岡山県鏡野町 角ヶ仙周回+香々美ダム&越畑ふるさと村 紅葉&ススキ

Machapuchare
その他1人 - GPS
- 02:51
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 530m
- 下り
- 530m
コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。往路の南西尾根コースは、登山口からしばらくは階段が崩れ一部はステップもなくなり、下りはよりハードになりました。復路の南尾根コースよりも緩やかなのですが、上り専用と考えてもいいかもしれません。 復路の南尾根コースはヤブコギだと誤解されていますが、ササは体に当たるものの、かき分けずに歩けます。登った南西尾根よりも急ですが、こちらのほうが細道な分、いざとなれば手近な木の枝をつかみやすいので大丈夫です。また、シカが歩けない急斜面の細道なので、マダニがついたことはありません。 今回のように南西尾根を登り南尾根を下りるほうが楽で安全だと思います。逆まわりだとササがかぶさってくるのであまりおすすめしません。 今年の紅葉は5〜7日程遅れており、越畑キャンプ場のモミジは青葉から8割程の色づき具合、全体的には7割程でした。往路の角ヶ仙(つのがせん)南西尾根コースはブナ林の黄葉が見頃、ウリハダカエデ<写真40>などは色づき半ばでした。復路の南尾根コースは南西尾根コースよりも紅葉が進んでおり、コミネカエデやモミジが見られました。特にウリハダカエデが多かったのですが、だいたい色づき始めでした。 往路の南西尾根コースは、登山口からしばらくは階段が崩れ一部はステップもなくなっています。復路の南尾根コースよりも緩やかなのですが、上り専用と考えてもいいかもしれません。 旧越畑キャンプ場駐車場からしばらくは紅葉を見ながら旧キャンプ場内の道を歩きました。旧キャンプ場内の舗装道路には枝が多少かぶさっていますが、まだ先に道が続いており、北東方面に向かうようです。<写真16>のモミジで引き返し、土道に入りましたが、標高660m辺りで急に道がなくなったので適当に南西に下りると<写真18>のモミジがあり、そこからすぐに土道に合流できました。ここからは旧炊事棟の左を通って角ヶ仙(つのがせん)南西尾根の登山道に入りました。 名物の道標<写真20>から丸太と土の階段状の道になりますが、のっけから丸太がなくなったり落ちたりしていました。濡れていると滑りやすい黒土なのですが、滑り過ぎてステップもとれてしまい滑らかな急斜面に戻っている箇所もありました。 標高800m辺りの階段からは崩れがなくなり、次第に新しい階段になるので歩きやすくなります。 標高1,030m辺りから濡れると滑りやすい黒土に断続的にステップが切ってあります。前回よりも増えているような気がしました。ステップを探しながらさらに急になった斜面を登ると頂上です。 復路の南尾根コースは、しばらくはササが体に当たりますが足元はギリギリ見えます。登った南西尾根よりも急ですが、いざとなれば手近な木の枝をつかみやすいので大丈夫です。また、シカが歩けない急斜面の細道なので、マダニがついたことはありません。 最初はササがきれいに刈られ歩きやすいのですが、そのうちに体に当たる細道になります。たまに足元に石が埋まっているで滑らないよう要注意です。 標高1,090m辺りから石埋まりの上をしばらく歩きます。いつもこの辺りで微妙に逸れてしまうのですが、今回はバッチリでした。 標高950mを切るとササが肩に当たるようになりますが、足元はギリギリ見えます。標高880mを切ると急下りは終わり、ササが当たらない道になり、そのうちなくなりました。 標高760mを切るとT字路で、右(西)のほうが道がきれいに見えますが、左折して地形図の破線の道をキープしました。少し進むと小石がゴロゴロした沢沿い道になり、ちょろちょろ流れをまたぐ箇所がありますが、ここは雨天や雨後でも大丈夫でしょう。杉林を抜けると舗装林道(林道美作北線)に出ました。 |
| その他周辺情報 | 奥津渓にあった大釣温泉は閉館しています。奥津温泉花美人の里は木曜以外の10〜19時(最終受付18時)営業、中学生以上880円です。家族風呂は休止中です。なお、12月8〜12日は臨時休業です。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
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|---|
感想
【人気紅葉スポット奥津渓を避け、隠れ紅葉スポット香々美ダムと越畑ふるさと村へ】
この日の前日、岡山県北部のいくつかの紅葉スポットで見頃との情報が出ていました。せっかくの機会なので、紅葉観賞を兼ねた山行を計画しました。
