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Yamareco

記録ID: 9032424
全員に公開
ハイキング
丹沢

高松山

2025年12月06日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:43
距離
11.1km
登り
635m
下り
641m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:18
休憩
0:25
合計
3:43
距離 11.1km 登り 635m 下り 641m
10:55
23
11:18
11:20
4
11:24
11:26
4
11:30
11:32
48
12:20
12:38
33
13:11
13:12
31
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
最明寺史跡公園の駐車場まで車でアクセス。
国道246号に乗って、最後に農道に乗ることになりますが、山道かつ農道だけあって軽トラ幅が基本となっており、通常の感覚での車両交通が難しいので、運転には注意が必要です。
コース状況/
危険箇所等
危険個所は一切なし。
地元の団体である「虫沢古道を守る会」さんが、相当しっかりした手入れをしてくれているおかげです。
彼らは道だけではなく、道案内の看板から馬頭観音の社の建立まで手掛けてくれており、単純な物理的な道だけでなく、道をとりまく文化も守ってくれています。
感謝!
その他周辺情報 246沿いなので、下山後のお食事処はより取り見取りです。
入浴施設も、秦野方面足柄方面共に車で30分圏内に複数あるので、お好みの場所を選べると思います。
スタート地点の最明寺史跡公園に保存されている、登り窯。なんとこれ、1,200年も前の奈良時代から使われていたとか。
2025年12月06日 10:11撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 10:11
スタート地点の最明寺史跡公園に保存されている、登り窯。なんとこれ、1,200年も前の奈良時代から使われていたとか。
登り窯ののぼり部分。この窯はもとはここに設置されていたわけではんく、道路の拡幅工事にあたり取り壊す予定だったものが、貴重なものだから保存しよう!となって、この公園に移設されてきたようです。
2025年12月06日 10:11撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 10:11
登り窯ののぼり部分。この窯はもとはここに設置されていたわけではんく、道路の拡幅工事にあたり取り壊す予定だったものが、貴重なものだから保存しよう!となって、この公園に移設されてきたようです。
登り窯の説明案内看板。うちの国は、自然災害が多くて高温多湿なんて環境なのに、こういった数百年モノの遺跡が当たり前のように残ってるの、とっても素晴らしいことですね。
2025年12月06日 10:11撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 10:11
登り窯の説明案内看板。うちの国は、自然災害が多くて高温多湿なんて環境なのに、こういった数百年モノの遺跡が当たり前のように残ってるの、とっても素晴らしいことですね。
公園内に設置されている、木彫りの鳥像。他にも何基か設置されていました。
2025年12月06日 10:12撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 10:12
公園内に設置されている、木彫りの鳥像。他にも何基か設置されていました。
登り始めてから、公園を俯瞰。水と自然が豊かな、よい公園。
2025年12月06日 10:17撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 10:17
登り始めてから、公園を俯瞰。水と自然が豊かな、よい公園。
道はこのとおり、よく整備されていてとても歩きやすいです。
2025年12月06日 10:37撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 10:37
道はこのとおり、よく整備されていてとても歩きやすいです。
樹林帯歩きばかりかと思いきや、案外見通しの良い個所がそこそこ現れてくれるのが、このルートの良いところです。
左手が愛鷹山系で、右手が箱根山系?
2025年12月06日 11:02撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 11:02
樹林帯歩きばかりかと思いきや、案外見通しの良い個所がそこそこ現れてくれるのが、このルートの良いところです。
左手が愛鷹山系で、右手が箱根山系?
なんと富士山も、裾野から見ることまでできてしまうのです!
…雲が出てなければ。
2025年12月06日 11:02撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 11:02
なんと富士山も、裾野から見ることまでできてしまうのです!
…雲が出てなければ。
この道、やたら廃棄された乗用車やトラックが転がってます。
このマツダなんて、オープンカーになっちゃってます。
2025年12月06日 11:11撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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この道、やたら廃棄された乗用車やトラックが転がってます。
このマツダなんて、オープンカーになっちゃってます。
富士山絶景地!(今日見えるとは言っていない
2025年12月06日 11:15撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 11:15
富士山絶景地!(今日見えるとは言っていない
ヤマレコ表記の第六天こと、水落山。
南方向だけ、ちょっと展望が開けています。
2025年12月06日 11:25撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 11:25
ヤマレコ表記の第六天こと、水落山。
南方向だけ、ちょっと展望が開けています。
相模湾が見えるはずだった。
2025年12月06日 11:26撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 11:26
相模湾が見えるはずだった。
地元の有志、虫沢古道を守る会の手によって立派に再建された他化自在天のお社。
2025年12月06日 11:33撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 11:33
地元の有志、虫沢古道を守る会の手によって立派に再建された他化自在天のお社。
他化自在天の説明案内板。ちなみに虫沢古道を守る会の会長さん曰く、この御本尊はハイカーを守る神様でもあるとのこと。せっかくなので安全祈願をさせて頂く。
2025年12月06日 11:33撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 11:33
他化自在天の説明案内板。ちなみに虫沢古道を守る会の会長さん曰く、この御本尊はハイカーを守る神様でもあるとのこと。せっかくなので安全祈願をさせて頂く。
このあたりからススキが見られるようになり、秋〜冬山の風情が出てきていい感じ。
2025年12月06日 11:47撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 11:47
このあたりからススキが見られるようになり、秋〜冬山の風情が出てきていい感じ。
とにかく歩いていて気持ちのいい道。このあたりは斜度が緩やかな上に、海から吹いてくる風が下から吹き上げてくるので、火照った身体をほどよくクールダウンしてくれます。
2025年12月06日 11:53撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 11:53
とにかく歩いていて気持ちのいい道。このあたりは斜度が緩やかな上に、海から吹いてくる風が下から吹き上げてくるので、火照った身体をほどよくクールダウンしてくれます。
山頂直前、男坂より。
ススキの群生が空に映えます。
2025年12月06日 12:17撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 12:17
山頂直前、男坂より。
ススキの群生が空に映えます。
高松山山頂。
2025年12月06日 12:19撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 12:19
高松山山頂。
ちょびっとだけ相模湾。
2025年12月06日 12:20撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 12:20
ちょびっとだけ相模湾。
小田原市街をどーん。左手に酒匂川がちょびっと見えています。
2025年12月06日 12:21撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 12:21
小田原市街をどーん。左手に酒匂川がちょびっと見えています。
今日の富士山は照れ屋さんみたいです。
2025年12月06日 12:33撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
12/6 12:33
今日の富士山は照れ屋さんみたいです。
西にカメラを向けると、江ノ島も見えました。
2025年12月06日 12:34撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 12:34
西にカメラを向けると、江ノ島も見えました。
下山後に、駐車場のナナカマドをパシャリ。
2025年12月06日 13:58撮影 by  OM-3 , OM Digital Solutions
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12/6 13:58
下山後に、駐車場のナナカマドをパシャリ。
撮影機器:

