岡山県＆兵庫県境 岡山県側〜林道〜日名倉山＋永ちゃん田んぼ
兵庫県
岡山県
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 03:14
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 463m
- 下り
- 463m
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| 天候 | 曇り後晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。往路の地形図にはない林道は分岐が増えており、途中で行き止まりになる道もあるようです。復路のほうは遊歩道で雨の日に傘を差して運動靴でも歩けます。 往路は地形図にはない林道を歩いています。分岐に気を付ければ問題ありません。 ベルピール自然公園の駐車場＜写真05〜07,49,50＞を過ぎ、標高870m辺りから木製の階段を上りました。標高880m辺りで左（北）に行けば復路で歩いた道に合流しますが、直進しました。草が気になることもなく普通に歩けました。 アキアカネ♀＜写真16＞撮影地点からは低い草が生えた砂利道で、両サイドにススキの群生地が広がっており、この周辺を日名倉山茅場＜写真19＞といいます。例年は10月初めから見頃になりますが、今年は10月下旬以降になるかもしれません。 標高880m辺りで地形図の実線の道に出合うと、左折して地形図にはない林道に入りました。分岐が多く、たまに途中で行き止まりになることがあるので要注意です。基本は広い砂利道で、前夜遅くまでの雨の影響か、一部水たまりがありましたが、問題ありませんでした。 佐用町と宍粟（しそう）市の境界尾根上に登山道がありますが、林道からそちらに登る地点には道標＜写真21＞ができています。濡れて少し崩れやすい斜面にステップを作りながら登り、杉林に入ると、ピンクテープを辿り登山道に出合いました。ここにもやはり道標がありました。 ここから日名倉山（ひなくらさん）頂上＜写真31〜40＞まではシダなどが脚に当たることもありますが、距離は短く足元は見えます。 復路は遊歩道で雨の日に傘を差して運動靴でも歩けます。 濡れていると滑りやすそうですが緩やかな粘土道か低い草が生えた砂利道で、傾斜がある箇所は階段状になっています。 ベルピール自然公園の駐車場＜写真05〜07,49,50＞からゴールまでは舗装道路です。最も傾斜がきつく滑らないよう要注意だったのは、この道かもしれません。 |
| その他周辺情報 | 出発点の駐車場から北西、美作（みまさか）市後山に愛の村パーク＜写真49＞があります。水曜定休の施設で、以前はレストランでランチバイキングが楽しめましたが、現在はランチが11〜14時（ラストオーダー13時半）で定食のみになっています。日帰り入浴の受付は15〜20時半です。 |
写真
03マツカゼソウ…舗装道路沿いに断続的に生えていましたが、直径3mm程の花は咲き終わっている株が多く、この辺りから花が見られるようになりました。ミカン科唯一の草です。ちなみに、シカは特有のにおいを嫌って食べないので、登山道にも群生していることがよくあります。
05ベルピール自然公園駐車場より大倉山（大滝の山）＆黒岩山＆駒の尾山…北西方面を望みました。手前は左が中谷で右が後山地区、左奥は大倉山（岡山県では大滝の山）、中央奥が黒岩山、右端が駒の尾山です。このときは後山などは雲に隠れて頂上が見えませんでした。
06ベルピール自然公園駐車場より総検行山＆袴ヶ仙…西方面少し北寄りです。中央手前が総検行山（そうけんぎょうさん）、奥が袴ヶ仙（はかまがせん）です。さらに奥にある那岐山（なぎさん）は、このときには雲で見えませんでした。
07ベルピール自然公園駐車場より鐘楼…この鐘楼は凱旋門を模したものです。これをバックに写真を撮るコスプレーヤーが増え、「コスプレーヤーの聖地」として人気を博していましたが、閉鎖になりました。
08階段のハート石…鐘楼へと続く階段は所々崩れて石などがなくなっていましたが、今回はほとんどコンクリートで修復されており、これが埋め込まれていました。以前に見た石は今回は見つけられませんでした。ここから階段を上りながら動画を撮りました。
11鐘楼西の彫刻…台座に彫られた文章にある「リュバンベール」とは、フランス語で「緑のリボン」です。鐘楼に吊るされた鐘＜写真47＞の名前で、夫婦愛、家族愛、友人愛、子どもに対する愛など、心と心を結ぶ「愛の鐘」という意味を込めて名付けられました。