岡山県で有名な紅葉スポットに鏡野町の奥津渓があるのですが、土日は南から北への一方通行などの交通規制があるにもかかわらず、かなり混雑します。国道179号線も特に南下するほうが渋滞し、道の駅も駐車場に入る渋滞が起こるので、この時期には近寄らないようにしています。しかし、鏡野町の紅葉も年に一度は楽しみたいものです。そこで、紅葉穴場スポットとして奥津渓の東に位置する香々美(かがみ)ダム<写真01〜04>と越畑(こしはた)ふるさと村<写真05〜14>に寄ることにしました。
香々美(かがみ)ダムの対岸、県道75号線沿いの車2台分程の駐車スペースに停め、まずはダム湖畔の紅葉を観賞しました。モミジ並木は数本しかありませんが、全体では6割程の色づき具合、そのうちの1本は全体的に色づいて7割程でした。今年も夏は猛暑でしたが急に寒くなったので、県北は平年よりも5〜7日程度遅れているだけのようです。朝は日当たりがいまいちですが、それでも見上げて日に透かしてみると、なかなかいい色に見えました。
越畑(こしはた)ふるさと村<写真05〜14>は香々美(かがみ)ダム<写真01〜04>の北、車で1分の所にあります。北北西に花知ヶ仙(はなちがせん)、南西に泉山(いずみがせん)、北東に角ヶ仙(つのがせん)と、周囲を1,000m前後の山々に囲まれ、香々美川(かがみがわ)沿いにあり、茅葺き屋根の民家が点在している昔ながらの農村風景が残る静かな山里です。ちなみに、岡山県のふるさと村の制度は個別の建物ではな く、伝統的な建物や風景が残っている地域単位で景観を保護し、整備を進めていこうというものです。昭和49年(1974年)4月に八塔寺(はっとうじ)ふるさと村、大高下(おおこうげ)ふるさと村と共に岡山県で初めてふるさと村に指定されました。岡山観光WEBでは「インスタ映えする岡山のおすすめ紅葉スポット5選」として紹介されている紅葉スポットの穴場でもあります。
今年7月13日にはなかった駐車場が2か所もありました。越畑ふるさとセンター<写真12>に上がる道の分岐点に第1駐車場の道標、そこから少し南下した所に未舗装の第2駐車場があります。いつもどおりふるさとセンター<写真12>の向かいのスペースに停めました。1台駐車中でしたが、イベント用の白いテントがあったので、駐車場はふるさとセンター前の舗装部分及び旧運動場のほうだったのかもしれません。
11月3日(月祝)に第31回「越畑ふるさと村秋の紅葉まつり」が行われたようですが、その頃にはまだ色づき始めだったでしょう。紅葉狩りで訪れる方々で賑わうことも予想していましたが、時間がまだ早かったのか、訪問者は1組、途中でもう1組増えただけでした。
車外に出てまずは南下、第2駐車場を過ぎてすぐに1本東側の道に入りました。周辺はまだ色づき半ばのモミジがほとんどでした。1本だけ目立っていたのを動画にも撮り、引き返しながら紅葉を探しました。未舗装の第2駐車場は一部ススキが群生していました。ススキ越しに北北東に黄色いイチョウ<写真09>や赤いモミジ、これから登る角ヶ仙(つのがせん)<写真29〜33>が見えてテンションが上がりました。
たたら記念館の右のイチョウ<写真09>は半分程色づいていました。ここから道標に従い、東に延びる丸太と土の階段状の道を下りました。ここはモミジ並木ですが、色づき始めでした。南北に延びるモミジ並木道に出合うと、ちょうど5割程色づいた木があり、1組おられました。ここは午前中は薄暗くあまり観賞には向かないかもしれません。色づき始めから5割程まで、全体的には4割程の色づき具合です。北上して道の北端から民家脇の細道を通り県道75号線に出ると、車を停めた所よりも北でした。ふるさとの家<写真08,10>前のノムラモミジは1本はまだ少しどす黒く、もう1本はなかなかきれいでした。
越畑(こしはた)ふるさと村全体では4割程、見頃には1週間早かったかもしれません。
【角ヶ仙は隠れ紅葉スポット】
越畑ふるさと村<写真05〜14>を出た後、3km程北東に進み、旧越畑キャンプ場駐車場に自動車を停めました。
角ヶ仙(つのがせん)は中国百名山のひとつです。山名は、左右に裾野を広げた円錐型の山容が牛の角を思わせることからつけられたとする説があります。ただ、牛の角の形には程遠く、どちらかというとおむすび型です。それでも、山麓にある越畑集落のシンボルとして“越畑のマッターホルン”といわれています。
この山は見た目よりも急で、登山道のある南西尾根、南尾根ともに大人でもハードに感じます。しかし、毎年、9月初めに岡山市の保育園児がこれを登ります😱なお、後述しますが、階段地獄と評されていた南西尾根コースは、登山口からしばらくは階段が崩れ一部はステップもなくなり、下りはよりハードになりました。保育園児が登るマッターホルンなんか楽勝だろうと思われた方、これをピストンする保育園児を想像しながら頑張ってください😁
ちなみに、復路の南尾根コースはヤブコギだと誤解されていますが、ササは体に当たるものの、かき分けずに歩けます。登った南西尾根よりも急ですが、こちらのほうが細道な分、いざとなれば手近な木の枝をつかみやすいので大丈夫です。また、シカが歩けない急斜面の細道なので、マダニがついたことはありません。今回のように南西尾根を登り南尾根を下りるほうが楽で安全だと思います。逆まわりだとササがかぶさってくるのであまりおすすめしません。
