記録ID: 8640642
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
無黒山【無雪期】【リベンジ】
2025年08月29日(金) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 08:41
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 696m
- 下り
- 692m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:11
距離 10.1km
登り 696m
下り 692m
5:11
21分
スタート地点
5:36
8分
西谷後橋
5:44
10分
ロクロ橋
5:54
22分
合流地点(西谷後沢・ロクロ沢)
6:16
3分
合流地点(南北の支流)
6:19
6:33
17分
橋
6:50
19分
切り通し
7:09
28分
上の堰堤
7:37
7:54
62分
標高780m地点
10:17
25分
標高780m地点
10:42
10:47
21分
上の堰堤
11:08
11:09
7分
切り通し
11:16
3分
橋
11:19
11:20
19分
合流地点(南北の支流)
11:39
11:41
7分
合流地点(西谷後沢・ロクロ沢)
11:48
8分
ロクロ橋
11:56
6分
西谷後橋
12:22
ゴール地点
天候 | 曇のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
以下では、西谷後沢が標高610m付近で分かれる支流をそれぞれ「北の支流」「南の支流」、南の支流を林道が越える橋を「橋」、北の支流の標高620m付近の堰堤を「下の堰堤」、標高670m付近の堰堤を「上の堰堤」と呼ぶ。 コースタイムでもこの表現を使用した。 ◎概要 無黒山の山頂に到る最短のコースは、山頂の南東に延びる高低差400m弱の尾根である。地形図上では尾根の取り付き地点にある「上の堰堤」まで林道があることになっているものの、実際は標高580m付近の丁字路から先は刈り払いがなく藪になっている。この藪は木が少ないため密生した草の藪で、藪に慣れている人でも面倒なコースだ。2日前に林道上の藪で時間をとられて撤退し、その復路で沢を辿って短時間で通行できるコースを見つけたため、そのコースで上の堰堤まで移動し、尾根を辿って登頂した。 ◎沢の水量について この日は沢にほぼ水がなかった。他の季節・天候で沢の水でコースが通れない可能性もあるかもしれない。今回は前々日はまとまった雨があったが前日は降雨がない状態で、コース上では水はロクロ沢の一部(西谷後沢との合流地点から上流へ30m程度の地点まで)のみにあり、水深は深い所で10cm程度で、岸沿いや水から出ている石を踏んで通れば靴を濡らさずに通過できた。 ◎コース概要・行動記録 民宿「雲天」の裏から西谷後へ入る林道へ進む。西谷後橋で登川の本流を渡り、小屋の前を経てロクロ沢にかかるロクロ橋へ至る。草原を避けるためにここから沢を辿る。ロクロ橋の脇から沢へ下りる。護岸が高くて下りにくいが、橋のすぐ上流側で護岸から灌木が生えている(2日前に確認していた)ので、それを足掛かりにして下った。ロクロ橋の下では沢は2筋に分かれて流れているので、右岸(下流を向いて右)側を辿る。すぐ先に2つ小さな堰堤がある。1つ目はちょっと段差大きめだが特に工夫せずとも下れる。2つめはさらに段差が大きい。堤の下の2筋の沢の間が藪になっており、その藪に大きなコンクリートの塊が落ちている。一度そのコンクリートに乗り、そこから沢底に下りると楽に下れる。その後、沢底を下る。はじめは水はない。下るうちに水溜まりが出てきて、30mほど歩くうちに水が増え流れのようになり、西谷後沢が左から合流してくる。そこから西谷後沢を上流に辿る。西谷後沢は通った範囲では水は無く、高低差はほぼ無く、石の沢底が続く。岩場などはない。合流地点から20分ほど西谷後沢を遡ると北の支流と南の支流の合流地点に着く。南の支流へ進む。ここから少し進むと小さいコンクリートの堤があり、そのすぐ先に草に覆われた小さなコンクリートの橋がかかっている。この上を林道が通っている(かつて通っていた、と言うべきか。今は橋の上も草が密に生い茂っている。)。橋の下をくぐり70mほど進むと、右手が少し開けて木の生えた尾根が見えてくる。この辺りで沢から上がり、右手の尾根へ登る。その後、尾根をたどって登る。少し行くと林道が尾根を横切る切り通しがある。切り通しを越えて再度尾根に入る。ここから先はあまり尾根上を行くと目的地の「上の堰堤」から遠ざかるので、尾根の北側の斜面の樹林の中を西へ進む。これといった地形は無いので、堰堤までGPSに頼って進む。樹林の中は下草が少なく歩きやすい。あまり北に寄りすぎると藪が濃くなるので避ける。(GPSに頼りたくない人は、切り通しから林道の跡を辿ればいい。前回は切り通しの50mほど西から林道を辿ったが、道の跡が分かりづらいので注意。藪はそこまで濃くない。)上の堰堤についたら、堰堤の下側で沢を渡って(堰堤の上側は足を踏み入れていないので分からないが、下から見た限りでは開けていて明るく草が繁茂していたのであまり通りやすい所ではなさそうだ)、反対側の岸を登ってそのまま尾根へ取り付く。