装備

個人装備
【ここから衣服】ベアフットサンダル 登山用靴下 登山用長ズボン 長袖シャツ ダウンジャケット ハット 【ここから食料】BCAA水500ml 井村屋58g羊羹 塩分タブレットx3粒 アーモンド&ウォルナット50g 【ここから登山ギア】ザック(15L) 手ぬぐい 【ここから電子機器】携帯電話 カメラ Garminウォッチ 【ここから緊急用品】発炎筒 エマージェンシーシート ドルマイシン軟膏 リンデロンVs軟膏 三角巾 自着包帯(2.5cm×4m×1巻) 折りたたみハサミ サムスプリント指x2 チョコバー スポーツようかん 小型ライト(VTIGER) 浄水器(SawyerSP129) チタニウムフリントライター BICライター 方位磁針 キズパワーパッドL

感想

【今日の3行】
▼ ありがとう虫沢古道を守る会
▼ 初心者ハイキングにうってつけの気持ちいい山歩き
▼ 地元の方に愛される系の道

【前説】
この日の翌日に、神奈川にて所要あり。
ということで神奈川ラヴァーの山友を誘い、翌日に響かないように軽量ハイクをしよう、ということで高松山をチョイス。
下調べをあまりせずに直感で決めたルートでしたが、結果的に想像以上に満足度の高いハイクになりました。

【登山開始〜高松分岐】
マイカーで国道246号をひた走り、その途中でスタート地点の最明寺史跡公園に向かう細い山道に突入。
この山道、一気に高度を稼ぐために激しく九十九折れており、また終盤は道の区分が農道となるため、道幅も狭くなり、かつ崖側の防護もかなり手薄になったりと、車両交通が厳しめの規格になりました。
運転に関して、腕に覚えのない人は公園まで車で行かずに、どこか246沿いで駐車できるところを探した方がよさそうです。
実際に、この日は道中で派手に電柱とぶつかっていた事故車を見かけたりしたので…

ともかくそんな道をなんとか登り詰め、スタート地点の最明寺史跡公園の駐車場に到着。
ここの駐車場はとても狭く、おそらく3両も停めるともう空きがなくなってしまいそうです。
今日は紅葉や蠟梅のシーズンを外しているので問題なく停められましたが、ここまで上がってきて駐車スペース不足で引き返す、とかなったらかなり悲しみに包まれそう。
そしてこの駐車場、トイレの建物が2つもあり、1つが普通の公園トイレ、もう1つがバリアフリータイプのトイレです。
ただ、バリアフリーの方はシーズン外なせいか、入り口が封鎖されていました。
普通のほうは問題なく利用できるので、ここ起点の登山でトイレの心配はしなくてもよさそうです。