紅葉の時期に角ヶ仙を訪問するのは初めてでしたが、旧越畑キャンプ場駐車場に自動車を停めて外に出ると、紅葉したモミジ<写真15>が見えたのでチェーンをまたいで入りました。登山を開始して早々に見られるとは思いませんでした。旧キャンプ場のモミジは青葉から8割程の色づき具合、全体的には7割程でした。
モミジを見ながら旧キャンプ場内の舗装道路を少し進んでみました。枝が多少かぶさっていますが、まだ先に道が続いており、北東方面に向かうようです。<写真16>のモミジで引き返し、今度は土道を歩きながら紅葉狩り。標高660m辺りで急に道がなくなったので適当に南西に下りると<写真18>のモミジがあり、そこからすぐに土道に合流できました。
ここからはいつもどおり、旧炊事棟の左を通って角ヶ仙(つのがせん)南西尾根の登山道へ。名物の道標<写真20>から丸太と土の階段状の道になりますが、のっけから丸太がなくなったり落ちたりしていました。濡れていると滑りやすい黒土なのですが、滑り過ぎてステップもとれてしまい滑らかな急斜面に戻っている箇所もありました。この時期は落ち葉が積もり、難易度がさらにアップ😅復路の南尾根コースよりも緩やかなのですが、上り専用と考えてもいいかもしれません。
標高800m辺りの階段からは崩れがなくなり、次第に新しい階段になるので歩きやすくなります。
950m峰のピーク周辺では、道の右側にブナ林<写真21>が見えました。カエデなども交じっているようです。光が当たって黄色や赤色がきれいでした。木陰で展望が効かない道が続きますが、ここは癒やしの空間でした。ブナは終わったと思っていたので、間に合ってよかったです。
また、紅葉が早いイメージのあるウリハダカエデ<写真40>もたまに見られますが、日当たり具合で色がいまいちだったり、色づき半ばだったりする木がほとんどでした。やはり、山中の紅葉も数日遅れているようです。
標高1,030m辺りから濡れると滑りやすい黒土に断続的にステップが切ってあります。前回よりも増えているような気がしました。
この時期はさすがに花は期待していませんでしたが、標高1,070m辺りからリンドウ<写真27,34>が見られるようになりました。1輪だけの小さな株ですが、角ヶ仙(つのがせん)頂上<写真29〜33>まで10株程点在していました。
ステップを探しながらさらに急になった斜面を登ると頂上です。この日は天気が良かったので期待通りの展望でしたが、周辺の山々の紅葉は逆光でよくわからず、後日、写真で確認😅ピーク標<写真30>のすぐ奥にコミネカエデ<写真32>が生えているのには気づいていませんでした。きれいな朱色で真っ赤までもう少し、十分きれいでした。
往路の南西尾根をピストンされる方のほうが多いのですが、いつものように南尾根コースへ。最初はササがきれいに刈られ歩きやすいのですが、そのうちに体に当たる細道になります。
しばらくは登ってきた角ヶ仙南西尾根の紅葉や泉山(いずみがせん)、山行前に立ち寄った越畑(こしはた)ふるさと村<写真05〜14>などが見えるので、ササは気にならずにすみます。ただし、よそ見していると足元に埋まった石で滑るので要注意。
標高1,090m辺りから石埋まりの上をしばらく歩きます。いつもこの辺りで微妙に逸れてしまうのですが、今回はバッチリでした。
往路の南西尾根よりも紅葉は進んでおり、コミネカエデやモミジが見られました。特にウリハダカエデが多かったのですが、だいたい色づき始めでした。1週間遅ければ紅葉ロードを歩けたかもしれません。
ススキが生えていたのは意外でした。群生を動画に撮ったおかげで那岐山(なぎさん)、滝山、広戸仙(ひろどせん)の三座が見えることに気づきました。
標高950mを切るとササが肩に当たるようになりますが、足元はギリギリ見えます。標高880mを切ると急下りは終わり、ササが当たらない道になり、そのうちなくなりました。
標高760mを切るとT字路で、右(西)のほうが道がきれいに見えますが、左折して地形図の破線の道をキープしました。少し進むと小石がゴロゴロした沢沿い道になり、ちょろちょろ流れをまたぐ箇所がありますが、ここは雨天や雨後でも大丈夫でしょう。
杉林を抜けると舗装林道(林道美作北線)に出ました。
今回は期待通り、麓だけでなく、山中でも紅葉シーンが何度も見られました。しかし、見頃間近であったにもかかわらず、他にどなたもおられませんでした。おかげで、気を遣うことなく、ゆっくりと紅葉観賞ができました。角ヶ仙はまさに隠れ紅葉スポットでした。ハズレでも香々美(かがみ)ダム<写真01〜04>と越畑(こしはた)ふるさと村<写真05〜14>があるからいいだろうくらいに思っていたので、なおさらうれしかったです。“越畑のマッターホルン”はやはりいい山ですね😊
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