12トノサマガエル…鼻先からお尻まで3〜4cmの個体が少なくとも3匹いました。ナゴヤダルマガエルに似ていますが、脚は少し長めで背中のイボが縦長で目立ちます。県南の平地ではほとんど確認できなくなっていることから、準絶滅危惧種に指定されています。動画も撮りました。
13噴水跡？…微妙に水がたまっており、トノサマガエル＜写真12＞の楽園と化していました。設備は現在も管理されているようで、ここまでなんとなく道のようでした。
15サトウラギンヒョウモン…ギンボシヒョウモンとは違い、後翅裏側の付け根付近に白斑が3つあります。また、前翅の縁のくびれがヤマウラギンヒョウモンよりもきついです。動画を撮りました。
17クルマバッタ…トノサマバッタに似ていますが、複眼の上下にある筋模様がつながりません。また、この写真ではわかりにくいですが、胸部の背中側が少し盛り上がります。
18ツマグロヒョウモン♀…メスは前翅の先端近くに裏にも表にも黒い帯状の模様があります。黒地にオレンジ色のイボイボがある幼虫は、パンジーなどスミレ科の葉を食べるので住宅地周辺でも見られます。動画を撮りました。
19日名倉山茅場…東斜面を見上げて動画も撮りました。日名倉山茅場は全国で指定を受けた13の茅場（ススキなどの群生地）のうちの一つで、平成24年3月に文化庁の「ふるさと文化財の森」に指定されました。広さは約10ヘクタールだそうですが、鐘楼の石段の上り口にある説明板では3ヘクタールと3分の1以下に減っています😅まだ気の早い1株が咲いていただけだったので、見頃は来月以降でしょう。
22杉の切り株に生えたキノコ…カサの直径は1〜5cm、裏には管孔があります。ここで少し休憩しました。ピンクテープを辿りながらさらに進み、登山道に出合った地点から周辺を動画に撮りました。
24キノコ四兄弟…直径0.7〜1.5cmのミニサイズでした。雪ダルマのような形から最初はシロオニタケの仲間の幼菌かと思いましたが、イボはなく粉を吹いたように見えるので違うようです。ヒメホコリタケなどホコリタケの仲間の幼菌でしょうか。
27日名倉山一の丸…日名倉山（ひなくらさん）＜写真31〜40＞は兵庫県側から登ると、一の丸、二の丸＜写真29＞、三の丸（頂上）という順にピークがあります。山城跡ではありません。周辺は道以外にはシダなどが茂っており、休憩には向きません。このすぐ南東から歩きながら動画を撮りました。
29日名倉山二の丸…周辺は開けており、休憩できそうです。展望が効きますが、遠過ぎてどこの山が見えているのかいまいちよくわかりませんでした。このすぐ東から歩きながら動画を撮りました。
32日名倉山頂上三角点「雛倉山」…標高1,046.9m頂上三角点があります。周辺は山城跡ではありませんが東西に長く開けており、東と北は展望が効きます。色あせキノコ＜写真40＞撮影地点辺りから歩きながらこの周辺を動画にも撮りました。
35日名倉山頂上より駒の尾山…北北西方面に標高1,280.3m頂上三角点「大茅」のある岡山県標高第3位の駒の尾山が見えました。ちなみに、後山＜写真34＞までの稜線上に標高5位（1,253m）の鍋ヶ谷山と2位（1,334m）の船木山があり、イタチタケ？＜写真39＞撮影地点辺りから撮った動画にははっきりと映っています。
36日名倉山頂上より三室山…北北東方面に三室山が見えました。岡山県側からだと、南南東に延びる尾根上のピークがポコポコ連なっているのが見えるので、わかりやすいです。
39イタチタケ？…カサの直径は3cm程で縁に白い内被膜が垂れ下がります。カサの中心部は色が濃いめで、縁のほうは色あせて少し透けたように見えます。イタチタケの老菌のような気がします。周辺に数本生えていました。
40色あせキノコ…カサの直径は1〜3.5cmです。表の縁のほうに条線があるのでイタチタケ？＜写真39＞とは別種のようです。これも数本まとまって生えていました。
41日名倉山南西尾根ススキロード…下山し始めてすぐです。距離は短く5mもありませんが、アキアカネらしきトンボが乱舞し、いかにも秋らしい風景でした。歩きながら動画を撮りました。
42キオン…直径2cm程の花です。細く形の整った葉で見分けられます。岡山県のレッドデータブックでは絶滅危惧�粁爐忙慊蠅気譴討い泙垢�、西粟倉村に群生地があります。今年はタイミングを逃し諦めていたのですが、ここで2株見られてよかったです。
