岡山県新見市 泉源公園〜剣山〜三日月山 マツムシソウ花畑＆展望
鳥取県
岡山県
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 03:20
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 555m
- 下り
- 556m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:57
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 3:21
歩行距離6.5km、歩行時間3時間、歩行数12,400歩、消費カロリー940Kcal
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。三日月山＜写真40,41＞へは往路で一部道から逸れてしまい、ササをかき分けました。これ以外は道ですがササなどが体に当たることが多く、特に三日月山への道はかき分けずに歩けるギリギリです。足元はなんとか見えます。 泉源公園駐車場から剣山頂上＜写真25〜33＞までは、西周り、東周りともにササなどが体に当たる箇所がありますが問題ありません。 泉源公園駐車場からすぐに国道180号の東側の作業道に入りました。砂利道で草が脚に当たる箇所がありますが普通に歩けます。側をちょろちょろと水が流れていますが、雨天でも大丈夫でしょう。標高700mを超える手前で左（西側）から国道180号に続く作業道（草は低く脚に当たりません）と合流します。合流点周辺は少し開けていますが道標はなく、下りだと東側の作業道には気づきにくいです。フシグロセンノウ撮影地点＜写真13＞を過ぎて少し経つとコンクリート道になりました。 標高770m辺りの分岐で剣山方面へは西周りと東周りの2コースに分かれます。往路で利用した西周りのほうはしばらくコンクリート道です。一部は手すりもありますが少し急なので、濡れていると滑りやすいかもしれません。標高870m辺りから土道になり、階段状の箇所もあり歩きやすいです。ササがたまに肩や脚に当たりますが足元は見える道が剣山頂上＜写真25〜33＞まで続きました。 剣山頂上＜写真25〜33＞から引き返し標高885m辺りで東周りコースに入りました。道標はありません。ササがたまに脚に当たりますが足元は見えます。今回のように下りでは道迷いの心配はありませんが、上りでは鉄塔＜写真37＞辺りで道が左右に分かれているのに気づきます。北側の上り道のほうが登山道です。標高780m辺りの三日月山＆剣山分岐の道標はなくなり、鉄塔巡視路の黄色い標柱が立っています。うっかりスルーしてコンクリート道まで下ってしまい引き返しました。 標高780m辺りの三日月山＆剣山分岐から三日月山頂上＜写真40,41＞までは、往路で一部道から逸れてしまい、ササをかき分けました。登山道もかき分けずに歩けるギリギリです。 標高780m辺りの三日月山＆剣山分岐の道標はなくなり、鉄塔巡視路の黄色い標柱が立っています。うっかりスルーしてコンクリート道まで下ってしまい引き返しました。標柱から鉄塔No100方向には倒木があり、またぐとすぐに黒いプラスチックの土留めがありました。しばらくは急登が続きます。 標高845m辺りで急に道を見失いササヤブに突入しました。少しかき分けるとなんとなく道らしく足元は見える箇所があり、標高850m辺りで少し開けました。ここから右（北寄り）のササが倒れているほうへ進むと、標高855m辺りで道に復帰できました。逸れた距離は短く、道はこのわずかに右寄り（北東寄り）だったようです。復路では逸れずにすみましたが、ササが体に当たりかき分けずに歩けるギリギリで足元はなんとか見える道でした。 標高855m辺りで道に復帰すると、標高895m辺りの石埋まりの上を越えるまではササが体に当たりかき分けずに歩けるギリギリの道が続きました。足元はなんとか見えます。 標高895m辺りの石埋まりの上を越えると、しばらくはササが当たらない道が続きました。一部、崩れやすく急な箇所がありますが、下りでも大丈夫でした。 標高970mを過ぎると三日月山頂上＜写真40,41＞までは緩やかですが、再びササなどが脚に当たる箇所がありました。足元は見えます。 |
| その他周辺情報 | 出発点の泉源公園駐車場から国道180号を少し南下すると、新見千屋温泉いぶきの里があります。火曜定休で日帰り入浴は受付が11〜20時、中学生以上1,000円です。また、レストランいぶきはランチタイムが11〜15時（ラストオーダー14時半）、ディナータイム が17〜21時（ラストオーダー20時）で、地元が誇るブランド牛・千屋牛を使用したメニューなどがあります。 |
