雲取山 ザック滑落の悲劇、クライムダウンしてザック回収後に沢歩きを楽しむ


- GPS
- 12:28
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 1,998m
- 下り
- 1,998m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 6:30
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
山の日の三連休もあいにくの天気
歩きやすい山を選んでテント一泊してこようと、5月以来の鴨沢から七ツ石山経由で雲取山へ
帰路、七ツ石小屋下を過ぎたあたりで、休憩時に油断して谷側に置いたザックが滑落
ボンッ ボンッとゆっくり急斜面を跳ねて、やがて見えなくなる
なんてことだ
手元に残ってるのは雨具とストックとスマホのみ
こりゃ、どういう形であれ(たとえ明日以降になろうと)回収は必須
となればまずは自力でやれるとこまでやってみようと、地形図を見て作戦を練る。
このあと道が沢に近付くチャンスもあまりないので、その場で下降することにした
木の根や岩を、無ければ根を掘り返してつかみ、足は小幅でキックステップを繰り返して慎重に下りる
谷底でザック発見、下降終了。地図で見れば70mほど落下してしまっていた。
背面の内蔵ハーネスが曲がってしまっていたが背負ないことはないので帰宅後に手で直すことにする。
他は幸い外傷はなく、なんとザックカバーが破れてないどころか、カバーがカバーとしてちゃんと付いたままになっていた。
これにはびっくり さすがドイター
水を一杯飲んで、天蓋の泥を払ってからナデナデしてあげて、ほんとにごめんねとザックに謝る。
とても登り返せる斜度ではなく、覚悟してたのでそのまま沢を下る。名付けて片倉谷右股
予想通り最初は斜度が緩く、ところどころ沢筋に道の跡がある
途中で左側斜面を登れないことも無さそうだったが、もうちょっと下ってみる。
等高線からして、なんかこのへん臭いなぁと思ってたあたりでやはり滝が現れた。6mほどか
その場で左側斜面がまあまあ行けそうだったので、また木と岩を支えによじ登る。
思えばこう言う名も無い小冒険みたいのが昔から好きだったなぁと思い返す。以前に山岳会で沢登りを少し教えて頂いたが、
それ以前から一人で山を歩いていて、道を外してしまってリカバリーする時の、こういう崖の登り降りが好きだった
少し登り返して割とすぐトラバース道に出て、あっこれ富士見ターンに行くヤツだ!ビンゴ!
と思ったが途中急斜面のトラバースで幅3mほど崩落しており、ここはホールドが何も無い。足元は落ち葉を払っても柔らかい土が、わずかに道の跡があるけどそれも逆層になってしまっている。
これには難儀した。
斜面に転がってる拳大の石を土に力一杯押し付けて、めり込ませてそれを斜め上から押さえてホールドにする。
下はまたキックステップを繰り返して、ヒヤヒヤ渡りきる。ここはさすがに緊張して写真撮れなかった
富士見ターンに出て、まずザック内のテントのポールとペグが落下の衝撃で折れてないか確認。
ようやく人心地がつく。
休憩してから下降点にデポしてあった雨具とストックを取りに戻って再び下山
どうも明日の祝日どうにか天気が持ちそうで、そのせいか大きなザックで登ってくる方も時々いる
最後に下山してヤマレコのログを閉じたら、この山行の代表写真(の候補)デフォルトで出てきたのが
「いま私は落ちたザックを追ってこの急斜面をクライムダウンしてきましたヨ」の場面の写真であった。
なんだお前ヤマレコよく分かってるじゃねーか!
そうだよこれが今回のハイライトだよ!
下山時の油断
アルプス遠征せず今日は近場で済ませてるという油断
要注意
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