43ススキ越しに総検行山＆袴ヶ仙＆那岐山系…西北西方面です。まだ咲き始めてはいないススキ越しに中央手前に総検行山（そうけんぎょうさん）、奥に袴ヶ仙（はかまがせん）、すぐ左奥に広戸仙（ひろどせん）、滝山、那岐山（なぎさん）などが見えました。
44鐘楼越しに大倉山（大滝の山）＆穂見山…北西方面です。鐘楼越しに右手前に後山地区、左奥に中谷地区、左最奥に大倉山（岡山県では大滝の山）、中央少し右寄りに頭だけのぞいた穂見山が見えました。
47リュバンベールの鐘（大）…東からは鐘楼の北東側にある大きいほうの鐘しか見えません。国内最大規模の直径2m、重さ5.8トン、低い「ソ」の音階の鐘です。以前は鐘楼の中に入ってこれを鳴らす（有料）ことができましたが、現在は閉鎖され外から見るだけです。
48鐘楼＆うろこ雲…鐘楼を通り抜けて振り返ってみました。いかにも秋らしいうろこ雲が見えました。小さくてわかりにくいですが、黒い点のようなものは、飛び交うツバメです。
49ベルピール自然公園駐車場より愛の村パーク…北西方面です。水曜定休の施設で、以前はレストランでランチバイキングが楽しめましたが、現在はランチが11〜14時（ラストオーダー13時半）で定食のみになっています。日帰り入浴の受付は15〜20時半です。
50ベルピール自然公園駐車場よりクリ…＜写真53＞のクリをズームしてみました。落ちていた実の直径は3cm程と小さかったので、これも自生種のシバグリでしょう。往路では雲がかかっていた後山などがきれいに見えていたので動画を撮りました。
51ツリガネタケ大型タイプ…舗装道路沿いの桜に生えていました。カサの直径は15cm程です。小型タイプは黒っぽく、やはりこのように縦にも長い形になります。
52ヒイロタケ…切られた桜の枝に生えていました。カサの直径は3cm程で、裏には無数の小さなブツブツがあるように見えます。よく似たシュタケはもっと標高の高い所に生え、厚さは1cm以上になることも多いようです。
55チョウセンカマキリ褐色型…体長は6cm程です。オオカマキリ＜写真56＞によく似ていますが、多少小柄で胸部と腹部の長さの比率が小さめです。カマの付け根周辺が赤いのが最大の特徴です。実は、9月9日に体長5cm程の個体が我が家の玄関ドアの内側にしがみついており、連れが捕まえて庭に出しました。
56オオカマキリ緑型…体長は7cm程です。この写真ではわかりませんが、腹部に比べ胸部がかなり短め、カマの付け根周辺は黄色です。我が家の庭では毎年、すくすくと育っています。積雪の高さを予測して産卵するという研究報告がありますが、連れが敷地内で確認した限りでは、卵鞘（らんしょう）の位置は高さ30cm〜1.5mとかなり幅があり、積雪（0〜30cm）とは無関係と思われるそうです。
57永ちゃん田んぼ…山行後、美作（みまさか）市下町（しもまち）の永ちゃん田んぼに立ち寄りました。ここから少し南下し、西側の路肩に駐車しました。ギターを抱えた矢沢永吉さんの後ろ姿と今年のコンサートツアーのタイトル「Do It！」のデザインです。稲が生えていない部分は、田植え時に植えつけなかった箇所です。
1
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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感想
【遅い秋見つけた！日名倉山茅場】
今回のコースは、岡山県美作（みまさか）市と兵庫県佐用町の境界上の奧海乢（おみねたわ）の南にある希望峠から東に延びる舗装道路沿いにある駐車場のうち、最も西側の駐車場を出発点とし、日名倉山（ひなくらさん）の西北西麓に位置し日名倉山登山口となっているベルピール自然公園まで舗装道路にしては傾斜がある道を25分程歩きました。期待していたキノコなどは少なかったのですが、3〜4m程のススキロードやクリの実など、秋を実感できる日陰道でした。
ベルピール自然公園の駐車場＜写真05〜07,49,50＞まで来ると、総検行山（そうけんぎょうさん）などの周辺の山々や美作（みまさか）市中谷・後山地区の田んぼや住宅地などの目に優しい美しい集落が一望できます。後山山系などには雲がかかっていたのですが、天気は回復傾向のようだったので、復路でも立ち寄ることにしました。
