記録ID: 8972600
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ハイキング
四国
えんとつ山⇔生子山（愛媛県新居浜市）
2025年11月22日(土) [日帰り]
愛媛県
falls hunter
体力度
1
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:41
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 296m
- 下り
- 293m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:37
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 5:42
距離 4.0km
登り 296m
下り 293m
9:30
4分
スタート地点（山根公園駐車場）
9:34
24分
煙突山新登山道入り口
9:58
9:59
3分
生子山･旧山根精錬所煙突分岐点
10:30
10:32
10分
生子山･旧山根精錬所煙突分岐点
10:42
10:55
15分
大山積神社奥の宮社
11:10
11:11
40分
第一鉄塔
11:51
11:54
2分
生子（庄司）山城趾
11:56
15分
第二鉄塔
12:11
13:05
15分
生子山山頂三角点（板の本）
13:20
2分
第二鉄塔
13:22
23分
生子（庄司）山城趾
13:45
28分
第一鉄塔
14:36
14:41
2分
県道側登山口
14:43
14:47
5分
内宮神社
14:52
14:57
1分
別子銅山記念館前広場
14:58
15:01
11分
大神社神社
15:12
ゴール地点（山根公園駐車場）
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 山根公園の山側にある別子銅山記念館は一見の価値あり。 また公園の駐車場から県道47号を約4km、山の方に進んだ所にマイントピア別子がある。ここは別子銅山関係のテーマパークのような道の駅。 |
写真
駐車場直ぐ上のグラウンドから、今日登る通称「えんとつ山（129m）」を仰ぐ。名前の由来となっているその煙突が今日も青空にすっくと立っている。今日はグランド左奥の・・・
拍手11/22 9:29
駐車場直ぐ上のグラウンドから、今日登る通称「えんとつ山（129m）」を仰ぐ。名前の由来となっているその煙突が今日も青空にすっくと立っている。
今日はグランド左奥の・・・
今日はグランド左奥の・・・
・・・ここから新登山道を登って、えんとつ山と三角点のあるピーク「生子山（しょうじやま）300.5m」（国土地理院地図には山の名前は載っていない）を目指す。
11/22 9:34
・・・ここから新登山道を登って、えんとつ山と三角点のあるピーク「生子山（しょうじやま）300.5m」（国土地理院地図には山の名前は載っていない）を目指す。
このルートを通ってもえんとつ山までは15分ほど（私の足では約25分）。
えんとつ山と生子山の分岐点の稜線まで登ったところにこの標識がある。まずはえんとつ山へ。（えんとつ山へ行く前に撮り忘れた。この写真は戻った時の写真）
11/22 10:33
えんとつ山と生子山の分岐点の稜線まで登ったところにこの標識がある。まずはえんとつ山へ。
（えんとつ山へ行く前に撮り忘れた。この写真は戻った時の写真）
（えんとつ山へ行く前に撮り忘れた。この写真は戻った時の写真）
こんな掲示もあった。
「えんとつ山倶楽部」の方々のご尽力と行政の協力で、誰もが気軽に憩えるいい場所になった（私の実感）。
「えんとつ山倶楽部」の方々のご尽力と行政の協力で、誰もが気軽に憩えるいい場所になった（私の実感）。
煙突頂上部の実物断面。
開口部 92cm x 92cm
レンガ厚さ 45cm
