgを増やしてきた甲斐は……  ……(小屋で800円で売ってるのを見ながら)
日没が近づくとガスも引いていき、皆が日本海に沈む夕陽と、夕焼け空のキャンパスに描かれるいろんなアートを思い思いに楽しんでいたのでしたとさ。こういうテント村で自然発生的に始まる交流も久々でとても楽しい。沢中で一人孤独に震えるのもよいですがこれもよいですね。

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2日目、深夜2時に起き出してソーセージの残りを頬張ったのち、2時半くらいに本山に向かって出発する。夜景や星空がよく見えている。ちなみに今回初の試みとしてGoPro11の「スタートレイル」機能を使ってみたのだが存外よく撮れていた。
朝(夜?)露に湿ったトレイルを進むとズボンと靴はあっというまにびしょびしょになってしまった。ズボンはいいが靴は困る。実際最後の下山で靴擦れの恐怖にさいなまれることになるのだった。しかしこの区間はいままでの御西小屋への道のりを考えると非常に歩きやすい広い稜線で、駒形山を乗り越え3時半、ついに飯豊本山山頂に立つ。これが一度は立っておきたいと焦がれ、朳差岳からなんとか見えたことにした飯豊山か……と感慨にふけるがこの時間なので周りには誰もおらず、30分くらい粘れば夜明けも見られたかもしれないが先も長いので御西小屋へ引き返す。しかし夜闇の風吹き付ける稜線歩きは非常にたのしいなぁ……

小屋に戻り半分くらいになったテント村を撤収する。出発するころにはガスガスになっており、昨日の道のりを思い出すとどう考えても苦しい梅花皮小屋までの道を無心で進む。ガスのおかげで涼しく、余計なことを考えずに済む?ので粛々と進み、気づけば梅花皮小屋手前の下りの区間でガスがサーッと晴れてきた。
梅花皮小屋で水を+3.5L補給(門内小屋で補給できたみたいなので、アホですな……)。ずっしりと重くなったザックを背負い、この日一番の急登である北股岳への登りをこなす。ガスは完全に晴れて暑くなってきた。雪渓際のガレ場を登り2024mのピークを踏む。今日はもうこれ以上高い場所には行かない。
門内岳へ歩みを進めると、左手に二王子岳の裏側が見える、そして眼前の門内岳から二王子までつながる尾根道が見える。こ、これが名に聞く二王子門内クラシックルートというやつか。これは……昔こんな所を歩いていた人がいるというのが信じられませんな。快晴の高山稜線歩きのロケーションはすごく良いものの、もういい加減重荷でへばってきており門内岳を越えて門内小屋で大休止。小屋番さんと談笑し、私よりよっぽど焼けるはずのシチュエーションの方に「よく焼けてるね〜ハハハ!」といわれてしまった。うぅ、顔も首も痛い……
さて、もうあとは早く帰りたいというのが本音であり、丸森尾根と梶川尾根どっちがお勧めかと聞くと、微妙に梶川峰寄りの返答が帰ってきたのでそうすることにする。梶川峰分岐について地神山への登りをやる気もなく、満を持して梶川尾根へ逃走。しかしこの尾根はまあ、ハード縦走の下山路として使うには拷問のような何かであり、まず急降下からしてこの重荷ではしんどい。さらには途中に湯沢峰という空気を読まない60mの登りを強いる小ピークが存在しており、この登りをこなしている途中に急にめまい吐き気生あくびなどが一気に襲来、これは熱中症だヤバい、と思って湯沢峰で急遽大量の塩飴と水分補給、大休止。たしかに梶川峰を過ぎたくらいから風がなくなったのもあってか尋常でなく発汗していた。Tシャツは絞れるくらいだ。そうこうしているうちになんとか行動可能になったので、こまめに休止を取りながらゆっくり歩みを進める。ここまで追い込まれたのは初めてだ、まったくダイグラ尾根が使えればこんなことには……いや、ダイグラ尾根で同じことになっていただけか?
最後の最後まで足を踏み外せば危険な傾斜の尾根は続き、気力と体力はとっくに尽きた中、温存してきた脚力と自制心で亀の歩みを続けてついに15時、飯豊山荘に帰ってきた。
もうヘロヘロだったが、飯豊山荘の温泉でサッと汗を流し(温泉より、冷水を浴びている方が気持ちよかった……)、500mlの炭酸飲料を一瞬で飲み干したりしていると徐々に元気が出てきて、新潟への帰路へついたのだった。

☆飯豊山、石転び沢雪渓、中学生の時から憧れ続けた山をついに踏んだ。これにて新潟の夏山はとりあえず思い残すことなし……かな?
久々のテン泊縦走装備でこの時期に歩くのは春秋の1.5倍はしんどいな。でも、天気にも恵まれてそのぶん充実の山行だったのは間違いない。
ちなみに、下山後しばらく耳管開放症になっていた、といえば今回のハードさと脱水具合が伝わるでしょうか笑

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