堰堤のすぐそばは急なので、数メートル下流からいくといい。急な、灌木と低木の藪が濃い尾根に入る。尾根の下部は尾根があまりはっきりせず、特に取り付き附近は不明瞭なので、復路用に密に赤布を打つとよい。この尾根はなぜか一定の間隔で平らなところが現れる。昔九十九折の道でも通っていたのかもしれない。780m付近で角度が変わり傾斜もゆるくなる。この地点が尾根上ほぼ唯一の見晴らしがある地点で、柄沢の東尾根や威守松山の尾根、奥に柄沢から米子頭、巻機あたりまでの稜線が見渡せる。780m付近から先は尾根が明瞭になり、灌木が減って藪も薄くなる。また、明らかに踏み跡らしい跡がある。無雪期にも人が入るのか?それとも獣道か?1時間弱登ると1,000m付近に到り、ここで東からの尾根と合流。山頂へ進む。山頂付近はササと灌木の藪が濃い。山頂には三角点があるのみ。三角点は5cmくらいしか頭を出していないが、順当に一番高い所の尾根の真ん中にあるので探しやすいと思う。視界ゼロの山頂でたるんでいたら、西の稜線からガサガサ音が聞こえクマかと思い怖かった。風だったのだろう。下りはそのまま同じルートを辿る。真っすぐな尾根だが若干RF難というか尾根を外しやすい所続きで、特に尾根の下部は気を遣う。標高800m付近で、少し先の藪を右手の甲でよく見ずに押さえたところ、ハチがとまっていたようで刺される。咄嗟に左手でおさえたところハチも抑え込んでいて、手を離すと逃げていった。痛みに気を取られあまり見れなかったがアシナガバチくらいのサイズで、後のダメージからするとスズメバチ等の強い毒をもつ種ではなかったと思う。はじめ激痛だったが、毒液を爪で押し出し、口で何となく吸い出し、水で洗い冷やすと多少治まったので、ついでに水分補給をしてから急いで下る事にした。2年前に初めてハチに刺された後なのでアナフィラキシーが若干不安だったが、特に何もなかったので良かった。むしろ前回刺された経験で対処方法やダメージの程度が何となく頭に入っていたので、落ち着いて対処できた。傷は痛かったがまあ藪を漕ぐには支障のないレベルでスピードが落ちることもなく下まで下れた。行きから気になっていた尾根の途中の平らなところは、2個くらい見過ごして通った後、一番最後のところで写真を複数取り、GPS上に場所を残すため少し東に辿ったりしてみた(710m付近)。ハチがなかったらもう少し腰を据えて探索していたところだ。最後の急坂はなかなかRFが面倒だったが、行きで打った赤布が見えたので安心して上の堰堤まで下れた。上の堰堤の堤の上が開けていたので、少し寄り道で堤上に出て写真を撮った。その後は行きと同様、堰堤から南の樹林に入り、藪漕ぎして(雑にRFしたのでかなり南へずれた。帰路は多少方向がずれても南の尾根があるから迷わないのであまりGPSを見なかった)尾根に乗り、切り通しの少し先で南の支流に下り、以降はずっと沢沿いをサクサクあるいて無事下山した。 |
その他周辺情報 | 民宿 雲天 http://unten-fan.com/ 温泉 金城の里 |
写真
低い堤の先に橋がある。
写真だと分かりづらいが、下の見えているコンクリートは堤で、画面上から1/4くらいのところに横に橋が通っている。上の藪は橋の上に繁茂した草で、その下に橋の下の空間があり奥が見通せる。
写真だと分かりづらいが、下の見えているコンクリートは堤で、画面上から1/4くらいのところに横に橋が通っている。上の藪は橋の上に繁茂した草で、その下に橋の下の空間があり奥が見通せる。
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー(藪用)
ズボン
靴下
作業軍手(藪軍手)
防寒着
雨具
ゲイター
靴
サブザック
水
行動食
非常食
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
予備靴ひも
ライター
固形燃料
小型ストーブ
エマージェンシーシート
|
---|
感想
ハチに刺されたのを除けばトラブルなく快調に歩けて、無事無黒山に登頂でき2日前のリベンジを果たすことができた。
前回うまく把握できなかった下の堰堤や切り通し付近の地形をしっかり確認して通ることができた。ルート取りは大きなミスなく通過できたが、南の支流から上がるところ(はっきり目標があり段差が小さいような場所を見つけたい)と、南から上の堰堤の下に下りるところ(誤って切り立った段差の上に下りてきてしまい、無理矢理下ったがちょっと危なかった。もとからの地形に林道が相まって大きな段差を作っているのでどこから下るか考えどころ)は改善の余地がある。
無黒山までの尾根は多少濃いところもあるが、灌木が絡まっているようなところはなくスピードを出して漕げる藪で、今後東に伸びる尾根やロクロの頭方面で藪縦走を行える可能性を感じた。780mからの景色は今まで見たことがないアングルでよかった。
尾根の九十九折のような痕跡については再訪して探索してみたい。地理院地図の傾斜量図で見ると、周辺の山肌に林道の痕跡のような模様がうっすら見える。南の支流にある堰堤もすぐそばなので寄ってみたい。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:10人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する