開口部 92cm x 92cm
レンガ厚さ 45cm
後方に下がって、煙突とその前の広場の全景。広場にはベンチもあり、のんびりくつろげる。
写真を撮ったり、水分とエネルギーの補給をしながらしばらく休憩。
11/22 10:07
後方に下がって、煙突とその前の広場の全景。
広場にはベンチもあり、のんびりくつろげる。
写真を撮ったり、水分とエネルギーの補給をしながらしばらく休憩。
広場にはベンチもあり、のんびりくつろげる。
写真を撮ったり、水分とエネルギーの補給をしながらしばらく休憩。
この日は絶好の行楽日和り、ここからの眺めは実に素晴らしい！
眼下に国領川、町並みの向こうには瀬戸の島々まではっきり見える。
眼下に国領川、町並みの向こうには瀬戸の島々まではっきり見える。
少し左（西方）に目を移すと、新居浜市の金子山山頂付近に建つNHKや民放各局の電波塔が見える。あの山は、若い頃に北アルプス遠征（そのころ新居浜から北アルプスに登りに行くのは「遠征」という感覚だった）に当たって、リュックにわざと水や余分な荷物を詰めてトレーニングのために歩いたところ。完全にバテてしまって動けなくなり、道路にへたり込んだ苦い経験がある。
11/22 10:20
少し左（西方）に目を移すと、新居浜市の金子山山頂付近に建つNHKや民放各局の電波塔が見える。あの山は、若い頃に北アルプス遠征（そのころ新居浜から北アルプスに登りに行くのは「遠征」という感覚だった）に当たって、リュックにわざと水や余分な荷物を詰めてトレーニングのために歩いたところ。完全にバテてしまって動けなくなり、道路にへたり込んだ苦い経験がある。
えんとつ山で眼下の景色を眺めながら、休憩して水分補給とエネルギーチャージをした後、先ほどのえんとつ山と生子山の分岐点まで引き返し、ここから生子山（300.5m）を目指す。
11/22 10:34
えんとつ山で眼下の景色を眺めながら、休憩して水分補給とエネルギーチャージをした後、先ほどのえんとつ山と生子山の分岐点まで引き返し、ここから生子山（300.5m）を目指す。
鳥居右の石柱には「鎔砿係」の文字が刻されていて、この神社が住友金属鉱山の社業の発展と社員の安全を願って建立されたことが分かる。
11/22 10:39
鳥居右の石柱には「鎔砿係」の文字が刻されていて、この神社が住友金属鉱山の社業の発展と社員の安全を願って建立されたことが分かる。
やがて奧の宮社に到着。二礼二拍手一礼して参拝。
そう言えば、私が勤めていた会社の本館前にも大山積神社の分社が祀られていた。
そう言えば、私が勤めていた会社の本館前にも大山積神社の分社が祀られていた。
生子山へは奧の宮社裏の右手から登ったが、こちらはつづら折れの登山道で距離は長くなるだが、比較的楽に登れる。また、奧の宮社の前を通り、そのまま真っ直ぐ進むと距離は短いがきつい斜面を登って稜線に出ることもできる。
11/22 10:50
生子山へは奧の宮社裏の右手から登ったが、こちらはつづら折れの登山道で距離は長くなるだが、比較的楽に登れる。
また、奧の宮社の前を通り、そのまま真っ直ぐ進むと距離は短いがきつい斜面を登って稜線に出ることもできる。
また、奧の宮社の前を通り、そのまま真っ直ぐ進むと距離は短いがきつい斜面を登って稜線に出ることもできる。
一番目の鉄塔から先は、きつい傾斜の難所が続く。ロープが張られていて助かった。
そして、やっと生子山（庄司山とも記す）城趾に到着。
ここが山頂かと思って・・・
ここが山頂かと思って・・・
・・・えんとつ山俱楽部の方が設置してくださったベンチに座って休み、後ろを振り向くと・・・
ちょっと骨休みして下を見ると、コウヤボウキ（高野箒）が咲いていた。
山頂直下の急な斜面にもえんとつ山俱楽部の方が設置してくださったベンチあった。ここからの新居浜市内とその向こうの瀬戸内海の眺めは、しんどい思いをして登ってきた後だけに、余計に素晴らしく感じる。
11/22 12:01
