ビシャゴ岩・毘沙門山
兵庫県
岡山県
toshionoko
体力度について
- GPS
- 03:37
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 318m
- 下り
- 315m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
写真
拍手右奥が毘沙門山とされるピークらしい
どこかの擬木階段に比べてはるかに足に優しく感謝
この岩自体にも何か心惹かれる表情がある
ポールが見えるのがビシャゴ岩
切り開きがあってこちらも展望がある
ここから再度P311に登り返してから下山にかかる
感想
数ヶ月前ぶりに神戸市外の山、「石と地層と地形を楽しむ はりま山歩き」でその存在を知ったビシャゴ岩へ。もっともここは昭和38年8月までは岡山県なので旧国名の時代では備前の山になってしまう。
駅から短時間で登ることができるという単純な動機で選んだ山だったが、ビシャゴ岩は予想以上に好印象だった。海の眺めに心惹かれるのは、やはり先祖代々が瀬戸内の島に暮らしていたからだろうか。
このビシャゴ岩と背後の毘沙門山の名は当然関係がありそう。標高点も三角点もない時代には現在のP311と毘沙門山は一体に捉えられていたと思う。
事前には元々毘沙門天に見立てた岩が鳥の名に引っ張られてビシャゴに変化したのかと思っていた。だがこの岩に実際に登ってみると何らかの祭祀が行われた跡のようにも感じられてきた。
地元の播磨民報のサイトを見ると、岩の名の由来は、�…擦離咼轡礇�(ミサゴの地方名)がこの岩の上で魚を食べていたから ��岩を下から見ると翼を広げたその鳥のように見えるから との両説を記し、雨乞いが行われていたとの伝承もあるとのこと。(�，鰐滅鬚い�一種の地名起源説話？)
山行中もそうだったが、下山してからも「ビシャゴ」の名が頭から離れない。ついあれこれ考えてしまう。
以下ビシャゴ岩雑感メモ
ビシャゴ岩の名称に何か見覚えがあり、調べると遍路で歩いた室戸にも同名の岩があって、「おさご」という女性が身投げをしたとの伝説が見られる。
さらに大分県にもビシャゴ岩があり、そこは大ダコから剣を取り上げて神武天皇に献じた「いさご」「まさご」という海女を祀るとか。
いずれも西日本の海岸にあるので、鳥のミサゴをビシャゴと呼ぶ区域かもしれないが、この二箇所の伝説には鳥が結びついていない様子。
白川静の著書を読むと、古代中国では雨乞いの際に巫女が生贄になることがあったらしい。それに身投げや剣の伝説を重ねると、ヤマタノオロチとクシナダヒメにまで連想が及んでしまう。もしかするとこちらでも生贄が？…僅かな例では所詮思いつきに過ぎない。
眺めのよい岩で思わぬ土産物を受け取ってしまった。結局素直に鳥の名前だと思っておくのが無難だったらしい。
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