園内には凱旋門を模した大きなアーチ型の鐘楼があります。これをバックに写真を撮るコスプレーヤーが増え、「コスプレーヤーの聖地」として人気を博していましたが、残念ながら閉鎖になりました。鐘楼に吊るされた鐘を「リュバンベールの鐘」といいます。「リュバンベール」とは、フランス語で「緑のリボン」です。夫婦愛、家族愛、友人愛、子どもに対する愛など、心と心を結ぶ「愛の鐘」という意味を込めて名付けられました。大小2つあり、大きいほう＜写真47＞は直径2m、重さ6tにもなる日本最大規模のスウィングベルです。現在は鐘楼内に入れないので遠目に眺めただけですが、巨大な鐘よりも、その周辺を飛び交っている多数のツバメのほうが気になりました。彼らは愛の運び屋なのでしょうか😍
今回初めて気づきましたが、鐘楼のすぐ裏は芝生で、ちょうど芝刈り中でした。標高870m辺りから木製の階段を上りました。標高880m辺りで左（北）に行けば復路で歩いた道に合流するのですが、今回はなんとなく道のようにも見えるほうへと直進してみました。途中には噴水跡のようなもの＜写真13＞があり、草が気になることもなく普通に歩けました。
アキアカネ♀＜写真16＞撮影地点からは低い草が生えた砂利道で、両サイドにススキの群生地が広がっており、この周辺を日名倉山茅場＜写真19＞といいます。全国で指定を受けた13の茅場（ススキなどの群生地）のうちの一つで、平成24年3月に文化庁の「ふるさと文化財の森」に指定されました。広さは約10ヘクタールだそうですが、鐘楼の石段の上り口にある説明板では3ヘクタールと3分の1以下に減っています😅昔から茅は屋根を葺く材料として使われ、定期的に刈り取り、手入れをすることで、草原の風景と多様な生き物のすみかが守られていました。しかし現在、茅場が全国各地で失われつつあります。これは貴重な自然であり文化財です。
今年は9月中旬でも残暑が続き、秋の訪れが遅れているような気がします。ここはまだ気の早い1株が咲いていただけだったので、見頃は来月以降になりそうです。過去には10月初めから10日頃に訪問してちょうどよかったので、今年は10月下旬になれば今よりも白くきれいに見えることでしょう。
ちなみに、規模は小さいですが、日名倉山頂上も茅場となっています。したがって、日名倉山では、スタートもゴールも茅場という秋にふさわしい山行ができます。
【日名倉山頂上から岡山県と兵庫県の標高トップ三座展望】
今回、日名倉山頂上へのアプローチはベルピール自然公園を起点とする一般的な県境沿いの遊歩道ではなく、日名倉山の南斜面を林道でトラバースし、南東尾根に合流する所から佐用町と宍粟（しそう）市境の南東尾根上を歩くコースを進みました。実は、5年前に逆まわりで歩いています。
2020年7月26日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2456740.html
今回は標高880m辺りで地形図の実線の道に出合うと、左折して地形図にはない林道に入りました。現在はさらに分岐が増えてややこしくなっているようです。たまに途中で行き止まりになることがあるので、事前に前回のコースを確認しておきました。
佐用町と宍粟（しそう）市の境界尾根上に登山道がありますが、林道からそちらに登る地点にはいつの間にか道標＜写真21＞ができていました。濡れて少し崩れやすい斜面にステップを作りながら登り、杉林に入ったところで杉の切り株に生えたキノコ＜写真22＞を見ながら小休止。
ピンクテープを辿り登山道に出合うとやはり道標がありました。ここからはシダなどが脚に当たることもありますが、距離は短く足元は見えます。兵庫県側から登るとこの尾根を歩くことになります。
尾根上にある小ピークは「一の丸」＜写真27＞、「二の丸」＜写真29＞、「三の丸（頂上）」＜写真31〜40＞と山城的な名称が用いられています。山城跡を示す根拠となる遺構は公式には発表されていませんが、周辺は曲輪（くるわ）のように平坦です。ちなみに、地元では頂上を「三の丸」と呼んでいるそうですが、山城のルール（下から上にかけて三、二、一の順）からすると謎です。
