小川山 流れ星

genter
その他3人 | 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
写真
感想
今シーズンの目標ルートに設定していた流れ星が登れた。
日本フリークライミング黎明期に初登されて、今なお小川山では最難クラスのクラックルートである。
今年の5月に付き合いで初トライ、一部ムーブが解決しなかったところがあったがフィンガーからワイドまで出てきて、プロテクションも細かくメンタルも必要、内容は奮闘的で非常に楽しいルートだったのでパートナーが見つかれば秋シーズンの目標にしようかなぁとなんとなく考えていた。
そして秋になり運良くパートナーも見つかってトライ開始、初日のトライはムーブもほぼ忘れていて、あれ、こんなに難しかったっけ?という感じ。
初日はほぼエイドになってしまい、途中でフォールしてカムが2つ外れて心が折れる。
やっていく内にだんだんとムーブとプロテクションが決まって、5日目のトライでRPにこぎつけた。
トライし始めてから約3週間、常に頭の中はムーブとプロテクションのことでいっぱい。
そのせいで若干、仕事やプライベートに支障をきたした時もあったが、そこまで考えてしまうほど、自分にとってはフィットする素晴らしいルートだった。
毎回、岩場に行って触るのが楽しみな日常、幸せな期間でした。
自分が登れた次の日にも一緒のタイミングで始めたパートナーが登れて、ワンツーフィニッシュできてとても嬉しかった。
ひょんな事から動画の撮影のためにRPの翌日にもう一度トライしたが、RPした時よりも余裕を持って完登できたのも嬉しかった。
しかし良いルートであった。
以下登攀内容、ムーブなど記載有
[流れ星] 12d 9RP (内TR2回)
下から見ると傾斜も長さもあまり感じないが、実際にクラックの中に入ると傾斜をかなり感じる。
出だしから難しいムーブでプロテクションも0.2以下を足下にして起こさないといけない。
此度のMVPはトーテムの黒でした。
右フェース面にあるフレークをうまく使って左足を凹角にフットジャム、デッドで左ガスで越えた。
フレークをうまく使って右ニーバーを決めればここでプロテクションを取れる。
あとはワイドからフィンガー、ハンド、ランナウトするスラブといった感じ。
出だしが1級か2級くらいのムーブで、あとは12a〜bくらいのクラックという感じ。
取り付きが2ピッチ目にあって、ユマーリングで上がったり、ビレイ支点を作ったりと、登る以外の能力も求められる。
間違いなく今まで登ったクラックのルートでいちばん素晴らしいルートだった。



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