神奈中バス廃止前に行っておこうシリーズ第3弾は大垂水(おおだるみ)のバス停から南高尾セブンサミッツへ入山する事で浮いた時間でのんびり天空レストランこと入沢山で漫画『山と食欲と私』風に野外調理に力点を置いた、登山というよりピクニックのような計画にしました。

バス停廃止に関しては拙著「南高尾セブンサミッツに初心者が行ける日は残り僅か! 大垂水のバス停が来年3月末で廃止」をご覧ください。
https://www.yamareco.com/modules/diary/865548-detail-378454

○登山口まで

前回、11月7日の山行でコケて痛めた右手小指の痛みが消えずトレッキングポールは不携帯。朝4時半に起き5時に家を出て松屋で朝得定食特盛400円を食べお茶を飲む。前回は3時半起きで朝食は高尾のファミマの外で寒さの中、弁当を頬張ったのと比べると快適。電車の吊り革に掴まっていただけで前回に痛めた胸が痛くなる。登る前からこれか…乗り換え3回で相模湖駅に。

○JR相模湖駅

駅員さんが居ました。駅構内にジュースの自販機がありホットもあり。空き缶やボトルはその場で捨てられる。改札の外はガラスの壁で囲まれた待合室で、明るく寒さを凌げる好条件。菓子類の自販機もあった。利用しなかったが更衣室やコインロッカーもあり。下記参照下さい。

登山客のニーズに応え　ＪＲ相模湖駅が新装工事終える
https://www.kanaloco.jp/news/life/entry-7915.html

駅前は静かな観光地の入口っぽい雰囲気。ハイキングコースなども幾つかある。詳しくは「相模湖観光協会」をご覧ください。
https://sagamiko.info/

○大垂水行きのバス

なんと満員で地元の人が途中で下車するのに難儀するほど。この路線は平均乗客1名、紅葉の時期でも4人なら多い部類のようです。紅葉の時期かつバス廃止前にとグループが来ていました。良く準備してるらしく女性スタッフも居て、男がトイレ用のテントとか担いでるかも。アマゾンで見ると2千円台からありますが、防災用のを借りたかも。大垂水でみなさん続々と降りていきました。

○入沢山の「天空レストラン」で調理

前回も入沢山の入り口が分からず迷ったと記憶していたが、今回も「道はどこだ！」と右往左往し時間をロスる。終いにはGPS頼みに道なきヤブの急登を右手を庇いつつゼーゼーしながら登る。

天空レストランとの触れ込みですが、誰がこんな山の中で看板みたいにワイングラスだのナイフとフォークだのフランスパンで食事するのかとツッコミたくなりますが、景色は良い。

ステーキ肉の代わりに安価な味付けバラ肉にしたが、まぁ脂の跳ねまくること。脂が飛んで小雨みたくなってる。新聞紙を敷かなかったら机が相当に汚れただろう。小さい鉄板に山盛りの肉・ポテト・ミックスベジタブルを載せたので、かき回すのに難儀。火が通らず食べられないかも、と心配したが、加熱し続けてどうにかなった。ボンベは脂まみれになった。ボンベを覆うにはアルミホイルかな？　飲酒運転は非とされるが、飲酒登山とは聞いた事が無いが…シラフでも、何ともない広くて平坦な山道でコケて整形外科を受診してる人間が千鳥足で山道を歩いたらどうなる、という訳でワインになる前の液体で代用。

鉄板はフランスパンでぬぐって新聞紙で包む。急いで調理して食べるのも急いだつもりだが、片付けも含めて一時間かかってしまった。山行記録の方には道迷いした時間まで加算されてるな…入沢山にたどり着かず近くをウロウロしてたので入沢山に居た扱いなのだろう。

連日ニュースで熊被害が報道されているが、南高尾セブンサミッツには熊は前から居る。嗅覚が鋭いので調理などすれば美味しい匂いで熊を引き寄せ、私が熊のご馳走になって天空へ旅立ちかねない…天空レストランってそういう意味だったのか。メニューにヒト(私)と載ってたりして。

入沢山から登山道に戻る際にヤブから「ゴソッ」とか「パキッ」と音が聞こえてくる。何だあの木の陰で動く黒いのは、いよいよ出たか熊野郎と気分が高揚するも、なんだ単独登山女子か。このご時世、暗い色の服とか着てると紛らわしいからピンクとかオレンジで蛍光色の方が区別し易いと思う。入沢山が見当たらないとの事で、そこですと教える。

