半作嶺


- GPS
- 02:15
- 距離
- 2.8km
- 登り
- 295m
- 下り
- 295m
コースタイム
天候 | 曇一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれているが、滑落・転落注意箇所あり。 |
その他周辺情報 | 何もないと思ったほうが良い |
写真
感想
この週末は、日本海を低気圧が東進し、それに伴う寒冷前線が南下して全国的に天気が崩れるという予想になっている。その後は、長く続いた「夏」がようやく終結して、本当の秋が来るはずだ。だが、直近の問題は、この週末に山行はあるのか、という点。日本海に低圧部となれば、南に行くほど天気は「まし」、というのが普通で、実際紀伊半島の南寄りの山には、「てんくら」で「A」がついていたり、晴れマークが出てきたりする。日本気象協会の1時間天気は総じて悲観的な予想で、同じ地域の天気予報で降水が見込まれている。たいてい日本気象協会の予想に近い結果になるのだが、当日の朝になっても「てんくら」の楽観的予想に変化がないので、とにかく出かけてみる。
ターゲットは二つだ。一つ目は半作嶺、二つ目は法師山で、どちらも田辺市にある。半作嶺は稜線直下まで車で行けて、距離も山行に要する時間も短いが、上部にロープの下がった急斜面があって結構ハードだという。一方の法師山はコースにもよるが比較的穏やかな山らしい。ならば、両方登るというのもありうる選択だ。実際、この二つの山の登り口は、車で30分程度しか離れていないようなので、2座連続登頂を目指してみることにした。足場の悪い半作嶺のほうを集中力のある午前中のうちに登り、リスクの少ない法師山を後にする、というのが当初の計画となった。
大阪府内では曇り空ながら雨の気配はなかった。ところが、和歌山県に入ってしばらくすると、車のフロントグラスに雨滴が・・・。そして南下するにつれて本格的な降りとなった。ここまで来て何も登らず帰るというのはないヨな。半作嶺は濡れたら危ないから、法師山だけ頑張って登ろうと思いつつ田辺ICで下道に降りると、雨は上がった。いや、「上がった」のではないぞ。路面が濡れてない。ここは降ってない!ということで、すでにナビを法師山登山口に設定して少々走っていたが、急遽変更して半作嶺登山口にセットしなおす。幹線道路から山間に入るにつれ、お決まりの狭隘道路となる。数日前に買い替えたばかりの新車で、いきなりの試験走行だが、SUBARUのForesterはeye sight搭載でいい具合である。登山口近し、というところでトンネルを抜けることになり、想定とは逆側から自分たちが上がってきたことを初めて知る。ナビの行き先変更を途中でやった結果である。どうであれ、無事登山口に到着したので結果オーライだが。登山準備を始めると、なんと非情にも雨が降り出した。ここまで来てしまったら、もう後には引けない。濡れて危険となったら、潔く引き返すと決めて雨具をつけての山行を開始する。幸いにもすぐに雨は上がった。地面も大して濡れてはいない。半作峠までは平坦な箇所も多く、楽に到達した。足元にはアサマリンドウが一本、また一本と紫色の花をつけている。黄色い花のシコクママコナも咲く。一か月ほど早ければこのあたり特産のチャボホトトギスにも出会えたはずだが、今はその姿はない。
峠の先もしばらくはらくちんな道だが、やがて傾斜が増してきて、そのうちロープも登場した。泥の急傾尾根を木の根をつかんで登っていく。幸い、木々は滑りまくるほどには濡れてはいない。雨はやんでもガスはひかず、見通しが悪いが、どのみち眺望のないところである。黙々と上ると植林帯がいつの間にか自然林に代わっている。岩の露出も増えてローブが続く。途中、小さなピークがいくつもあるが、その多くは露岩を伴っており、その上を越えることもできるし、巻いて通ることもできる。巻きは稜線の南側についているが、ガレを下に見て通過する不安定な箇所もある。
木の根と岩と泥のルートも、少なくとも登りではロープのお世話にならずに進む。周囲が開けてきて露岩の上を登りきると、そこは山頂であった。幸い、ガスが少し薄くなって、周囲の山の様子を多少とらえることができる状態になってきた。とはいえ、遠くまで見晴らしの利く状態とは程遠い。このまま天気がもつならば、法師山も狙えるので、そそくさと下山開始だ。下りではロープも補助に併用して効率よく降りる。周囲が再び植林帯となって、道は穏やかになる。楽々下っていくと、眼下に我々の車が見えてきた。距離と時間は短かったが、評判通りに全身運動で登った感のある山であった。
そこで、次の一座、法師山の登山口へと移動する。当初、ナビは熊野下川トンネルをくぐらず北に下るルートを出してきて1時間半の所要時間を示していた。Asakinuが逆らってトンネルに向かうと、ナビは新ルートを示して、所要時間40分という。ナビとハサミは使いよう?
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