日名倉山（ひなくらさん）は中国山地の東端にあり、「氷ノ山後山那岐山国定公園」の一角に位置します。岡山県と兵庫県の境にある標高1,047mの日名倉山頂上に立つと、ベルピール自然公園の駐車場＜写真05〜07,49,50＞にいた頃にあった雲はなくなっており、両県の標高トップ3の山々の頂上が見えました。北から北北西方面にかけては、岡山県標高第1位後山＜1,344m＞、第2位船木山＜1,334m＞、第3位駒の尾山＜1,280m＞、そして北から北北東にかけては、兵庫県標高第1位氷ノ山＜1,510m＞、第2位三室山＜1,358m＞、第3位板馬見山 （いたばみさん：後山の兵庫県側の呼び名）＜1,345m＞を、茅（ススキ）越しに一望できました。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、岡山県と兵庫県の境にある後山の2つのピーク標に記載された標高は岡山県の方が1m低いです。頂上三角点「後山」の標高が1,344.2mなので、四捨五入すると岡山県側の表示が正しいことになります。ちなみに、標高は国土地理院の「基準点成果等閲覧サービス」を参考にしました。近年、修正が行われたのか、以前よりも多少低くなっている山が多いです。後山のピーク標は岡山県のほうが新しいのかもしれません。
日名倉山頂上はススキなどが茂りベルピール自然公園の駐車場ほど開放感がないためか、あまり展望が効かないと思われがちです。しかし、北と東方面はよく見えます。その他の中国山地東部の山々も写真や動画で紹介しています。
日名倉山頂上からは岡山県側の遊歩道コースで下山しました。濡れていると滑りやすそうですが緩やかな粘土道か低い草が生えた砂利道で、傾斜がある箇所は階段状になっています。ここでもたまに展望を楽しみました。
ベルピール自然公園の駐車場＜写真05〜07,49,50＞まで戻ってくると、往路では雲がかかっていた後山などの頂上がはっきりと見えました。動画を撮り直し、後は舗装道路をのんびり下るだけ。最も傾斜がきつく滑らないよう要注意だったのは、この舗装道路かもしれません😅最後には可愛いカマキリ2種類＜写真55,56＞にも出会え、最近にしては珍しく午後のほうが好天で雨の心配をせずにゴールできたのはラッキーでした。
【Do It ! 永ちゃん田んぼ】
山行を無事終えて帰路、美作（みまさか）市下町（しもまち）にある永ちゃん田んぼに立ち寄りました。矢沢永吉さんを稲穂で表現するアート田んぼで、今年も永ちゃんの姿がくっきりと浮かび上がったそうです。ここから少し南下し、西側の路肩に駐車して田んぼを見下ろしました。見頃とのニュースから2か月近く経ちましたが、見学者は2組おられました。
永ちゃんこと矢沢永吉さんは、1972年にキャロルというロックバンドのボーカルとしてデビュー、フォークソング全盛期だった日本の音楽シーンにロックブームを巻き起こした伝説の歌手です。特に1973年に発売された7作目の『ファンキー・モンキー・ベイビー』は、当時のロックバンドのシングルとしては前代未聞の30万枚を売り上げ、キャロル最大のヒット曲となりました。後に西城秀樹さんや森高千里さんなどがカバーされるなど、世間に知れ渡った名曲です。
1975年にキャロルはわずか3年間の活動を終え解散し、矢沢永吉さんはソロ活動に入りました。ソロ活動を始めた当初は、キャロル時代とはまったく異なる路線の曲調に多くの元キャロルファンが離れていきましたが、不屈の精神でソロシンガーとして新たな矢沢永吉像を追い求めていった結果、1978年CMソングにもなった『時間よ止まれ』はミリオンセラーを記録し、矢沢永吉さん最大のヒット曲となり、新たな矢沢永吉像を創出することに成功しました。
たまたま、この日の某TV番組の特集でイチローさんと矢沢永吉さんの対談が放映されていました。両者が常に失敗から学び、不屈の精神で難局を乗り越え、今もなおポジティブな活動を続ける姿に深い感銘を受けました。特に矢沢永吉さんが発した「止まったら死んでしまう」という言葉が胸に突き刺さりました。自分も令和のマグロになろうと思いました😊
矢沢永吉さんは今年ソロデビュー50周年で、なんと御年76歳😮今年の11月8日（土）・9日（日）に東京ドームにてEIKICHI YAZAWA LIVE in TOKYO DOME「Do It！YAZAWA 2025」が開催されることが決まっているようです。これは東京ドームで行うコンサートの歌手としては最年長記録だそうです。オールドファンのみならず、現在の矢沢永吉さんの生きざまに共感した多数の若者が集まり、満員御礼のコンサートになるに違いありません。
さて、公演のタイトルに使われている「Do It！」という言葉が、今回訪問した永ちゃん田んぼにくっきりと浮かび上がっていました。10月中旬にはファンが集まって稲刈りをするそうです。そこんとこヨロシク👍
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