晩秋のブナ原生林 蓬田袴腰岳
青森県
oosawa
norosi
kazushi69
ZAKU
osashin
体力度について
- GPS
- 05:55
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 682m
- 下り
- 683m
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| 天候 | 曇り 風弱し |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
電波塔のある袴腰登山口まで車で行けますが、横からのブッシュがバラバラと車にあたる。 |
| その他周辺情報 | よもっと |
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感想
11月は予定がないので、どこか一緒に歩こうか、と相談していたところ、蓬田村の袴腰岳に登ったことがないのだと。えっ、この風光明媚な山、登ったことがないの？ まあ、確かに、2011年10月に二人で蓬田三山（大倉岳、赤倉岳、袴腰岳）の大倉岳と赤倉岳を周回するコースを、バカ話をしながら歩いた記憶はあるが、一緒に袴腰岳に行ったことはないか？
袴腰岳は、分県登山ガイド「青森県の山」（根深誠著 山と渓谷社 1993年9月）で、以下のとおり紹介されている。
「標高は低いが、山頂付近は森林限界を越え、360度の展望を楽しむことができる。その眺めは津軽山地随一といってもいいだろう。丈の低いチシマザサに覆われた山頂付近は、一見して北海道の山を連想させるので、不思議な気持ちになる。また、途中のブナ林のみごとさも特筆しておきたい。ブナというと、すぐ白神山地を連想する人が多く、白神でなければブナを見られないと思っている人がいるが、とんでもない。（中略）山頂に近い尾根では、ブナの形がややいじけている。すばらしいのは鍋森山東側緩斜面のブナ林。特に残雪期はみごとな景観だ。（中略）十三湖、蛇行する岩木川、水田が一面に広がる津軽平野、八甲田、岩木山、白神山地、近くには津軽半島の山々、遠くには下北半島や北海道の山々、そして日本海、陸奥湾・・・。好天に恵まれれば、これらの展望を楽しめる。山頂は、本当に気持ちのよい憩いの場所といえる。」
国道280号を北上し、蓬田川を越えたところで左折すると神社が見える。そのまま砂利道を直進すると、As舗装となり、新幹線高架まで舗装が続く。その後は砂利道となるが、普通乗用車で苦も無く走行できる。麓の駐車場から更に電波塔を目指して右折して車で上がり、電波塔前の空き地に車を止めると登山口である。
「山登り」なのに、登山口から、いきなり急斜面を下り、ジェットコースタのようにアップダウンを繰り返し、やや落ち着いてきたかなと思いきや、常に上り下りの繰り返し。
紅葉の見ごろは過ぎているが、なんとも美しい色合いの葉は、コシアブラとのこと。へぇ、コシアブラ。本日は、その他にも、イタヤカエデとハウチワカエデの違いを教えてもらいました。が、3日もすれば、すっかり忘れているのでしょうが、コシアブラだけは、頭の中にしっかり刻みました。
ところで、登山口付近はヒバ林ですが、登るにつれてブナ林となります。が、登山道沿いにはブナの実は皆無。本当に皆無です。昨日の東北森林管理局発表でも、ブナの実は大凶作とのこと。よって、エサのないところには当然、熊の気配はなく、熊対策としてピッケルを持参した方もいましたが、出番はありませんでした。どうりで、熊は麓に出没するわけです。
このコース、（山頂の標高628m−登山口の標高253m）＝375mなのに、本日の累積標高は628m。以下にアップダウンが激しいか分かります。途中、1時間に1回程度休憩を繰り返し、標高548mの鍋森山に着くと袴腰岳山頂が見えた。ヤレヤレ、半分通過。
更に標高差50m程度を2回上り下りして袴腰岳の麓。「左折すると大倉岳」との看板が見えるが、それらしき登山道はない。20年前、この大倉岳と袴腰岳を結ぶ登山道（連絡道）は、しっかり刈払いがされていたが、いまや廃道である。とても残念。
さらに進むと背丈以上のチシマザサに入り視界がなくなるが、やがてチシマササの丈が低くなれば山頂である。山頂は登山ガイドでも紹介しているとおり、360度の展望を楽しむことができる。いつ来ても風が強いのだが、本日はそれほどでもない。
山頂からの眺めで残念なのは、西側に広がる風力発電用の風車。20年前、山頂から西側の眺めは、津軽平野の一面水田地帯を岩木川がゆったり流れていたが（いまもそのとおりではあるが）、いまや、この人工構造物により、その景観が台無しである。
山頂で昼食後、全員で記念撮影をし、下山開始。とはいうものの、下っているという感覚はなく、常に上り下りの繰り返しだ。特に帰路の鍋森山の登り返しと、登山口手前の上り下りは体に堪えた。
晩秋のブナ原生林と山頂からの眺めを楽しんだ1日。同行してくれた山仲間に感謝！
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中里側からのコースが少し短くて変化に富んで好きだったなぁ〜
山頂手前で合流するはずですがどんなでしたか？
1．中泊町側からは、宮野沢と尾別から登る登山道がありますが、登山口までの林道が崩壊していて通行困難と聞いています。（未確認）
2．宮野沢から山頂手前で合流する登山道は、往路、帰路とも注意深く観察しましたが、踏み跡を確認できませんでした。（注意力不足かも？）
3．蓬田村役場によれば、電波塔から袴腰岳山頂までは、毎年、役場で刈払いをしているようです。今回も全線、しっかり刈払いがされ、見通しが良かったです。
袴腰岳の入山について
更新日：2023年08月23日
袴腰岳は国有林となっているため、町の許可は必要ありません。
ただし、中泊方面からは土砂崩れ等により、入山禁止としていますので、予めご了承ください。
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