写真
01後醍醐天皇の休石＆祠…山行前にちょっと寄り道。1331年の元弘の変により翌年に隠岐に島流しとなった後醍醐天皇は、新見市千屋花見にあるこの石に御輿（みこし）を下ろして休憩されたと伝わっています。さらにここから剣山（けんざん）＜写真25〜33＞東北東の明智峠を越えて隠岐へ向かわれました。
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02後醍醐天皇の休石より田んぼ越しに剣山…国道180号線沿い西側にある休石＜写真01＞の向かいです。北方面少し西寄りにこれから登る剣山（けんざん）＜写真25〜33＞が見えました。手前の黄金色の田んぼがきれいです😊
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03ヤマトフキバッタ？…出発点とした泉源公園駐車場のベンチにいました。体長は2.5cm程です。この地域には翅の短いフキバッタの仲間は2種類います。翅が大きめで左右が離れていないので、ダイリフキバッタではなくヤマトフキバッタではないかと思います。
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05ゲンノショウコ…まだ泉源公園駐車場内です。直径1cm程の花の色は赤と白の2種類あります。西日本には赤花が多いそうですが、岡山県では両方見られます。今回はすべて赤花でした。
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06ムラサキツメクサ…砂利の作業道に入りました。ムラサキツメクサはアカツメクサとも呼ばれ、シロツメクサとは違い、花のすぐ下に葉があります。花色がピンクのモモイロシロツメクサもあるのでややこしいです。葉がより細く尖るのも特徴です。
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07ボタンヅル…センニンソウに似ていますが、直径2cm程と半分くらいの大きさです。また、花弁のように見える白い萼（花弁はありません）とおしべの長さが同じくらいです。地面を這っていました。
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10キンミズヒキ…ヒメキンミズヒキよりも少し大きめの花は直径1cm近く、おしべは10本以上あります。花の大きさよりもおしべの数で見分けたほうが確実です。剣山＜写真25〜33＞の登山道でもたまに見かけました。
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11杉林…作業道はしばらくこのような杉並木道です。足元にはもっと草が茂っている箇所も多いのですが、ツリフネソウ＜写真09＞などの花がたくさん見られるので気になりませんでした。歩きながら動画も撮りました。
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14ヒメキマダラヒカゲ…翅の表側はキマダラモドキによく似ており、後翅の模様が蛇の目になっていないことで見分けられます。裏側を見ると間違いようがありません。
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15イタドリ…雌雄別株で、夏から秋に5mm程の白い花を咲かせます。漢字で書くと虎杖、そう、「呪術廻戦」の主人公・虎杖悠仁（いたどりゆうじ）の名字です。この花には昆虫が群がっていることもよくあるのですが、動画を撮って確認しても見つかりませんでした。
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17ママコナ…県北でよく見られるシコクママコナとは違い、下唇の先端は白ではなくピンク色です。ツシマママコナによく似ていますが、苞の縁にある鋸歯はより多く長くて目立ちます。この周辺だけでした。
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19シラヤマギク…白い野菊はどれもよく似ていますが、下のほうの葉はハート形で舌状花が少なく花弁がまばらなのでわかりやすいです。この周辺にだけ3株程ありました。
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21明智峠分岐の展望地より三日月山…明智峠と剣山＜写真25〜33＞との分岐は開けており、北北西方面に目指す三日月山＜写真40,41＞が見えました。
