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記録ID: 92446
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ハイキング
丹沢

不老山〜大野山

2010年12月29日(水) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 神奈川県 静岡県
 - 拍手
GPS
07:07
距離
20.6km
登り
1,347m
下り
1,483m

コースタイム

駿河小山駅07:15

金時公園07:45

林道合流地点08:00

不老山・千人広場08:35

不老山・南峰09:00
      09:05発

不老山・頂上09:10

番ヶ平09:34

山市場10:25

大野山12:00

↓(この間は短く10分程度だが、途中で食事をしたりまきば館まで往復したりしていた)

山頂東方案内図前12:40

神明社13:00

高杉13:10

市間橋13:45

山北橋バス停14:12

山北駅14:22
天候 ほぼ快晴
過去天気図(気象庁) 2010年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
小田急小田原線 新松田駅 06:38着

↓徒歩で移動

JR御殿場線 松田駅〜駿河小山駅 07:10着 230円
↓松田駅発時刻表
http://timetable.ekitan.com/train/TimeStation/22-4_D2.shtml
コース状況/
危険箇所等
09/08の台風の爪痕は未だに濃く深く残っているようだ。
不老山南稜の県境ルートは完全復帰との看板が上がっていた。
今回通過した金時公園ルートは、南峰直下ではロープが張られて通行止めとなっていたが、登る際には特に足止めとなるようなものはなかった。
また同じように、南峰頂上から北の世附峠に抜ける登山道もまだ復旧していないとのこと。

駿河小山駅から金時公園に至る途中にセブンイレブンがある。
同駅北西部にはゆったり湯なる入浴施設が確認された。
http://www.m-brearts.jp/search/detail.php_id=799
また、山北駅にはさくらの湯がある。汗を流すのにはもってこいだろう。
http://onsen.onsenzuki.iinaa.net/spa278.htm

