横山丘陵と山室湿原


- GPS
- 03:46
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 235m
- 下り
- 233m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この暑さの中を横山丘陵の一部と山室湿原のサギソウを見に行って来た。
新幹線ガードを潜った先の道脇広場に車をおいて、少し南に戻って田圃の中を西に進むと、稲穂が沢山出ている田に3名が長い袋状の筒で白い薬?を捲いているようだ。この暑さのなかの仕事は大変なことだろうな?とこっちも山に登ろうとしてるのに、感じたものだ。
散布材料を軽トラに積んだ仲間が我々に『この奥は何もないよ』というので、『横山丘陵に登るのだ』と言うと、『まだ松茸もないしな!』と冗談を言いかけて来た。
田のドンつまりには当然ながら害獣防護柵が頑丈に設置されていて、開けることが困難に見えたので、左の斜面迄行くが柵の設置が頑丈にできていて、越せそうにはなかったので、再度正面突破を試みると、何とか開けられそうであった。やっとのことで、全員が柵内に入って入口を固定した。
柵の内側に道は何とか有るが心もとないものだ。南側は斜面になっていて、この周辺は竹林になっているので、何処で歩ける風な感じだ。そういうことは、何処が行くべき道なのかが判りにくいことを示しているので、GPSの地図を見て横山丘陵へ続く枝稜へ向けて竹藪を右往左往しながら斜面を必死で登ると竹林から自然林の小尾根に出たので一服だ。
尾根状になると踏み跡は必然的に現れるものだ。疎林の比較的小さな木々ではあるが、少しの藪にも難儀することになりながら、木の葉の向こうに空が見えたと思ったら横山丘陵の主稜線に到達した。『縦走路』なる標識があって、やっとわかる程度の踏み都が主稜線である。かなり昔にここを北から南まで春に歩いた記憶があるが、明瞭な登山路であった記憶しか残っていないので、その変わりざまにやや驚いた。最近はあまりこの稜線を歩く人は多くはないのだろうと。
主稜線を北に向けて鳥羽上山まで進むべく、背の高い笹を分けながら足元には薄い踏み跡が判るが、目のあたりには笹の穂が覆いかぶさって鬱陶しい程だ。それらを両手で分け分けしながら、身体で笹を押しながらの進行だ。所々に大木があると笹が無い歩きやすい部分が現れて、ホッとしたものだ。277m地点では周囲に景色が見えるかもと思っていたが、木々に囲まれた小さなピークでは何も見えないのが玉に傷だ。鳥羽上山へは更に北上するが、277の北斜面が急傾斜でかなり下るのに、更に下が見えるのには上山への登りが頭によぎって、シンドイ気持ちが先になりそうになった。しかし、やっぱり行けば判るよということであって、鳥羽上山へはシンドサもそれほど多くない内に到着だ。このピークも見晴らしはNGだが、下る巡視路の降り口までくると、伊吹山が良く見える場所があって満更でもない光景に納得だ。
巡視路であるから、それなりに整備をされているので、歩くには問題はないが足底が滑って恐々とへっぴり腰になる部分もあったが鉄塔迄来ると後はトラバース気味の比較的歩きやすい緩い道であった。ほぼ平坦になると前方に田圃が見え、車まで走っているのが見えた。田道はヒカゲが無いし、山室湿原も涼しい場所はないとのことなので、田道に出る前の樹林帯でランチとした。
風の吹く涼しい場所でのランチ後はギラギラの太陽を浴びながら進んでいると、田道は東に山際から離れていくので、山際の畔を進んでいると、山との境に此処にも害獣防護柵があって、その中に作業道のような道が見えていた。田圃の畔は突然流れで閉ざされて、先ほどの田道の方向にしか行けない情況となっていて、そこへ行けばかなり遠回りで山室湿原迄大変そうであった。どうしようか?と悩んだものの、柵内の道に行こうということになり、先ほどの山際の田道の分岐にまで戻って、柵の中に入った。
柵の中の道は良い道で快適に進んでいたが、やはりいいことばかりではないのが世に中で、道が突然行き止まりである。柵の出入り口があるが、完全に使用不可の状態であった。そこで少し戻った場所に上にあがる踏み跡を見つけたので、いやいやながら進むと薄い藪状の木々の中を南へ南へと踏み跡らしきものは続いている。柵のすぐ脇を通ったり、少しは慣れた斜面を通ったりと苦労しながら進むんでいると、すぐ先の田で薬をまいているような人がいたので、この柵から出る場所は南になるのか?と確認した。すると、『何処からそこに入ったのか、どこにも出られるところはない』とのことで、柵内にいることの非をあげつらうばかりなので、諦めて更に藪の中を南に進むことにした。しばらくしたら、開けられる柵の出入り口があった。簡単に開け閉めできる構造であることに小躍りして悦んで明けた。この出入り口を閉めていると、先ほどの田仕事の人が軽トラですぐ近くを通っていたので、『出入り口はありではないか!』というと、『動物が出入りしてはだめだから、ちゃんと閉めろ』としつっこくがなり立てていた。こっちも『判ってるって、言ってるじゃないか!』と怒鳴り返す有様で、田仕事の人とハイカーの遊び人では所詮気が合わないのかもしれない。でも、歩き始めの田仕事の人は冗談を言い合う程なので、やっぱり人となりで大きく変わるのだなと納得させられた。
”永”、”竹”、”長”、”渡”
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