記録ID: 8609223
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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山
今季2回目の飯豊本山 天気よければ泊まりで大日岳へ行きたかった【御沢野営場からの往復】(福島県喜多方市、山形県小国町、飯豊町、新潟県阿賀町)
2025年08月26日(火) [日帰り]


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 09:53
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,201m
- 下り
- 2,205m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 11:04
距離 23.7km
登り 2,201m
下り 2,205m
16:06
天候 | 晴れ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
御沢野営場駐車場の入退場規制【重要】 御沢野営場駐車場の混雑緩和のため下記の入退場制限を設けます。 ご利用を検討されている皆様には相乗りや平日のご利用も検討してください。 【利用規制の期間】7月18日(金曜日)から10月12日(日曜日)の間の金曜日から日曜日 【入退場可能時間】午前6時から午後6時 ※午前6時からの入退場については管理人が到着次第、案内しますので川入集落内や御沢野営場周辺の道路には絶対に路上駐車しないようお願いいたします。(下記地図の飯豊山登山口から御沢野営場の区間の道路) 管理人の駐車案内ができなくなり、他の利用者の迷惑となりますのでご理解、ご協力をお願いいたします。 喜多方市 https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/43737.html?fbclid=IwY2xjawLLKxhleHRuA2FlbQIxMABicmlkETExME1FRnlsU2lmc1JTeXlvAR4iEUUhsoVFhPuLyHuaNDg-A1Ky2PkRK_wC1t8VYErmAkCRVEPgqd8MJm9mkg_aem_xMFytD0q4kRHOfZ4xj9EFQ 御沢野営場へは会津縦貫道喜多方インターから29km。磐越道会津坂下インターから35km。西会津インターから39km。全区間舗装されてはいますが、到着直前は道路がだいぶ狭くなっているので通行注意。 ナビで「御沢野営場(おさわやえいじょう)」と入力しても、検索候補に上がってこない場合があります。代わりに「御沢キャンプ場」と入れてみてください。私の車のナビ(トヨタ純正)は「御沢キャンプ場」で検索できました。もしくは住所検索「福島県喜多方市山都町一ノ木 飯豊山乙」で、この御沢野営場に案内してくれます。もしそれでもダメなようなら地図で検索するかスマホのナビにしてください。 御沢野営場は60台駐車可能。トイレはあるのですが、この日は閉鎖されていました。もし使える場合でも夜間は真っ暗なので利用する場合はヘッデンやスマホのライトが必要。登山ポストあり。駐車料金は基本無料ですが、前日から車中泊する場合は1200円の利用料が発生します(テント張ってキャンプするのと同じ扱い)。御沢野営場はドコモ電波きわめて微弱でした。携帯電話は繋がらないと考えてよいです。 御沢野営場へのアクセス道は天候によって通行止めになる場合があるので、詳しくは喜多方市に確認してみてください。 喜多方市ホームページ https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/36163.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図』によりますと、御沢野営場〜飯豊本山のコースタイムは上り9時間、下り7時間10分です。 【御沢野営場〜横峰〜剣ヶ峰〜三国岳】 これといった危険箇所なし。長丁場の前半なのでペース配分が重要。剣ヶ峰が難所と言われますが、手がかり足がかりは多く、要所にくさりもあるのでじっくりいけばそれほど問題にはなりません。三点確保を無難にできれば十分です。下山時に雨が降って岩が濡れてたり、縦走の大荷物を背負っているときに多少注意するくらいでしょうか。岩場を巻くように進むことが多いので、じっくりルートを見定めながら上り下りしてください。 【三国岳〜種蒔山〜切合小屋】 細かいアップダウンが連続します(私はここが苦手)。道がザレて斜めになっている箇所が多く歩きづらいので、滑落注意。行きと帰りの所要時間があまり変わらない区間です。帰りのここは非常に難儀。 【切合小屋〜草履塚〜御前坂〜飯豊山】 草履塚の上りは7月中は雪渓が残ります。斜度は大したことないので滑り止めはなくても大丈夫です。本日は登山道上に雪はありませんでした。 草履塚から下り姥権現を過ぎて御秘所(おひそ)の岩場、ここは両側が切り立った断崖ですが、手がかり足がかりが非常に多いので、それほど難所でもありません。