駅を出て東方向へ
2010年12月29日 07:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 7:50
駅を出て東方向へ
踏切を渡る。
2010年12月29日 07:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 7:59
踏切を渡る。
そこには観光案内と……
2010年12月29日 07:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 7:59
そこには観光案内と……
入浴施設、ゆったり湯が。
2010年12月29日 07:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 7:59
入浴施設、ゆったり湯が。
車道に沿って北へ行くと右手に金時公園。
石碑の後ろへと進む。
2010年12月29日 08:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 8:18
車道に沿って北へ行くと右手に金時公園。
石碑の後ろへと進む。
噂のデコデコ看板。
2010年12月29日 08:31撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 8:31
噂のデコデコ看板。
林道の分岐にぶつかる。08:00
2010年12月29日 08:42撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 8:42
林道の分岐にぶつかる。08:00
これが大自然の猛威。道が崩れたり……
2010年12月29日 08:48撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 8:48
これが大自然の猛威。道が崩れたり……
樹が倒れたり……
2010年12月29日 08:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 8:52
樹が倒れたり……
地面がえぐれたり。そんな中……
2010年12月29日 08:55撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 8:55
地面がえぐれたり。そんな中……
おつとめごくろうさまです。
2010年12月29日 08:58撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 8:58
おつとめごくろうさまです。
林道がずいぶんと続いたが……
2010年12月29日 09:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:00
林道がずいぶんと続いたが……
ようやく登山道の雰囲気が出てくる。
2010年12月29日 09:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:00
ようやく登山道の雰囲気が出てくる。
不老の千人広場。画面右奥の道をゆく。08:35
2010年12月29日 09:12撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:12
不老の千人広場。画面右奥の道をゆく。08:35
県境ルートの尾根と合流。ここから南峰までは5分とかからない。
2010年12月29日 09:37撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:37
県境ルートの尾根と合流。ここから南峰までは5分とかからない。
不老山南峰。09:00
2010年12月29日 09:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:38
不老山南峰。09:00
富士の圧倒的存在感。
2010年12月29日 09:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:39
富士の圧倒的存在感。
端正な西丹沢諸峰。
2010年12月29日 09:42撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:42
端正な西丹沢諸峰。
不老山頂。南峰からはやはり5分とかからない。09:10
2010年12月29日 09:47撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 9:47
不老山頂。南峰からはやはり5分とかからない。09:10
光あふれる森を抜けて……
2010年12月29日 10:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:03
光あふれる森を抜けて……
番ヶ平。09:34
2010年12月29日 10:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:10
番ヶ平。09:34
看板と踏み跡に従って進む。
2010年12月29日 10:17撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:17
看板と踏み跡に従って進む。
ここは飛び越えてゆく。
2010年12月29日 10:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:20
ここは飛び越えてゆく。
ここは迂回。
2010年12月29日 10:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:26
ここは迂回。
振り返ってみれば……!!
2010年12月29日 10:28撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:28
振り返ってみれば……!!
涸れ沢をまたいで……
2010年12月29日 10:47撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:47
涸れ沢をまたいで……
ようやく麓の山市場が見えてきた。
2010年12月29日 10:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:52
ようやく麓の山市場が見えてきた。
どっしりと構える大野山の安定感。
2010年12月29日 10:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 10:53
どっしりと構える大野山の安定感。
登山口。10:25
2010年12月29日 11:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 11:00
登山口。10:25
橋を渡って、大野山麓をしばしさまようも、それらしい登山口は見つからず。
2010年12月29日 11:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 11:03
橋を渡って、大野山麓をしばしさまようも、それらしい登山口は見つからず。
これか……?
2010年12月29日 11:27撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 11:27
これか……?
「緑を大切に」の下に「新秦野緑道」とある。レールが敷設されている関係で踏み跡もそれなりに目につく。小屋のようなものも見えるし、とりあえず行ってみるか……10:50
2010年12月29日 11:27撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 11:27
「緑を大切に」の下に「新秦野緑道」とある。レールが敷設されている関係で踏み跡もそれなりに目につく。小屋のようなものも見えるし、とりあえず行ってみるか……10:50
鉄塔を回り込んだところから。周りの地形が特徴的なため、現在地が把握しやすく、地形図から判断しても、尾根に沿って大野山頂までよじ登るのは不可能ではなさそうだ。ここいらで覚悟を決める。
2010年12月29日 11:35撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 11:35
鉄塔を回り込んだところから。周りの地形が特徴的なため、現在地が把握しやすく、地形図から判断しても、尾根に沿って大野山頂までよじ登るのは不可能ではなさそうだ。ここいらで覚悟を決める。
そうは見えないが、傾斜がなかなかキツい。銃撃戦で柱に身を隠すように樹々の間を縫って、徐々に高度を上げる。根を掴み幹に抱きつき、時に四つん這いとなる。ノルマはおおむね600m程度か。
2010年12月29日 11:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 11:38
そうは見えないが、傾斜がなかなかキツい。銃撃戦で柱に身を隠すように樹々の間を縫って、徐々に高度を上げる。根を掴み幹に抱きつき、時に四つん這いとなる。ノルマはおおむね600m程度か。
今となっては引き返した方が気が滅入る、と自らを励ましながら黙々と登ってゆくと、ついに山頂の建物らしきものが目に入った。二本の脚で歩けるようにもなり、にわかに士気が上がる。11:45
2010年12月29日 12:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:18
今となっては引き返した方が気が滅入る、と自らを励ましながら黙々と登ってゆくと、ついに山頂の建物らしきものが目に入った。二本の脚で歩けるようにもなり、にわかに士気が上がる。11:45
達成感でしばし……
2010年12月29日 12:17撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:17
達成感でしばし……
見渡す山並みに心を奪われる。
2010年12月29日 12:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:34
見渡す山並みに心を奪われる。
この道の先には……
2010年12月29日 12:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:34
この道の先には……
大野山頂。12:00
2010年12月29日 12:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:38
大野山頂。12:00
松田方面。
2010年12月29日 12:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:39
松田方面。
山頂やや北より遊歩道を進む。
2010年12月29日 12:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:43
山頂やや北より遊歩道を進む。
山頂に向かう人々を、木彫り細工がお出迎え。
2010年12月29日 12:56撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 12:56
山頂に向かう人々を、木彫り細工がお出迎え。
牧場の案内図。高杉を経て山北に行くつもりだったが、牧場につきものの牛乳に強く惹かれる。いそいそとまきば館まで出向いてみるものの、なんとこの時期は販売中止。三月からまた店先に並ぶようだ。落胆の色を隠さず再びこの案内図まで戻ってくる……などということをしているうちに10分が経過。
2010年12月29日 13:17撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 13:17
牧場の案内図。高杉を経て山北に行くつもりだったが、牧場につきものの牛乳に強く惹かれる。いそいそとまきば館まで出向いてみるものの、なんとこの時期は販売中止。三月からまた店先に並ぶようだ。落胆の色を隠さず再びこの案内図まで戻ってくる……などということをしているうちに10分が経過。
行く末。高杉方面。12:40
2010年12月29日 13:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 13:02
行く末。高杉方面。12:40
途中の展望台からは、箱根・沼津方面がよく見える。
2010年12月29日 13:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 13:20
途中の展望台からは、箱根・沼津方面がよく見える。
牧歌的な道を歩いていく。
2010年12月29日 13:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 13:24
牧歌的な道を歩いていく。
神明社。13:00
2010年12月29日 13:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 13:39
神明社。13:00
高杉。樹木の芳香が辺りに満ち満ちていた。13:10
2010年12月29日 13:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 13:46
高杉。樹木の芳香が辺りに満ち満ちていた。13:10
ウラジロガシ。横が幹、縦が枝。県指定天然記念物。
2010年12月29日 13:49撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 13:49
ウラジロガシ。横が幹、縦が枝。県指定天然記念物。
地形図上、十字に交差している林道。水瀬川方面に降りるためにはまっすぐ進む。
2010年12月29日 14:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 14:09
地形図上、十字に交差している林道。水瀬川方面に降りるためにはまっすぐ進む。
市間橋。標高140m程度。ここまでずっと林道。ここからは片道一車線。13:45
2010年12月29日 14:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 14:24
市間橋。標高140m程度。ここまでずっと林道。ここからは片道一車線。13:45
自然と文明のグラデーション。
2010年12月29日 14:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 14:43
自然と文明のグラデーション。
県道76号線と交わるところの山北橋バス停。14:12
2010年12月29日 14:48撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 14:48
県道76号線と交わるところの山北橋バス停。14:12
県道を回避して、商店街らしきところを歩く。
2010年12月29日 15:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 15:02
県道を回避して、商店街らしきところを歩く。
山北周辺は見所がたくさん。
2010年12月29日 15:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 15:02
山北周辺は見所がたくさん。
山北駅。14:22
2010年12月29日 14:58撮影 by  Canon IXY DIGITAL L, Canon
12/29 14:58
山北駅。14:22
撮影機器:

感想

 この一年間、さしたるトラブルもなく山を登って来られた。
 中でも丹沢には幾度となくお世話になった。その山域に足を踏み入れること十数回。
無事に年を越すことができるお礼参りと登り納めにはやはり丹沢以外には考えられなかった。
来年の西丹沢進出の前哨戦も兼ねて、不老山を選択。幸い天候にも恵まれて、できうることなら日影山を経て新松田まで足を伸ばしたかったのだが、いかんせん大野山への登り返しに心身ともにすり減らしてしまった。理由はまだある。快晴の空の下、静かに佇んでいる山々の勇壮・雄大・荘厳・鮮烈な空気を味わい尽くしたい衝動にかられたのだ。
 先日読んだ本に、日本における近代登山の黎明期に名を馳せた小暮理太郎の理念が載せてあった。曰く、「日本古来の伝統を生かした静かな登山」「自然の美を楽しみながらゆったりと歩く」「悠々と山を楽しむ」。
これは沁みた。知らず、できるだけ長い距離を、とこだわっていた我が身を省みるばかりだ。
 一方で大野山頂へ至る道のりは、今年初頭の金時山を彷彿とさせた。バリエーションルートなどという言葉も知らなかったあの頃、地形図を一途に信じてその点線を忠実に辿ろうとしていた。看板もなく、いくばくかの不安と緊張感が常につきまとい、頭の隅々にまで血を巡らせる、あの感覚。時間の流れが極端に遅くなり、にもかかわらず心身ともにダメージが蓄積していく。それでも自己を奮い立たせて、人跡著しい里や道路に出られた時の安堵感や達成感は、日常生活ではなかなか得難いものだ。
 両者の優れた部分を選りすぐって、来年の山行に繋げる、この誓いを以て2010年の締めくくりといたしたく。

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