そうして準備を終えたら、出発!
最初は公園内を通り、途中で公園に接続している登山道に入っていきます。
この開始直後は、地面が柔らかい土で構成されているせいか、ところどころ崩れている箇所が見られます。
が、そういった個所にはちゃんとう回路や安全防護措置が取られているので、通行に問題はありません。

そしてほどなく階段中心の道は、枯れ葉の絨毯がふっかふかに敷き詰められた、素敵な散歩道へと変化します。
高低差グラフの通り、スタートから高松まではアップダウンがあまりないので、こういったハイクというより森林散歩のような区画もあらわれます。
ちょっと眼下には神奈川の大動脈、国道246号が走っているにも関わらず、そんなものを一切感じさせない静謐な空間という贅沢を味わえます。

【高松分岐〜第六天】
この区画は、コンクリート/アスファルトの、生活道路を歩いていくことになります。
なので特筆することは特にないですが、時たま展望が開けて富士山が一望できたり、相模湾方面を望めたりします。
ただ残念ながら、今日はその方角にはぶ厚い雲がかかってしまい、あまり良い眺めは得られませんでしたが…

後はなぜか、この道沿いには新しいのから古いのまで、廃棄と思われる車両がかなり転がっています。
中にはあまりに古すぎて、ほとんど森と一体化しつつあるような軽トラの残骸なども見えたりします。
ここまでくると、もはや不法投棄を通り越してそういうオブジェに見えてくる不思議。

そうしてたくさんの道の分岐がある尺里峠まで来たら、ちょっとした山道を10分ほどで第六天へ到着!
ちなみに尺里峠の道案内板には第六天という表記が見られず、水落山という表記になっているようです。要注意。
第六天の山頂そのものは小ピークといった風合いですが、山頂付近は少しだけ平場っぽくなっています。
そして南側の一部のみ、木が刈りはらわれているために眺望があります。
雲がなければ陽に煌めく相模湾が見晴らせそうでしたが、この日は残念ながら雲の白色に塗りつぶされていました。

【第六天〜高松山】
第六天から尺里峠まで引き返し、ここからは高松山のアタックになります。
まずは階段で小高い場所にあがり、そこにある「虫沢第六天」の御堂とご対面。
このお堂の建立は、地元の有志の「虫沢古道を守る会」さんの手によるものです。
ちなみにこの会は、この建立に限らず、この辺りの山道の整備から案内板の設置まで幅広く活動されておられます。
彼らのおかげで、快適かつ安心安全なハイクが楽しめているというわけです。大感謝!

ということでご多分に漏れず、この区間の登山道も本当に歩きやすくなってます。
それでいてあまりメジャーな山域でもないこともあり、すれ違う人もまばら(最終的には道中で 3組、山頂で2組のみ)なので、この快適な山をあたかも独り占めしているような気分にさえなれます。
すれ違う方々も、ガチガチのハイカーというよりは里山歩きを楽しんでいる、という風合いがメインで、中には犬を連れての散歩という方もいらっしゃいました。
整備から利用まで、地元にとても愛される道、とても良いものです。

そして山頂の手前、あと50mないくらいまで来ると、道が男坂と女坂にわかれます。
数多の山にあるように、男坂は急な斜面を階段で登り、女坂は緩やかな斜度で水平距離多めで登るルートになってます。
といっても登る距離が短いので、どちらでいっても大した違いはありません。お好みでどうぞ。

高松山山頂は、かなり広いスペースのある山頂になっています。
木製のテーブル&ベンチが1セット設置されているほかに、腰かけられる個所がいくつか、といった感じです。
また南側は広く展望が得られ、東は三浦半島から西は富士山までが(多少の樹木や下草に遮られる個所はあるものの)ほぼ一望できます。
ああ、頭上の晴れ間が、今から神奈川南部に移動してほしい…!
という写真がたくさん撮れました。やったぜ。

あとは来た道をピストン戻り。
戻っている間に雲が切れないかな…と期待して下山途中にある何か所かのビューポイントで富士山を見ましたが、今日の富士山は終日照れ屋さんでした。むねぇん!

【後記】
今日は軽量ハイクということで山北町〜松田町の低山を巡りましたが、想像よりはるかに良い山体験ができました。
特に「虫沢古道を守る会」の活動が、見える範囲で隅々にまで手入れがされているのを見て、かなり感動。
こういう団体さんには、その手塩にかけた環境を楽しませてもらったお礼として、寄付なり団体さん関連のお店でお金を使うなり、何らかの謝意を示したいところです。
15周年の記念インタビューを見ると、まだまだ活動を精力的に続けられるようなので、応援しています!
https://www.townnews.co.jp/0608/2024/08/10/746089.html

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