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22明智峠分岐の展望地より宝仏山＆西毛無山…北東方面です。中央少し左寄り奥が宝仏山、右奥は左が西毛無山（にしけなしがせん）で右が1,180m峰です。
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24ツリガネニンジン…長さ2�冂�の花はサイヨウシャジンに似ていますが、裾が広がり気味で、めしべの花より突き出た部分の長さは花の長さよりも短いです。側に咲き始めのマツムシソウの株がありました。
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25剣山頂上マツムシソウ…マツムシの鳴く頃に咲くというのが名前の由来です。直径3〜4�僂硫屬藁辰靴欧膿裕い�あります。期待通り、周辺はマツムシソウの花畑でした。頂上を囲むように花畑になっていますが、なぜか東側のみ生えていません。頂上の開けた箇所の北端から歩きながら動画を撮りました。
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26マツムシソウ＆ツマグロヒョウモン♂…ツマグロヒョウモンのメスは前翅の先端近くに裏にも表にも黒い帯状の模様があります。これはないのでオスです。ヒョウモンチョウの仲間の翅の表側は似ているのが多くてややこしいのですが、裏は違いがわかりやすいです。
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27キアゲハ夏型…ナミアゲハとは違い、翅の表側の付け根周辺に黒い部分があります。動画を撮りました。ジャノメチョウも動画を撮りましたが、微妙にピンボケ😅
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29剣山頂上より田んぼ越しに剣森山＆明石山…南方面です。中央手前は新見市千屋花見地区の田んぼ、左奥に頭だけのぞいているのが剣森山（けんもりやま）、中央奥は千屋ダム西の924m峰、右端は明石山です。
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30剣山頂上より蓬平＆雌山＆雄山…南東方面です。左が蓬平（よもぎだいら）、中央最奥が雌山（めんぜん）、その右は雄山（おんぜん）、右手前の尖ったのは1,042m峰です。
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33剣山頂上より三日月山…北西方面です。中央は三日月山西尾根の980m峰、その右が目指す三日月山頂上＜写真40,41＞です。後でマツムシソウ＜写真25＞の動画も撮りました。
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34ホタルブクロ…上を向いていたので、連れの第一声が「誰や？」ヤマホタルブクロとは違い、萼の間にめくれ上がった付属体があります。赤花と白花があり、岡山県では両方見られます。この1輪だけでした。
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35キノコの幼菌…アカマツの幹に長さ10cm程の塊が2つありました。写真ではわかりにくいですが、水滴がいくつかついていました。キノコが成長のため有機物を分解し吸収する際に排出する余分な水分を分解水といいます。特にツガサルノコシカケなどでよく見られます。
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36ヤマトウバナ…直径3mm程の花は似たのが多いです。花穂の下に糸状の苞がないことでヤマクルマバナと、萼の毛が長いことでトウバナやイヌトウバナと見分けられます。
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37鉄塔越しに三日月山南東尾根…北西方面に鉄塔越しに三日月山＜写真40,41＞の南東尾根が見えました。これからこれを登ります。ここから大山（だいせん）が見えるはずですが、この日は無理でした。
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38テングツルタケ…カサの直径は5cm程です。表にはつぼの破片がわずかに残っており、条線が長く、つばはありません。色はもう少し灰色っぽいのもあります。有毒なので見るだけ😊