ちょっと注意するくらいで十分でしょう。 御秘所を過ぎればあとは御前坂(おまえさか)。これが飯豊山登山の最終関門です。疲れきった最終盤に訪れる高低差200mの急登。苦戦する登山者は多いです。もし飯豊本山ピストンなら、御前坂の下に貴重品と飲料以外をデポして荷物を軽くすることも一考。またこの御前坂は浮き石が多く、下りもなかなか気が抜けません。慎重に下ってください。 御前坂を上りきって一の王子を通過し、本山小屋に到達すればあとはビクトリーロード。傾斜の緩い稜線を15分ほど歩けば飯豊本山山頂です。心ゆくまで飯豊の絶景を堪能なさってください。なおここから戻る場合、下山といっても上り返しのある長丁場の道のりとなります。じっくり体勢を整えて下山へ進むようにしましょう。 水場情報(2025年8月26日現在) ・地蔵山直下(峰秀水)・・・○(水量十分) ・三国小屋(剣ヶ峰)・・・?(未確認)崖下のため取りに行くには危険が伴う ・切合小屋・・・〇(しっかり出てた) もし渇水などで切合小屋の水場が使えない場合は、大日杉コースへ15分のところにある沢(通称:すてきな水場)を利用することになります。すてきな水場は雨降り直後多少濁ることがあります。 ・本山小屋・・・◎(冷たい水がドバドバ) 晴れの日がつづくと水の出が悪くなったり、場合によっては水が枯れることもあるので、出発前にSNSなどで水場の情報収集されることをおすすめします。御西小屋の水場は近くにクマが居着いているようで、複数人での採水が推奨されています。利用の際はご注意ください。 登山道や山小屋については、このサイトが詳しいです 飯豊朝日の登山者情報 https://www.ic-net.or.jp/home/iide/ |
その他周辺情報 | 最寄りのコンビニはファミリーマート山都三津合(やまとみつあい)店。ただ深夜は営業していないようなので、必要なものはあらかじめ購入しておいた方がいいでしょう。 下山後の温泉でいちばん近いのはここ いいでの湯 http://www.sobanosato.jp/spa/ 飯豊山の麓にある天然温泉浴場いいでのゆ。 日帰り入浴とお食事を楽しんでいただけます。また宿泊施設を備えておりますのでご宿泊いただくことも可能です。登山シーズンには県内外の登山客の皆さまにもご利用いただいております。つなぎを使用しないそば粉100%の山都そばもご賞味いただけます。 入浴料:大人500円、子ども(小学生)300円 利用時間:9:00〜21:00(4月から10月)、9:00〜20:00(11月から3月) 定休日:第2月曜日(祝日の場合は翌火曜日) ふれあいランド高郷 http://www.frtspa.co.jp/ ふれあいランド高郷温泉は、硫酸塩泉で、水素イオン濃度(ph)8.9、無色透明、無味無臭刺激が少なく肌に優しい泉質です。さらに美肌効果があり、メタケイ酸が基準値と同等含有し、柔らかく気持ちのいい「美人の湯」ともいわれている温泉です。 また、保温力があり長く持続する特徴のある温泉です。 ふれあいランド高郷は、平成6年5月オープンした日帰り保養施設です。温泉施設は、大浴場、露天風呂、泡風呂、薬草風呂、水風呂、うたせ湯、サウナからなります。 くつろぎスペースとしましてふれあい広場(和室の大休憩室)、和室(ステージ付/要予約)、子供プレイルーム、カラオケルーム、食堂、手打ちそばコーナー、ロビー、売店があります。 また、パークゴルフコース(18ホール)があり、ご利用頂けます。 開館時間 午前9:00〜午後9:00まで 休館日毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日) 1月1日 利用料金 一日 大人500円 小学生300円 夜間 大人300円 小学生150円(5時以降) 駐車場約100台 / 大型バス可 新潟方面へ向かう途中の温泉はこちら ロータスイン(西会津町) https://www.lotosinn.com/ 2025年8月26日現在のロータスインは源泉の不調で沸かし湯での営業です。温泉ではないのでご注意ください。そのため入浴料が大人300円とお安くなっております。温泉の復活は秋以降のもよう。 ロータスインの温泉は、源泉掛け流しのナトリウム塩化温泉です。ミネラルたっぷりのしょっぱい温泉は、神経痛や創傷、疲労回復などに効能があるといわれており、お肌にも大変良いとご好評です。大浴場で体をほぐして露天風呂でほっと一息。自分をいたわるご褒美に、至福の時間をお過ごしください。露天風呂・気泡風呂・ジャグジー・打たせ湯・サウナ・冷水浴など充実のクアハウスは、リフレッシュ効果抜群です。 入浴料 大人(中学生以上):500円 小学生:300円 日帰り温泉営業時間:10:00〜21:00 定休日:第4月曜日(定休日が祝日の場合は翌日休) |
写真
おはようございます。喜多方市の御沢野営場です。これから本山小屋に一泊して大日岳をめざす……と考えていたのですが、翌日天候が荒れそう。ということで飯豊本山まで日帰りの短縮バージョンで歩いてきます。では行ってまいる