山頂直下の急な斜面にもえんとつ山俱楽部の方が設置してくださったベンチあった。ここからの新居浜市内とその向こうの瀬戸内海の眺めは、しんどい思いをして登ってきた後だけに、余計に素晴らしく感じる。
最後の急な登り。滑りやすいので要注意。張られたロープをつかみながら・・・
・・・山頂直下の斜面から新居浜の町と瀬戸の島々をもう一度眺めて、さあ、あとひと頑張り！
山頂の四等三角点「板の本（いたのほん、-ぼん、-もと(元））」に到着。この名称は、地域の古い地名から来ているらしいとのこと（AIの解説故、真偽不明）。
11/22 12:11
山頂の四等三角点「板の本（いたのほん、-ぼん、-もと(元））」に到着。この名称は、地域の古い地名から来ているらしいとのこと（AIの解説故、真偽不明）。
脇の切り株の根っこにたくさんのサルノコシカケ。こちらはちょっと古いようで、変色しつつある。
一番目の鉄塔まで下りた。ここからは急な斜面に気を付けながら真っ直ぐ奥の宮社まで下りた。
生子山とえんとつ山の分岐点まで戻った。
（生子山に登る前に撮った写真を流用）
（生子山に登る前に撮った写真を流用）
もう一度えんとつ山まで戻り小休止。ここからは、県道47号側の登山口に下りた。この日は三連休の最終日とあって、この時間でも小さい子供を連れた家族連れや若い人のカップルなど、色々な人が登ってきた。
11/22 14:19
もう一度えんとつ山まで戻り小休止。ここからは、県道47号側の登山口に下りた。
この日は三連休の最終日とあって、この時間でも小さい子供を連れた家族連れや若い人のカップルなど、色々な人が登ってきた。
この日は三連休の最終日とあって、この時間でも小さい子供を連れた家族連れや若い人のカップルなど、色々な人が登ってきた。
ここが県道側登山口。ここからでもえんとつ山まで15〜20分程。よく整備された遊歩道になっているので、小さい子供を連れている場合はこちらがお勧め。
11/22 14:38
ここが県道側登山口。ここからでもえんとつ山まで15〜20分程。よく整備された遊歩道になっているので、小さい子供を連れている場合はこちらがお勧め。
えんとつ山登山口の県道向かい側にある「精錬夫像」。人力で鉱石を切り出したであろう昔の工夫の苦労が偲ばれる。
像の下にはかつての製銅方法を解説するプレートがはめ込まれている。
精錬夫像のすぐ横に架かる生子橋を渡ると、対岸の内宮神社に通じる。
橋の上からの国領川上流方向。ここからが新居浜の景勝地「別子ライン」。標高が低いため、紅葉にはまだ少し早いようだ。
橋を渡って、内宮神社の鳥居前まで行ったが、社殿まではきつい階段が続くので、ここでお参り。
えんとつ山登山口側に戻って、山根公園にある別子銅山記念館前の広場へ行った。この記念館は、山を削って建設された鉄筋コンクリート造りの建物だが、自然の景観をできるだけ壊さないようにと、屋上には低い花木が植えられている。
左の鳥居は大山積神社本社への入口。
えんとつ山登山口側に戻って、山根公園にある別子銅山記念館前の広場へ行った。
この記念館は、山を削って建設された鉄筋コンクリート造りの建物だが、自然の景観をできるだけ壊さないようにと、屋上には低い花木が植えられている。
左の鳥居は大山積神社本社への入口。
この記念館は、山を削って建設された鉄筋コンクリート造りの建物だが、自然の景観をできるだけ壊さないようにと、屋上には低い花木が植えられている。
左の鳥居は大山積神社本社への入口。
別子銅山記念館の入口もこのように石積みの塀で囲われていて、外部からは目立たないように配慮されている。
以下、記念館前の広場に展示されている、別子銅山でかつて使われていた機械設備の数々。新居浜市の発展の元になった産業遺産として一見の価値あり。これは鉱石を運ぶのに使われた鉱山鉄道の蒸気機関車。
11/22 14:53
以下、記念館前の広場に展示されている、別子銅山でかつて使われていた機械設備の数々。新居浜市の発展の元になった産業遺産として一見の価値あり。
