甲子山‐旭岳:スーパームーンの翌日、三人で歩いた奇跡の一日

- GPS
- 07:10
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,158m
- 下り
- 1,158m
コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山レポというより、奇跡の物語です(笑)
前夜はスーパームーン。しもごう道の駅で、岩太郎といのっちは車中泊。
ベンチで、鍋焼きうどんとおでんのプチ宴会を楽しんだ。
翌日の登山を考えて、二時間ほどで切り上げた。
夜中に目を覚ますと、空には大きな月が浮かんでいた。
翌朝、天気予報では曇りだったはずが、登山口に着くと青空が広がっていた。
紅葉も真っ盛り。まさに最高の登山日和。
いのっちと岩太郎は少し早めに出発し、ヒトリは都合で30分遅れてスタート。
甲子山で合流する作戦だ!
登山道には朝の光が差し込み、紅葉のトンネルが続く。
甲子山の山頂に着くと、岩太郎といのっちは写真を撮影。
まもなくヒトリが追いついた。
「遅れました!」とヒトリ。
「全然待ってませんよ。写真撮ってたらすぐ来ました」といのっち。
そのやり取りに自然と笑いがこぼれた。
三人で撮ったジャンプ写真は一発成功。
まるで山がタイミングを合わせてくれたようだった。
旭岳へ向かう途中、いのっちは心拍数を測れるスマートウォッチをつけており、
数値を見ながら自分のペースを整えていた。
岩太郎はその数字をもとに、休憩のタイミングを考えた。
場所で休むのではなく、心拍で休む―新しい登山の試みだ。
休憩は長く取らず、短く深呼吸して景色を楽しみ、また歩き出す。
その繰り返しで、自然にリズムが整っていった。
頂上では、誰かが作った「天使のプレート」。
まるで本職の方が手掛けたような完成度だった。
それと岩太郎が持ってきた「絶景テンプレート」で記念撮影。
まるで空の上に立っているような気分。
展望は片側180度づつの360度。
飯豊連峰、磐梯山、安達太良、吾妻が遠くに見え、
反対側へ行けば三本槍岳や裏那須の稜線が並ぶ。
足元には下郷の町並みも見えた。
岩太郎がザックの奥から、
ハロウィン登山で使った魔女の帽子と星の魔法の杖を見つけた。
童心に返って、裏那須に向かって笑いながらポーズを取る(笑)。
昼食の時間。
そこへヒトリが塩大福と手作りマフィンを取り出して差し入れ。
楽しい山頂のひとときだった。
下山はロープの急降。慎重に進む。
登りと違って体力は使わない分、リズムよく足が動いた。
甲子山手前まで戻ったところで、岩太郎はまたひとつの作戦を思いつく。
登山口近くの「秘湯を守る会」大黒屋。
ヒトリは初めてだが、受付は午後2時まで。
「もう危険な箇所はない。ヒトリが温泉に間に合うよう、先に下ってもらおう。」
ヒトリは軽快に下っていった。
岩太郎といのっちは、 甲子山からの直下ロープのある急坂を慎重に降りた。
時計を見ると、大黒屋温泉受付まだ間に合うかもしれない時間。
岩太郎の頭に、またひとつの作戦が浮かんだ。
「先に降りて、2人分の受付をしておけば、いのっちも温泉に入れるかもしれない。」
岩太郎は早足になり、平らな道では小走りで進んだ。
車に着くと靴を脱ぎ替え、温泉バッグをつかんで大黒屋の玄関へ。
扉を開けようとした瞬間、いのっちが見えた。
彼も速足で下山してきたのだ。なんと素晴らしい。
受付をすませ、温泉に向かう途中の休憩所で、
ちょうど温泉から出てきたヒトリと再会。三人の笑顔がそろった。
そのあと、岩太郎といのっちはゆっくり湯に浸かり、
心地よい疲れを感じながら一日を振り返った。
スーパームーンの夜から始まり、青空、出会い、笑顔、温泉まで――
偶然がすべてつながった、忘れられない山行だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
那須の岩太郎














いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する