○感想

それにしても朝は寒く、昼は日が差し気温が上がり運動もしてるので暑い。みなさんも温度差が大きいので気をつけて下さい。富士登山のようです。

○山手線でまた苦行

今後の参考に渋谷で松屋の店の位置を確認しておこうと思ったが夜で暗いし迷路みたいで「今の渋谷は訳がわかんねー！」と撤退。いつか探検に行くか。どこをどう歩いたのか分からないままJRの改札を通ると、山手線が遅れてる。もうSuicaはタッチしちゃったよ。前回の陣馬→高尾の帰宅時同様、また乗客を救護したって?　列車は寿司詰めで乗れず。埼京線でエスケープして大回りするか?　その後、山手線は先頭車両とか最後尾の車両は比較的空いてる事を発見。無事に帰れた。

○風邪?

電車の中で咳してる人が多くて嫌だなと思ったが、翌日に軽い頭痛と喉の痛み。そういえばインフルが流行ってるとニュースで言ってたな。登山が健康に寄与するのか微妙だな。

◎余談

○家での調理リハーサル

山に可搬な手持ちの道具で作れるレシピを試行錯誤。練習し、それが食事になるので日数を要した。『日々野鮎美の山ごはんレシピ』によれば、トレーニング目的を兼ねて調理道具や食材を担いでいるという設定だが、持参する食材と道具が多くて閉口。二度とやらないかも。

バーナーは安価なイワタニのジュニアコンパクトバーナー。そしてダイソーの『バーベキュー用鉄板 IRON PLATE for berbeque』330円。今では買えないかも。他に220円のダイソーのスキレットも検討したが、小さ過ぎて不採用。

前日に値頃なステーキ肉を買いに近所の店をハシゴしたが無い。そこで急遽、味付けの牛バラ100g 98円のパックを301円で買う。付け合せは業務スーパーのミックスベジタブル500g 148円を1/3位。1kg 298円の冷凍フレンチフライを幾らか。

○持参した調理系の道具・食材リスト

・牛肉
・油代わりの牛脂(液体の油は持ち歩くの面倒＆漏れると惨事)
・冷凍のミックスベジタブルとポテトを保冷剤代わりに
・フランスパン
・ぶどうジュース
・ワイングラス
・ナイフ、フォーク、割り箸、プラスチック製スプーン
・ダイソーの鉄板と針金で自作した取手
・バーナー
・ガスボンベ
・ダイソーの110円のステンレスのストッカーはポット代わり
・紅茶
・砂糖
・油ハネを防ぐ新聞紙

ワイングラスとナイフ、フォークはカチャカチャしないようにキッチンペーパーで包み、割れないようにセリアのタッパーにぶどうジュースの紙パックと共に入れる。牛肉のパックの上には冷凍野菜をおいてビニール袋をして新聞紙で包み、さらにレジ袋に入れるがリュックに入れて液漏れすると悲惨なのでリュックにぶら下げる。とまぁ書いてて嫌になる位に手間。

調理後のゴミの多い事よ。レジ袋はリュックにぶら下げず中に仕舞ったらリュックがニンニク臭くなった。

今回は日帰りの割にリュックが重かったが、なぜか食料は下山時にはフランスパン以外は食べ尽くしていた。今までの山行だと予備食料も持つので下山時には余るのだが…

○次回は？

もしまたバス停廃止前に南高尾セブンサミッツに来て調理もするなら…調理法は「煮る」ですかね。跳ねないので。鍋一つで、ミールキットのように下ごしらえもして一式を鍋に納める。厚手のアルミ箔を鍋にし水を注いで煮るだけの鍋セットを真似てもいいかな。袋入りのおでん等も候補か。炭水化物は茹でうどん。餅は…こびりつく欠点があるが雑煮も良いかも。鍋は後で紅茶を淹れられるようにギトギトしない料理にするか、使い捨てにするか。冷凍食品の自然解凍は…前日に買い物で慌てなくて良いしクーラーボックスが不要なのは好都合だが、外気温次第なので事前テストが必要。肉はスパムの缶詰にすると安全だが…春なら冷凍肉団子位でも行けるかな。