これは鉱石を運ぶのに使われた鉱山鉄道の蒸気機関車。
これは鉱石を運ぶのに使われた鉱山鉄道の蒸気機関車。
かご電車。私が新居浜で働き始めた頃、西赤石山へ登ったあと、別子山村（現新居浜市別子山）側の日浦に下山し、この電車で新居浜市側の東平（とうなる）まで乗せてもらったことがある。暗い坑道の中を走った記憶が蘇る。実に懐かしい青春の思い出だ！
11/22 14:55
かご電車。
私が新居浜で働き始めた頃、西赤石山へ登ったあと、別子山村（現新居浜市別子山）側の日浦に下山し、この電車で新居浜市側の東平（とうなる）まで乗せてもらったことがある。暗い坑道の中を走った記憶が蘇る。実に懐かしい青春の思い出だ！
私が新居浜で働き始めた頃、西赤石山へ登ったあと、別子山村（現新居浜市別子山）側の日浦に下山し、この電車で新居浜市側の東平（とうなる）まで乗せてもらったことがある。暗い坑道の中を走った記憶が蘇る。実に懐かしい青春の思い出だ！
左の2輛が採掘した鉱石や操業用資材の運搬に使われた車輌。
その右が前述のかご電車、最後尾の赤い車輌が鉱山専用の電気機関車。
その右が前述のかご電車、最後尾の赤い車輌が鉱山専用の電気機関車。
昭和25年ごろ、部品を日立製作所より購入し、住友鉱山の別子事業所（新居浜市）で組み立てた自社製電気機関車とのこと。機械製作専門の企業ではない鉱山会社が、この当時こんな技術を持ていたとはすごい！
昭和25年ごろ、部品を日立製作所より購入し、住友鉱山の別子事業所（新居浜市）で組み立てた自社製電気機関車とのこと。
機械製作専門の企業ではない鉱山会社が、この当時こんな技術を持ていたとはすごい！
機械製作専門の企業ではない鉱山会社が、この当時こんな技術を持ていたとはすごい！
その後、別子銅山記念館前広場に隣接している大山積神社本社にお参り。ここに書かれている神社由緒によると、元禄四年（1691年）住友家による別子銅山開業に際し、鎮護の神として大三島の大山祇神社から分霊を奉納したことが、当神社の起源とのこと。
11/22 14:58
その後、別子銅山記念館前広場に隣接している大山積神社本社にお参り。
ここに書かれている神社由緒によると、元禄四年（1691年）住友家による別子銅山開業に際し、鎮護の神として大三島の大山祇神社から分霊を奉納したことが、当神社の起源とのこと。
ここに書かれている神社由緒によると、元禄四年（1691年）住友家による別子銅山開業に際し、鎮護の神として大三島の大山祇神社から分霊を奉納したことが、当神社の起源とのこと。
撮影機器：
感想
新居浜市は、その発展の礎である別子銅山を開発した住友財閥の発祥の地。私はこの地で働き始めたころ、その銅山関係の遺跡が今も多く残る赤石山系の山々が好きでよく登ったものだ。
ここ山根地区にはかつて精錬所があり、小高い山（通称えんとつ山）の上に赤レンガ造りの煙突が今も残っている。私は新居浜で働いていたころからこの煙突の存在は知っていたが、訪れたことはなかったし、またあまり訪れる人もいなかったように思う。しかし、近年の産業遺産ブームとともに、その歴史的価値が見直され、周辺の山を含めて、官民の協力によって整備され、市民が気軽に憩うことのできる公園の一部になっている。
小春日和りの好天に恵まれたこの日、私は初めてこのえんとつ山とその背後の生子山（しょうじやま、庄司山とも、300.5m）に登った。地元の有志の方で結成された「えんとつ山倶楽部」によって、登山道やその山域は良く整備されていて、この日も老若男女を問わず、多くの方が訪れていた。私にとっては青春回顧の思い出の里山歩きとなり、心地よい疲労を感じながら、帰途に着いた。
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2025年02月22日 (日帰り) [C]
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