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39モミジガサ…長さ2cm程の花はオオカニコウモリに似ていますが、葉はモミジのように深く裂けます。3年前には葉がほぼ五角形のオオカニコウモリがたくさん咲いていたのですが、今回はまさかのモミジガサでした。開花中はこの1株だけで、つぼみだけの株は確認しなかったのですが、どっちだったのでしょう。
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40三日月山頂上…3年前はしっかり立っていたピーク標が倒れていました😅周辺は展望が効きませんが、少し開けており日陰なのでゆっくり休憩できます。周辺を歩きながら動画も撮りました。
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43泉源公園看板越しに花見山…南西方面です。中央は花見山北尾根の1,128m峰で、花見山は左奥です。このすぐ南東にいぶきの里スキー場のプールなどが見下ろせました。ちょうど今年の営業最終日でしたが、かなりにぎわっていました。
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44ウラギンシジミ…車に戻り、靴を履き替えたりしていると、車内の連れのザックに止まっていたので動画も撮りました。連れが最も好きなチョウです。北杜夫『幽霊』だったと思いますが、銀色に光る翅で優雅に舞う描写があります。実際にはドタドタと飛び、妙に太い足を持ち、花の蜜には目もくれず腐った果実や獣糞に群がる変わり者です。秋になると庭で連れの体にやたら止まりたがるので、連れは「ウ〇コなんかついてへん。」と言いながらうれしそうにしています。
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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感想
【岡山県最北西部に位置する剣山＆三日月山へ…残暑登山】
8月末日というのに、気温が下がる気配がまったくありません。この日は大陸に停滞前線が発生し天気が不安定になる可能性がありましたが、幸い小笠原の高気圧が頑張って前線や気圧の谷の接近を阻止してくれました。そのせいか、蒸し暑い一日となり、低山王国・岡山県で登山を楽しむ方はあまりおられなかったと思われます。岡山県内はどこも猛暑の予想でしたが、旬の花の観賞優先で訪問先を選びました。
今回、訪問した剣山（けんざん）と三日月山（みかづきやま）は鳥取県（日野町）と岡山県（新見市）の県境に位置します。標高はそれぞれ962mと993m、世間一般的には低山の部類に入りますが、岡山県ではそこそこの高山です。頂上に立てば、気温が25℃前後ぐらいにはなるだろうと高をくくっていました。実際の稜線上の気温は30℃未満だったとは思いますが、体感温度は明らかに30℃を超え、山行中汗が乾くことはありませんでした。覚悟の上でしたが、全身びしょ濡れでゴールしました😅
【歩きやすい登山道と展望のいい頂上の剣山】
今年は特に猛暑が長引いているので、花も少なく開花が遅れているかもしれないと心配していました。出発点の泉源（せんげん）公園の駐車場周辺は草が茂っており、よく見るとツユクサ＜写真04＞やゲンノショウコ＜写真05＞などが咲いていました。お花ロードの予感😊今回は午後から日射の影響で雷雨の可能性もあったので、先に展望がいい剣山に登ることにしました。
駐車場からすぐに国道180号の東側の作業道に入りました。砂利道で草が脚に当たる箇所がありますが普通に歩けますし、ツリフネソウ＜写真09＞などの花がたくさん見られるので気になりませんでした。しばらく進むと樋ノ谷川沿い＜写真12＞になりました。側をちょろちょろと水が流れていますが、雨天でも大丈夫でしょう。
フシグロセンノウ撮影地点＜写真13＞を過ぎて少し経つとコンクリート道になりました。やはりツリフネソウやツユクサがたびたび見られました。
標高770m辺りの分岐で剣山方面へは西周りと東周りの2コースに分かれます。まずは西周りのほうに進みました。
明智峠分岐の展望地＜写真21,22＞で急に開け、目指す三日月山＜写真40,41＞などが見えるとテンションが上がりました。ササがたまに肩や脚に当たりますが足元は見える道が剣山頂上＜写真25〜33＞まで続きました。
頂上は広々として日陰もなく超暑かったですが、岡山県と鳥取県にわたって360度パノラマ展望が効き、山頂一帯がマツムシソウとチョウのパラダイスと化していました＜詳細後述＞。実は、3年前の同時期に訪れていたこともあり、このロケーションは想定していました。
2022年8月28日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4632100.html