林道を歩いて登山口。大日岳は2023年の7月に日帰りしたことがありまして、今でも超超超がんばれば日帰りできなくはないんですが、長すぎるし辛いんでやめておきます。それにもう出遅れてますし。大日岳日帰りはブラックスタート決めないと厳しい。
毎回ここに立つと「今日は歩ききれるかな?長丁場大丈夫かな?」と不安感に襲われます(苦笑)
毎回ここに立つと「今日は歩ききれるかな?長丁場大丈夫かな?」と不安感に襲われます(苦笑)
30分ほどで下十五里。登山口から横峰付近までは「長坂」と呼ばれるダラダラとした上りがつづきます。500〜600mおきに出てくるこのような広場は絶好の休憩ポイント。「長坂」は往路よりも帰りで疲れ切ったとき、終わらない下りがきつい。斜度は大したことないんで歩きやすくはあるんですが
地蔵山直下、峰秀水の水場。冷たい水が十分な量出ていました。切合小屋、本山小屋の水場もしっかり出ていたので、日帰りならば水場ごとに補給すれば500mlのペットボトル1本で足りるかも。私は2.5L持ってきたので2kg余計な荷物を背負ってたってことか
剣ヶ峰の岩場を上がっていきます。7月に飯豊本山に登っていますがそのときは上りで飛ばしすぎ帰りはバテバテになってしまったので、ペース配分しゆっくりめで歩くのが今回のテーマ。前回よりも飯豊本山まで上りで20分、下りで10分さらに時間をかけて登れればいいかな
あっ、寛永通宝。これまで20回は飯豊山に登っていますが初めて見つけた。
かつて飯豊山信仰があった時代、周辺地域には成人の通過儀礼で飯豊山登山がありまして、そのときの願掛けやおまじないで道にお金やお米を撒く風習があったそうです。この寛永通宝はそのとき撒かれたものと思われます
かつて飯豊山信仰があった時代、周辺地域には成人の通過儀礼で飯豊山登山がありまして、そのときの願掛けやおまじないで道にお金やお米を撒く風習があったそうです。この寛永通宝はそのとき撒かれたものと思われます
三国岳を過ぎてからの細かいアップダウン区間を過ぎて種蒔山まできました。このアップダウンにはいつも苦戦させられます。ここでようやく飯豊本山の姿を拝むことができました(奥のピーク)
駒形山、御西へとつづく主稜線がガスっちゃってます。晴れるのを気長に待つか
山頂はブヨがかなりうるさいです。私はあまり、というか虫は全然気にならないのですが、さすがにチクチク噛まれるので払いのけながらでした
山頂はブヨがかなりうるさいです。私はあまり、というか虫は全然気にならないのですが、さすがにチクチク噛まれるので払いのけながらでした
おっ、主稜線の雲が取れてきた。でも大日岳は雲の中です。大日岳はなかなかハードルが高い。もし大日岳が百名山だったら、幌尻レベルの難儀な山になっていたかもしれません。いや、幌尻行ったことないので知らんけど。というか北海道の山はヒグマが怖すぎて無理です(利尻除く)
本山小屋で『山と渓谷』と『週刊文春』の最新号を差し入れしてきました。私が読んだ後なので申し訳ないですが……。管理人の金子さんも喜んでくれてよかったです。本山小屋で泊まる皆さんもぜひ読んでみてくださいね。『山と渓谷』にはヤマレコのマトヤンも出てましたよ
金子さんとツアー引率中のガイドさんとしばらく山談義してから下りへ
金子さんとツアー引率中のガイドさんとしばらく山談義してから下りへ
林道歩いて御沢野営場。車は私のを含めて3台しかありません。登山者少なかったもんなあ。汗だくですがそんなに暑くもないので、今日は川でドボンせずお風呂に直行します。私が車に乗り込んだ瞬間夕立ちが降り始めました。完璧なタイミングでの下山だぜ
感想
今季2回目の飯豊本山に登ってきました。
今年の御沢野営場は金土日に入退場規制があり、また土日は混むため平日に休みを取り、本山小屋に泊まって一泊二日で飯豊連峰最高峰の大日岳(2128m)をめざす計画を立てていたのですが、どうやら2日目の天候が荒れそう。「うーん、どうするかな!?」思案した結果、いつもと同じ御沢野営場からの飯豊本山日帰りで妥協しました。大日岳は2023年の7月に日帰りしたことがありまして、ものすごーくがんばれば日帰りできないこともないのですが、長いし辛く苦しいので封印しました。あれは話のタネに一回やれば十分です。
前回飯豊本山に登ったときは往路で飛ばしすぎて帰りに大バテしたので、わざとペースを落とし気味に歩きました。その効果か体力面では比較的余裕残しで往復完了。まあ仮にも飯豊山なので疲れてないってことはないんですが(笑)
飯豊本山にはこれまで20回は登っていますが、何度登っても飽きることがありません。進んでいくうちにガスが晴れて展望はそこそこあり風景を楽しめましたし、寛永通宝も初めて見つけることができました。飯豊は訪れるたびに毎回何かしらの発見があります。
来月、そして来年以降もまた飯豊本山に登れるかな?ここは私にとって体力測定の場でもあるので、今後もこの長丁場を歩ききれる身体作り、そしてコンディションを維持していきたいものです。
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