丸沼温泉〜湯沢峠〜燕巣山
栃木県
群馬県
HIROkun
- GPS
- 10:13
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 932m
- 下り
- 932m
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| 天候 | 晴れ後曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
日帰り温泉はこの日やっていなかった。 |
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感想
先週，錫ヶ岳から見えた四郎岳，燕巣岳に行ってみたくなり，丸沼温泉からの周回コースを計画した。金精道路は何度も通っているが，丸沼温泉は未訪問なので温泉も楽しみだった。自宅を1時少しに出発する。何時ものルートを使い，4時半過ぎには駐車場に到着する。今回も途中で10匹以上のシカと遭遇した。又，戦場ヶ原の付近では気温が4℃，駐車場でも7℃と今シーズン一番の冷え込みだった。かなり広い駐車場に車は数台だけだった。予定より早く着いたので，明るくなるのを待つために車中で少し横になる。
ヘッドランプが不要な明るさになったところで出発する。駐車場の奥にある登り口付近には標識らしきものは特になかったが，踏み跡はしっかりとあるので，地形図で方角を確認して歩き出す。堰堤を越えて進んで行くと沢沿いの路になる。時々，赤目印があるし，踏み跡もそれなりについているので快調に進む。ただ，前夜は寝る前に読み始めた小説のせいで2時間程しか寝ておらず，少し体が重い。赤目印に従って沢筋を離れて尾根の方に登って行くと，随分と古い湯沢峠への標識があった。出発してから1時間ほどで前上方に稜線のようなものが見えた。あれが湯沢峠の辺りかな？ 思ったよりも近いなと思いながら，そのまま沢状を登り続けた。この時点で立ち止まって考えれば良かったのだが，本来は左（北）側の尾根に上がるべきところを見逃してしまった。そのまま気付かずに30分ほど登ったところでルートから外れたことに気付き，一旦は本来のルートまでトラバースしようと考えたが，藪で歩きにくい。現在位置は今一つはっきりしないのだが，このまま高みを目指せば，県界尾根には出られるはずと考え，そのまま高みを目指すことにする。しかし，笹藪と倒木，時にシャクナゲの藪が頻出するので，右に左にと細かくルート取りしながら登る。藪から保護するために，帽子とアームカバーを着け，首にはタオルを巻いた。気温が低めのせいか，羽虫が少ないのは有り難かった。途中，樹の隙間から四郎岳や至仏山が見えた時は嬉しかったが，間違いに気付いてから1時間以上の藪漕ぎは結構，きつかった。尾根に出た時には，湯沢峠から100m程南側の地点かと思ったのだが，3分ほど進むと急な下りに出たので，2001m付近に出ていたことが分かった。この尾根上の踏み跡はしっかりとしていたので，若しかすると念仏平避難小屋を経由して温泉ヶ岳まで比較的楽に歩けるのかもしれない。
少し進んで湯沢峠に着くと，日光沢温泉方面への路は綺麗に仮払いされていたが，燕巣岳方向は藪であった。この藪が山頂まで続くようだと，えらい時間がかかりそうだなと思いながら進むと，踏み跡に出た。この後も濃い藪と，踏み跡のある処が入れ代わり立ち代わり現れる。背丈以上の藪も多くて見通しが利かないが，稜線を辿っている限りルートは外れないので気は楽だ。しかし，100m足らずの高度を稼ぐのに40分以上と，通常の3，4倍を要する。笹を掴んで体を引き上げる全身運動で，体力的にもハードだった。2045mの少し手前が平坦で，倒木もあったので腰を下ろして一服する。周りは樹で囲まれて見通しは利かない。根名草山が見えていると思うのだが，樹が邪魔で判然とはしない。
次の目標地点とした2083mまではアップダウンが少なく，踏み跡も明瞭な個所が多かったが，時々，見失って藪漕ぎになる。700m程を50分かけて歩く。この頃からガスが出始めていた。この後，暫くはなだらかな地形を歩くが，登りにかかる頃から再び藪が濃くなり始める。藪に隠れて倒木や岩があり，何度か脛をぶつけてしまった。予定していた時刻をかなり過ぎていたので，この時点で四郎岳まで登るのは諦めた。なので時間的にはかなり余裕ができたので，焦ることなく，ひたすら笹を掴んで体を持ち上げることに専念していた。目の前の藪を掻き分けると急に空間が開け，左右に踏み跡が続いていたので稜線に出たのが分かった。振り返ると，今出てきた処がもう良く分からないほどの藪だった。周囲の山並みは殆どが雲に隠れて良く見えない。たまに風で吹き飛ばされて，物見山がチラッと姿を見せる。その右手に見えるはずの鬼怒沼山は雲に邪魔されて良く分からない。物見山に延びる尾根上の2099mにある点名 壱里沢らしきピークも見えたり隠れたりしている。やはりここも藪路らしく，5月の残雪期に登った記録が続 山頂渉猟（南川金一 著）に書かれていた。少しでも雲が切れないかと40分ほど山頂で寛いだ後，下山にかかる。
四郎峠までの路は，傾斜が急な所はあるものの，良く整備されていた。たまに樹の間から丸沼辺りが見えたりするが，ガスは依然として周囲の山を隠していた。四郎峠まで降りて行くにつれて四郎岳が大きく立ち上がって行く。また，次の機会になと思って足を運ぶ。
四郎峠に着いた時には，未だ6km程しか歩いていないのに，通常の路を20�劼�らい歩いた気分になっていた。やはり藪漕ぎは疲れる。峠からはほぼ四郎沢沿いに下るが，たまに倒木や滑り易い斜面が出てきて，疲れた体にはしんどい。しかし，沢の音を聴きながら歩くのは気持ちの良いものだ。時間もあるのでのんびりと下った。
駐車場に戻ってトイレに行ったが，途中にある看板に「本日，日帰り温泉はありません」との文字。止むを得ず，先週に浸かったばかりの「座禅の湯」まで赴くが，ここもお休み。全くついていない。何時もの「やしおの湯」のお世話になる。17時過ぎに着いたのだが，いつもよりは空いていた。地元の人がよく使う時間帯が過ぎていたのかな？これも先週と同じ宇都宮のファミレスで肉うどんを食べて下道で帰る。21時15分に無事帰宅。
今回は想定していた以上に藪が深く長かったので，当初予定の四郎岳を踏めずに残念であった。また，期待した眺望もガスに阻まれて満足できない結果となった。ただ，物見山（多分）が見えたことで，日光から尾瀬へとつなぐルートを歩いてみたい気持ちが出てきたのは，良いことかな？ 湯沢峠までの登路でルートミスをしたのは，現在地の把握不足が大きいと思われる。今後，一層の努力と注意が必要と反省した。
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