この時は、日本百名山・大山（だいせん）の綺麗な姿＜南壁＞が間近に見えたのですが、今回は雲に隠れて見ることができませんでした。それでも、これ以外は楽しめましたし、何よりも貸し切りでのんびりできたのがよかったです😊
【ササが茂った登山道と木陰の頂上の三日月山】
剣山頂上＜写真25〜33＞から引き返し標高885m辺りで東周りコースに入りました。今回のように下りでは道迷いの心配はありませんが、上りでは鉄塔＜写真37＞辺りで道が左右に分かれているのに気づきます。北側の上り道のほうが登山道です。鉄塔からはこれから登る三日月山＜写真40,41＞の南東尾根が見えました。大山（だいせん）も見えるはずですが、この日は無理でした。
標高780m辺りの三日月山＆剣山分岐の道標はなくなり、鉄塔巡視路の黄色い標柱が立っています。うっかりスルーしてコンクリート道まで下ってしまい引き返しました。
標高845m辺りで急に道を見失いササヤブに突入しました。3年前もひどいヤブとの評判でしたが、実際には、たまに片手でよけるくらいですんだので今回も安心していました。いや、これはホンモノでした😅少しかき分けるとなんとなく道らしく足元は見える箇所があり、標高850m辺りで少し開けました。ここから右（北寄り）のササが倒れているほうへ進むと、標高855m辺りで道に復帰できました。逸れた距離は短く道はこのわずかに右寄り（北東寄り）だったようです。やれやれ、これだけですんでよかった。
ここから標高895m辺りの石埋まりの上を越えるまでは、ササが体に当たりかき分けずに歩けるギリギリの道が続きました。足元はなんとか見えます。
最後は低い草が生えた中を進み、頂上に到着すると、ピーク標が倒れていました。3年前同様、木陰で展望も効かず薄暗い印象ですが、風が少し吹いてきたせいか、剣山よりも涼しかったので休憩には最適な環境でした。
剣山との分岐から三日月山までの登りは高度差が200m程度しかないのですが、急登が続き展望が効きません。気が紛れないこともあり、実際には倍の400m前後ぐらいの高度差を登っている感覚でした。先に剣山＜写真25〜33＞に登ると、ササの茂り具合も傾斜もさらにひどく感じられるのかもしれません。
ここから引き返し、またあのヤブを通るのかと思いましたが、復路では逸れずにすみました。ただし、ササが体に当たりかき分けずに歩けるギリギリで足元はなんとか見える道でした。3年前よりもササが茂っているようですが、まあ、このくらいなら許容範囲、十分だと思うのはヤブコギ慣れして感覚がマヒしているからでしょうか😅
【🎼あれマツムシが咲いている・・・チョウチョロリン🎶】
剣山頂上は、岡山県の山では珍しいマツムシソウの群生地です。頂上を囲むように花畑になっており、もう見頃ですが、まだつぼみもありました。開花が遅れているかもしれないと心配していましたが、3年前と変わらない光景にほっとしました。なぜか東側のみ生えていませんが、十分です😊
マツムシソウは一見するとキク科に見えますが、スイカズラ科の植物です。マツムシといえば、小学生の頃に『虫の声』という唱歌を音楽の授業で歌った記憶があります。「あれ松虫が 鳴いている ちんちろ ちんちろ ちんちろりん・・・秋の夜長を 鳴き通す あおもしろい 虫のこえ」という歌詞からも分かるように、松虫は晩夏から秋にかけての風物詩です。
マツムシソウの花期は8月から10月までとされており、マツムシの鳴く時期とほぼ一致します。しかし、この日はマツムシどころか、スズムシ、コオロギ、キリギリスなど秋の訪れを知らせてくれるはずの昆虫の鳴き声がほとんど聞こえてきませんでした。コエゾゼミよりも多少ガラガラと聞こえる感じや分布域からするとキュウシュウエゾゼミらしき鳴き声が響き、まだ夏真っ盛り😅
また、たくさんのチョウが頂上付近を舞っていました。マツムシソウはチョウに大人気でした。思わず、『虫の声』の歌詞の一部“鳴いている”を“咲いている”に、“ちんちろりん”を“チョウチョロリン”に替えて歌ってしまいました。🎼あれマツムシが咲いている・・・チョウチョロリン🎶さらに、『ちょうちょう』の歌詞まで😁🎼ちょうちょう ちょうちょう・・・菜の葉に飽(あ)いたら マツムシソウにとまれ🎶と、頭の中では完全にマツムシソウ＆チョウの世界に塗り替えられていました。おかげで、超暑かった剣山の頂上ですが、精神的には爽やかになりました😊
猛暑は予想通りでしたが、午後からの雨はなく、今回は貸し切りでのんびりとマツムシソウの観賞ができました。大山（だいせん）が見えなかったのは残念でしたが、次回の楽しみが増えました😊
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